台風の雨が危険な千曲川と阿武隈川、そして狩野川の共通点 饒村曜 | 気象予報士 2019/10/17(木) 5:01 https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20191017-00147094/ 南から北へ向かって流れる川 夏の大雨は、太平洋高気圧の強まりによる前線の北上や、台風の北上などで雨域が北上してくる場合が多くあります。 北から南に流れる川の下流では、降り始めた雨がそのまま海に流れた後に、上流に降った雨が流れてきます。 しかし、南から北へ流れる川の下流では、上流に降った雨が流れてきているときに雨が強まります。 つまり、同じ雨量であっても、南から北へ流れる川の方が、北から南へ流れる川より水害の危険性は高いのです。 台風19号の記録的な大雨で、多くの河川の堤防が決壊しましたが、被害が大きかった千曲川や阿武隈川は南から北へ流れる川です(図2)。 昭和34年(1959年)の狩野川台風のときに、大きな被害が発生した狩野川も、南から北に流れる川です。 |
社名 |
発電所名 |
運開 |
最大 |
常時(最大比) |
水量(流域比) |
取水位(水源) | 放水位 |
落差(無効落差) |
流域 |
その他・摘要 |
中電 |
海ノ口 |
1933 |
2,800kW |
1,500kW(53%) | 6.12m3/s | 1,111.93m(千曲川) | 1,051.73m(箕輪迄20m) | 53.29m(▲6.91m) | 240km2 | |
〃 |
松原湖 |
1925 |
450kW |
0kW(0.0%) |
1.84m3/s |
|||||
〃 |
八那池第一 |
1912 |
750kW |
340kW |
0.91m3/s |
1121.98m(松原湖) | 980.67m(土村第一迄20m) |
105.66m(▲35.65m) |
||
東電 |
箕輪 |
1921[※] | 5,100kW |
3,100kW |
9.74m3/s |
1030.30m(千曲川) | 961.95m(土村第一) |
64.30m(▲4.05m) |
322.3km2 |
|
〃 |
土村第一 |
1919[※] |
6,600kW |
3,500kW(53.0%) |
11.13m3/s |
962.42m(千曲川・箕輪) |
886.21m(土村第二) |
69.40m(▲6.81m) |
355.1km2 | |
〃 |
土村第二 |
1919[※] |
2,100kW |
1,000kW() |
11.13m3/s |
886.21m(土村第一) |
860.61m(土村第三) |
24.24m(▲1.36m) |
〃 |
|
〃 |
土村第三 |
1921[※] |
1,050kW |
793kW(75.5%) |
13.91m3/s |
860.61m(土村第二・相木川) |
847.88m(千曲川) |
11.21m(▲1.52m) |
509.7km2 |
|
〃 |
穂積 |
1925[※] |
8,000kW |
1,860kW(23.3%) |
16.00m3/s |
846.82m(千曲川) |
781.64m(海瀬PS) |
60.32m |
520.8km2 |
|
〃 |
海瀬 |
1925[※] |
4,400kW |
1,000kW(22.7%) |
13.91m3/s | 780.85m(穂積PS) |
739.42m(千曲川) |
37.54m |
〃 |
※2 |
中電 |
臼田 |
1927 |
2,700kW |
1,300kW(50%) |
14.33m3/s |
739.65m(千曲川) |
711.65m(千曲川) |
23.33m |
646.9km2 |
~金峰山川~ 直ぐ脇の支流にあちばけダムがあってこいつを嵩上げすると一体運用出来そうだけど残念ながら小水力が建設されてしまった。こんな少量の発電所造ってもあん ま意味ない。原発(≒1GW=1,000MW=1,000,000kW)を1基止めるのに7,000箇所必要になる。私がここでやってる5.0MW級でも 200箇所必要だからまあ目糞鼻糞だけど。。規模を追うなら洋上風力が先ずはメインでありますな。。 というかこっちは1350mに嵩上げしたら上流の聚落が水没してしまうからあかんわ。。 