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離島発電~沖縄篇~

1.東京電力(八丈島)
2.沖縄電力(沖縄本島) 波照間島・南大東島・粟国島(可 倒式風力発電機導入) 久米島(沖縄県海洋深層水研究所)
3.九州電力(黒島・奄美大島・種子島・対馬・壱岐) 椛島(NEDO) 宇 久島(フォトボルテ・ディベロップメント・パートナーズ・日本風力開発(株)) 的 山大島(ミツウロコ) 屋久島(屋久島電工)
4.中国電力(隠岐)
5.
奥尻島
6.海外など



2.沖縄の電力

■沖縄電力 ■沖縄本島 ■渡嘉敷島(海底ケーブル) ■ 波照間島・南大東島・粟国島・多良間島(可倒式風力発電) ■宮古島 ■久米島(海洋温度差発電)

沖縄電力
(電力設備詳 細)

認可最大出力
(MW)
内訳など
燃料
その他・備考
【沖縄本島】

牧港火力発電所(浦添市)
125
60
103
9号機
1号GT
2号GT
1981年
1977年
1990年
重油
灯油
灯油
1~8号機は廃止
石川火力発電所(うるま市)
125
125
103
1号機
2号機
1号GT
1974年
1978年
1992年
重油
重油
灯油

具志川火力発電所(うるま市)
156
156
1号機
2号機
1994年3月
1995年3月
石炭木質バイオマス

金武(きん)火力発電所(国頭郡金武町)
220
220
1号機
2号機
2002年2月
2003年5月
石炭
吉の浦火力発電所
251
251
(251)
(251)
1号機
2号機
(3号機)
(4号機)
2012年11月
2013年5月
2022年以降
2022年以降
LNG
CC
吉の浦マルチガスタービン発電所
35

2015年3月
LNG他
GT
【内燃力発電】
久米島
18.5
8基
Max 4
重油

渡嘉敷
5.2
8基
Max 1.1

渡名喜
0.85
5基
Max 0.3

粟国
1.6
6基
Max 0.5

南大東
3.64
6基
Max 1.0

北大東
1.54
6基
Max 0.35

宮古
19
5基
Max 5.5

宮古第二
40
4基
Max 10.0

新多良間
1.86
5基
Max 0.5

石垣
20
3基
Max 10.0

石垣第二
58
5基
Max 18.0

波照間
0.95
4基
Max 0.35

与那国
2.41
3基
Max 0.98

合計
173.55
68基


【揚水発電】
沖 縄やんばる
海水揚水
30


海水
純揚水
電源開発

沖縄の自然エネルギー賦存量
出 典:IT Media(沖縄県商工労働部)

■沖縄本島

2014年03月26日 09時00分 更新
スマートシティ:
沖縄本島に風力発電所、蓄電池を併設して出力安定に挑む
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1403/26/news015.html
[石田雅也,スマートジャパン]
 …沖縄県が再生可能エネルギーを拡大 するために推進中の「沖縄スマートエネル ギーアイランド基盤構築事業」の一環で、沖縄電力の実証研究設備として運営する。

 発電設備は最大出力2MWの風車2基で構成して、合計4MWの電力を供給することができる。 年間の発電量は800万kWhを 見込(む)(とは註:稼働率23%程度か)。3月24日に運転を開始して、年間で7000トンのCO2排出量を削減できる予定だ。

 大宜味村の風力発電設備には大型の蓄電池を併設して、電力の変動分を吸収する技術の実証研究を進める計画だ。蓄電池の容量は4500kWh(4.5MW)もあ (る)。風力発電で20~30MW程度の規 模まで対応できる(とは註:未だ14~24MW程追加で接続出来ると云うことか?)。

 …(沖縄県は)県全体で2030年までに石油依存率を 15%削減することを目標に掲げ(ている。)

大宜味風力発電実証研究設備
https://www.okiden.co.jp/corporate/r_and_d/wind.html

名称

大宜味風力発電実証研究設備
位置

沖縄本島の北部にある大宜味村(おおぎみそん)の丘陵地帯
規模(発電出力)

4,000kW(2,000kW×2基)
年間想定発電電力量

約800万kWh(想定稼働率22.8%程)
運転開始

2014年3月24日
 風力発電の出力変動を抑制するために、鉛蓄電池を設置した。




安部メガソーラー実証研究設備
https://www.okiden.co.jp/corporate/r_and_d/solar02.html


名称
安部メガソーラー実証研究設備
規模(発電出力) 1,000kW
年間想定発電電力量 105万kWh程度(想定稼働率12%)
モジュール
総モジュール数 8,748枚
CIGS型太陽電池(※1) 4,188枚(544.44kW)
アモルファスシリコン+
多結晶シリコン
多接合型太陽電池
4,560枚(547.20kW)
運転開始 2012年3月29日

