信 濃川・千曲 川本流信濃川上流圏域魚野川・北信・長野圏域=未・犀川小諸・上田圏域北佐久圏域南佐久圏域
電力総研 水 力あれこれ とはずがたりな掲示板 ( 電 力スレ 利 水スレ )
22.7.5再編・運開

千曲川上流(南佐久圏域)(21.8・ 22.5一部訪 問)

千曲川上流部の電源開発を考える。

先ずは年間降水量
出典:sumisumi [鷲見哲也]

水量豊富な印象の強い,信濃川や犀川やその支流だけど,信濃川本流を形成する千曲川を呼ばれる区間は基本的に上田盆地を中心に非常に雨が少ないようだ。神 通川が高原川と宮川に岐れての高山天竜川の 飯田辺りに一寸似ている。発電の本線筋が犀川・梓川になる訳だ。。海ノ口発電所や小諸発電所での流域水量比は25%程度と可成り小さい。但し対最 大出力比は割りと高めで平水量を基準に設定してる感じもする。流域は広いだけに降る時は降るというか降った時はそれなりの水量にはなりそうで,そもそも広 いだけに一寸降っただけでもそれなりの水量になるのかも知れない。

こんな要素(下記)もあるみたいである。治水ダムを幾つか追加で建設しても良いかもしれない。

台風の雨が危険な千曲川と阿武隈川、そして狩野川の共通点
饒村曜 | 気象予報士
2019/10/17(木) 5:01
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20191017-00147094/


南から北へ向かって流れる川
 夏の大雨は、太平洋高気圧の強まりによる前線の北上や、台風の北上などで雨域が北上してくる場合が多くあります。

 北から南に流れる川の下流では、降り始めた雨がそのまま海に流れた後に、上流に降った雨が流れてきます。

 しかし、南から北へ流れる川の下流では、上流に降った雨が流れてきているときに雨が強まります。

 つまり、同じ雨量であっても、南から北へ流れる川の方が、北から南へ流れる川より水害の危険性は高いのです。

 台風19号の記録的な大雨で、多くの河川の堤防が決壊しましたが、被害が大きかった千曲川や阿武隈川は南から北へ流れる川です(図2)。

 昭和34年(1959年)の狩野川台風のときに、大きな被害が発生した狩野川も、南から北に流れる川です。







八那池第一発電所 箕輪発電所 土村第一発電所 穂積調整池 穂積発電所 海瀬発電所 臼田発電所

東電 海ノ口発電所・[中電 松原発電所]・■ 中電 八那池第一発電所(780kW・0.91m3/s)・■東電 箕輪発電所(5,100kW・9.74m3/s・322.3km2)・■東電 土村第一発電所(6,600kW・11.13m3/s・ 355.1km2)・土村第二発電所(2,100kW・11.13m3/s・355.1km2)・土村第三発電所(1050kW・ 13.91m3/s・509.7m3/s)・■穂積発電所(8,000kW・16m3/s・520.8km2)・海瀬発電所 (4,400kW・13.91m3/s・520.8km2)・■ 臼田発電所

社名
発電所名
運開
最大
常時(最大比)
水量(流域比)
取水位(水源) 放水位
落差(無効落差)
流域
その他・摘要
中電
海ノ口
1933
2,800kW
1,500kW(53%) 6.12m3/s 1,111.93m(千曲川) 1,051.73m(箕輪迄20m) 53.29m(▲6.91m) 240km2

松原湖
1925
450kW
0kW(0.0%)
1.84m3/s






八那池第一
1912
750kW
340kW
0.91m3/s
1121.98m(松原湖) 980.67m(土村第一迄20m)
105.66m(▲35.65m)


東電
箕輪
1921[※] 5,100kW
3,100kW
9.74m3/s
1030.30m(千曲川) 961.95m(土村第一)
64.30m(▲4.05m)
322.3km2


土村第一
1919[※]
6,600kW
3,500kW(53.0%)
11.13m3/s
962.42m(千曲川・箕輪)
886.21m(土村第二)
69.40m(▲6.81m)
355.1km2

土村第二
1919[※]
2,100kW
1,000kW()
11.13m3/s
886.21m(土村第一)
860.61m(土村第三)
24.24m(▲1.36m)



