電力総研 水 力あれこれ(四 国)
吉野川開発篇下流部開発篇
祖谷川名頃
貞光川穴吹川 松尾川松一・松二
潅漑用水
とはずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
21.7.13全面改稿
松尾川の水力発電→松一・松二篇祖谷渓開発篇

最下流部では出合発電所付近で祖谷川と出合する。県道140合大利辻線が川に沿う。出合は小字で大利が大字という感じか?道は松尾川温泉付近を境に県道149号腕山宮石線になる。r140は黒原湿原方面に分岐するが通行不能のようだ(地理院の此処ストビュウの此処か?)。

出合発電所     

現状,出合発電所は祖谷川の水のみを使っており,松尾川の水は使っていないようだが,多少の面積は取れる。

出合発電所[→祖谷
場所:徳島県三好市池田町大利
運開:1926.10[四国水力]
水路式・調整池式
認可最大出力:10,600kW  ※   常時出力:1,600kW?
最大使用水量:10.53m3/s→11.63m3/s程度?
有効落差:124.75m →124.53m?
水車:3台 総出力12094kW 立軸フランシス
導水路:総延長7,758.3m
流域面積:29.8km2(案内板[水 力]) 241.9km2[DB]  
取水:祖谷川[出合取水ダム・一宇発電所直下]、眠 谷川大 宮谷川(286.238m)
放水:祖谷川[三縄ダム](151.00m)



調べて見る。ここら(EL.297m)に堰堤を建設,38km2程取れそう。

有効落差124mで流域面積38.3km2で発電量指数は4749。
ただ雨量はやや少なめかも。
更にアクセ谷・石立谷も含めると9.15km2。合計47.4km2程になり,発電量指数は5,877.4となる。
どちらにしても効率性で一宇には叶わなかった。



一宇発電所     
ここで発電するには若宮谷ダムへ5.5km2程度で導水出来る。
ただ若宮谷ダムの容量はそれなりに小さくて5.8万m3しかない。9.51m3/sで1h40m程度である。流石に小さい,,

若宮谷ダム[→祖谷川
河川     吉野川水系若宮谷川[場 所
目的/型式     P(一宇発電所・9.51m3/s[0.45])/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     32.2m/93m/23千m3
流域面積/湛水面積     211.2km2 ( 直接:5.2km2 間接:206km2 ) /1ha
総貯水容量/有効貯水容量     9.4万m3/5.8万m3
ダム事業者     四国電力(株)
着手/竣工     1933/1935



一宇発電所[→祖谷川
認可最大出力:8,800kW(8,700kW)[DB]     常時出力: 840kW (9.6%・増強前)
最大使用水量:9.51m3/s(利水標)[0.46]  [9.46m3/s・DB] (+0.05m3/s)
有効落差:111.25m
水車:立軸フランシス水車×2台 総出力9200kW
導水路:総延長3179.6m
流域面積:212.1km2
取水:祖谷川[高野発電所]→栗寄谷川(仮称)?→若宮谷川[若宮谷ダム]3箇所 399.92m
放水:祖谷川[出合発電所]286.42m

25.1km2程。一宇の有効落差は111.25mなので出合でも発電出来るので合計235.25m。発電量指数は5,904。出合高野と比較して一宇が標高(落差)と流域(水量)で一番良さそうだ。
 





高野発電所     
更に高野発電所から5.0km程度の導水で松尾川から取水できる。高野発電所の有効落差70.2mに加えて一宇111.2m・出合でも発電出来る。

高野発電所[水力
認可最大出力:5,200kW   常時出力: 230kW
最大使用水量:8.80m3/s
有効落差:70.20m
水車:立軸フランシス水車 最大出力5450kW×1台
導水路:総延長7401.8m
流域面積:183.7平方キロメートル
取水:谷道川→祖谷川[祖谷発電所・若林堰堤]→和田谷川→小島谷川→478.00m
放水:祖谷川[一宇発電所栗寄堰堤]399.58m

有効落差合計は124+111.2+70.2=305.4mで面積は13,2km2,発電量指数は4031.3。水は一宇に持って行く方が良さそうだ。



ここ[地理院ストビュウ]でr149徳島県道265腕山花ノ内線と接続して終わる。松尾川ダムへ市道(林道?)となる。r265を辿ると先程岐れたr140とぶつかるようだ。
直進の松尾川沿いの林道は小祖谷三加茂線と云う様だ。出典下のとくしま 林道ナビすげえ♪(・∀・)b