パワーコンディショナで出力制御を行うそうな。特に電気を蓄電池で貯めないということらしい。。


2014年06月09日 09時00分 更新
自然エネルギー:
温泉の天然ガスでコージェネ、沖縄本島で進む「スマートリゾート計画」
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/09/news020.html
[石田雅也,スマートジャパン]
 沖縄本島の中南部から宮古島にかけた一帯では、地下に水溶性の天然ガスが埋蔵していることが以前から確認されている。メタンガスを主成分にして、硫黄な どの不純物を含んでいないことからクリーンエネルギーとみなされる。この天然ガスを利用したコージェネレーションシステムの導入プロジェクトが本島南部の 南城市で始まる。
 市内にある「ウェルネスリゾート沖縄休暇センター ユインチホテル南城」が最初の導入場所になる(図1)。このリゾートホテルの敷地内では、2009年 から資源エネルギー庁の支援を受けて、地下を掘削して水溶性の天然ガスを抽出する事業を進めてきた。

 新たに環境省から2014年度の「地熱・地中熱等の利用による低炭素社会推進事業」の補助金を得て、天然ガスによるコージェネレーションシステムを導入 することが決まった。総事業費は8964万円で、そのうち4150万円を補助金でまかなう。
 南城市は2011年度に内閣府による「環境未来都市構想」の対象に選ばれている。環境・健康・観光の3つを柱にした「ウェルネス・スマートリゾート」を 将来構想に据えて、水溶性の天然ガスを活用した産業の育成を推進中だ(図2)。

図2 「南城市ウェルネス・スマートリゾート・ゾーン」の展開計画。出典:内閣府
 この構想では2023年までに12基の コージェネレーションシステムを導入する目標を掲げて、1000kWの電力を供給できるように する。電気料金の高い沖縄で地域のエネルギーコストを削減する狙いもある。

 天然ガスから作った電力と熱をホテルや医療・介護施設で利用するほか、住宅や農業にも供給対象を拡大していく。さらにコージェネレーションで発生する CO2を農作物の栽培に生かして「トリジェネレーション」にも取り組む計画だ。電力+熱+CO2の3つを同時に供給するのがトリジェネで、 マンゴーなどの ハウス栽培に利用する。

■海底ケーブルによる本島との連系
渡嘉敷島

平成 28 年 3 月 18 日
沖縄電力株式会社
沖縄本島と渡嘉敷島間における海底ケーブルの運用開始について
http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2016/160318_02.pdf

当社は、渡嘉敷島をはじめとする慶良間諸島(渡嘉敷村・座間味村)における電力の安定供給の確保等を目的に、平成 27 年 5 月より沖縄本島と渡嘉敷島間において海底ケーブル敷設工事を進めてきました。本日、同海底ケーブルの運用を開始しましたのでお知らせいたします。
これまで慶良間諸島への電力供給は石油を燃料とする内燃力発電(渡嘉敷発電所)で行っておりましたが、同海底ケーブルの運用開始により、石油・石炭・液化 天然ガス(LNG)を燃料とする本島系統へ連系するため、燃料多様化によるエネルギーセキュリティの向上を図ることができます。また、既存の発電設備を残 すことで、供給方法が二重化され、供給信頼度の向上を図ることができます。
なお、当該工事は沖縄県の小規模離島電力安定供給支援事業補助金を活用して実施しております。

<沖縄本島・渡嘉敷島間 海底ケーブル設備の概要>
1.名 称:ケラマ線 1 号
2.敷 設 場 所:豊見城市与根~渡嘉敷村渡嘉敷
3.送 電 電 圧:22kV
4.ケーブル長:30.8km(送電電圧 22kV 級では国内最長)
5.主 な 経 緯:
・平成 27 年 5 月 敷設ルート調査着工。
・平成 27 年 12 月 19 日~23 日の 5 日間で、ケーブルを豊見城市与根から渡嘉敷島へ向けて敷設。
・平成 28 年 3 月 18 日 与根変電所から送電開始。
添付:海底ケーブル設備の位置図と敷設状況
以上



■ 可倒式風力発電
波照間島・南大東島・粟国島・多良間島

島名
出力
基数
運開年月
備考
波照間島 490kW
245kW*2基
1号機…2009.12
2号機…2009.11
沖縄電力はRPS 義務量の獲得を目的に国内初となる可倒式風力発電設備を2基建設
南大東島 490kW
245kW*2基

沖縄電力はこれまで新エネルギー発電設備を自家用発電設備として導入し て来たが、当該
設備は、同社初の電気事業用風力発電設備として設置。
粟国島 245kW 245kW*1基 2014年1月

多良間島 490kW
245kW*2基
1号機…2015年10月
2号機…2016年3月
「平成27年度 二酸化炭素排出抑制対策事 業費等補助金(離島の低炭素地域づくり推進事業)」を活用して建設
いずれも  ハブ高さ : 38m  ブレード直径 : 32m 出力:245kWのようだ。

<波照間島>
・面積:約 13k ㎡
・世帯数・人口:約 270 世帯・600 人弱
・最大電力:613kW(平成 20 年度)
・発電設備(ディーゼル):950kW (350kW 1 基 ・300kW 1 基 ・150kW 2 基)
出典:https://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2009/091214.pdf(沖 縄電力・波照間可倒式風力発電設備の併入式の開催について)

