出典:国
交省
出典:愛知県河川整備計画流域
委員会
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交省| ~富永川~
▲ 富永ダムがある以外に何もない地味な矢作川の支流。 流域も狭い。流域なら直ぐ隣の段戸川にポテンシャルを感じる。 特に段戸川[→本篇]は設楽町の方から流れてくるのでそこそこ流域ある。導水出来 れば混合揚水にできそうなもんだけど??
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| ~名倉川~
▲ 名倉川では真弓発電所が取水している他,支流の黒田川には黒田発電所があり,更に黒田川上流には奥矢作 第一発電所の上池の黒田ダムが建設されている。 真弓発電所は矢作川沿いに立地しているが取水は名倉川である。黒田川との出合付近にあっ て取水量を確保している様だ。CA=76.4km2でQ= 3.9m3/s,指数0.51と真弓発電所の水量・出力は倍ぐらいには出来そうである。 真弓発電所の取水先は名倉川,放水先は矢作川で,発電所があるのは川手町,ちょい横は押山町,堰堤があるのは桑原町でお向かいは稲武町…と「真弓」がどこ から由来してるのか全く判らない。 昔は経営者がもっと威張ってて,浅野総一郎の奥さんの作(さく)の雅号「佐久」より命名された佐久発電所や福沢桃介に由来する木曽の桃山発電所みたいに 地名無関係に名前決めちゃったやつかも。大井ダム建設には福沢の愛人の芸妓 上がりの女優,貞奴が大活躍したみたいだし,どっかの真弓ちゃんの名前から来てても全然不思議ではない。矢作水力の記念すべき第一号水利権の案件 である。 真弓ダム(桑原堰堤)[場 所][DB] ▲ 目的;発電(真弓発電所) 名倉川(黒田川合流部)489.28m 流域面積:75.5km2 取水量:3.90m3/s? 貯留量:なし?(取水堰) 堤高/堤頂長 3.3m/38.84m 設備:土砂吐(スライドゲート1門) いつか行ったんだけどいつ行ったのか失念して未だ写真が見つかっていない。なんなら再訪した気もするんだけどその写真も見つかっていない…→発見, 23.12に行っていた(2年前)。やっと掲載。この日は伊勢神トンネル(13時40頃)から名倉川に進入,真弓堰堤見学(14時頃)に後に下村発電所を 遠望(14時15分)しつつ中津川の王子エフテックの水発(15時頃到着),更に神坂から男埵川(15時45分頃)を見学して いる。どこに向かってるか殆ど判らないし,何時見た案件か忘れてしまう訳だが,どうも帰省の途中に見てない場所を色々組み込んだ様だ。錯乱気味の経路でも ゆっくりと掛川に近づいているw 真弓と下村が意外に近い。。 冬枯れの真弓ダム。 23.12地図からも確認出来る彎曲して山に垂直に相対してトンネルで突っ込んでいく導水路 ![]() 冬(年末)だけど結構な水量取れてる♪ ![]() 冬枯れの名倉川,取水後 ![]() 取水量を増やしたいと思ってる[→構想案]んだけど,まあ上流で取水したら真弓堰堤の時点でこんなんになってるよ ねぇ。。
名倉発電所取水堰及び黒田川との出合の直ぐ南側にある稲武大橋(gsi) からの眺め。こちらは緑たっぷりの時期である。 下流 ![]() 上流 ![]() この先にも結構流域がある。南へ向かって緩い峠を越えると三河田口(設楽ダム方面)であ る。途中川口(gsi)からr507山を登ると面ノ木峠・茶臼山高原道路になってそこから反対側にr80で山を下ると津具[大入川上流方面]である。色々検討し甲斐がありそうだ。 因みにスライラインの茶臼山高原道路は立派だけど,川口から伊勢神トンネル付近までぶち抜くと名古屋方面から便利になりそう。R151和知野ダム付近から 売木峠,茶臼山,折本峠,面ノ木峠を経てR257川口からは細い道がありそうだが直結となってない(まあ売木から和知野ダムも遠回りの彎曲狭隘道だけ ど)。面ノ木峠から名古屋方面にはr80で稲武に出てくれと云う感じなのであろう(実際そうした)。
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| ~上村川~→別項