土村第三
1921[※]
1,050kW
793kW(75.5%)
13.91m3/s
860.61m(土村第二・相木川)
847.88m(千曲川)
11.21m(▲1.52m)
509.7km2


穂積
1925[※]
8,000kW
1,860kW(23.3%)
16.00m3/s
846.82m(千曲川)
781.64m(海瀬PS)
60.32m
520.8km2


海瀬
1925[※]
4,400kW
1,000kW(22.7%)
13.91m3/s 780.85m(穂積PS)
739.42m(千曲川)
37.54m

※2
中電
臼田
1927
2,700kW
1,300kW(50%)
14.33m3/s
739.65m(千曲川)
711.65m(千曲川)
23.33m
646.9km2

※:東信電気  ※2:同時期に同会社による運開なのに下流で減少

中電と東電が入り交じっている。神通川の陸電と関電や奥只見開発での東北と東電など綱引きは良く聞くが此処で仲良く同居してる理由は不明である。どうも東 信電気が発電した電気を関東に送ってて東電の所管になったような感じであるんだけれどもどうかな。wikiに よると森コンツェルンの森矗昶なんかも絡んでいて東京電灯と合併したそうな。

千曲川(1,220m)116km2
一応下流に海ノ口発電所があるけど水量から推定した係数は0.25。雪も降って降雨も少なめだから 洪水も穏やかだろう しせめて0.33程度は見込みたいとこなんだけど。。
近年の我が調査の経験則だと2,800mm程度でも10km2で1m3/s取ってるケースも散見されるので1,400mmなら0.5(m3/s)/ (10km2)程行けるかも知れない。
だとするとこの面積で5.8m3/s程 行けるかも。


ここから8.65km送水すると海ノ口の取水口である

[構想]千曲川上発電所
出力:4,600kW[+4.6MW]
水量:5.4m3/s
落差:103m
導水:8.65km (0.53)
流域:116.1km2
取水:千曲川1220m
放水:千曲川[海ノ口取水口]1113m

この案は妥当な感じはするんだけどイマイチ躊躇してしまうのは海ノ口以下,土村もこの水量を開発しても受けきれないのである。

詰まり海ノ口は6.12m3/sで以下,箕輪が9.72m3/s,土村第一が11.13m3/sと順調に伸ばしてはいき一見海ノ口でも水を余らすことは無 さそうなんだけど本来ここで5.4m3/s取れるという事は海ノ口で11m3/s,その後ももっと伸びを大きくしないと全体で利用とは言い難いのである (勿論,山間部を出て盆地部になれば降水量もより減少するので追加で確保出来る水量は減りそうではあるが)。とはいえポテンシャルはあるということであ る。箕輪以下のシリーズ発電所の入口の箕輪取水堰は貯留量設定出来そうなポテンシャルはある様で下流で水量が絞られてもその辺でなんとかする様にしたい。

また逆に海ノ口が使える規模が真の水量だとすると此処での取水量が2.9m3/sとなってしまい出力は2,400kWに激減。導水出力比も0.28迄落ち て開 発不可に。

一方で長野市付近以下で水害が多発している事を考えるとこの辺に治水・利水ダムを建設してトータル で水害を防止していく必要もありそう。
こ こ(EL1320m)に満水位EL.1350mでダムを建設すると堤長は200m程,湛水面積は34.9ha程になる。想定最低水位 EL.1330mでは9.0ha程。推定41.2万m3。そこそこ取れそう。






~金峰山川~

直ぐ脇の支流にあちばけダムがあってこいつを嵩上げすると一体運用出来そうだけど残念ながら小水力が建設されてしまった。こんな少量の発電所造ってもあん ま意味ない。原発(≒1GW=1,000MW=1,000,000kW)を1基止めるのに7,000箇所必要になる。私がここでやってる5.0MW級でも 200箇所必要だからまあ目糞鼻糞だけど。。規模を追うなら洋上風力が先ずはメインでありますな。。
というかこっちは1350mに嵩上げしたら上流の聚落が水没してしまうからあかんわ。。

秋山砂防堰堤[場所?1404m][長野県]
アーチ型
着工/竣工:1951/1956

阿知端下砂防堰堤( あちばけダム)[加 藤
砂防堰堤
堤高:22.0m 堤長:131.0m
貯水量:─
所管:長野県建設部
集水面積:48.5km2
着工/竣工:1999年/2010年

信濃川水系千曲川支流金峰山川 [場所1305m]
目的 防災ダム
型式  重力式コンクリートダム
着工/完工  1969/1979→?

