信 濃川・千曲 川本流信濃川上流圏域魚野川・北信・長野圏域=未・犀川小諸・上田圏域北佐久圏域南佐久圏域
電力総研 水 力あれこれ とはずがたりな掲示板 ( 電 力スレ 利 水スレ )
22.7.5再編・運開

千曲川中流(小諸・上田圏域)

千曲川中流部の電源開発を考える。

先ずは年間降水量
出典:sumisumi [鷲見哲也]

水量豊富な印象の強い,信濃川や犀川やその支流だけど,信濃川本流を形成する千曲川を呼ばれる区間は基本的に上田盆地を中心に非常に雨が少ないようだ。神 通川が高原川と宮川に岐れての高山天竜川の 飯田辺りに一寸似ている。発電の本線筋が犀川・梓川になる訳だ。。海ノ口発電所や小諸発電所での流域水量比は25%程度と可成り小さい。但し対最 大出力比は割りと高めで平水量を基準に設定してる感じもする。

雨の少なさに祟られ新規開発はいずれも断念と相成った。。

~千曲川沿川風景~

(北佐久圏域より)

東京電力RP(株) 小諸発電所[水力
所在地:長野県小諸市乙
    所有:東信電気株式会社?[運開]-日本発送電株式会社-東京電力株式会社-東京電力ホールディングス-東京電力リニューアブルパワー株式会社[現在]
    昭和 2(1927)年9月  :運用開始
 水路式・調整池式
    認可最大出力:16,200kW    常時出力:6,500kW(対最大比40.1%)
    最大使用水量:27.8m3/s (流域比:24%←激少・・とは言え30m3/s近い流量と70m近い落差で可成りの大容量♪)
    有効落差:68.84m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力16834kW
    導水路:総延長10368.4m
    取水位標高:645.91m
    放水位標高:570.76m
    流域面積:1,143.8km2
    取水:(千曲川→[第一調整池]→滑津川)→千曲川→蛇堀川[第二調整池]→湯川→繰矢川→調整池→発電所、他
    放水:島川原発電所、千曲川


(鹿曲川)

(所沢川)

<60m未利用落差>

東京電力RP(株) 塩川発電所[水力
所在地:長野県上田市塩川
運開:1938.10[東信電気(株)?]
水路式・流込式
    認可最大出力:8,100kW 常時出力:4100kW
    最大使用水量:38.20m3/s[面積比:24.6%]
    有効落差:25.20m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力8424kW
    導水路:総延長2973.2m
    取水位標高:510.00m
    放水位標高:481.17m
    流域面積:1550.0平方キロメートル
    取水:千曲川[羽毛山ダム]
    放水:千曲川


(依田川合流EL.468m)

~依田川~

小さいけれど発電所が5箇所も立地している。

~内村川~

内村ダム[便覧] [wiki
河川     信濃川水系内村川
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     51.3m/265m/187千m3
流域面積/湛水面積     13km2 ( 全て直接流域 ) /16ha
総貯水容量/有効貯水容量     2000千m3/1600千m3
ダム事業者     長野県
本体施工者     大林組・地崎工業・竹中土木
着手/竣工     1972/1985






~武石川~

中部電力(株) 武石発電所[水力
所在地:長野県上田市武石上本入
運開:1926.5
水路式・流込式
    認可最大出力:200kW      常時出力: 60kW
    最大使用水量:0.47立方メートル毎秒
    有効落差:63.05m
    水車:横軸フランシス水車 出力200kW×1台
    導水路:総延長689.4m
    取水位標高:1107.90m
    放水位標高:1042.17m
    流域面積:17.8平方キロメートル
    取水:武石川
    放水:武石川