▲ 中部電力(株) 下村発電所[水力] [wiki] [→上村川篇] ▲ 所在地:岐阜県恵那市上矢作町下 運開:1920.12[矢作水力(株)=最初に建設・水利権:第四水力] 水路式・流込式 認可最大出力:4,700kW 常時出力:2,500kW 最大使用水量:6.68m3/s 有効落差:83,82m 水車: 出力4840kW×1台 導水路:総延長4454.8m 流域面積:187.5km2 取水:上村 川[下村堰堤]397.67m 放水:上村川[矢作ダム288m]308.62m ![]() 下村堰堤[水力] [訪 問記][→上村篇] ▲ 岐阜県恵那市上矢作町漆原 水系:矢作川水系上村川 目的:P(下村発電所6.68m3/s) 堤高/堤頂長: 4.3m/54,3m 事業者:中部電力(株) 竣工/改修: 1920年/2003年 流域面積:187.5km2 ![]()
矢作ダムで発電するので上村川の水を使うからここで掲載♪ |














| ~桧原川~ ▲ r10は桧原川沿いに三河側の折元峠へ向かう。 途中,釜ヶ入の甌穴なるものがあった。 22.8そこそこ水流ある様な気はした。後で活用する[→根羽川開発篇][→奥根羽開発篇] ![]() |
| 【根羽川開発篇】[→成案諸元]
△ ▲ さて,押山堰堤に向けて開発してみるも,押山の最大使用水量が少なすぎて要改善であり,二度手間感強い。 そもそも押山発電所の規模も小さすぎる。押山発電所の増強案をここで検討したのでその結果を踏 まえて仕切り直しをしたい。 新下村発電所(私案)との連繋を考えて 見る。根羽川での取水位は398m程度。 610mから取水して落差200mを確保してみる。 52.4km2採れる。平谷を見倣って多めに水量積んで5.0m3/sとすると8.5MWである。まあこれだな~♪ 押山発電所(Q=3.62m3/s)にもなお116-53= 63km2[名倉川発電所構想の玉突きで真弓発電所の増強の為の野 入川導水・発電12.6km2控除を計算に入れると60.4km2]残って使用水量的にもまだ広すぎる位。 ![]() 微修正案では根羽川の水は下村に持っていき,その玉突きで新下村の発電をすれば良いという構想に変えた。下図はそれに変更してある。 更に雨は少なめだけど水量にはH=200mという高落差補正を掛けて10.2MW。桧原川からも取水すると1.5kmで取水可能。更にもう400mで新井 川。 こいつらの取水後でもまだ42.8km2残っており,ばっちり棲み分け出来てる。 問題点は下村発電所(Q=6.68m3/s)への導水容量を超える水量で発電するので一部はオー バーフローしてしまう点である。放水口は押山発電所より上流にあって使い切れない分 を拾って貰う訳にもいかない。 ただ,これは上流の高落差発電所の下の発電所ではよくあることではある。 本ケースでは新下村発電所(案)(上矢作第一発電所(案))の導水口を工夫して下村発電所の直ぐ上に分水工を設置すれば良い。 ![]() ![]() 効率はどんなもんかと調べて見ると新豊根や佐久間辺りと比べてもなかなかよい。寧ろ大桑谷川がやや悪いとなった。
[私案]根羽発電所 △ 出力:13,300kW[+13.3MW] 水量:7.8m3/s[1.06] 落差:200m 流域:52.4km2+落沢2.0km2+桧原川・新井川19.0km2=73.4km2 導水:6.4km+1.9km(桧原・新井)=8.3km[] 取水:矢 作川(根羽川)(gsi)・小 川川(gsi)・落(お おち)沢(gsi)・桧 原川(gsi)・新 井川(gsi)610m 放水:矢作川(根羽川)[堰 堤(gsi)]400m |
| 【奥根羽発電所構想(案)】[→成案諸元] ▲ 色々考えても巧く行かず煮詰まってたけど思い切って導水経路を変更してみる。取水位も10m程下げて見る。と,これは良さそう♪ ![]() [私案]奥根羽発電所 出力:8,600kW[+8.6MW] 水量:5.2m3/s[1.5] 落差:195m 導水:根羽川[根羽川堰堤]~浅間川3.5km・本導水路~桧原川2.1km・浅間川~根羽川2.2km 7.8km 流域:矢 作川(根羽川)・浅 間川25.2km2・桧原川9.4km2 合計34.6km2 取水:矢 作川(根羽川)・浅 間川・桧 原川810m 放水:矢作川[根羽発電所]610m |
