飛騨川益田川馬瀬川 水力あれこれ
御岳山
王滝川
付 知川 加子母川(白川)
竹原川 小坂川
秋神川
益田川
西野川
味噌川
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ)
東上田ダム(小坂ダム) 中呂発電所 東上田発電所
22.2.21大改造
21.6.11運開
佐見川の電源開発
現況(発電所・堰堤・開発) [飛騨川150万キロ構想: 1962年案(100万キロ構想) 1965年案(150万キロ 構想) ][1979年時点案:飛騨川筋電源一覧表
第二ルート構想[下流と の整合性を持たせた佐見川開発構想 御岳山麓貯水池構想[竹原川・加子母川貯水

恵の水を与えて呉れる御岳山であるが,現在南麓は三浦ダムと牧尾ダムで,北側は高根第一ダム・朝日ダム・秋神ダムでガッチリ押さえてるけど,南麓の南側から西に掛けてはスカスカである。東山麓は三尾発電所の揚水で牧尾ダムに貯めるという態勢だが心許ないので西野川にダムを構想した。牧尾ダムへの導水でも良いかもしれない。
そんな中で,佐見川ダムは導水でその御岳南西の水を貯め込む施策となり得る。

朝日・秋神の冬はそのバックの高根を含めて308.2km2には総量で7,937.7万m3の貯留量が あり, 平均13m3/sの供給をしてるそうな。で,ダムの水を一冬に2回転させていそうと いう推論になった。
引水・導水で処理する水量を増やして流域を安定化させる役割を中流の岩屋を含めて果たしていきたい。
ダムの流域131km2で貯留量3,500万トンだとどんな感じやろか。面積は42.7%であり,貯留量は47.9%である。それ程面積と貯留量の割合に 差が大きくないのでここも同じく一冬5カ月に2回転ぐらいするとする と7,000万トン。一ヶ月当たり1,400万トン,一日46.6万トン,平均5.4m3/sとなる。
同じ一日46.6万トンを馬瀬第一みたいに一日3時間の尖頭負荷(ピーク) 対応に 使うとすると43.1m3/sとなる。一寸物足りない感じか?最大使用水量300m3/sの馬瀬第一で80~100m3/s(対応して馬瀬第二も 80~100m3/sかな?)だとすると100m3/sの佐見川が43m3/sってのはそんなに悪くない数字である。土日は休んだりするかも知れないし, 平日のみならもっと水量増やせる。

また瀬戸ダム~瀬戸(第一)発電所も一寸した隘路となっている。東上田ダムで40m3/sしか取水出来無い(→東上田問題)上に東上田発電所の最大使用水量40m3/s>瀬戸第一堰堤取水量34m3/sなのである。

【目次】 白川導水 久野川・門和佐川引水 

<白川導水>   
加子母側。
白川で検討した加子母発電×佐見川導水の開発案を利用する。
一寸取水標高は高めだが送水距離も長い(10km程ある)しそのままで。。
更に佐見川に送るのだから佐見川から取水しても良いかも。一寸標高下げて560mで取水して見る。また高標高部は竹原川で取水して見る。

41.9km2から15.9kmを除くと26.0km2となる。3.0m3/s程期待持てるかも。これも条件を合わせて検討してみると4,100kW程度 か。
合計して9.5+5.3+4.1=18.9MW。加子母を白川側でつかう分離案だと7.7+3.5+4.9=16.1。700mの高高度からの水を利用出 来てるので当然だけど,こちらの方が優れてる♪
 

[私案改]加子母発電所
出力:7,700kW[+7.7MW]
水量:5.6m3/s[1.33]
落差:166m(=560-383-6.8-4)
流域:41.9km2
導水:6.8km
取水:加 子母川(白川)560m
放水:白川(越原) 390m

現状では白川での開発を優先したい気がしている。




[久野川・門和佐川]   
久野川・門和佐川から取水も可能っぽい。白川からの導水も200m程短く出来そうw
ここまで来ると竹原川からも取水出来そう(赤細線)。ただ竹原川の私案とはぶつかってしまう。しかもここまでやるならいっそ瀬戸導水路迄あと一息(赤太線)であるw

150.0MWにくらっとして禁断の門和佐・久野川地域にも集水の触手を伸ばしている。
出水時に主に取水することでホタルが流されることを防ぐなどのメリットがある等の理論武装(と実践)が必要になってきそう。