金峰山川(きんぽうざんがわ)発電所[長 野県
最大出力:145kW
年間発電量(予定):950千kWh
運開:2024(R6)年度予
取水:金峰山川[阿知端下(あちばけ)砂防ダム]
放水:金峰山川


小水力を募集して実現したみいだ♪[長 野県

表-2.3  阿知端下砂防ダム地点流況表(2009 年~2018 年)(C.A=48.5km2)
 





~梓川~

梓湖・梓川砂防堰堤(仮称)[場所:地 理院G] [遍路



海ノ口が240km2で6.12m3/s (流域比:25.3%)と取水量がやや少ない印象だが,240km2で12m3/s取れるのに6.12m3/sしか使ってないとすると上流の116km2 で取水した5.8m3/sの水を海ノ口を通過させずに相木川方面へ流してしまっても大丈夫かも。
と云う事で相木川方面への送水を検討してもみた。此処では相木川(標 高的に揚水発電所ダムの下になる)から導水も考えて見る。

以上より,金峰山川・梓川・千曲川・相木川1340m付近からの取水としてみる。

[私案]信濃川上発電所
出力:9,800kW[+9.8MW]
水量:5.6m3/s
落差:210m
流域面積:112.3km2
取水:栗 生川(一平沢)南 相木川[南相木ダム・大黒沢下流]・秋 山沢千 曲川[奥千曲ダム]・(川 上)梓川[梓湖]金 峰山川1340m
放水:千曲川[海ノ口ダム(私案)]1120m

(西川合流)

海ノ口ダム[TW
ここダム造れそう。
湛水面積26.2ha・満水位1,120m
EL,1100mで7.5ha,EL.1090mで2.7ha。推定貯留量は378.2万m3。


海ノ口発電所[信濃][経 産省][中 電][松 本市教委][DB
中部電力(株)
運開:1933.9 <出力増加:2007.8.5(+200kW)[出 所不明資料]=未確認・ただ増強の実施は確実>
水路式
出力:2,800kW 常時出力:1,500kW(最大比53%)
水量:6.12m3/s (流域比:25.3%)
落差:53.29m
面積:240km2
減水区間:5.3km
取水:千 曲川1,111.93m
放水:千 曲川1,051.73m

さて落差と流域面積は解るので使用水量を推定してみる。面積241.401km2 これで6.12m3/sは厳しい(=少なすぎる)なあ。。25.4%か よ。。 1400mm 領域なので46%位は期待したいんだけど。。1000mmでも33%である。46%を適応すると11.1m3/sとなって5,000kWとなる。此処は導 水管などの増強をしたい。

[増強私案]海ノ口発電所 中部電力(株)
出力:8,500kW[+5.3MW]
水量:6.12m3/s (流域比:25.3%)→11.1m3/s(増強案)
落差:53.29m→63.3m(私案)
面積:240km2
取水:千 曲川1,111.93m→1,120m[(私案)ダムで嵩上げ]
放水:千 曲川1,051.73m

水量を増やし又,貯留量を十分使う為に導水路を掘り直す必要がある。

<未利用落差20m>

[私案]新箕輪発電所
出力:1,600kW
落差:17m
水量:12m3/s
取水:千曲川[海ノ口発電所]1052
放水:千曲川[箕輪取水堰]1031m

流石に小さいか。。

箕輪取水堰(仮称)1030.30m[場 所
取水量:9.72m3/s (比:30.16%)
流域面積:322.3km2
此処から臼田発電所(放水口711.65m)迄シリーズ発電所の開始である。
海ノ口を増強した場合11.1m3/sの水が流れてくる事になるけど,箕輪付近,川がただっぴろいので貯水して置けそう。

~大月川~
大月と云えば山梨県であるが,こんな所にも大月がある。何か共通の地形的特徴でもあるのかな?