| 河川 |
名倉川 |
根羽川 |
上村川 |
飯田洞川 |
| 既設 |
[既設]真弓発電所 運開:1923.3① 最大出力:5,600kW 常時出力:2,000kW(35.7%) 水量(常時):3.90m3/s (1.53[20%]) 流域面積:76.4km2 (流域水量比:51.0%) |
[既設]押山発電所 運開:1922.7② 認可最大出力:3,600kW 常時出力:1,300kW(36.1%) 水量(常時):3.62m3/s (1.95[16.8%]) 流域面積:116.0km2 (流域水量比:32%) |
[既設]下村発電所 運開:1920.12③ 最大出力:4,700kW 常時出力:2,500kW(53.2%) 水量(常時):6.68m3/s (3.79[20.2%]) 流域面積:187.5km2 (流域水量比:35.6%) [既設]島発電所 運開:1927.12⑤ 最大出力:1,600kW 常時出力:380kW(23.7%) 水量(常時):4.09m3/s (1.95) 流域面積:78.7+α km2 (流域水量比:52.0%) [既設]上村発電所 運開:1925.11④ 最大出力:9,800kW 常時出力:3,800kW(38.8%) 水量:4.09m3/s (1.49[18%]) 流域面積:78.7km2 (流域水量比:52.0%) [既設]平谷発電所 運開:1996.4 最大出力:8,100kW 常時出力:790kW(9.75%) 水量(常時):8.50m3/s (1.18[17.5%]) 流域面積:67.2km2 (流域水量比:126%) |
[既設]飯田洞発電所 運開:1921.10⑥ 最大出力:630kW 常時出力:220kW(34.9%) 水量(常時):1.95m3/s (1.11[21.8%]) 流域面積:50.9km2 (流域水量比:38.3%) |
| 新設 |
[仮称]名倉川発電
所 出力:16,500kW[+16.5MW] 水量:6.7m3/s 落差:290m 流域:53.3km2 導水:8.5km 取水:黒 田川支流・黒 田川[黒田発電所]・名 倉川580m 放水:矢作川[矢作ダム]288m |
[私案]根羽発電所 出力:13,300kW[+13.3MW] 水量:7.8m3/s[1.06] 落差:200m 流域:52.4km2+落沢2.0km2+桧原川・新井川19.0km2=73.4km2 導水:6.4km+1.9km(桧原・新井)=8.3km[] 取水:矢 作川(根羽川)(gsi)・小 川川(gsi)・落(お おち)沢(gsi)・桧 原川(gsi)・新 井川(gsi)610m 放水:矢作川(根羽川)[堰 堤(gsi)]400m [私案]奥根羽発電所 出力:8,600kW[+8.6MW] 水量:5.2m3/s[1.5] 落差:195m 導水:7.8km 流域:矢 作川(根羽川)・浅 間川・桧原川34.6km2 取水:矢 作川(根羽川)・浅 間川・桧 原川810m 放水:矢作川[根羽発電所]610m |
[増強私案]新下村発電所 出力:13,500kW[+13.5MW] 水量:15m3/s 落差:106m 導水:8.0(上村堰堤→矢作ダム)+4.5(根羽川→上村堰堤)=12.5km 流域:合計310.1km2(10.3m3/s利用済) 取水:上村川[上村堰堤]・根羽川398m 放水:矢作川[矢作ダム]285m [想定]上矢作発電所 出力;29,800kW[+29.8MW]~ 水量:20m3/s~15m3/s 落差:195m 導水:6.0km 取水:上村川[上矢作ダム(要凍結解除)]600m 放水:上村川[上村堰堤]398m |
[私案]阿岳発電所 運開:構想 最大出力:7,400kW 常時出力: 水量(常時):3.0m3/s 流域:24.5m3/s (流域水量比:126%利用) |