中部電力(株) 青原発電所[水力
    大正15(1926)年1月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:2000kW      常時出力:1800kW(以前は1500kW)
    最大使用水量:2.782立方メートル毎秒
     依田川取水量:1.947立方メートル毎秒
    有効落差:82.61m(以前は82.88m)
    水車:横軸フランシス水車 出力2068kW×1台
    導水路(依田川):総延長3687.94m
    導水路(大門川):総延長3560.64m
    取水位標高:783.85m(依田川)
    取水位標高:787.15m(大門川)
    流域面積:29.6平方キロメートル(依田川)
    流域面積:68.7平方キロメートル(大門川)
    流域面積:52.6平方キロメートル(水沢発電所)
    取水:依田川[水沢発電所]・大門川
    放水:依田川696.6m[以前は696.98m]


~大門川~

青原PS取水堰[場 所EL.785m]


中部電力(株) 水沢発電所[水力
    大正11(1922)年12月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:1100kW      常時出力: 390kW(以前は660kW)
    最大使用水量:1.947立方メートル毎秒
    有効落差:67.42m
    水車:横軸フランシス水車 出力1100kW×1台
    導水路:総延長2501.31m
    取水位標高:855.36m(以前は855.13m)
    放水位標高:783.75m(以前は784.24m)
    流域面積:52.6平方キロメートル
    取水:依田川、松沢川
    放水:青原発電所、依田川


~松沢川~

取水堰[場 所EL.855.3m]


中部電力(株) 和田発電所[水力
    大正 7(1918)年10月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:1700kW(以前は1600kW)      常時出力: 480kW(以前は300kW)
    最大使用水量:1.67立方メートル毎秒
    有効落差:128.04m(以前は128.16m)
    水車:横軸フランシス水車 出力1900kW(以前は1600kW)×1台
    導水路:総延長3111.3m
    取水位標高:1003.15m
    放水位標高: 870.86m
    流域面積:34.9平方キロメートル
    取水:依田川
    放水:依田川

中部電力(株) 唐沢発電所[水力
    大正 5(1916)年9月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:760kW      常時出力:340kW
    最大使用水量:1.113立方メートル毎秒
    有効落差:92.79m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1014.6kW
    導水路(男女倉沢川):総延長1206.2m、主要導水路 幅1.33m×高1.41m、延長665.6m
    導水路(扉川):総延長1444.1m、主要導水路 幅0.60m×高0.60m、延長1038.8m
    導水路(依田川):総延長47.3m、主要導水路 幅0.90m×高1.20m、延長47.3m
    取水位標高:1099.01m
    放水位標高:1003.45m
   流域面積:30.4平方キロメートル
    取水:男女倉沢川、扉川、依田川
    放水:依田川


~依田川(唐沢川)~

取水堰[場 所EL.1101m]


~和田川~

取水堰[場所]

~男女倉沢川~

取水堰[場所]





~神川~

菅平ダム [長野県](すがだいら)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1020

河川     信濃川水系神川
目的/型式     AWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     41.8m/149.7m/79千m3
流域面積/湛水面積     37.2km2 ( 直接:32.2km2 間接:5km2 ) /22ha
総貯水容量/有効貯水容量     3451千m3/3242千m3
ダム事業者     長野県企業局
本体施工者     五洋建設
着手/竣工     1966/1968

長野県企業局 菅平発電所[水力
所在地:長野県上田市真田町 長(おさ)
    昭和43(1968)年12月1日:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:5400kW      常時出力: 220kW
    年間発生電力量:17771MWH(1777万1千キロワット時)
    最大使用水量:2.40立方メートル毎秒
    有効落差:276.05m
    水車:立軸フランシス水車 出力5650kW×1台
    導水路:総延長4980.6m
    流域面積:37.4km2
    取水:神川[菅平ダム]、中の沢川(中之沢)1,118.35m
    放水:神川828.50m



