~三国(さぐり)川~ 三国川と書いて「さぐり」と訓(よ)む。その支流にあるのが五十沢川でこれは「いかざわ」と訓むらしい。そして何故か三国川沿いにある発電所に五十沢の名 前がぼこぼこ付けられてゐる。。 上流・本流から見て行く。 東北電力(株) 五十沢第一発電所[水 力] 新潟県南魚沼市舞台 運開:1967.11 水路式・ 流込式 認可最大出力:10.500kW ←でかい! 常時出力: 1,800kW (17.1%) 最大使用水量:7.00m3/s (146.7%) ←ここが強気 有効落差:178.10m 水車:出力10900kW×1台 導水路:総延長2977.1m 導水路:総延長2810.8m 導水路:総延長2099.4m(その他3本分) 流域面積:47.7km2 取水:三国川、下津川、ジャクズレ沢、他 605.30m 放水:三国川[三国川ダム] 421.00m 三国川(さぐりがわ)ダム[水 力] 堤高:119.5m、堤頂長:419.5m 標高 天端標高:439.50m 洪水時満水位標高:432.00m(サーチャージ) 常時満水位標高:427.00m 洪水期制限取水位標高:399.50m 最低水位標高:394.00m 基礎標高:320.00m 容量 総貯水容量:2,750.0万m3 有効貯水容量:1,980.0万m3 洪水期利水容量: 1,800,000立方メートル(有効貯水容量の内) 洪水期洪水調節容量:18,000,000立方メートル(有効貯水容量の内) 非洪水期利水容量:16,300,000立方メートル(有効貯水容量の内) 非洪水期洪水調節容量: 3,500,000立方メートル(有効貯水容量の内) 堆砂容量: 7,700,000立方メートル 流域面積:76.2km2 湛水面積:0.76平方キロメートル 流域面積増強策: 野中沢6.7km2 近いとは云え狭いが,ダムへの貯水が可能で今でも強気の最大利用水量設定なので果敢に攻めたい。 これは下で検討する三国川最奥部の一部を永谷発電所へ流す代替措置。ほぼ同じ面積でダムの機能は維持さ れるのでは無いか?足りなければ更に五十沢川から取れば良い。 五十沢第二発電所と三国川ダム管理発電施設は同じ場所にあるようだ。どんな運用になってんだ? 合計11.65m3/sの水を使用しているが,折角なら共同発電所にして1号機2号機と同じ位の発電機2台用意すればどっちかが定期点検とかでも柔軟に対 応できたんちゃうか? 発電方式(流込式・貯水池式)の記載を水力DBが間違ってるっぽい。 東北電力(株) 五十沢第二水力発電所[水 力][DB] 新潟県南魚沼市清水瀬 運開:1993.2 ダム式・流込式←ダム式なのに流込式なのか!? 認可最大出力:9,100kW 常時出力: 0kW ←常時はゼロだし調整池式で尖頭電力供給してんちゃうの? 最大使用水量:10.00m3/s 有効落差:107.70m 水車: 出力7700kW×1台 三国川ダム管理用発電所[水 力][DB] 国土交通省北陸地方整備局 平成5(1993)年2月:運用開始 ダム式・貯水池式 ←常に流しっぱなしなのに貯水池式だと。。ここは河川維持流量式なんちゃうの? 認可最大出力:1,200kW 常時出力:1,200kW 最大使用水量:1.65立方メートル毎秒 有効落差:91.00m 水車:出力1200kW×1台 流域面積:76.2平方キロメートル 東北電力株式会社 五十沢発電所[水力] 所在地:新潟県南魚沼市土沢 運開:1920.9 水路式・流込式 認可最大出力:1710kW 常時出力: 470kW 最大使用水量:5.57立方メートル毎秒 有効落差:42.45m 水車:2台 総出力2460kW 導水路:総延長1815.8m 流域面積:76.8平方キロメートル 取水:三 国川(三国川ダム式発電所直下)314.51m 放水:三 国川267.24m 三国川頭首工[三 国川267m][信濃川水系] 取水量:5.61m3/s→三国幹線用水路(→五城発電所) 河川維持流量:0.30m3/s 取水制限量:0.67m3/s 信 濃川水系 水力発電所さんが貴重な情報を載っけて呉れている♪ 三国川頭首工から取水された水は三国幹線用水路を経由して,農業用水①,水道用水(0.88m3/s),農業用水②等を分けつつ発電した後に農業用水③④ に送られ余りは五十沢川に吐水される様だ。(不完全从属分って何だ??) ~五十沢川(三国川支流)~ 東北電力株式会社 永松発電所[水 力] 所在地:新潟県南魚沼市永松 昭和21(1946)年6月 :運用開始 水路式・調整池式 認可最大出力:3300kW 常時出力:1300kW 最大使用水量:1.20立方メートル毎秒 有効落差:349.05m 水車:出力3300kW×1台 導水路:総延長2436.4m 流域面積:19.9平方キロメートル 取水:五 十沢川(永松渓谷)、ツ ボイケ沢、割 石沢、ヨウガイ沢、他630.24m 放水:五十沢川262.34m 流域面積が从(したが)って水量は少なく,落差で稼ぐタイプの発電所である。 ということで一寸増やしてみる。とはいえ,五十沢にはもう余地無しなので本流の三国川の最奥部から失敬する。 下 津川(845m)→五 十沢川(832m)に2..65kmの導水路。下津川流域は7.1km2。0.56m3/s程取水可能か。 [拡張]永松発電所 水路式・調整池式 認可最大出力:4,800kW[+1.5MW] 最大使用水量:1.20m3/s→1.76m3/s 有効落差:349.05m 水車:出力3300kW×1台→増設or交換 導水路:総延長2436.4m+2.65km(+2.65kmで1.5MW。0.56とまあまあ。) 流域面積:19.9km2 取水:五 十沢川(永松渓谷)、ツ ボイケ沢、割 石沢、ヨウガイ沢、他(630.24m)+下津川 放水:五十沢川262.34m 五城土地改良区 五城発電所[水力] [水 土里][信濃川水系] 所在地:新潟県南魚沼市蛭窪 運開:2000.2 ダム水路式・流込式 認可最大出力:1100kW 常時出力: 330kW 発電電力量:7,829MWh/年 最大使用水量:5.440立方メートル毎秒 有効落差:24.01m 水車:出力1117kW×1台 導水路:総延長1600.8m 流域面積:95.2平方キロメートル 取水:三国川[三国川頭首工]262.80m 放水:灌漑用水、五十沢川237.24m 送電:発生電力6.6KVを33KVに昇圧し、東北電力㈱永松線へ送電 今は三国川頭首工から導水した水を使用しているが,ほぼ同じ標高で永松発電所からの放水もある。こち らも使えば水量を倍に出来る。 1.2km程度の様である。 [増強]五城発電所 ダム水路式・流込式 認可最大出力:1,100kW→2,200kW[+1.1MW] 最大使用水量:5.44m3/s→10.88m3/s[+5.44m3/s] 有効落差:24.01m 水車:出力1117kW×1台→1117kW*2台 導水路:総延長1,600.8m+1,200m=2.8km 取水:三国川[三国川頭首工]・五十沢川頭首工262.80m 放水:灌漑用水、五十沢川237.24m |