~横川・中谷川~
▲ 姫川下流のまとめには1年以上掛かったが,横川第一の余りに複雑な取水関係に纏めるのが面倒になって放置に這入ったからである。。 横川と中谷川の様子は地理院図に落とし込むと こんな感じ。中谷川と土谷川の増強案はこちら。 模式図 出典:国 交省 ~中谷川~ 押立沢 取水堰堤 松尾川 取 水堰堤 浅海川 取 水堰堤 大 海川 取水堰堤 ~横川~ 大 渚沢 取水堰堤 目 黒沢 取水堰堤 前 沢 取水堰堤 デンカ(株)(…痛い名前に変わっちまって。。) 横川第一発電所[水力] 運開:1965.8[電気化学工業(株)] 水路式・流込式 認可最大出力:10,000kW 常時出力:1,300kW[13.0%] 最大使用水量:3.80m3/s[1.13] 有効落差:319.00m 水車:出力10300kW×1台 導水路:総延長9158.6m 流域面積:33.7km2 取水:押立沢、松尾川、浅海川、大海川、大渚沢、目黒沢、前沢、他(如何しても見つからなかったが模式 図によるとなんと仙翁沢とのこと。お前,川の記載もないやん。。こ の辺か?G 空撮・・なんかあるが余水吐の溝にしか見えんw)981.0m 放水:横 川[横川第二発電所取水口]637.0m 山奥に張り巡らされた水路から取水する水路式・流込式発電所。住友共電の五王堂発電所辺り を彷彿とさせる発電所だ♪ 33.7km2に3.8m3/sだから雪国らしく雪解け水を取れるしやや強気の設定となっている。 とはいえ近年の高落差・大最大水量と比較すると第二含めてやや少量とも云える。転換期前と云った 所か。いうても50年以上前の運開である。 |
~大所川~ ▲ 利水模式図…廃止された大所川第三も線が消されつつ載っている 出典:国 交省 東北電力(株) 大所川第一発電所発電所[水 力][DB] ▲ 運開:1962.8 水路式・流込式 認可最大出力:13,500kW 常時出力: 1,450kW[10.7%] 最大使用水量:6.60m3/s[1.74] 有効落差:247.90m 水車:立軸ペルトン水車 出力14100kW×1台 導水路:総延長2484.5m 放水路:総延長695.9m 流域面積:38.4km2 取水:弥 兵衛川・瀬 戸川・白 高地沢・ヒ ル平沢 計4箇所 1095.00m 放水:大所川[大所川第二発電所]832.48m 東北電力(株) 大所川第二発電所発電所[DB] ▲ 運開:1959.11 更新:1988.11 水路式・流込式 最大出力:26,500kW 常時出力:4,400kW[16.6%] 最大水量:10.0m3/s[1.63] 有効落差:318.70m 流域面積:61.1km2 導水: 取水:ツ リコシ沢・1号沢・2号沢・大所川(取 水堰(高さ7.30m・堤頂長40.0m)・[大所川第一発電所])・欅平沢(こ の辺?)・ウ ド川 6箇所 823.80m 放水:大所川[(大所川第三発電所)]482.16m [廃止]東北電力(株) 大所川第三発電所[さ まよって][国 交省][土木学 会] ▲ 運開:1962年 廃止:2004(廃止決定) 最大出力:9,000kW 最大使用水量:13.0m3/s 有効落差:83.1m 水車効率:85% 取水:大所川[大所川第二発電所]・ヨシナ沢も? 放水:大所川[大所川発電所] >東北電力の大所川第三発電所は、発電所周辺に分布する地すべりの影響により、発電運転を継続することが困難であるとの判断がなされ、平成16年に 発電所廃止の決定がなされた。 >この地すべりは規模が大きく、確実に抑止・抑制する有効な対策を実施するには、発電運転を継続するより多額の費用を要するとの判断がなされ[国交 省] 地滑りで廃止されてしまった。。同じ様に地滑りで廃止された発電所に最上川の月ヶ沢発電所や吉野川の白川谷発電所がある。 大所第一と第二で合計40MW。大所川迄入れたら49.8MW。第三が健在なら58.8MWだった訳でつくづく残念である。 崖崩れの部分だけなら地中深く迂回出来ないのかなとも思ったけどどうやら発電所建屋・上部水槽を含む箇所で地滑りが起こってた様だ。。 出典:日本 地すべり学会新潟支部 これを避けるのは全面的に移転しかないよねえ。。今地図に落とすとこんな感じ。マウスオーバーで現れる橙線が復活私案。川のこっち側は高圧電線も通ってて 比較的安全なのでは無いか。 大所川発電所大所川堰堤の脇の地下に発電所を建設すれば地すべりが起きても直撃は避けられそうである。 [復活私案!]大所川第三発電所 最大出力:9,400kW[+9.4MW]→ 水車効率を87%に上げて,全部地下化して逸失落差も減らせるんちゃうか。 最大使用水量:13.0m3/s 有効落差:85m 導水:2.4km 取水:大所川[大所川第二発電所・取水堰堤]482.16m 放水:大所川[大所川発電所取水堰堤]393.03m |
