~平川~ 平川は松川同様,大 きめの支流に見える。少なくとも大糸線沿いに真っ直ぐに進んで源流に達する姫川よりも太そう。ちょい北側の松川の方が太そうだけど,,山塊 に分け入る太めの支流を岐け愈どん詰まりの姫川である。 で,ここも矢張り扇状地に潅漑用水が発達している。 出典:長 野県② 平川頭首工・源太郎砂防ダム[nekodam] [長 野県①][場 所(G)][地 理院][水 土里][長 野県②] 取水:平川潅漑排水[代掻期5/9~15:2.679m3/s・普通潅漑期5/16~9/13:2.063m3/s・非灌漑期9/14~翌5/8: 1.070m3/s] 対象:白馬村内のA=330ha >全長65m(取水部)、取水量は最大2・68(㎥/秒)、平川左右岸の扇状地330haを潅漑[水土里] 土砂搬出に伴う平川かんがい排水停水のお知らせ 長 野県白馬村/広報はくば-2021年5月号-vol-536 2021.05.17 長野県白馬村 白馬村土地改良区が管理する平川かんがい排水につきましては、昨年11月に取水口の土砂搬出工事を行い、5月の田植え時期には十分な農業用水の供給ができ るように努めて参りました。ところが、昨年発生した平川上流の土砂崩落等の影響によるものと思われる大量の土砂が流れ込み、4月の段階で既に取水口の土砂 がほぼ満杯となってしまいました。 このような状況は近年に例がなく、農業用水の安定した供給のために堆積した土砂を定期的に排出する必要が生じています。 そのため当面の間、次のとおり、毎週1回、土砂排出作業を実施し、その間に用水を停水させていただくこととしました。 白馬村平川小水力発電所(実施中) https://www.pref.nagano.lg.jp/hokuan/hokuan-nochi/kannai/hatsuden/hirakawa.html >(用水路の)施設管理者は白馬村土地改良区で、水利権は長野県が所有しています。 >沈砂池から平川を横断するサイホン手前までの間には約30m程度の落差があり、水利権は年間を通じて取水が認められているため、小水力発電の可能 性が高い と判断し、平成23年度に調査を実施しました。 >平成24年度に事業着手し、平成27年度から発電を開始 白馬平川小水力発電所 所在地 北安曇郡白馬村大字北城 運転開始 平成27年4月 最大出力 180kW 常時出力:120kW 年間発電量 約1.47GWh/年 有効落差 29.4m 使用水量 0.54~0.8m3/s 農業用水路名(取水・放水) 平川左岸用水路 電力供給先 売電(土地改良区の維持管理費へ充当) 予定管理者 長野県白馬村土地改良区 設置者 長野県 流域:22.6km2'(平川頭首工) 出典:長 野県② 平面図 水力開発をするにしてもこいつらの存在を踏まえる必要がある。 とりま1105mを目安に取水。こまめに集水しまくってみて15.3km2。2.5m3/s程。 [私案]奥平川発電所 出力:4,800kW[+4.8MW] 水量:2.5m3/s[1.63] 落差:260m 流域:15.3km2 導水:4.3km(3.56) 取水;(仮 称:遠見谷)・平 川(大黒沢・白岳沢)・八 方沢・崩 沢・(仮 称:崩沢東谷)1105m 放水:平川(平川頭首工)[堰がいっぱい在ってどれが取水位かわからんw(G 空撮・地 理院)]836m←この辺に まあ最低限の規模になったかな?未だ導水距離に余裕がある。 崩沢東谷から1.8km程北へ伸ばすと八方スキー場付近(大楢川)で1100m程になる。1.1km2(0.61) 遠見谷から4.1km程東南に伸ばすと犬川に到達出来る。4.2km2(1.02) [拡張比較検討私案]奥平川発電所 出力:7,300kW[+7.3MW] 水量:3.3m3/s[1.60] 落差:260m 流域:20.6km2=15.3+1.1+4.2 (2.15) 導水:9.6km=4.3+1.1+4.2 取水;(仮 称:遠見谷)・平 川(大黒沢・白岳沢)・八 方沢・崩 沢・(仮 称:崩沢東谷)1105m 放水:平川(平川頭首工)[堰がいっぱい在ってどれが取水位かわからんw(G 空撮・地 理院)]836m←この辺に どうせ固定費用を掛けるのならこのくらいの規模感は欲しい♪ |
