電 力総研 水 力あれこれ
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21.6.4修正
20.9.13運開
長良川水系電力開発

木曽川 飛騨川 長良川高須堰堤阿多岐 (あたぎ)ダム亀尾島川長良川ダム長良川発電所本流開発(案)纏め支流吉田川(+29.6MW)板取川(21/10訪問)(+31.9MW)武儀川伊自良川] 揖斐川

殆ど未利用の長良川水系である。例えば下記参照。
水 力,com「水力発電所ギャラリー 木曽川水系」

上流から検討してみた(支流[吉田川・亀尾島川・板取川・武儀川]はこちらで)。 清流長良川の釣り師たちを怒らせないように細心の配慮が必要である。
>長良川水系の核心部=郡上八幡以北の本流とその支流は攻めても攻めても攻め切れないほどである。[白川渓一郎
だそうで,はあ..と云う感じである。滅多な事できひんわ,これはw

~長良川本流~

(長良川源流)

>白鳥町から高鷲村に入ると川相も様々な変化を見せて長良川本流の渓流釣場としての核心部となる。白川渓一郎
だそうで,はあ..と云う感じである。滅多な事できひんわ,これはw
  
高鷲(たかす)(561m)堰堤
[国 土地理院]
長良川に加え,鷲見川・猪洞川・神中川等が合流し終わった位置にあり,「ぱっと見35km2程はあるのではないか。」→調べてみた。56.9km2あった。

農業用の堰らしい。情報は色々出てくる。これ[medaka]とかこんなのとか。
「簡単な堰も設けて2m3/s位は取水出来るのでは無いか。」→立派な堰は既にあるし,これを借りて5m3/s程取水出来無いであろうか?

起点としてずっと注目していたが22.9,庄川を攻める序でに高鷲ICで降りて尾上郷発電所の大黒谷ダムの前に視察してみることにした。

正面からなかなか見れる場所は無かったので脇から。
22.9
二段構えになっていて副ダム的なものが設置されてる様だ。
堰堤の上にはこんな礎石?銘板?が。

高鷲大堰堤[メダカ
L=75.5m(堤頂長であろう)
H=13m(堤高であろう)
V=51845m(5184,5m?)(堤体積??単位はm3ではないけど。あと4と5の間に点が付いてるようにも見えるがただの汚れか)
完成:1963.9.27
施工:高砂建設(合)

脇に延びる水路が潅漑用水路か。

数mの落差がある。よく見るとこれは魚道らしい。

潅漑用の農業用水路は南岸側のようだ。

上流方面の眺め


切立(きったて)川 (570m)取水堰…人気支流だと。。[ソース] きったてと読 むらしい[ソース
[国 土地理院]

概ね流域は12.9km2。



~牛道川~

阿多岐 (あたぎ)ダム(570m)(既 設)[ダ ム便覧]
流域面積/湛水面積     16km2 ( 全て直接流域 ) /14ha
目的:洪水調整・不特定利水
総貯水容量/有効貯水容量     255万m3/205万m3
ダム事業者     岐阜県
着手/竣工     1973/1987

阿多岐水力発電所[中電]
事業者:中部電力(株)
運開/着工:2015.7/2014.5
形式:ダム式・河川維持水量
出力:190kW
想定年間発電量: 約130万kWh
最大使用水量:0.70m3/s
有効落差:37.7m

最上流にあるダムとして,これは利用したい。。他所と比較して吹けば飛ぶような感じではある けど。。
阿多岐ダムは洪水用に建設されたダムで255万m3は大雨前に空にする運用すれば後の期間は水力発電のバッファー用に使えそうである。

「切立川と阿多岐ダムからの流量を合わせて3m3/s程度と想定する。」
→如何せん流域が少ないので発電とはいってもこの程度の量となってしまう。湖 面標高の574m三ヶ 村の沢牛 道川から引っ張って来るとする。2.3km程。19.3km2

もう一寸欲しい。上の切立川から引っ張って来る。高鷲も堰 堤の10m程標高を上げて取水。川は三つに分かれてそれぞれ鷲見川・長良川・猪洞川となる。途中八 百僧谷などからも取水出来そう。

高鷲50km2・切立12.9km2・阿多岐16km2・牛道19.3km2で合計98.2km2となる。塵も積もればですな~。控えめに8m3/s位に して見る。


[第3期]白鳥発電所(384m)
[国 土地理院]
出力12,300kW[+ 12.3MW]
水量8m2/s
落差186m
導水:11.969km →OK
取水:阿多岐ダム574m
放水:牛道川384m