松尾川ダム[→松一松二][便覧][水力]          
目的/型式     P(→松一松二6.30m3/s)/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     67m/195m
流域面積/湛水面積     103km2 ( 直接:26km2 間接:77km2 ) /59ha
ダム事業者     四国電力(株)
着手/竣工     1951/1953
総貯水容量:1,430万m3    有効貯水容量:1,260万m3
湛水面積: 0.59平方キロメートル
取水:祖谷川(名頃)[場 所]+田 之内谷川赤 滝谷川(赤滝川)第 一ゴウロ谷川霧 谷川(切谷川)友 松谷川?丸 見谷川な べら谷川九 十九谷(落合谷川)+(落 合谷川支流)[G](鎖 谷川支流)鎖 谷川お そごえ谷川奥 ノ井谷川第 二小島谷川第 三坂瀬川ウ ツロ谷川第 一坂瀬川長 谷川

現状(24.8時点),散々四国を放浪しながらもやっと四国の雄,早明浦にも到達したばかり所であり,松尾川ダムには未到達である。ス トビュウも凄くて利水標を見ることが出来るが,残念ながら各取水設備地点での取水量は載ってない様だ。。。何処行けば見れるねん。。

〜落合谷〜
24.8現在で松尾川ダム堤体部には未踏であるが,バックウォーター部は22.4に通過している。
祖谷川筋から落合川の谷へ入り落合峠を経てアプローチ,吉野川本流(三加茂)方面に抜けて生駒に帰ったのである。

落合聚落から松尾川の最奥部経由で三加茂に抜ける県道はr44三加茂東祖谷山線で 結んでいる…筈なのであるが,実際に落合側のr44は途中(丸見谷川付近)で行き止まりに なっている。
時間があればこのへろへろの現県道の末端迄辿ってみたい所である。更にその先には松尾川の取水堰(なべら谷と丸見谷)が潜んでいる様だし。
また道は今ではヨリマシだと思われる(二本線で引かれた)林道深渕落合線(徳島林道ナビには不記載。。)が結んでいる。深渕こそが松尾川ダムバックウォーター部にある聚落なのである。

上図(A)地点のR438と林道深渕落合線の分岐交叉点にある看板。
22.5

落合峠
九十九谷は酷かったが気を取り直して落合峠に挑む。九十九谷付近から再びr44に指令されている区間となる。
山の東隣は貞光川支流片川である。
峠南側の九十九折り

松尾峠は霧で真っ白だった。。
22.4.29 17:43
木もなく開放的な空間なのでなんだか幻想的であった。森林限界超えてる!?

こ んな言葉もあるそうだw
完全舗装されたのは2006年とのこと[吉野川のほとりから]。舗装 と云うより道路新設??[趣深山

この日は納車したばかりの新車でア落合峠にタックしたのであるが肝いりでつけたホンダ純正のフォグランプが昏くて全く使い物にならないのが早くも発覚した思い出深 いシーンである…オートバックスで交換をお願いしたらうちでは無理と云われた,,みんな何処でフォグランプ交換してるの??

林道烏帽子線分岐[場 所][す とびゅう


林道わさび沢線[場 所][す とびゅう
こちらは舗装路の様だ。


松尾川ダムの最上流部が見えてくる。満水時には一寸だけ削れている分だけ貯水されるようである。


深 淵の聚落はほぼ人の気配無しの雰囲気だった(猛スピードで通過して写真撮り忘れ…)。もう人口統計ラボにも独立して載って無くて名頃などを含む宏大 な地域と一括りにされてる感じであった。この辺は水深が浅い(知らないと川にしか見えない。よく見ると喫水線が見えるから満水時にはダム湖になることは判る)けど,もう一寸中心部よりに取水塔を建設して貞光川の方で発電したいと思って居る。

r44はもう一度今度は桟 敷峠を越えて加茂谷川沿いに三加茂(東みよし)市街の方へ出て行く。上で見たが,途中,松尾川ダムへ抜ける事が出来る林道(FB-9)がある様だ。[地 理院す とびゅう
FB6〜8が小祖谷三加茂線の本線でr44に接続するFB-9はその支線の模様。

上図FB-9からFB-6分岐付近のす とびゅう地 理院だと何も描かれてないけど確かに道はあるようだ。比較的新しい道なので、カーナビにまだ載っていない場合がありますとの注記を早速(地理院の地図で)目の当たりにすることになる。

また風呂塔キャンプ場跡って何!?と思ったが風 呂塔は山の名前(落合峠より低い…)「四 国の軽井沢と呼ばれ人気を博した場所ですが、施設の老朽化によりキャンプ場は閉鎖されています」[東みよし町]とのこと。「途中の道路やキャンプ 場跡は崩れているところがありますので、気を付けてください」ともあってアツいw
読み方はurlから判断するに「ふろんとう」らしい。一応クルマで到達出 来るらしい[す とびゅう]