秋山砂防堰堤[場所?1404m][長野県] アーチ型 着工/竣工:1951/1956 阿知端下砂防堰堤( あちばけダム)[加 藤] 砂防堰堤 堤高:22.0m 堤長:131.0m 貯水量:─ 所管:長野県建設部 集水面積:48.5km2 着工/竣工:1999年/2010年 信濃川水系千曲川支流金峰山川 [場所1305m] 目的 防災ダム 型式 重力式コンクリートダム 着工/完工 1969/1979→? 金峰山川(きんぽうざんがわ)発電所[長 野県] 最大出力:145kW 年間発電量(予定):950千kWh 運開:2024(R6)年度予 取水:金峰山川[阿知端下(あちばけ)砂防ダム] 放水:金峰山川 小水力を募集して実現したみいだ♪[長 野県] 表-2.3 阿知端下砂防ダム地点流況表(2009 年~2018 年)(C.A=48.5km2) |
~梓川~ 梓湖・梓川砂防堰堤(仮称)[場所:地 理院・G] [遍路] |
~大月川~ 大月と云えば山梨県であるが,こんな所にも大月がある。何か共通の地形的特徴でもあるのかな? 中部電力(株) 松原発電所[水力] 運開:1925.8[ 長野電燈(株)] 水路式・調整池式 認可最大出力:450kW 常時出力: 0kW 最大使用水量:1.84m3/s 有効落差:34.79m(無効落差:▲5.21m) 水車: 出力485kW×1台 導水路:総延長256.5m 取水位標高:1172.83m 放水位標高:1132.88m 流域面積:20.1平方キロメートル 取水:大月川→大 月湖(調整池)1172.83m 放水:猪名湖[松原湖](→八那池第一発電所→千曲川)1132.83 ■中部電力(株) 八那池第一発電所[水力](21.8訪問) 場所:長野県南佐久郡小海町豊里 運開:1912.12[ 長野電燈(株)?] ・ 設備改修1991.12(八那池第二発電所統合?) 水路式・調整池式 認可最大出力:750kW 常時出力:340kW 最大使用水量:0.91m3/s 有効落差:105.66m 総落差:141.31m (無効落差:▲35.65m)→結構デカい。。八 那池第二発電所統合のせい? 水車: 出力800kW×1台 導水路:総延長1616.74m(猪名湖) 導水路:総延長671.65m(大月川) 導水路:総延長89.9m(中田川) 流域面積:猪名湖26.5km2/大月川1.8km2/中田川4.9km2 取水:(大月川→大月湖→松原発電所→)、(大月川→中田川→長 湖→)猪名湖1121.98m 放水:千曲川(以前は八那池第二発電所経由)980.67m 21.8 千曲川の東岸から国道141号へ出ようとすると橋 を渡ってJR小海線の無人の小駅松原湖駅の脇を通ってぐいぐい登る事になる。 そして暫く山梨側に走ると八那池第一発電所が現れる。山の方から水圧鉄管が下りてきていて発電所の手前でかくんと屈折している。 そして道路脇のこの建物が発電所建屋らしい。 どころが,である。先程の経路からも解るように,ここはR141沿道で河岸段丘の上なのである。川は未だずっと下にある。 その差約35m。 [リプレース案]八那池発電所 出力:1,050kW[+0.3MW] 水量:0.91m3/s 有効落差:141m 未だリプレースしたばかりで非現実的だけど将来的にはもっと出力増やせそうである。 調整池タイプなので水量3倍程度にして調整力付与してもいいんちゃうか。 |
~南相木川~ 最奥部には揚水発電の調整池がある。 南相木ダム[便覧] 東京電力(株) 目的:発電 堤高/堤頂長:136m/444m 流域面積/湛水面積 6.2km2 ( 全て直接流域 ) /59ha 総貯水容量/有効貯水容量 1,917.0万m3/1,267.0万m3 着手/竣工 1995/2005 送水:神流(かんな)川発電所[全体構想2,820MW](純揚水発電所・上 池)→神流川はこちら。 発電に使える流域面積では無いからまあ放置。 立岩砂防堰堤(立岩湖)[場所:地理院・G][水辺遍路][長 野県] 南相木川立岩砂 防 ダ ム( 高22m、 長66m、 体 積10,748.0 ㎥、 砂 量484,000㎥) 利水も行っている(内容不明) 竣工:1962?1965? ~相木川~ 当河川の最上流端に位置する大 型砂防ダムである木次原砂防ダム[長 野県](高15m、長67m、 体積8,891㎥)が平成元年度より着工、平成12年に完 成し 三寸木砂防ダム[長 野県](高13.5m、長46.0m、 体積2,302.8㎥、貯砂量103,320㎥)が昭和45年着工、46年完成し、 相木川流域から集水して発電したい。980m位で。 