中部電力(株) 松原発電所[水力
運開:1925.8[ 長野電燈(株)]
水路式・調整池式
認可最大出力:450kW     常時出力:  0kW
    最大使用水量:1.84m3/s
    有効落差:34.79m(無効落差:▲5.21m)
    水車: 出力485kW×1台
    導水路:総延長256.5m
    取水位標高:1172.83m
    放水位標高:1132.88m
    流域面積:20.1平方キロメートル
    取水:大月川→大 月湖(調整池)1172.83m
    放水:猪名湖[松原湖](→八那池第一発電所→千曲川)1132.83

■中部電力(株) 八那池第一発電所[水力(21.8訪問)
場所:長野県南佐久郡小海町豊里
運開:1912.12[ 長野電燈(株)?] ・  設備改修1991.12(八那池第二発電所統合?)
水路式・調整池式
認可最大出力:750kW   常時出力:340kW
最大使用水量:0.91m3/s
有効落差:105.66m 総落差:141.31m (無効落差:▲35.65m)→結構デカい。。八 那池第二発電所統合のせい?
水車: 出力800kW×1台
導水路:総延長1616.74m(猪名湖)
導水路:総延長671.65m(大月川)
導水路:総延長89.9m(中田川)
    流域面積:猪名湖26.5km2/大月川1.8km2/中田川4.9km2
    取水:(大月川→大月湖→松原発電所→)、(大月川→中田川→長 湖→)猪名湖1121.98m
    放水:千曲川(以前は八那池第二発電所経由)980.67m
21.8



千曲川の東岸から国道141号へ出ようとすると橋 を渡ってJR小海線の無人の小駅松原湖駅の脇を通ってぐいぐい登る事になる。
そして暫く山梨側に走ると八那池第一発電所が現れる。山の方から水圧鉄管が下りてきていて発電所の手前でかくんと屈折している。
そして道路脇のこの建物が発電所建屋らしい。

どころが,である。先程の経路からも解るように,ここはR141沿道で河岸段丘の上なのである。川は未だずっと下にある。
その差約35m。

[リプレース案]八那池発電所
出力:1,050kW[+0.3MW]
水量:0.91m3/s
有効落差:141m

未だリプレースしたばかりで非現実的だけど将来的にはもっと出力増やせそうである。
調整池タイプなので水量3倍程度にして調整力付与してもいいんちゃうか。


土村第一堰堤(仮称)976m[場 所
送水:箕輪発電所放流口経由土村第一発電所
流域面積:355.1km2
取水:千曲川962.42m

千曲川と箕輪発電所(9.72m3/s)放流水から取水する土村第一発電所(11.13m3/s)。

■東京電力RP(株) 箕輪発電所[水力](21.8遠望)
所在地:JR 小海線松原湖駅付近
運開:1921[T10].5[東信電気(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:5,100kW   常時出力:3,100kW
最大使用水量:9.72m3/s (30.16%)
有効落差:64.30m
水車:2台 総出力5380kW
導水路:総延長2791.3m
流域面積:322.3km2
取水:千曲川1030.30m
放水:千曲川961.95m

21.8


■東京電力RP(株) 土村(どむら)第一発電所[水力] [場 所][経 産省(21.8訪問)
所在地:JR 小海線小海駅付近
運開:1919[T8].12[東信電気(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:6,600kW 常時出力:3,500kW[53.0%]
最大使用水量:11.13m3/s(31.34%)
有効落差:69.40m(失効落差:▲6.81m)
水車:出力6805kW×1台
導水路:総延長3123.5m
流域面積:355.1km2
取水:千曲川・箕輪発電所[9.74m3/s]962.42m 取水口2 
放水:土村第二発電所886.21m



東京電力RP(株) 土村第二発電所[信濃] [場 所][経 産省][DB
所在地:JR 小海線小海駅付近
運開:1919[T8].12[東信電気(株)(運開年月より推定)]
水路式・流込式(国土地理院地図より推定)
認可最大出力:2,100kW 常時出力: 1,000kW[47.6%]
最大使用水量:11.13m3/s(信濃さんが撮してた水利使用標識より推定・DBからも確認→詰まり新規取水は行わないようだ。実際街の中の様子)
有効落差:24.24m (失効落差▲1.36m)
水車:横軸フランシス1台2,190kW
導水路:総延長360.5m
流域面積:355.1平方キロメートル(地図より推定)
取水:土村第一発電所(地図より推定・DBの取水位も一致)・886.21m 取水口1
放水:土村第三発電所(地図より推定・DBの取水位も一致)・860.61m