中部電力(株) 横沢第一発電所[水力
    明治44(1911)年9月  :運用開始
    認可最大出力:900kW      常時出力:150kW
    最大使用水量:2.34m3/s[33.2%]
    有効落差:47.57m
    水車:横軸フランシス水車 出力941kW×1台
    導水路:総延長1188.2m
    取水位標高:830.60m
    放水位標高:778.49m
    流域面積:70.5平方キロメートル
    取水:神川、菅平発電所
    放水:横沢第二発電所、神川


中部電力(株) 横沢第二発電所[水力
    昭和 3(1928)年12月  :運用開始
    認可最大出力:290kW      常時出力:140kW
    最大使用水量:1.53m3/s[18.7%]←後補且つ下流にも拘わらず規模縮小しとる。。
    有効落差:24.24m
    水車:横軸フランシス水車 出力305kW×1台
    導水路:総延長292.0m
    取水位標高:778.20m
    放水位標高:753.50m
    流域面積:81.7平方キロメートル
    取水:横沢第一発電所
    放水:神川


~洗馬(せば)川~

取水:半 田入谷川EL.840m洗 馬川EL.840m・堤入谷川・傍陽・傍 陽(そえひ)川838m
面積:43km2
水量:1.5m3/s~2.0m3/s程度行けるかな?

導水:18.9km(0.32)
放水:信濃川[松代]EL.346m
落差:490m
出力:6,100kW~8,100kW

導水:16.0km(0.35)
放水:信濃川[坂城上田]EL.381m
落差:455m
出力:5,600kW~7,400kW

[私案]松代発電所
出力:8,100kW[+8.1MW]
水量:2.0m3/s
落差:490m
流域:43.7km2
放水:千 曲川346m

松代での発電を狙うならそっち側でも取水出来そうな感じだが,随分標高が低くて無理そう。逆に揚水発電が出来そうである。




(洗馬川合流EL.622m)
ここらで取水して上田の西側で発電してみるゾ。
洗馬川上流では別に流し込む(此処に流し込む可能性も当然有り)として計算してみる。

[私案]上田発電所
出力:9,600kW[+9.6MW]
水量:5.5m3/s
落差:210m
流域:51.1(独自)+81.7(横沢2P以遠)=132.8km2(菅平ダム37.4km2・それ以外)
取水:洗馬川EL.622m
放水:信濃川EL.408m

特に取水量で無理もしてないけどなかなかの規模感である。





~産川~

~浦野川~

[試案]室 賀川取水堰(526m)
取水量:0.72m3/s
流域:14.41km2

[試案]阿 鳥川取水堰(530m)
取水量:0.235m3/s
流域:14.41km2

[試案]浦 野川取水堰(526m)
取水量:2.43m3/s
流域:48.65km2
 z

[試案]浦野川発電所
出力:4,200kW[+4.2MW]
落差:145m
水量:2.43m3/s+0.235m3/s+0.72m3/s=3.385m3/s→3.5m3/s
流域:48.65km2+4.72km2+14.41km2=67.78km2
導水:12.9 km
取水: 浦野川(526m)阿鳥川(530m)室賀川(526m)
放水:千 曲川(377m)

この辺は小雨なので水量が余り期待できないのが痛い。。


もう一個上に。普通に1m3/s/10km2で水を取れれば4,000km程行けそうなんだけど1000mm以下ではなかなか難しそう,,,

[試案]奥青木発電所
出力:1,300kW
水量:1.0m3/s
落差:165m
流域:27.4+2.9=30.3km2
取水:田 沢川(修那羅川・弘法川)湯 川滝 川宮 淵川相 染川700m
放水:浦野川[浦野川発電所]530m

流石に小さいか。。

上を諦め浦野川発電所案の標高を一寸上げてみる。浦野川・阿鳥川・室賀川の540mで。62.4km2。


[試案]浦野川発電所
出力:4,500kW[+4.5MW]
落差:145m
水量:3.5m3/s
流域:62.4km2
導水:
取水: 浦野川・阿鳥川・室賀川 (540m)
放水:千曲川(377m)



滝川ダム





(長野・北信圏域犀川合 流)

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