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と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.10.04運開

千代川の発電所(22.2来訪)

(河口[日本海])──(袋川合流[殿ダム開発(+8.4MW))EL.1.1m──(八東川出合)EL.19m─(佐治川合流)EL.69m─ [用瀬発電所]─(安蔵川合流)EL.97m─[用 瀬堰堤EL146m─(土師川合流)[智頭市街]─[北股川

上流域迄行くとちらほらとではあるが発電所が立地している鳥取県東部,即ち因幡国の大河の千代川(せんだいがわ)である。
大水量を使用する発電所は本流には用瀬発電所しか無くて,この辺は長良川の長良川発電所や最上川の上郷発電所と一寸似ている。

0.千代川概況 1.沿川風景(用瀬発電所用 瀬発電所取水堰)  2.増強案

千代川流域について
>千代川は、標高1,319メートルの沖の山を源とし、全長52キロメートル、全流域面積1,190平方キロメートルの一級河川です。
    出典:殿ダム (中国地方整備局)

世界・日本・鳥取県の河川の勾配
>千代川、袋川は急流であるため、川の水が多いときと少ないときの差が激しく、洪水が起こりやすい河川です。
出典:殿ダム(中国地方 整備局)
標高や距離こそ小さいが常願寺川並の 勾配だ♪同じ県内の天神川日野川もなかなかアツい☆
こんな中,ダムは茗荷谷(発電専用)・佐治・三滝(発電専用)とお寒い限り。ということで殿ダム(2011 竣工・V=1,120.0万m3)が建設された様だ。
八東川で凄い存在感の舂米発電所付属の調整池の茗荷谷ダム迄が発電専用で容量僅か40万m3とは不覚であった。
とはいえ全流域面積1,190km2の全量が集まる河口の鳥取市を守る為に僅か38.lkm2程度から550万m3[→諸元容量図]で大丈夫とは,高水量大したことないのかね え。。これで250m3/sカットできるそうな。豪雨6時間分ってところ?


~沿川風景~

(河口:日本海)

[鳥取市街]
(新袋川合流・[千代橋付近・EL=1.2m])

~袋川~


~上道川 ~

中電運営だが農協が運営する小水力発電に近い。

中国電力株式会社 荒舟発電所[水力
    所有:鳥取電燈株式会社[運開]
    明治40(1907)年5月  :運用開始
水路式・流込式
認可最大出力:240kW   常時出力: 93kW[38.7%]
最大使用水量:0.418m3/s[0.42]
有効落差:72.80m
水車:横軸フランシス水車 出力260kW×1台
導水路:総延長1546.6m
流域面積:10.00km2
取水:上地川 289.90m
放水:上地川 210.77m
 



鳥取県企業局 袋川発電所[水 力
運開:2011.6.30
ダム水路式?・貯水池式
認可最大出力:1,100kW
最大使用水量:3.00m3/s[0.79]
有効落差:48.60m(=H)
水車:横軸フランシス水車×1台[η=77%]←最新の癖に偉い低い。H=48.6mは有効落差では無く総落差かも。
流域面積:38.1km2
取水:袋川[殿ダム]182.8m?
放水:袋川


殿ダム[便覧][国交省]   
河川     千代川水系袋川
目的/型式     FNWIP/ロックフィル
堤高/堤頂長     75m/294m
流域面積/湛水面積     38.1km2 ( 全て直接流域 ) /64ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,240.0万m3/1,120.0万m3
ダム事業者     中国地方整備局
着手/竣工     1985/2011
堤頂標高(海抜からの標高)     EL 200.0メートル


出 典:国交省


【殿ダム導水増強】
荒船発電所下流の上地川から僅か600m程で殿ダムに水を導水出来る。
 
更に私都川とその支流EL.430m付近から4.34kmで導水出来る。12.5km2・2.0m3/s[1.6]で発電。
落差は235m程度で4,000kW。ギリw
丹比発電所来見野発電所の流域ではあるが。細見川上流から私都川へ導水も可能な感じはある。。



[私案]私都川発電所
出力:4,000kW[+4.0MW]
水量:2.0m3/s[1.6]
落差:255m
流域:12.5km2(無名の谷分含まず)
導水:4.34km
取水:私 都川無 名の谷明 辺(あけなべ)
放水:上地川[殿ダム導水取水口]188m(殿 ダムの水位が188m以上になったら取水停止)

[私案]殿ダム(改)
目的/型式     FNWIP/ロックフィル
堤高/堤頂長     75m/294m
流域面積/湛水面積  64.2km2 ( 直接:38.1km2・間接 26.1km2<13.6km2[上地川]・12.5km2[私都川]> ) /64ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,240.0万m3/1,120.0万m3
ダム事業者     中国地方整備局
着手/竣工     1985/2011
堤頂標高(海抜からの標高)     EL 200.0メートル