~南相木川~
最奥部には揚水発電の調整池がある。

南相木ダム[便覧
東京電力(株)
目的:発電
堤高/堤頂長:136m/444m
流域面積/湛水面積     6.2km2 ( 全て直接流域 ) /59ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,917.0万m3/1,267.0万m3
着手/竣工     1995/2005
送水:神流(かんな)川発電所[全体構想2,820MW](純揚水発電所・上 池)→神流川はこちら

発電に使える流域面積では無いからまあ放置。


立岩砂防堰堤(立岩湖)[場所:地理院・G][水辺遍路][長 野県
南相木川立岩砂
防 ダ ム( 高22m、 長66m、 体 積10,748.0 ㎥、 砂 量484,000㎥)
利水も行っている(内容不明)
竣工:1962?1965?

~相木川~
当河川の最上流端に位置する大
型砂防ダムである木次原砂防ダム[長 野県](高15m、長67m、
体積8,891㎥)が平成元年度より着工、平成12年に完
成し

三寸木砂防ダム[長 野県](高13.5m、長46.0m、
体積2,302.8㎥、貯砂量103,320㎥)が昭和45年着工、46年完成し、

相木川流域から集水して発電したい。980m位で。
結構流域広そうだ。穂積取水堰に間に合わせるなら846m,2.78m3/s程取水してる土村第三に間に合わせるなら860m程で放水する必要がある。

976m程水準で取水。南 相木川・栗生川相 木川親 沢南沢(仮称)親 沢川親 沢北沢(仮称)
導水距離:11.0km
流域面積:118km2 →後に確認したら降水量はかなり小さい…orz。。これ もう 1,000mm地帯にはいっとんちゃうか。4.0m3/s程度。


穂積ダム(846m)に放流とすると落差は136m程度。

[私案]相木川発電所
出力:3,000kW
水量:4.0m3/s
落差:136m
導水路:11.0km (0.27)(まあ水量取れないとなればこうなるよね。。)

しかも980mより下流の流域分だけで土村第3分の2m3/s強は確保出来るか一寸心配ではある・・。
ここも保留で。。
ここももう一寸落差を追えば可能かも知れないとも思ったけど本流の千曲川を差し措いて相木川結構標高が低い。逆に言えば結構雨が降って削られているのかも 知れないけど,雨量図にも特にそんな様子は無いから地質が脆いだけかもしれない。
取水だけして途中の発電所に送ろうとしても巧く行かなかった。
上流の奥千曲ダム信濃川上発電所構想に期待するものなり。

土村第三発電所相木川 取水堰(仮称)
取水位:860.61m以上

この堰が何 処にあるのかはよく解らない。候補としてはこれ(地 理院EL881m・G 空撮)ぐらいか。




東京電力RP(株) 土村第三発電所[水力] [信濃] [場 所][経 産省][DB
所在地:JR 小海線小海駅付近・相木川渡河付近
運開:1921[T10].5[東信電気(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:1,050kW  常時出力:793kW
最大使用水量:13.91m3/s[土村第二より11.13m3/s・2.78m3/s程度が相木川か?]
有効落差:11.21m
水車:出力1231kW×1台
導水路:総延長938.4m
流域面積:509.7km2…土村第二と第三の差は154km2 
取水:土村第二発電所、相木川860.61m 取水口2
放水:千曲川847.88m

穂積発電所
穂積発電所水 力DBに依れば,認可最大出力8,000kWで最大使用水量は16.00m3/s,取水箇所1の発電所である。
穂積取水堰堤の利水標に依ると取水量は13.91m3/sで穂積発電所の最大使用水量に達していない。 (上流の土村第三と下流の海瀬PSの最大使用水量と 同じ水量である。)
取水箇所が1箇所なのでこのままだと水量が足りないが,ここは関東信越方面に良くある調整池付きの発電所であった。
調整池には残念ながら利水量や貯留量の明記は無かった。
増強の可能性としては取水量を倍増させつつ,貯留量も増やして発 電機ももう1基程増やしたいか。