~松川~ 松川も平川同様デカ目の支流の様である。平川よりも大きい様で既に発電所も立地している。 中部電力(株) 南股発電所[中 電][国 交省][DB] 運開:1930年7月 水路式・調整池式?(小 倉池1112.4m) 認可最大出力:2,200kW 常時出力:340kW[15.5%] 最大使用水量:1.53m3/s[0.83] 有効落差:112.22m 水車:横軸フランシス2350kW×1台 導水路:1,418.6m 流域面積:18.5km2 取水:南 股入(1118.3m) →模式図だと2箇所から取水してるのは何だ??(小倉調整池のこと?) 放水:南股入[二股発電所]992.68m 中部電力(株) 二股発電所[水力] [国 交省] 運開:1930.5 水路式・流込式 認可最大出力:5,200kW 常時出力:1,300kW[25.0%] 最大使用水量:4.164m3/s[0.98]←なかなか♪ 有効落差:163.05m 水車:計3台 総出力5876kW 導水路:総延長5015.5m 流域面積:42.3km2 取水:西 俣(1023.7m)→北 股入(中山沢)(1001.2m)/南 股発電所(地下?・1004.5m)992.90m 南 股入(951.7m)は標高が低すぎるので南股P\Sの放水口か? 放水:松 川[木流川分流](824m) なお放水地点付近から分流する疎水っぽい小川がありどうも大 北の疎水(木流川)っぽい。 >白馬村を流れる木流川は、江戸時代後期に開削された農業用水路で、白馬連峰を源とする松川から取水しています。 >総延長は5㎞に及び、松川右岸の扇状地に広がる水田約80haを潤すとともに、流域約120haの排水を受け、流末は姫川に至ります。 >この木流川は、山麓で切り出した薪を流し、下流の集落まで運んだことから、その名が付けられたと伝えられています。[水土里] 木流川が右岸用水格なのに対して左岸用水格なのが此 処で分流するやつである。名前も不明で信濃森上の段丘に阻まれるのか程なく松川に合流してしまう。 二岐発電所の下で発電を試みたいがどの程度の流れが必要か心許ない所がある。 流域: 斜面を下って発電したいとこだけどあんまないな。。下流の水資源対策も気になるとこである。 取り合えず二股発電所直下の826m程度で取水して斜面をトンネルで下って663m 位で放水する発電所を検討してみる。水量は農業用水に1~2m3/s差っ引くとして少なめの4m3/sで。 [仮称]白馬発電所 出力:5.200kW[+5.2MW] 水量:4.0m3/s 落差:155m 流域:51.26km2 導水距離:4.0km 取水:松川826m 放水:楠川663m これ位は地元の潅漑とも両立出来て農民にも許して貰えるのではないか? |
楠川 中部電力(株) 新楠川発電所[中 電][DB] 運開:1989年5月 水路式・流込式 最大出力:2,200kW 常時出力:260kW 最大水量:1.50m3/s 有効落差:182.70m 水車:横軸ペルトン 2310kW×1台 導水路: 流域面積: 取水:北俣・南俣[新楠川堰堤(高さ5.6m・堤頂長13.0m)] 何処から川で何処から導水路か不明(地 図) 1,029.70m 放水:楠 川(830,6m) 831.44m ここも下流を検討。