飛騨川益田川馬瀬川小坂川佐見川 水力 あれこれ
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東上田ダム(小坂ダム) 中呂発電所 東上田発電所
23.9.14大改造
益田川増強ルート【飛騨川第二ルート】
源流・水源確保策青屋川]・朝日~小坂新 ルート甲谷・鈍引川無数河川口有道谷・大坊本谷新秋神発電所(+34.4MW)]・小坂~東上田萩原発電所(+54.5MW)中呂発電所(改)(+13.4MW)]・瀬戸 新ルート・瀬戸~佐見川新ルート・竹原・加子母・佐見川水源確保策・佐見川~川辺新ルート

源流水源確保・朝日・秋神増強   
1956~1959年に通産省によって行われた第4次水力調査(取り纏められた結果はこ れ?)には朝日・久々野周辺にはこんな感じになっている。
青屋川からの導水も目を引くが,朝日ダム・発電所と平行して取水口△と発電所○が描かれている。
出典: 『飛騨川』(中電1979)
当時,既に朝日ダムと秋神ダムと朝日発電所は完成(直)後(1953運開・秋神ダムは1954)であり,実は『飛騨川』(中電・1979)には久々野の建 設(1960久々野ダム着工)とともに朝日発電所増設の可否を検討せよと通産省から指示があったが地形的に困難という結論を得たとの記述があるが,それに 先だって調査時点で通産省内のそういう意向に沿って調査が行われた事を示唆してるとみて良いだろう。

また青屋川からの導水はこの朝日以下の増強を睨んだものということなのであろう。

その計画ではこんな感じになっていた。


発電力
水量
落差
取水
放水
水源
貯留量
その他・備考
朝日発電所
既設
20,500kW
32.1m3/s
77.0m
益田川[朝日ダム]
益田川[久々野ダム(予)]
朝日ダム・秋神ダム


新朝日発電所
新設
22,900kW
35.2m3/s
77.0m





久々野発電所
新設
125,000kW
55.2m3/s
268.0m
〃[久々野ダム]
〃[小坂ダム(東上田ダム)]
久々野ダム


久々野発電所
実現
38.400kW※
34.6m3/s
127.48m

〃[引下堰堤(小坂堰堤)]


※現在では38,900kW
新小坂発電所
実現
31,000kW
28.0m3/s





1966運開
小坂発電所
既設
18,400kW※
16.7m3/s





※現在では19,100kW
調査地点の久々野は今の久々野発電所を凌駕する55m3/sの水量で一気に小坂ダム(東上田ダム)迄水をひっぱっていく計画だったようである。そして朝日 発電所と平行して新朝日発電所が計画されていた。

久々野発電所は結局二分割されて上部は使用水量37m3/sの久々野発電所として,下部は小坂発電所3号機として実現している。

結局,朝日地点での増強は実現せず,朝日~久々野は想定よりも小 さいまま,時代は火力に移り大々的な流域開発時代は終わりを迎えてしまった様である。
高度成長時代の夢を再び追うべく,水量確保に足掻いてみる。目標 は今の1.5倍の集水面積である♪今が朝日・秋神ダムの集水域が300km2程だから150km2 程欲しい(多分無理だけどなるべく積み上げたい。)

1959当時
1959構想
2022現在
その他・備考
朝日ダム~久々野ダム
32.1m3/s
67.3m3/s※1
32.1m3/s
※1 新朝日発電所:35.2m3/s
久々野ダム~引下(小坂)堰堤
0m3/s
55.2m3/s※2
34.6m3/s※5
※2 久々野発電所:55.2m3/s ※5 久々野発電所34.6m3/s
引下(小坂)堰堤~小坂(東上田)ダム
16.7m3/s
71.9m3/s※3
44.7m3/s※6
※3 久々野発電所:55.2m3/s ※6  小坂発電所3号機28.0m3/s
東上田ダム~瀬戸ダム
40.0m3/s
84.0m3/s※4
40.0m3/s
※4 新東上田発電所:44.0m3/s


~青屋川~     

先ずは2.2kmの導水で久々野ダムに導水出来る45.9km2の流 域を取れる。ちゃんとした貯留量のある朝日ダムに送るとすると42.5km2で ある。

重複は無駄だが量は欲しくはある。。 一寸上流にしても面積は余り犠牲にならない。どちらかというとこっちか。久々野ダムの貯水量は朝日・秋神連合の1/100とかなり少ないのである。
久々野と朝日の発電所の最大使用水量差もそれ程なくて流入水はそれだけ朝日の発電を抑制してしまう。
逆に見れば久々野ダムの最大使用水量(放流量)(34.60m3/s)は朝日発電所のそれ(31.10m3/s)よりもデいので久々野ダムが満水の状 態で青屋川流域46km2から水が流れ込んでも3.5m3/s迄なら使い切れるとも云えるかも。