東京電力(株) 穂積取水堰堤(仮称)[DB] [TW(22.5訪問)
場所: JR小海線小海駅北側(EL:846m)・形式:取水堰
取水量:13.91m3/s (26.7%)
流域面積:520.8km2

右手(東側)から合流する相木川の直ぐ北側に取水口がある。(右手の橋が相木川に架かる橋である。)
22.5
堰の様子。そんなガチで堰き止めている訳では無く常時越流タイプの様である。
22.5
水門横の建屋の壁に利水標が掲示してあった。


■東電調整池 穂積調整池 (21.8訪問)
場所:JR 小海線八千穂駅南側
穂積発電所が調整池式になっているのはこれらしい。残念ながら利水標は無くて 貯留量と最大使用水量は不明であった。

現地での周辺地図
21.8
取水部

遠景

地図読みで4.7万m2。4.7ha。使用水深4m程度と(無根拠に)仮定して20万m3程か。これで穂積発電所の最大使用水量16.0m3/sをこの調 整池から取水出来ると仮定すると3.5h程発電出来る。常時給水出来るとすると一日のピークとしてはそれなりか。

調整池の脇を流れる導水路


■東京電力RP(株) 穂積発電所[水力(21.8訪問)
所在地: JR小海線八千穂駅付近
運開:1925[T14].11[東信電気(株)]
水路式・調整池式
認可最大出力:8,000kW     常時出力:1,860kW
最大使用水量:16.00m3/s
有効落差:60.32m
水車:横軸フランシス水車×2台 総出力8200kW
導水路:総延長4447.2m標高
流域面積:520.8平方キロメートル
取水:千曲川[穂積ダム]846.82m
放水:海瀬発電所、千曲川781.64m

田舎の街角みたいな所にさりげなく立地していた。
21.8





~抜井川~
上流によさげなダムがあるにはあるが流域面積は小さめ。。

古谷ダム(こやダム)[wiki] [場 所(977m)
長野県
河川:抜井川
堤高    48.5 m 堤頂長    162.0 m
流域面積    13 km2 湛水面積     17 ha
総貯水容量:220.0万m3  有効貯水容量:180.0万m3
利用目的    洪水調節・不特定利水
着手年/竣工年    1969年/1982年

wikiより:抜井川は、河川の断面積が小さく、また河川改修も遅れており洪水のたびに沿岸に水害をもたらした。また、河川上には流域122.2ヘクター ルにわたって広 がる農地に対してかんがい用水を取水するための堰が10基存在していたが、降雨量の少ない地域であり水不足に苦慮していた。
長野県は抜井川の治水ならびに主としてかんがい用水のための不特定用水補給を目的に、南佐久郡佐久町(現佐久穂町)古谷地先にダム建設を計画。1969年 (昭和44年)より着手された事業は1982年(昭和57年)に完成をみた。


余地ダム(よじダム)[wiki] [場 所(1053m)
長野県
河川:抜井川支流余地川
堤高    42.0 m
堤頂長    147.0 m
流域面積    2.52km2 湛水面積     4 ha
総貯水容量:52.3万m3 有効貯水容量:39.7万m3
利用目的    洪水調節・不特定利水・上水道
着手年/竣工年    1990年/2004年


[私案]抜井川発電所
場所:JR 小海線羽黒下駅付近(地下式)想定
最大出力:2,980kW[+2.9MW]
最大水量:2.0m3/s
有効落差:179m
取水:抜井川等903m
放水:千 曲川729m
導水路:10.1km (0.29)→厳しいな。。

流域面積(取水位903m):40.0km2 →2m3/sと云いたいところだが途中の慣行水利権にも配慮が必要。。農繁期は取水制限が必要かも。
余事川(905m):5.8km2 →0.3m3/s