結構流域広そうだ。穂積取水堰に間に合わせるなら846m,2.78m3/s程取水してる土村第三に間に合わせるなら860m程で放水する必要がある。 976m程水準で取水。南 相木川・栗生川・相 木川・親 沢南沢(仮称)・親 沢川・親 沢北沢(仮称) 導水距離:11.0km 流域面積:118km2 →後に確認したら降水量はかなり小さい…orz。。これ もう 1,000mm地帯にはいっとんちゃうか。4.0m3/s程度。 穂積ダム(846m)に放流とすると落差は136m程度。 [私案]相木川発電所 出力:3,000kW 水量:4.0m3/s 落差:136m 導水路:11.0km (0.27)(まあ水量取れないとなればこうなるよね。。) しかも980mより下流の流域分だけで土村第3分の2m3/s強は確保出来るか一寸心配ではある・・。 ここも保留で。。 ここももう一寸落差を追えば可能かも知れないとも思ったけど本流の千曲川を差し措いて相木川結構標高が低い。逆に言えば結構雨が降って削られているのかも 知れないけど,雨量図にも特にそんな様子は無いから地質が脆いだけかもしれない。 取水だけして途中の発電所に送ろうとしても巧く行かなかった。 上流の奥千曲ダム・信濃川上発電所構想に期待するものなり。 土村第三発電所相木川 取水堰(仮称) 取水位:860.61m以上 この堰が何 処にあるのかはよく解らない。候補としてはこれ(地 理院EL881m・G 空撮)ぐらいか。 |
~抜井川~ 上流によさげなダムがあるにはあるが流域面積は小さめ。。 古谷ダム(こやダム)[wiki] [場 所(977m)] 長野県 河川:抜井川 堤高 48.5 m 堤頂長 162.0 m 流域面積 13 km2 湛水面積 17 ha 総貯水容量:220.0万m3 有効貯水容量:180.0万m3 利用目的 洪水調節・不特定利水 着手年/竣工年 1969年/1982年 wikiより:抜井川は、河川の断面積が小さく、また河川改修も遅れており洪水のたびに沿岸に水害をもたらした。また、河川上には流域122.2ヘクター ルにわたって広 がる農地に対してかんがい用水を取水するための堰が10基存在していたが、降雨量の少ない地域であり水不足に苦慮していた。 長野県は抜井川の治水ならびに主としてかんがい用水のための不特定用水補給を目的に、南佐久郡佐久町(現佐久穂町)古谷地先にダム建設を計画。1969年 (昭和44年)より着手された事業は1982年(昭和57年)に完成をみた。
[私案]抜井川発電所 場所:JR 小海線羽黒下駅付近(地下式)想定 最大出力:2,980kW[+2.9MW] 最大水量:2.0m3/s 有効落差:179m 取水:抜井川等903m 放水:千 曲川729m 導水路:10.1km (0.29)→厳しいな。。 流域面積(取水位903m):40.0km2 →2m3/sと云いたいところだが途中の慣行水利権にも配慮が必要。。農繁期は取水制限が必要かも。 余事川(905m):5.8km2 →0.3m3/s 取水点と導水距離:抜 井川・矢 沢・灰 立沢・余 地川 導水路:10.1km この河川だけでは厳しかったのでもういっちょ。 ~雨川~ 雨川:導水路:2.2km・雨川砂防ダム 雨川砂防ダム[長 野県][wiki] [佐 久市] 完成:1974年 目的:砂防・上水道・潅漑 総貯水量:80万m3 湛水面積:8.9ha 流域面積:10.1km2 (高28m、長126m、体積41,519㎥、貯砂量1,123,000㎥)が臼田町 (現佐久市)田口峠に到る不老温泉近くに昭和46年着工、49年に完成 砂防ダムだからか流域面積の公示?みたいなのはないのかな?自分で調べてみた。。10.1km2→0.5m3/s程度取れるかな。 このダムから日 本で海から一番遠い地点への林道に分け入れるらしいw [私案]抜井川発電所 場所:JR 小海線羽黒下駅付近(地下式)想定 最大出力:3,700kW[+3.7MW] 最大水量:2.5m3/s 有効落差:179m 取水:抜井川等903m 放水:千 曲川729m 導水路:12.3km (0.3)→厳しいな。。 [やり直し] 出力:1,300kW 水量:0.875m3/s 落差:180m 主導水路:5.9km・支導水路:2.0km 取水:余地川(905m)5.8km2・谷川(905m)1.56m3/s・雨川ダム(905m)10.1km2 放水:千 曲川(720m) 谷川 1.56km2 0.08m3/s 一旦,開発断念 |