[瀬戸引水]
竹原川に関しては延ばせそうだけどあっちはあっちで瀬戸第一に直結する新発電 所を現行の弱小発電所を潰 して造るかどうするかって所であ るので更に選択肢を増やしてややこしくすることは避 けたい。ただその新竹原川の下部から取水する分には(下流の瀬戸第一発電所に は打撃になるが馬瀬を強化するに当たって2台の水車を1台減らしてもいいのではないかとは思って居る→後から出てくる大増強をやるとそんな縮小してる場合 ではなくなる。)
更にいうと佐見川から竹原川迄延ばすともう瀬戸ダムへも延ばせてしまえる。馬瀬川に中呂発電所を建設して延ばしたように,佐見川ダム構想も(にはそんな導水全然載ってないけど)瀬 戸ダム辺りからの導水とセットだった可能性はあるのではないと私は現時点で思って居る。やはり20m3/s(中呂と同じ)ってとこか。(→新秋神やら小 坂川での開発が進展すると瀬戸ダムから35m3/s程貰えそうな 感じがしてきた!こうなると久野川や門和佐での取水も最小限の洪水時のみに抑えても 良さそう。)

また多雨の御岳山周辺の水を貯留しておくのも重要な使命である。竹原川の開発も貯留出来ることをメリットに佐見川に流し込む変更(久野川付近の桃色線)を しても良さそうである。
佐見川ダムの満水位も瀬戸第一並みの370m位迄減らした方が良いかも。

繰り返しになるが,白川流域の開発が雲散霧消し,佐見川発電所が極小の侭放置されている現状は(遠い)将来を見越して雌伏している,若しくは路線バスの免 許維持路線的な地元 との顔つなぎ的な,様にも期待出来るのである。

[名倉ダム問題](佐見川沿いの聚落,徳田と薄野の存在以外に)もう一 点気懸かりな点としては名 倉ダムの貯水量が少ないということである。貯留量は38.2万m3し かない。

名倉ダム水収支:
取水:飛騨川[新七宗発電所(95m3/s・放水位 198.5m)・七宗発電所(50m3/s・放水位 198.79m)]・佐見川100m3/s 合計245m3/s
送水:名倉発電所(80m3/s・取水位198.5m)・新上麻生発電所(80m3/s・取水位198.5m) 合計160m3/s

となる。差し引き85m3/sで貯まってしまうから,佐見川からどかんと流れ込むと1時間24分で満杯になってしまう。 3,4時間は持たせたいなぁ。。焼石vs佐見川は瀬戸・下原の強化と云ってたけどどっちか一択だったのはここで衝突してしまうからだったのかも知れな い。。

[1]名倉ダムの満水位 引き上 げ等で貯留量を増やしたい所である。今5m程引き上げると28.7ha程になりそう。これだけでざっくり75万m3程増やせそうである。 3~4 時間はぎりで持ちそう。(できれば6時間ぐらい欲しい)

一方で,[2]下流への 発電能力を増強するというのもある。

更には[3]新佐見川発 電所の使 用水量を 100m3/s→80m3/s程度に小さくしていくのも手であろう。使用水量が180m3/sになると溜まり方が65m3/sとなる。5時 間近く持たせられそうである。
使用水量減で最大出力が150MW→120MWとなって30MWも失うのは痛いがまあどばっと使ってしまうよりはちびちび 使っていくのもいいだらう。最終案(仮称)ではダムの規模は不明だが標高差 200m近くを僅か9.5m3/sに抑えて発電している (100m3/sとかなんだったんだっ てなもんであるw)。この程 度の規模だと名倉ダムの貯水量の少なさを心配しなくても済む。
ダムの規模が1965年案と同じ3,500万m3だとするとずっと放流で42 日間も 持つ。一日8時間だけ放流すれば3カ月。渇水期でも多少はある上流からの流入とか考えると一冬持ちそうである。朝日・秋神ダムの補完が出来そう。

更に加えて名倉ダムに付加的に落差の小さな発電所を付加しても良いかも(→新名倉 発電所(案))知 れない。これによって名倉ダムでの各発電所フル稼働時の水の溜まり方が45m3/sとなる。7時間近く持つ。これくらい 持つとだいぶ良い感じだ。

また隣接し計画でも絡み合う白川の開発と併せ ると良さそう。