九頭竜川 水力あれこれ 陸電水発抄
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.11.30独立
九頭竜川水系打波川と初期開発の九頭竜川(23.7逍遙)

九頭竜川
本流
九頭竜川初期開発打波川【現況篇開発篇奥越綜合開発
真 名川
<現況篇>
【九頭竜川】中下流←富田堰堤[写真]─西勝原第二発電所[諸元(・西勝原第三発電所[←奥越綜合開発])─五ヶ・東勝原>西勝原第二堰堤・東勝原発電所[レポ諸元堰堤]・増強案六呂師導水案(・西勝原第一発電所[諸元][←初期開発新奥越ルート(+5.2MW)])【打波川】─間川─東勝原堰堤─下打波発電所[諸 元・写真増強案]─打波10号堰堤【仏原ダム導水案】─嵐谷─上打波発電所[諸元開発案─亥向谷─美濃又川・打波川[上打波堰堤]
<開発篇>
【九頭竜川】富田堰堤─西勝原第二発電所[諸元打波川第一発電所(諸元)(+13.6MW)─【打波川】──上打波発電所[嵐谷拡張(案)]──打波川第二発電所(諸元)(+10.1MW)───美濃又川・打波川



現況篇での予備的な開発(案)検討で仏原導水(大)打波川発電所の両立も見えて来た!?
西勝原第二の水量確保の為に白谷はそっちに付け替えるのもありかも。まあ大した量にはならないけど。。また旅塚川から西勝原第二迄なら九頭竜川のサイフォンが要るけど2.4km程度で導水可能である。

奥打波構想は下位の上打波の使用水量が少なめである(面積あたり水量比は1.24程度)
②東勝原と西勝原第一の水を受ける西勝原第二はたっぷりの能力を持つ(Q=26.41m3/s)。
③導水距離辺り出力比は最低1は確保したい
④仏原ダムへの導水はなし?

以上の点を踏まえて奥から仕切り直し。

【打波川第二発電所】    
先ずは取水標高を高くして800m付近から取ってみる。

思考実験として上打波発電所美濃又川取水工へ放水すると落差230.7mで導水距離7.6kmで出力6,600kW。これでも導水効率だめである。出力も少ない。
ということで発電ポイントを下にずらしてみる。これによってこの下も六呂師で考えた打波川発電所(大)構想よりも放水点と放水点を上にする。これによって大水量の西勝原第二の温存と導水距離の短縮が図れる・

[私案]打波川第二発電所       
出力:10,100kW[+10.1MW]
水量:3.4m3/s[1.48]
落差:350m
流域:22.9km2 (上打波は67.0km2のうち残り43.1km2(嵐谷含めると48.5km2)から8.30m3/s[1.92(嵐谷含めれば1.71)]も取ることになるが…)
導水:8.5+0.7=9.2km[1.1]
取水:桧谷打波川願教寺谷ゴトゴト谷美濃又川 EL.800m
放水:打波川[美濃又川出合]442.00m

上打波発電所の上流の水を奪ってしまうので上打波発電所の資産価値を毀損してしまう不安もあるがこちらの出力もなかなかのものである♪ 

上打波の水をかなり取ってしまうのも事実なので上打波には嵐谷導水を新設してやる。
嵐谷から水を導水出来る。930mで5.3km2(効率5.70)


[拡張私案]上打波発電所[→現況篇]     
設備改修:2015(H27).7.27(出力増+0.2MW)
水路式・流込み式
出力:10,400kW
水量:8.30m3/s[1.71]
落差:150.70m
導水路:総延長9441.9m
流域:67.0km2→実質44.1+5.4=49.5km2
取水:美濃又川、打波川、亥向(びこう)谷、他3箇所 計6箇所[DB]558.00m
放水:下打波発電所、打波川394.58m

もし打波川第二が出来て規模が大きすぎるなら,次の設備改修時には規模を小さくしても良いかもしれない。
ただ境川の境川第三(1960運開)は落差186mと200m弱しかない有効落差に対して最大使用水量の面積比指数が2.34も積んである。
ここも合計72.4km2で上打波と打波川第二で合計11.7m3/sで指数は1.6とそれ程荒唐無稽な数値でもない。馬場島白荻で流域面積59.3km2に対して最大使用水量計13.16m3/sと指数は2.22である。
ここの水量設定もあり得ないほどの水量ではないと思っている。

