電 力 総研 水 力あれこれ(関東) 荒川(概況)上流篇増強篇
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22.5.15運開
荒川の利水・発電[中下流篇]

先ずは滝沢ダム完成後の新規利水情報より。下流部での利水の様子が解 る。秋ヶ瀬時点で12m3/s超の取水をしているようだ。

出 典:国 交省
隅田川河口 ・ 荒川河口

岩渕水門(隅田川分流)

秋ヶ瀬取水堰
取水:大久保浄水場3.740m・朝霞浄水場0.860m

荒川調整池

川越市街 (入間川合流) 大宮市街

~入間川(名栗川)~

川島町市街・(都幾川合流)

~都幾川~

支流に高麗川(日高市)・槻川(東秩父村)など

有間ダム[便覧] [埼 玉県
河川     荒川水系有間川
目的/型式     FNW/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     83.5m/260m/1690千m3
流域面積/湛水面積     16.9km2 ( 全て直接流域 ) /33.5ha
総貯水容量/有効貯水容量     7600千m3/7250千m3
ダム事業者     埼玉県
着手/竣工     1969/1985
ダム湖名:名栗湖→名称超優良。
サーチャージ水位:EL311.5m
常時満水位:EL.311.5m
洪水期制限水位:EL.294.5m(7月1日~9月30日)
堆砂面:EL.274.5m

有間ダムでは、毎年7月1日か ら9月30日までを洪水期とし、ダム貯水位が標高294.5m(洪水期制限水位)から標高311.5m(常時満水位)までの標高差17.0m(貯水容量 440万m3)の間で洪水調節を行います。
これによる最大調節量は 320m3/sとなります。
なお、有間ダムの洪水調節方法 は自然調節型のため、 ダム上流の降雨状況により、ダム貯水位が下記の状態になりますと、自然と放流(越流)が始まります。[埼 玉県

飯能市上水道小岩井取水場[場 所][場 所(G)][好 き
取水量:0.366m3/s


嘗て下名栗に[廃止]名栗発電 所(東電・217kW・0.25m3/s・116.95m:水力)があったらしい。
使用水量は小さいが有効落差は 100m以上あってそこそこ。下名栗はEL200m程なので取水ポイントは上名栗付近にあったのであろう。
と思ってよく見たら発電所は今 の有間ダムのある有間川にあったようで,こ の辺(EL358m)の様だ。流域 は16.9km2以下でまあ水量少ないのも已む無しか。。

4.6km 程導水路延ばすと炭 谷入(入ってのがこの辺の谷の呼び 名らしい。wikiに依ると名栗川の最上流も横倉入(ナギノ入)とか云う らしい。)と名 栗川本流から導水出来る。

[私案]名栗発電所
出力:3,600kW(A)   2,350kW(B) →ちょいと出力小さいな。。
水量:3.0m3/s
落差:145m (A) 95m(B)
流域:33.4km2= 16.9(有間)+2.4(炭谷)+14.1(名栗)
導水:集水路:4.6km 導 水路:8.4km(A) 3.0km(B) 合計:13.0km (0.28)
取水:有間川[有間ダム]・炭 谷入・名栗川 EL311m
放水:名栗川 EL.161.0m(A) EL.210m(B)


武蔵水路

六堰

現在最下流の発電所である玉淀。ここで荒川は平野 に出るのでこれ以下での発電は幾ら30m3/sあっても難しそうである。。が,未だ80mもある。常願寺の第2~第4九頭竜の富田・壁倉(未だ纏めてない…)を見た後だと追いたくなる。

>玉淀ダムの目的は荒川沿いに広がる農地への灌漑と水力発電である。荒川中部土地改良区はダム左岸に設けられた取水口から最大5.375立方メート ル毎秒の水を取り入れ、38平方キロメートル余りの農地に農業用水を供給している。取水方式は太陽光で温められた表層水を取り入れる、表面取水方式であ る。
>また、埼玉県企業局はダム左岸に横軸の円筒カプラン水車(チューブラ水車)発電機を1台設置。ダムから最大30立方メートル毎秒の水を取り入れ、 最大4,300キロワットの電力を発生させたのち、ダム直下に放流する。[wiki]

玉淀発電所下流の八 高線の橋梁下部辺りに堰堤を設置。84mで取水してこ の辺EL66mで発電。更に花 園大橋直上付近に堰堤を設置,66mで取水してこ の辺57m付近に放流とこのくらいはやってみたい。後者は殆ど出力出ないしボツかなw

[私案]寄居発電所
出力:3,800kW
水量:30m3/s
落差:15m
取水:荒川[寄居堰堤]84m
放水:荒川 66m

[私案]寄居堰堤
取水:EL.84m/30m3/s

もう一声欲しいし,都市近郊なので地下水路の建設なんかも苦労しそう。。一応試案ということにとどめておく。


東京発電(株) 玉淀発電所[水 力
着工/運開/移管:1962.10/1964.6[埼玉県企業局]/2008.3末
ダム式・調整池式
    認可最大出力:4300kW      常時出力: 570kW
    年間総発電量:17805MWH(1780万5千キロワット時)
    年間可能発電量:19108MWH(1910万8千キロワット時)
    最大使用水量:30.00m3/s (36.8%)
    最大有効落差:16.80m
    水車発電機:横軸円筒型カプラン(チューブラータービン)水車+横軸回転界磁型三相交流同期発電機 出力4300kW×1台
    流域面積:893.0km2
    取水:荒川 EL.101.00m
    放水:荒川 EL.84.00m