増強した水を使って発電所を新設したい。

[私案]新袋川発電所
出力:4,400kW[+4.4MW]
水量:4.0m3/s
落差:129m
導水:
取水:[殿ダム]180m
放水:袋川46m


 


(八東川合流・[出 合橋付近・EL=19m])
八東川

舂米発電所茗荷谷ダム

戸倉峠(R29)を挟んで向こうは揖斐川水系引 原川


[河原市街]

[用瀬市街]
(佐治川合流・EL =69m付近)

佐治川

佐治川ダム



中国電力(株) 用瀬発電所[水 力]   
鳥取市用 瀬町古用瀬
運開:1981.4
水路式・流込式
認可最大出力:10,000kW 常時出力:1,700kW (17%)
最大使用水量:20.00m3/s[93%]
有効落差:61.25m
水車:出力10400kW×1台 立軸フランシス水車
導水路:総延長5,339.6m
流域面積:215.0km2
取水:千代川(142.90m)
放水:千代川(75.50m)(81m)

用瀬発電所と水圧鉄管と雪の千代川
22.2
放水口は一 寸下流にある。

【用瀬増強私案】
用瀬発電所は現在,そこそこ常時出力は小さい。200m以上の落差で高水量を積んでいる訳でもないのに。
まあこんなやる気のない 取水堰では已む無いか。寧ろ,割かし頑張って容量(最大出力)上げてる感じか。
近隣の赤波川や安蔵川から取水するとこんな感じである。計51.4km2。5m3/s程期待持てそう。更に(導水路は伸びきってしまうが)佐治川 (69.9km2)や大江川 (14km2)を含めると135.3km2,10m3/s程度は期待持てる様になるのかも。
これだけ水量が集まれば2号機の新設を検討しても良いかも。2号機は水量の変動に対して現行の立軸フランシス水車より有利な特性の水車があればそれを採用 したりするのはどうであろう?


[増強]用瀬発電所
水路式・流込式
認可最大出力:15,000kW[+5MW]
最大使用水量:30.00m3/s [+10m3/s]
有効落差:61.25m
水車:出力10400kW×1台+
流域面積:215.0km2+135km2
導水路:総延長L=5,339.6m(既設)・安蔵川(L=3.65km[170m本導水路と併走])・赤波川(L=2.75km)・大江川(和見谷川) (L=3.6km)
取水:千代川(142.90m)安蔵川[安蔵川発電所(141.85m・2.8m3/s)]・佐治川・赤 波川和 見谷川大 江川
放水:千代川(75.50m)(81m)


(安蔵合流・安 蔵付近・EL=98m)

~安蔵川~→再訪はこちら

中国電力(株) 安蔵川発電所[水 力
鳥取県鳥取市用瀬町安蔵
運開:1985.7
水路式・流込式
認可最大出力:3,200kW     常時出力: 380kW[11.9%]
最大使用水量:2.80m3/s[1.17]
有効落差:142.95m
    水車:横軸フランシス水車 出力3400kW×1台
    導水路:総延長4584.2m
    流域面積:24.00km2
    取水:安蔵川→中津美川→西ヶ谷奥川→西ケ谷川 290.50m
    放水:安蔵川 141.85m




~西ケ谷川~
奥へ向かってみた。鹿が出たりした。

橋 のあるここら迄行った。現地では電波も悪く地図もみることなく諦めた。橋を渡る方は除雪はしてなかったので明らかに扱いは違う。

行きすぎの可能性もあって一寸奥迄歩いて上って写真だけ撮って引き返してきた


取 水堰迄あともう一寸だった…orz


~西ヶ谷奥川~
こ こら辺にあるのか?
出典:川の名前地図

~中津美川~
旧道からのロケーション,此処を入るのだが旧道からして除雪がしてなく入れなさそうであった。地理院には描かれていないがgoogle には描かれてるここは除雪されていて繋がってた可能性もある。
まあ非積雪時のリベンジを期したい。
出典:川の名前地図

~安蔵川~
これが道路沿いに見えた取水堰っぽい施設。




用瀬発電所取水堰[EL146m 付近
流域面積:215.0km2
取水量:20.0m3/s

川全体を撮っとけば良かったと熟々(つくづく)反省中であるが,用瀬発電所の千代川の取水堰堤である。
堰堤という程のものはなくてほぼ取水口である。隅っこに一寸した設備があるのみでほぼフリーに川は流れていく。これで20m3/sも取って行くのかよって 感じである。
22.2
20m3/sの証拠の利水標

更に説明板あり。アップは平面図はこ ちら断面図はこちら

維持流量に関しては以下の様に書かれていた:
期間 維持流量
基準水位
5月10日~5月30日 1.20m3/s

5月31日~10月10日
1.06m3/s
0.80m
10月11日~5月9日
1.00m3/s

【確認事項:①基準水位(ダム水位) ②維持流量 ③維持流量放流設備 ④流量等】
※基準水位(ダム水位)0.80mで維持流量1.2mm3/s,維持流量3,2n以上を確保している。