<第三期>
剣用水堰?[長 良川341m]
白鳥町越(こつ)佐
取水:長良川・牛道川

剣用水堰と思しきここから取水[medaka
阿多岐ダム系統の白鳥発電所で利用する水以外の流域面積は矢張り100km2近くある。ここは7.2m3/sとする。




~栗巣川~
ここも検索するとあまご・イワナが連 発!みたいなのが先ずヒットする。。
流域面積31.2km2





~落部谷川~(344m)
交叉する必要がある。取水位もしても良かろう。





~吉田川~
長良川の一大支流…流路延長約22キロメートル,流域面積186.7平方キロ[dagwu]
小さな発電所も一つある。


[第一期]新長良川取水堰195m
長良川:90.1km2 6.3m3/s
栗巣川:31.2km2  2.0m3/s
吉田川:186.7km2 13.0m3/s
合 計:308.0km2 21.3m3/s



~亀尾島川~[wiki
割りと有望というか流域が広い川を見付けた。
流域120.4km2[wiki とはずがたり推計(手動で地理院)で120.6kmだった。なかなか正確な俺w]
最上流で内ヶ谷ダムを建設中。年平均降水量2,800mmと多く県内でも有数な多雨地帯だそうな♪
出典:岐阜県
[建設中]内ヶ谷ダム[岐阜県][場 所
流域面積/湛水面積     39.9km2 ( 全て直接流域 ) / 46ha
目的: 洪水調整・不特定利水・発電
総貯水容量/有効貯水容量     1,150.0万m3/910.0万m3
ダム事業者     岐阜県
着手/竣工     2016[本体]/2025年度[予定]

利水内訳は恐らく発電が目的に入れられる前というかダム放流量に从属的に発電か?


[建設中]内ヶ谷水力発電所[岐阜県
出力:720kW
水量:維持放流水(最大3.0m3/s)を利用
落差:?
取水位:?
放水位:?


[第二期][第2期]郡上八幡発電所
出力:16,700kW[+16.7MW]
水量:15.2m2/s 
落差:147m
導水:
取水:長 良川 剣用水堰?341m]
放水:亀尾島川(190m)

[第一期]亀尾(きび)島川(195m)堰 堤
亀尾島川・ 那比川:流域120.4km2,取水域は 110km2程度→7.7m3/s

本流を避けてここに発電ダム造りたいけど無理かなあ,,


[第一期案]新長良川発電所(104m)
場所:木 尾(こんの)付近
出力: 32,400kW[+32.4MW]
水量: 44.2m3/s=15.2m3/s[郡上八幡発電所]+21.3m3/s[長良川取水堰]+7.7m3/s亀尾島川
落差: 88m
流域: 長良川取水堰308.0km2・亀尾島川110km2 
取水: 亀 尾島川[郡上八幡発電所放流水]・長良川[腰 細付近]195m
放水: 長良川[長良川ダム]102.43m


長良川ダム(既設)
母野(はんの)付近[場 所
流域面積:727.8km2
取水量:22.24m3/s (30.5%)→50.0m3/sに増強可能
取水:長良川102.43m
送水:長良川発電所

長良川発電所1・2号機(既設)[水力] [wiki
事業者:中部電力(株)
運開:1910年・増強:1981(+600kW)
水路式・流込式
認可最大出力:4,800kW 常時出力:2,200kW
最大使用水量:22.24m3/s→50m3/sぐ らいは行けそう(→増強)
有効落差:26.77m
水車:出力5100kW×1台 (嘗てはジーメンス製水車2500×3台で一台を予備に利用。その後1台は串原へ転用)
取水:長良川[長良川ダム]102.43m
放水:長 良川70.81m


(板取川合流)

中部電力(株) 井の面(井ノ面)発電所[板 取川
    認可最大出力:300kW      常時出力:300kW
    最大使用水量:4.063立方メートル毎秒
    取水:板取川[井の面ダム]76.15m
    放水:長良川65.03m


[仮称]板取川発電所[板取川
出力:6,500kW[+6.5MW]
水量:20m3/s
落差:39m
取水:板取川(和紙の里大橋付近)102m
放水:長良川(下渡橋付近)59m

[仮称]長良川発電所3号機
認可最大出力:9,500kW[+ 9.5MW]
最大使用水量:30m3/s
有効落差:38.00m
取水:長良川[長良川ダム]102.43m
放水:長良川(下渡橋付近)59m

【本流開発(案)纏め】
結局,発電容量の変化

河川名
発電[増]量


白鳥P/S
牛道川
出力12,300kW[+12.3MW]
新設
郡上八幡P/S
亀尾島川
16,700kW[+16.7MW]

新長良川P/S
長良川
32,400kW[+32.4MW]

長良川P/S[既設]
長良川
10,800kW[+9.5MW]

増強
本線系統計

[+70.9MW]


阿多岐P/S
阿多岐川
190kW
0.70m3/s
既設
吉田川P/S
吉田川
200kW
1.892m3/s
既設
内ヶ谷P/S[建設中]
亀尾島川
720kW
3.0m3/s?
建設中
支流系統計