久々野には4.3km程伸ばして青屋川の他柳瀬谷・深谷からも取水して見る。11.4km2。 二又・九蔵から朝日への導水42.5km2と併せると53.9km2とな る。



~秋神川~

こちら


朝日~久々野~小坂増強策    
①秋神ダムから取水して一気に東上田ダム(小坂ダム)迄持ってきて発電してみる。第 四次水力調査の新朝日と久々野を併せたような案である。
②一方の既設の久々野発電所は各所で補水していく。
青屋川からの導水は差し当たって久々野に持ってきて水量を増やす。
久々野ダムには寺附聚落の過疎化の進展を見込んでダムを嵩上げ貯留 量を増やす。朝日ダムは松尾川第二の様な放水面が水車より高くなる洪水時にも放水出来 る装置の設置をする。
青屋川の上流域から導水込で朝日ダムに向けて発電をする。
秋神川の上流でダムを建設して貯留量を増やす
この位をやりたい。

甲谷・鈍引川   
①~⑤を併せるとこんな感じになる。(⑥は上流篇で検討。)新秋神発電所(仮称)は水 量 20m3/s程を想定していてひたすらガメりたい所。甲谷6.4km2鈍引("どんびき" じゃあないだろうし"にびびき"とでも読む?)川9.1km2から で合計15.5km2。累 計69.4km2
下図では鈍引川からの水も久々野に着けたが朝日発電所の稼働を考えるとバランス取った方が良いので新秋神PS側に付けていざとなったら秋神に貯水なんかも 可能にした方が良いかも。


無数河川    
更に久々野市街をサイフォンで跨いで無数河の奥から引っ張って来ても良いかも。
木曽川水系というか益田川圏域の洗足谷・無数河川・初谷辺りからこまめに取水していくのがギリ実現可能か。20.7km2とな る。累計90.1km2。150km2 は難しくても100km2には大部近づいた。


口有道谷・大坊本谷   
秋神から新秋神ルートの建設の有無に拘わらず,秋神の取水に協力したい。こんな 感じで秋神に導水出来る。
久々野・朝日・秋神方面から小坂・引下方 面へ新ルート建設する場合も発電しない時は秋神ダムに取水出来る様に作れるのでは無いか?(奥入瀬方式)
鈍引川は既に計上したので22.6km2が新規水源。累計112.7km2。100km2 突破した♪新秋神発電所へは29.2km2が水源として計上出来る。

結局,目標の150km2には到達しなかったが112.7km2程は得られそうである♪後はダム建設で水量確保であろう。
流域300km2に対して秋神・朝日で6000万m3程だったので未達で残る50km2に対して1000万m3程度(そこそこでかいな^^)の貯水量が欲 しい(無茶言うなあ,俺w)
取水河川
流域面積
導水距離
摘要
洗足谷・無数河川・初谷他 20.7km2

サイフォン[益田川]で久々野発電所上部水槽
鈍引川
2.5km2

導水路で久々野発電所導水路本線へ

6.6km2

導水路で新秋神発電所導水路本線へ
甲谷
6.4km2

導水路で久々野発電所導水路本線へ
青屋川(九蔵川・二又川)
42.5km2

導水路で朝日ダムへ
深谷・柳瀬谷・青屋川
11.4km2

導水路で久々野ダムへ
阿多粕谷・大坊本谷・口有道谷 22.6km2

導水路で新秋神電所導水路本線へ

112.7km2


九蔵川・二又川,無数河川辺りが流域が比較的大きいので建設したい。後は,高根第一と第二を計上してないのとの矛盾を問われるけど秋神川や日和田川・布 川・道後谷の上流にも欲しい感じではある


[妄想増強案]久々野発電所
最大出力:38,900kW  常時出力:12,200kW (31.3km2)
最大使用水量:34.60m3/s(変えず)
水車:出力39500kW×1台
有効落差:127.48m(▲17m)
流域面積:312.3+41.0=352.3km2
導水路:総延長:11,094.8m
取水:益田川[久々野ダム]・鈍引川・甲 谷・青屋川・深谷・柳谷・無数河川・洗足谷 他(793.5m)
送水・放水:小坂発電所(3号機・28m3/s)・飛騨川[小坂(引下)堰堤[小坂1・2号機16.7m3/s]](649.5m)
運開:1962



