周辺が急斜面で,沿岸に平地がなく,湖岸・湖面とも観光利用が行われて いなかったが,この人造湖を利用する県営発電所建設計画が建てられ,昭和58年2月の運動開始をめざし,同56年9月着工。治水ダムを目的変更して発電所 を建設するのは全国で最初。関係5地区(尾際・松本・余戸・舂谷(つくだに)・細尾(ほそお))に対して発電所建設に伴うデメリットのかわりに農業用水 路・取水堰・消火栓・防火水槽・通学路・集会所・運動公園などの建設や村道・農道整備などの環境整備を積極的に進めて,地域へのメリットを高めることが特 徴的である。[出典:角川日本 地名辞典] |