<南大東島>
○南大東島の概要
1.概 要:沖縄本島の東、約 400km に浮かぶ南北からなる太平洋上の島。
台風の常襲地域でもある。
2.面 積:30.57km2
3.人 口:1292 人(平成 22 年 3 月 1 日現在)
4.世 帯 数:609 世帯(平成 22 年 3 月 1 日現在)
5.最大電力:2,083kW(平成 17 年)
6.発電設備 (ディーゼル ):300kW×2 基 ・500kW×1 基 ・750kW×1 基 ・790kW×1 基 ・1,000kW×1 基
出典:http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2011/110303.pdf (沖縄電力・南大東可倒式風力発電設備の営業運転開始について )

<粟国島>
概要
1.概 要:那覇市の北西約 60km に位置する。台風の常襲地域でもある。
2.面 積:7.64km2
3.人 口:759 人(平成 26 年 5 月 31 日現在)
4.世 帯 数:455 世帯(平成 26 年 5 月 31日現在)
5.最大電力:850kW(平成 24 年度)
6.発電設備 (ディーゼル ): 1600kW(100kW×2 基 ・200kW×1 基・350kW×2 基 ・500kW×1 基)
出典:http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2014/140630-2.pdf (沖縄電力・粟国可倒式風力発電設備の営業運転開始について)

■宮古島

出典:「宮 古島における再生可能エネルギー発電設備の連系に関する説明会」資料(2014年5月22日)

2014年中に既に接続可能量を超過している。


(1)宮古島メガソーラー実証研究設備
宮古島の最大出力
約55,000kW(55MW)
太陽光発電
4,000kW(4MW)
蓄電池★2
NAS電池
4,000kW,28,800kWh

リチウムイオン電池
100kW,200kW
「平成21年度離島独立型系統新エネルギー導入実証事業補助金」を活用して設備を構築

太陽光発電が併設された一般家庭100軒等を模擬できる設備も導入した。

(2)宮古風力発電実証研究設備
所在地
宮古島市狩俣
定格出力
600kW
タワー高さ
46m
ブレード直径
44m
製造メーカー名
ドイツ・エネルコン社
本設備は2003年9月に宮古島に襲来した台風14号によって被害を受けたが、損傷部品の交換、耐風速の高いブレードへの取替え等の処置を行い、2007 年12月に復旧作業が完了し、2008年2月より本格運用を開始している。


■久米島
沖縄県の実証実験事業として海水温度差発電の実証実験中である。
50kWの実証プラントが完成したとのことだが10kWで実験中みたいである。

沖縄県久米島 水深700m
50kW 実証実験
沖縄県がIHIプラント建設横河電機,環境ベンチャーのゼネシスに委託
10年前の建設
深さ600mから8.5℃の海洋深層水を1万3000t/日
表層水(水深30m付近)は夏29℃・冬22℃,平均26.5℃
拡大し1~2MW級の商用設備を実用化する予定
 夏は温度差が大きく、発電効率が上がるが、養殖などに迷惑をかけないように実証発電は余った深層水を使う。夏に1日2000トン、冬は7000トン使う 予定だったが、実際はフル出力の10キロワット分の深層水を得るのは難しそうだ。
 そこでまず久米島では「マルチステージ・ランキンサイクル」と呼ぶ深層水を2回使う方式を採用した。熱交換器の数は増えるが、発電効率は高まる。なによ り少ない深層水で発電できる。
 さらに検討しているのが、何度も温度差を活用するカスケード利用だ。現在発電で使った深層水は捨てている。しかし温度差発電ではセ氏8.5度の深層水が 11.5度、つまり3度上がるだけで、まだまだ冷たい。その冷たい深層水を農業などで再利用しようという考えだ。久米島町がまず新しい植物工場で使おうと 計画している。…
久米島ではこの実験がうまくいけば出力1メ ガワット級の海洋温度差発電所を建設したい考えだ。新たな取水パイプの敷設が必要でそれに100億円、発電プラ ントの建設に約30億円かかるとみている。設備費に50%補助されれば、発電単価は20円を切ると 試算している。
将来は10メガワットのプラントを 建設して「深層水発電をベース電源に、他の再生可能エネルギーを組み合わせて、エネルギーも食料も完全自給する」という「久米島モデ ル」の構想を描いているからだ。


海洋深層水協会
http://www.npojadowa.net/DWScript/MailMagazineNo58forHP.pdf

沖縄海洋深層水研究所
http://www.pref.okinawa.jp/odrc/welcom2odrc.html



参考文献
【IT Media】2013年06月17日 07時00分 更新
自然エネルギー:久米島の「海洋温度差発電」、深層水と表層水の20度の違いを生かす

【日 本経済新聞2013/4/29 7:00】
海 洋温度差発電、久米島で始動 クリーンで無尽蔵な再生エネ
日本海洋深層水協会
沖縄県久 米島で海洋温度差発電の実証プラントが発電を開始しました (Nio) 2013年 5月29日発行