こ こら(EL762m)に疎水っぽい分流あり 下流200m弱の落差こ こら(EL.639m)に姫川第二発電所の取水堰あり。 流域:11.256km2→水量:1.1m3/s 取水:楠 川(830,6m) これだけでは小さいけど気付けばほぼ二股PS@松川の 放水位とおんなじやん。白馬発電所に組み込めそう。更に姫川第二ダム迄伸ばしてみる。 [増強私案]白馬発電所 出力:7,800kW(14,600kW) 水量:5.0m3/s(9.3m3/s[1.5]) 落差:185m 導水距離:4.0km+2.9km+0.9km=7.8km 流域:51.26+11.26=62.5km2 取水:松川[二股発電所4.164m3/s]・楠川[新楠川発電所1.5m3/s]826m 放水:姫川[姫川第二ダム]638m まあひとまず木流川や楠川の下流にどんだけ配慮が必要か解る迄は保留かなぁ。。 |
~土谷川(日道沢・熊沢)合流(471m) ~ ~中谷川[姫川第三ダム付近で姫川に合流(453m)] ~ 上流に横川第二発電所の取水施設有り。 中谷川・土谷川650m地点から姫川第三ダム458mに落としてみた [仮称]中谷川発電所 出力:2,000kW 水量:2.5m3/s 落差:96m 面積:24.8km2 導水距離:7.7km (0.25) 取水:中 谷川・土 谷川658m 放水:姫川[姫川第三ダム] 458m 割りと満を持して取り掛かった心算だったけどあかんかった。。 上流を完璧に押さえられちゃってては一寸難しいか。。下で仕切り直し |
【中流部増強私案】 此処で中電のシマから黒部川電力[デンカ×陸電]のシマに移る。但し発電所は連檐している様である。抜かりはない。 最大使用水量は25m3/sから35m3/sへと1.4倍に上がるが,流域面積は1.13倍しか増えてない。この水量を上げた分は常時出力の認可最大出力 に対する少なさ(3割強→2割弱)に跳ね返ってきてるのであろう。 最大使用水量を上げてきているとは云えるが,もう一声欲しいのも事実ではある。とはいえ,そこそこ高いので,もう8.0m3/sだけあげるというのも中途 半端な感じがする(+3.7MW程である)。 DBに何故か記載がないので発電機が対応しているか不明であるが,水車だけなら13,000kW迄増強出来る。+1.8m3/sして26.8m3/sにす る位なら無圧トンネルだし余地はあるんじゃなかろうか? [増強私案]姫川第三発電所 水路式・流込式 認可最大出力:13,000kW[+0.9MW] 最大使用水量:26.80m3/s[+1.8m3/s][0.85] 有効落差:55.00m 設備:水車 出力13000kW×1台 導水路:総延長3789.6m無圧トンネル 流域面積:313.4km2 取水:姫川[姫川第三ダム]458.97m 放水:姫川[北小谷発電所]397.59m 更に高所から水を並行して引っ張って大網に流す事で結果的に姫川第三の使用水量の過少を緩和できそう。 [私案]小谷第二発電所 出力:4,000kW[+4.0MW] 水量:2.8m3/s 落差:170m 流域:23.6km2 導水:5.7km2 取水:土 谷川・熊 沢・西 熊沢(仮)・日 道沢 720m 放水:中谷川[小谷第一・耳尾沢出合]546m [私案]小谷第一発電所 出力:6,200kW[+6.2MW] 水量:5.2m3/s 落差:140m 流域:23.4km2+23.6km2=47.0km2 導水:5.3km 取水:中谷川[小谷第二・耳尾沢出合]546m・濁 沢・白 井沢 放水:姫川[北小谷発電所]397.59m 5.2m3/s分を姫川第三で使う代わりに別ルートで使用したと考えて姫川第三の使用水量に更に上乗せすると313.4km2に対して32m3/sとな り,当初の計画通りになるし,単純に増強した3.7MWより多い10.2MWも増やせそうである。 |