 

(土師川合流・EL=m)
[智頭市街]
~土師川~


~新見川~

富沢電化農業協同組合 富沢発電所[水 力
鳥取県八頭郡智頭町新見
運開:1953.11.10
水路式・流込式
 認可最大出力:120kW
最大使用水量:0.40立方メートル毎秒
有効落差:42.7m
 水車:横軸フランシス水車×1台
    取水:波多川→新見川
    放水:新見川

発電所建屋



新見川取水口



波多川取水口







~北股川~


大内発電所[水力
中国電力(株)
出力:1,450kW 常時410kW (31%)
水量:3.90m3/s (45.6%)
有効落差:50.0m
取水:北股川[新大呂発電所]、千代川(276.82m)
放水:北股川(千代川直近)(223.88m)(地理院だと229m)
流域面積:85.60km2

建屋
左に向かうのが余水吐と思われる。
22.2

余水吐
水は流れてなかったと思うが写真であとからみても訳判らん感じにw


放水口。
水は流れてたので発電はしていた模様。


地 図だとEL229mとなってるけど放水位は223.9mとなっていて誤差が大きいような。。

標高が全て数mだけズレてる気がする。国土地理院が採用する東京湾中等潮位(T.P.)と電力会社の採用する標高基準に乖離があるのかも知れぬ。。
例えば大阪の私鉄はO.P(大阪湾中東潮位)を採用してたりするケースもあった。今は知らない。と云うかもう東京湾中等潮位とは云わなくなって東京湾平均 海面というそうな。なんか恰好良くないぞ。


新大呂発電所









3.9m3/sしか使ってないけど,6.4m3/s位は行けるのかもしれない。。


~増強案~

0.用瀬発電所増強
此処参照。+5MW

1.(a)鳥取南発電所案
なんと竹市発電所(放水位:)と用瀬発電所(放水位:75.50m)の放水位がほぼ同じであっ た。下流での発電を検討する中で自然と一緒にやるという話しが(私の脳内で)持ち上がった。

先ず竹市発電所から12.1kmの導水路で千 代川14.5mで放水出来る。途中,私 都(きさいち・大阪には私市がある。私=「きさ」なのか?)で も取水出来る。竹市発電所の取水域(流域面積238.00km2)の下流に更に92.5km2の流域がある。この辺参照

33m3/sは取水出来そう。これこで発電すると14.3MW程期待持てそう。もう平野部で色々水需要もありそうなので30m3/s程に抑えても 13.0MWは行ける。この30m3/sを竹市発電所下での取水可能量とする。

更にこれに追加で11.5kmの導水で更に佐 治川用 瀬発電所・千代川赤 波川大 江川・東大江川(仮称)・見 槻(みづき)川からも導水出来る。しめて199.6km2(下の図には佐治川ダム21.4km2が入っていない)。結果20m3/s程は取水出来 そうで,用瀬の放水量が20m3/sなので40m3/s期待出来る。竹市下での取水可能量30m3/sと併せると70m3/s程期待出来る。(下図橙線経路)

(b)河原発電所案
流石に遠回りな気がする。用瀬の拡張で赤波川と大江川からも取水できるし川沿いルートを考える。(上図赤線)
面積は以下の通り

[私案]河原発電所
出力:26,400kW[+26.4MW]
水量:65m3/s
落差:49m
導水:11.0km
流域:流域:654.9km2 千代川[103.3+30.8+215.0+20.7+14.0=383.8km2]・八東川[47.3+238=281.1km2]
取水:佐 治川用 瀬発電所・千代川見 槻(みづき)川・八東川[竹市発電所]72m
放水:千 代川19m


2.智頭発電所案
用瀬発電所千代川取水堰(EL=155m)に向けて発電すれば良かろう。千代川・北股川の合流点 付近(223.88m)に大内発電所の放水地点があるのでそこが取水元となろう。有効落差69m程度

千代川(北股川合流部)(228m)
大内発電所の流域が85.60km2でその下流から取水点までの流域が17.1kmあるので合計102.7kmある計算になる。用瀬の対流域水量が100%近いのに対して 大内が40%そこそこしかない。ここは間をとって70%ぐらいとしてみると7m3/sとなる。

有効落差69m・使用水量7m3/sだとすると4,700kWとなる。

土師川(232m)
41.7km2もある♪
2.8m3/s程取水出来るのではないか。


新見川(232m)
23.1km2。1.6m3/s位とする。


[仮称]智頭発電所
場所:智 頭IC傍
出力:6,500kW[+6.5MW]
水量:11.4m3/s(=千代・北股・大内7.0m3/s+土師2.8m3/s+新見1.6m3/s)
導水:14km (0.46)
落差:69m
放水:千代川[用瀬発電所取水堰](151m)

直下に用瀬発電所取水口(20m3/sとも矛盾はない)