【打波川第一発電所】(→諸元)    
打波川第二発電所の放流点と想定する美濃又川と打波川の合流部442mから85.9km2取れる。




<打波10号堰堤>    
打波10号堰堤で上流の発電所(上打波・下打波の取水量は少なめ)が取り損ねた水(流石に余り残ってなさそう)を取水する計画は実行しても良い。

が,打波川第一迄出来ると流石に残量は少ないか。4.1km2程しか残ってない。


[私案]打波川第一発電所    
出力:13,600kW[+13.6MW]
水量:10.0m3/s[1.16]
落差:160m
流域:85.9km2
導水:7.9km[1.72]
取水:嵐谷亥向谷打波川[美濃又川]440m
放水:九頭竜川[放水:東勝原発電所(8.6m3/s)・西勝原第一発電所(11.13m3/s)・取水:西勝原第二発電所(26.41m3/s)]268.41m

東勝原発電所建屋と西勝原第二発電所取水工。
この取水工の上流側に打波川第一は建設したい訳だが御覧のように狭い谷底である。リプレースで地下に潜った大間発電所[→寸又川]の様に水害に強い地下式になるだろう。川縁の土地も不要となる。
また現状で過大な最大使用水量にも見える西勝原第二発電所であるが,打波川第一が出来ると良い感じになりそうである。


<西勝原第一発電所・東勝原発電所>
また東勝原発電所と西勝原第一はほぼ同位置ちょい西勝原第一が奥手対岸に立地している。
西勝原の方が東側にある訳だが,地名が北岸が東勝原,南岸が西勝原ということらしい。

東勝原発電所[水力] [場 所]  
水路式・流込式
出力:2,800kW
水量:8.60m3/s[0.79]
有効落差:37.70m
水車:出力2800kW×1台
導水路:総延長1968.544m
流域面積:101.29km2
取水:打波川[下打波発電所堰堤]309.05m
放水:九頭竜川[西勝原第二発電所]268.41m

西勝原第一発電所[→諸元開発]    
水路式・流込式
認可最大出力:10,900kW(最盛期には20,800kW)      常時出力: 1,100kW
最大使用水量:11.13m3/s[(1.64)]
有効落差:117.60m
水車:水車:横軸フランシス水車×2台 総出力11360kW
導水路:総延長6402.4m
    流域面積:401.9km2(67.6km2)(実質的にはここから334.3km2[湯上の流域]を控除した残余となる)
    取水:九頭竜川[下山堰堤(仮称)]396.96m他  計5箇所
    放水:九頭竜川[西勝原第二発電所]272.60m



西勝原第二発電所[水力] [場 所][wiki] [DB]    
水路式・流込式
出力:7,200kW    常時出力:800kW[11.1%]
水量:26.41m3/s[0.483(1.49)]
落差:37.24m
導水路:総延長2461.9m
流域:547.0km2(現状は実質176.6km2だが西勝原第一の再開発を前提とすると547km2から西勝原第二の26.41m3/s及び西勝原第三の56m3/sの合計82.41m3/s[1.50]となる。)
取水:九頭竜川[東勝原発電所(8.6m3/s)・西勝原第一発電所(11.13m3/s)]268.41m
放水:九頭竜川[富田堰堤]227.51m

高速道路(中部縦貫道)が開通した副次的効果に現道がガラガラになったってのがある。これまでは狭い路を飛ばすクルマやトラックを憚って落ち着いて一時停 止なんぞ出来なかったけどゆったりと見学出来る。
西勝原第三の上付近から眺めた西勝原第二の建屋。
23.7


西勝原第三発電所[→奥越綜合開発]    
ダム水路式・貯水池式
出力:49,500kW
水量:56.0m3/s[1.28]
落差:99.00m
水車:1台(出力増加前、出力50000kW)
導水路:総延長4,841.5m(主要導水路: 圧力トンネル・延長3,058.4m・口径4.70m)←差を取ると非主要導水路が1.8km弱ある訳だが地図上の計測で仏原ダム~谷間川が恰度 1.8km弱
流域:438.5km2  ←仏原ダム諸元の流域437.9km2と比較すると僅かに齟齬 がある。他に取水点がある訳でも無い様だ
取水:谷山川(谷間川)・九頭竜川[仏原ダム]335.00m 2箇所
放水:九頭竜川[富田堰堤]227.70m
20.8


富田堰堤[→中下流部篇]