~小滝川(左)~
▲ 小滝川利水模式図 出典:国 交省 黒部川電力(株) 長栂発電所[DB] 運開:1962.11 水路式・流込式 出力:5,000kW 常時:200kW[4.0%] 使用水量:2.03m3/s[2.07] 有効落差:307m 流域:9.8km2 導水:2,109.1m 水車:ペルトン横軸5190kW×1台 取水:東俣沢(取水堰・高さ6.21m・堤頂長20.50m)924.20m 放水:東俣沢[滝上発電所]607.75m まあはっきり云って可成り水量を分厚く取っている(常時出力が最大比4%しかない)。 出力を増強・安定させるには直ぐ西側の西俣川上流2沢から取水出来そう。 はっきりいって効率は宜しくないかもだが。。 [拡張私案]長栂発電所 水路式・流込式 出力:5,150kW[+0.15MW] 使用水量:2.1m3/s[+0.07m3/s][1.81] 有効落差:307m 流域:9.8km2+1.8km2=11.6km2 導水:2,109.1m+1,010m=3.1km 水車:ペルトン横軸5190kW×1台 取水:東俣川(取水堰・高さ6.21m・堤頂長20.50m)・西 俣沢A・西 俣沢B924.20m 放水:東俣川[滝上発電所]607.75m 黒部川電力株式会社 滝上発電所[水 力] 昭和36(1961)年1月:運用開始 水路式・流込式 認可最大出力:15,00kW 常時出力: 2,100kW 最大使用水量:5.57m3/s 有効落差:314.00m 水車:立軸ペルトン水車 出力15390kW×1台 導水路:総延長7132.9m 取水位標高:604.00m 放水位標高:276.00m 流域面積:29.9平方キロメートル 取水:西俣沢・東俣沢[長栂発電所]・シックイ沢・ホドソ沢・^マツオ沢 放水:小滝川[小滝川発電所] デンカ株式会社 小滝川発電所[水力] [DB] 大正10(1921)年11月 :運用開始 水路式・流込式 認可最大出力:4200kW 常時出力:1100kW 最大使用水量:5.98m3/s 有効落差:100.91m 水車:横軸フランシス水車×2台 総出力4476kW 導水路:総延長2945.0m 流域面積:55.2平方キロメートル 取水:小滝川[滝上発電所]256.7m(420.0 [DB])、唐園沢(こ の辺?)(425.49m[DB]) 放水:小滝川152m [地理院](313.35m[DB]) DBの小滝川のデータには2点程謎があって標高が全く合っていない。尺貫法とかでもなさそう。一体何の数字が誤入力されてしまったのか? もう一つは珍しく明記されてる本流以外の取水河川である唐園沢である。模式図から右岸(南側) と思われるがそれらしい(=わざわざ小滝川を越えて運んでくる程の)川は無さそうに見える。 取水するならこのサ カサ沢とかが良さそう。 東京発電(株) 新小滝川発電所[水 力] 運開:1981.11 水路式・流込式 認可最大出力:3,300kW 常時出力: 330kW 最大使用水量:12.50m3/s[1.98] 有効落差:31.60m 水車:立軸フランシス水車 出力3350kW×1台 導水路:総延長1222.2m、主要導水路 幅2.80m×高2.80m、延長694.4m 流域面積:62.9km2 取水:小滝川151.00m 放水:姫川[姫川第七発電所]116.90m 可成り分厚く水量を積んでいる。 元々1921運開の電化の小滝川PS(放水位152m[推計]・DBの標高情報が可怪しいけど・・)と 1955運開の東京発電(姫川電力)の姫川第七PS(取水位123m)の間の未利用落差約40mを 1980年代に東京発電が開発したものである。 大した落差がないけどこういう開発でも指数1.98もの水量で発電所組んでも行けるんだな~♪ |
~根知川~ ▲ 新姫川第六PS新設を受けて,新姫川第七PSも構想できる訳だが,水量をここから補給できそう。 上流未だ44km2もあるけど開発出来る程では無いか? [私案]根知川第一発電所 出力:6,300kW[+6.3MW] 水量:2.5m3/s[1.29] 落差:300m 流域:19.4km2 導水:7.0km 取水:根 知川・中 股沢・大 久保 432m 放水:姫川[姫川第七発電所堰堤]123m [私案]根知川第二発電所 出力:3,500kW[+3.5MW] 水量:1.3m3/s 落差:315m 流域:8.0km2 導水: 取水:根知川・中俣沢755m 放水:大 久保 432m 一寸出力がアンバランスに。もうちといい配分が内か要検討。 |