
21.8
22.8三方原用水取水口[農 政局] ▲ 目的:三 方原用水(9.848m3/s)[上水1.221m3/s・工業3.158m3/s・農業5.469m3/s][国 交省] 年間取水量:約1億トン/年?(→ 調べて見た[三方原用水]) 秋葉ダムの湖畔に三方原用水の取水口がある。秋葉ダムの目的は完全に発電のみの電発のダムであるが,事実上潅漑の取水口の役割も担っているのである。飛騨 川の中電保有の上麻生ダムと木曽川用水白川取水口の関係に似ている(というか 多分同じ)。ただ 三方原用水は図2-4だと9.848m3/s程度の様だけど。利水現況図(2004[H16]年ぐらいのもの?)だと 16.708m3/sとなっている。 ダ ムの脇に取水口がある[地理院]ように描かれているが農政局の写真より取水口はこれ↓で場 所はもっとこの辺であった。またも地理院の地下水路の記載ミスら しい。 ![]() |
| 水量科目 |
発電量(設備利用率) |
水量(Mm3) |
摘要 |
| ダム放水量(A) |
── |
1,428.7 |
水量の県データの2010年の異常値(おそらく10倍)を修正 2000~2017年の内記載のない2015・2017年を除いた7年の平均 発電量は2019~2024,2026年の7年間の平均年間発電量 |
| 第一(B1) |
178.1GWh (47.2%) |
1,276.5 |
|
| 第二(B2) |
78.7GWh (28.4%) |
1,043.2 |
|
| 第三(B3) |
306.4GWh (76.4%) |
2,793.6 |
|
| 発電計(B) |
572.2GWh (50.5%) |
5,113.3 |
B=B1+B2+B3 |
| 比率 (C) |
78.16% | C=A/B |
| 発電所 |
最大出力 |
常時出力 |
最大水量 |
常時水量 |
その他 |
| 佐久間 | 350,000kW | 93,700kW | 306.0m3/s |
117.20m3/s | |
| 佐久間第二 | 32,000kW | 11,500kW | 306.00m3/s | 109.97m3/s* |
|
| 104.200kW |
306.00m3/s |
117.20m3/s | |||
| 秋葉第一 | 46,250kW | 0kW | 110.00m3/s | 0m3/s |
|
| 秋葉第二 | 35,300kW | 0kW | 110.00m3/s | 0m3/s |
|
| 秋葉第三 | 46,900kW | 38,700kW | 116.00m3/s | 95.72m3/s* |
|
| 38,700kW |
336.00m3/s |
95.72m3/s |
|||
| 船明 | 32,000kW | 114,000kW | 270.0m3/s | 96.19m3/s* |
|
水使用量検討(→データ全体俯瞰はこちら) △
>常時出力(保証出力)は、年間を通じでほぼ毎日(95%流量程度)発生できる出力である。[JICA] とのこと。概ね100m3/s前後が常時水量の様である。西鹿島での維持流量86m3/sに対応していると云えよう。 状況の必要性の有無を静 岡県の資料より上での疑問を検討してみる。改修時期に重なってよく判らない部分も多いのが残念だけど・・。 【秋葉第一~三発電所運用】 今,2015年かデータから秋葉発電所群の運用を見て見る。 秋葉第一発電 所運転実績 稼働率:56.1%(2015年度実績) 出典:静
岡県2016年 設備稼働率:30.20% 出典:静
岡県秋葉第二発電 所運転実績 2015年 稼働率:20.2%(2015年実績) 出典:静
岡県2016年 稼働率:25% 出典:静
岡県これらの数字をみると発電量が増えてる4月,7月,9月は秋葉ダムの放流量が 増えている事が判る。放流量に連動するとすると 10~3月はあんま雨降らないか ら1月位しか大量に放流してない。この2015/1は秋葉第一発電所の稼働率が極端に低いので放水量が多いのはその所為(せ い)の可能性が高そう。 秋 葉第三発電 所運転実績 稼働率:81.6%(2015年実績) 出典:静
岡県ベース電源的に利用されている。何故第一より優先されるのかは謎だ。。2017年の秋葉第一の改修前から第一の方が高効率である。改修後は秋葉第一の方が 優先して利用されてる感じであろうか? 過去10年ほどの経年データで第 一の稼働率46.3%に対して第三は75.4%であり,第三が優先して使われていることが判る。1m3/s投入で発電出来る発電効率は第一の方が高いのに何故第三が優遇さ れるかは謎である。改修後の関係か? また第三の容量は46.25MWなので月の発電量の上限は33,300千kWh程度となる。雪解けと梅雨と台風の4月6月9月は80%超の稼働率って所で ある。98%とか 迄追えんのかねえ??
集計してみる
いずれにせよ,以下でみるように秋葉の問題点は貯水量の過小である。佐久間から13億m3/年も通過水 量が増えてはいて(主な流入は水窪川と大千瀬川で ある), 秋葉発電所の使用水量も3.2億トン増えてはいるけ ど,十分使い切 れておらず,結果16億トンもの水を無為に放流してしまっている。 秋葉ダムは佐久間の逆調整池であり有効貯水量は大したことないのである。。何とか増やしたい。 この水の出所は以下の流域である。佐久間ダム・新豊根ダム・水窪発電所・振草頭首工の取水域を除いた秋葉ダムが先ず受け止めなくては成らない洪水である (まあ既に割と優秀なことは優秀だけど)。 ![]() 下で船明の数値も加えて更に検討
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