取水点と導水距離:抜 井川矢 沢灰 立沢余 地川 導水路:10.1km

この河川だけでは厳しかったのでもういっちょ。

~雨川~

雨川:導水路:2.2km・雨川砂防ダム


雨川砂防ダム[長 野県][wiki] [佐 久市
完成:1974年
目的:砂防・上水道・潅漑
総貯水量:80万m3
湛水面積:8.9ha
流域面積:10.1km2
(高28m、長126m、体積41,519㎥、貯砂量1,123,000㎥)が臼田町
(現佐久市)田口峠に到る不老温泉近くに昭和46年着工、49年に完成

砂防ダムだからか流域面積の公示?みたいなのはないのかな?自分で調べてみた。。10.1km2→0.5m3/s程度取れるかな。
このダムから日 本で海から一番遠い地点への林道に分け入れるらしいw


[私案]抜井川発電所
場所:JR 小海線羽黒下駅付近(地下式)想定
最大出力:3,700kW[+3.7MW]
最大水量:2.5m3/s
有効落差:179m
取水:抜井川等903m
放水:千 曲川729m
導水路:12.3km (0.3)→厳しいな。。

[やり直し]
出力:1,300kW
水量:0.875m3/s
落差:180m
主導水路:5.9km・支導水路:2.0km
取水:余地川(905m)5.8km2・谷川(905m)1.56m3/s・雨川ダム(905m)10.1km2
放水:千 曲川(720m)

谷川
1.56km2 0.08m3/s


一旦,開発断念


~雨川~



(大石川)


東京電力RP(株) 海瀬発電所[水力(21.8訪問)
所在地:長 野県南佐久郡佐久穂町海瀬
運開:1925.11[ 東信電気(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:4,400kW    常時出力:1,000kW
    最大使用水量:13.91m3/s (26.34%)
    有効落差:37.54m
    水車: 出力4560kW×1台
    導水路:総延長2875.0m
    流域面積:520.8km2
    取水:■穂積発電所(以前は千曲川も)780.85m
    放水:千曲川、臼田発電所739.42m

田舎町の市街地の中に唐突に現れる感じの発電所である。上部水槽は裏山然とした小高い丘の上にあるようだ。


R299の小海線のアンダーパスを潜って反対側に出て山の方へ向かう。水圧鉄管と市道との交叉橋が現れる。
その橋の上からの金罔越しの眺め。


更に上に登る道がある。狭いが登っていくと上部水槽の取水口と導水路の放水口が眼下に現れる。
左下の空隙は余水路である。

満々と湛えられているのでこれで13.91m3/sであろう。


海瀬発電所の最大使用水量は上流の穂積発電所の取水量と同じ13.91m3/sであるが,穂積発電所 は調整池を設置して最大16.00m3/sで発電を行えるようにしている。
海瀬発電所もこ の辺にダムを設けて調整池発電所に改造,使用水量も倍増ぐらい出来ないものであろうか?


臼田発電所千曲川堰堤(仮称)
場所:海 瀬発電所直下
取水量:14.33m3/s
取水位:739.65m
流域:646.9km2

(抜井川合流)

南佐久圏域=佐久穂町
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北佐久圏域=佐久市

■中部電力株式会社 臼田発電所[水力(21.8訪問)
所在地:長 野県佐久市勝間
運開:1927.7
水路式・流込式
認可最大出力:2,700kW   常時出力:1,300kW
最大使用水量:14.33m3/s(22.15%)
有効落差:23.33m
    水車: 出力2850kW×1台
    導水路:総延長2915.9m
    流域面積:646.9km2
    取水:千曲川、海瀬発電所739.65m
    放水:千曲川   711.65m

発電所の数百m手前の脇道から川の方へ下りていくとある。有効落差20数mでは14m3/s余りの水量を以てしてもこの程度が精一杯という感じである。

常時出力は最大認可出力の半分弱程度と健斗していて,これは使用水量が足りないことを示唆している様である。

水量を増強したりしたいが,木曽など大規模な発電が開発されても正直田舎の侭で余り市街地化等してないけど,小海線沿いの所謂佐久平は割りと市街地化が進 んだのか最初からそうなのか,家も沢山建っていてもう一本水管通すのは可能かどうか一寸心許ない所はある。

遠景
21.8

発電所建屋?


放水口…フル稼働かどうかは解らないが割りとしっかり発電している様子であった。


以下はその2に続く(未完)