朝日ダム[便覧][水力][Wiki (朝 日ダム)]  
中部電力(株)
着手/竣工:1952/1953
堤高:87m
総貯水容量:2,551.3万立方メートル    有効貯水容量:2,251.3万m3
受水:青屋川流域
満水位標高:872m    低水位標高:830m
流域面積:308.3km2 (直接:225.0km2    間接:83.3km2)
湛水面積: 0.98平方キロメートル
取水:益田川
送水:朝日発電所(31.10m3/s・872.00m)秋神ダム25m3/s

 
~秋神川 ~
秋神(あきがみ)ダム[便覧][水力][Wiki (秋 神ダム]  
益田川支流秋神川
中部電力(株)
着手/竣工:1952/1954
堤高:74m
送水量:24.3m3/s[朝日ダム]・新 朝日発電所20m3/s程
受水:上秋神発電所[秋神白谷ダム他]
総貯水容量:1,758.4万立方メートル    有効貯水容量:1,697.6万m3
満水位標高:872m    低水位標高:830m
流域面積:83.3 平方キロメートル    湛水面積: 0.70平方キロメートル



[妄想新設案]新秋神発電所
出力:34,400kW[+34.4MW]
水量:20m3/s
落差:202m
流域:
導水:
取水:益田川[朝日ダム(青屋川導水)]・秋神川[秋神ダム]872m(最低水位:830m)
放水:益田川[引下堰堤・下呂発電所取水口]655.0m

【小坂川開発】
さて此処からネックをさけ,且つ東上田での渋滞も避ける為に小坂川の開発を利用する。
100km2程新規水源を開発したけど20m3/s程新秋神PSが使って放流水を小坂川方面へ持って行くので小坂の水量は減ってしまう。
山之口川・カジヤ谷で新規に31.3km2取水しておく。あとは引下堰堤上流での水で補給する。
新秋神の放流水20m3/sの内,15~20m3/sを小坂川の方へ持って行く。
久々野・引下・新秋神地点での流域面積:約500km2(※)
受水:久々野P34.6m3/s・新秋神P(案)20m3/s[330km2で55m3/s程(1.66)]・新規面積200km2程(久々野の集水面積 が約230km2(※から引く)・新規水源が約100km2(※から引く)・山之口川約30km2(※に足す)) 
送水:小坂P44.7m3/s・下呂P(案)15~20m3/s [500km2で60~65m3/s程(1.2~1.3)]

新秋神からの20m3/s・小坂川からの6m3/s・小坂流域追加の136.7km2で45m3/s程度は期待持てそう(新秋神20m3/sは多少盛って もいるので控えめに40m3/sとしたほうが良いかも。)。
一方で東上田からは40m3/sが流れ込んでくる。合計80~85m3/s。これに加えて東上田ダム(小坂ダム)より下流の流域から集まる水もある(東上 田ダム地点での流域が770km2で,瀬戸ダムでの924.7km2の差から山之口川分を考慮した125km2程)。

岩屋への導水路(第二岩屋導水路)を増強して,小坂川からも増強するとなると新発電所は上図萩原PS(赤線・中呂PS分岐部)で良いだろう。

今は東上田Dから送り出す発電用水40m3/sと東上田Dから瀬戸Dの間で流れ込む155km2に対して,中呂から岩屋ダムへ流す20m3/sと瀬戸発電 所への32m3/sの52m3/sである。
意外に釣り合ってる気もするが,東上田の隘路故に絞られてるとも云える。
小坂方面からの40m3/sを岩屋ダム(意外に近い)への20m3/s増設と佐見川ダムへ20m3/s程送ると東上田の隘路分の水が小坂経由で建て替えら れて概ね釣り合うのではないか?(追記ですっかり見にくくなってるけど上図中)

[私案]萩原発電所 [→小坂川
認可最大出力:54,500kW[+54.5MW]
最大使用水量:40.00m3/s
有効落差:160m
水車:
導水路:
流域面積:770.0km2
益田川[引下堰堤(久々野PS・新秋神PS)]・大坊本谷・阿多粕谷・小黒川・小坂川[小坂川PS]・大洞川・大萱谷 650m
放水:東上田発電所導水路・中呂発電所 490m

[増強案]中呂発電所[→益田川
出力:26,700kW[+13.4MW]
水車:出力13800kW×1台+もう1台
最大使用水量:40.00m3/s[+20.0m3/s]
有効落差:79.00m
受水:東 上田ダム萩原発電所(案) 490m
送水:岩屋 ダム 400.77m(満水位405m)