玉淀(たまよど)ダム(埼玉県管轄)[水 力][埼 玉県][便 覧][wiki
場所:埼玉県大里郡寄居町末野地内
河川     荒川水系荒川
目的/型式     AP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     32m/110m/37千m3
流域面積/湛水面積     893km2 ( 全て直接流域 ) /47ha
総貯水容量/有効貯水容量     3501千m3/280千m3
ダム事業者     埼玉県
本体施工者     熊谷組
着手/竣工     1962/1964
ダム湖名     玉淀湖 (たまよどこ) →ダム湖名優秀ってかまあこのぐらいが常識的な名称。
可動堰型(越流型)直線重力式コンクリートダム
堤高:32m、堤体長:110m、堤体積:36,800立方メートル
    常時満水位標高:101.00m
    常時低水位標高:100.35m
      取水口標高: 90.00m
    放水路水位標高: 86.35m
     水門下部標高: 85.00m
     水車中心標高: 79.00m

荒川中部土地改良区はダム左岸に設けられた取水口から最大5.375立方メートル毎秒の水を取り入れ、38平方キロメートル余りの農地に農業用水を供給し ている。[wiki]

<長瀞>
出 典:長 瀞観光協会
長瀞付近で川は一寸迂回するので短絡して発電出来ないか考える。
長瀞は川下りを楽しめるなど観光資源である。取水を川下り区間後にすると落差が20mを切るので不可。川下り後にすると水量が低下してしまう。維持流量が どの位だと行けるのかねぇ。。


[開発案]<玉淀ダム秩父発電所間・未利用落差90m程あり>

先ずは皆野寄居道路に相当する玉淀ダム~赤平川・荒川分岐部付近の弯曲部を使って発電出来そう。
東秩父村の槻川(入間川支流都幾川の支流)からも取水出来そう。


[私案]寄居発電所
出力:7,600kW[+7.6MW]
水量:20m3/s→このくらい水量が少なければ長瀞の川下りもなんとかなるのではないか?
落差:46m
流域:792km2(荒川)+?(槻川)
導水:
取水:赤平川・荒川[秩父発電所](10.90m3/s)・槻川 EL.160m
放水:荒川[玉淀ダム]101m





~赤平川~

合角(かっかく)ダム[便覧
河川     荒川水系吉田川(赤平川一次支流)
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     60.9m/195m/170千m3
流域面積/湛水面積     32.1km2 ( 全て直接流域 ) /56ha
総貯水容量/有効貯水容量     10250千m3/9250千m3
ダム事業者     埼玉県
着手/竣工     1970/2001
ダム湖名     西秩父桃湖 (にしちちぶももこ) →ダム湖名きっしょい。断乎西秩父湖辺りに変更を要求する!
満水位:EL.324m

合角ダム取水・寄居発電所赤平 川取水堰(私案)放水で行けるかもしれない。


【小鹿野発電所】
赤平川は薄川・小森川を分流していく。これらの3川450m付近から取水して250m付近で発電してみる。
流域は43.7km2とれるが,赤平川が遠くて低い。赤 平川尾 ノ内沢日 影沢を省略すると30.2km2となる。

[私案]小鹿野発電所
出力:4,500kW[+4.5MW]
水量:3.0m3/s
落差:178m
流域:30.2km2
取水:薄 川小 森川448m
放水:小森川265m



秩父発電所放水口取水・寄居発電所荒川取水 堰(私案)放水で行けるかもしれない

昭和電工(株) 秩父発電所[水 力
運開:1942.11[昭和電工(株)?]
水路式・流込式
    認可最大出力:7,400kW    常時出力:2,400kW
    最大使用水量:10.90m3/s
    有効落差:79.38m
    流域面積:330.0km2
    取水:荒川[大滝発電所(6.10m3/s)・大洞第二発電所(5.10m3/s)] EL.290.20m
    放水:荒川 EL.195.37m


~浦山川~

東京発電(株) 浦山発電所[水力
着工/運開/移管:1990.3/1998.10[埼玉県企業局]/2008.3末
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:5000kW      常時出力:   0kW
    最大使用水量:4.10km2 (80.6%)
    有効落差:149.66m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力5000kW
    流域面積:51.6km2
    取水:浦山川[浦山ダム]393.30m
    放水:浦山川240.10m

浦山ダム[便覧
目的/型式     FNWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     156m/372m/1750千m3
流域面積/湛水面積     51.6km2 ( 全て直接流域 ) /120ha
総貯水容量/有効貯水容量     58000千m3/56000千m3
ダム事業者     関東地建→水公団一工
本体施工者     飛島建設・間組・竹中土木
着手/竣工     1972/1998
ダム湖名     秩父さくら湖 (ちちぶさくらこ) →ダム湖名きっしょい。断乎南秩父湖辺りに変更を要求する!
満水位:EL.364.9m[地 理院]

<浦山ダム>[2022年5月15日 0時データ
   貯水位   EL376.89m
   貯水量   37,592千m3
   貯水率   67.1%





強石堰堤(秩父発電所取水口)
取水:荒川[大滝発電所放水口(6.10m3/s・その1)大洞第二発電所放水口(その1)
送水;秩父発電所10.9m3/s 290.20m



(→その1へ)