[既設]瀬戸ダム
取水:益田川( 新規流域:125km2)・東上田発電所(40m3/s)
送水:瀬戸発電所(第一)32m3/s・佐見川ダム20m3/s


[私案]佐見川ダム[→佐見川(開発)
目的/堤高/堤頂長 発電/ 87m/189.5m/190m程
流域面積/湛水面積     188.2km2 ( 直接:56.7km2 間接:131.5km2[加子母川・門和佐川・久野川]) /146.3ha
総貯水容量/有効貯水容量     ?m3/3,500.0万m3
取水:益田川[瀬戸ダム]25m3/s
送水:佐見川発電所(80m3/s~100m3/s)

[私案]新佐見川発電所→15万kW![→佐見川(開発)
出力:150,000kW[+149.67MW]→120,000kW[+119.67MW](旧 佐見川発電所330kW廃止[▲0.33MW]・ 可能性として瀬戸第一の出力減?[▲14.1MW])
水量:100m3/s→80m3/s
落差:180m
流域:188.2km2
取水:佐見川[佐見川ダム(V=3,500万m3)]380m
放水:飛騨川[名倉ダム(V=38.2万m3)]196m

名倉(なぐら)ダム[→飛騨川
場所:高山本線下油井駅南側 目的:発電 竣工:? 堤高:13.5m (取水堰)
有効貯水量:38.2万m3[概要(新エネ財団)
事業者:中部電力(株) 
取水:飛騨川[新七宗発電所95m3/s・七 宗発電所50m3/s]・佐見川
送水:名倉発電所(80m3/s)[取水口]・新上麻生発電所(80m3/s)[取水口] (導水路は地図では見当たらず。) 取水位198.50m


現状では145m3/s流入に対して160m3/s取水と余裕のある名倉ダム。但し本発電所が出来ると状況は一変する。245m3/sもしくは 225m3/sに対して160m3/sしかなくなってしまうのである。65~85m3/s不足となる。

徐々に小さくしていくのはセオリーではあるのだが減少幅が大きすぎる。一寸なんか入れたい。

元々4次水力調査では此処から名倉ダムに平行して新名倉ダム等発電所の3連発での増 強が調査報告されており,その使用水量は新名倉で208m3/sに達し,上麻生ダムを取水してダム式で発電すると思われる大柿発電所では 232.0m3/sに達している。

今,50m3/s程度の使用水量で割りと短距離のダム水路式発電所を新開発しても良さそうな感じはする。
ただそれでは中途半端感は否めず。

小坂堰堤→小坂川→萩原,瀬戸ダム→佐見川→名倉ダムと迂回したように,今回は名倉ダム→白川→上麻生ダムと迂回してみる。



白川発電所


上麻生(かみあそう)ダム[→ 飛騨川
場所: 目的:発電 竣工:1926 大きさ:堤高:13.18m(取水堰)/堤頂長:74.54m
有効貯留量:25.1万m3[概要(新エネ財団)
事業者:中部電力(株) 
取水:飛騨川[名倉ダム]・白川 158m程度
送水:上麻生発電所(細尾谷ダム経由・62.5m3/s)・木曽川用水白川取水口(9.54m3/s・ス トビュー地 理院) ダム湖面標高…地図読みでEL.154m

上麻生ダムであるが157m程が取水位の様である。一方,周辺は険しい峡谷であり,170m位迄何もない場所である。
170m程迄貯留したいが,こうすると名倉発電所が放水出来なくなってしまう。。


[私案]大柿発電所

出力:9,700kW[+9.7MW]
落差:23.3m
水量:50m3/s
取水:飛騨川[上麻生ダム]158m
放水:飛騨川

上麻生発電所


新上麻生発電所[水力
運開:1987.6
出力:61,400kW 常時:0kW
水量:80.0m3/s
有効落差:88.5m
取水:飛騨川[名倉ダム]198.5m
放水:飛騨川93.70m

中麻生発電所


それより上の白川・大柿・中麻生の三つを併せてこれだな♪
新名倉発電所(新上麻生発電所)と被るが,,ここ(名倉・水車2台・上麻生・水車3台)と小坂発電所(水車3台)は一寸発電力が過剰気味にはなってしまい そう。。


[私案]中麻生発電所 (→白川・赤川・黒川)
出力:46,000kW[+46.0MW]
水量:60.0m3/s
有効落差:88.5m
取水:飛騨川[名倉ダム]・白川・黒川198.5m
放水:飛騨川93.70m




川辺ダム[水 力
堤高:27m 堤頂長:178m
有効貯水量:172.4万m3
流域面積:2,159km2 /湛水面積:120ha

川辺発電所[水 力
出力:30,000kW 常時:7,200kW
水量:155m3/s
取水:飛騨川[川辺ダム]94.0m
放水:飛騨川69.50m

(木曽川)
今渡ダム