電 力総研 水 力あれこれ
 日橋川・磐梯地区(1.猪苗代湖・日橋川 2.安積疎水 3.その 他[→別頁:裏磐梯・戸ノ口堰])
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
23.09.08運開

阿武隈川の水力発電

雨の少ない地域に小さめの発 電所が散らばってて着手する気になれなかったが遂に(まとめ)決行♪コア部分は信夫発電所と蓬莱発電所付近の様だ。両者とも58.0m3/sの大水量で発電してい る。とはいえ流域面積やダム付きを考えるともう一寸頑張って補貰っても良い。
支流域では摺上川や白石川に発電所が開発されている。あと日本発送電謹製もちょいちょい。こんな小雨地帯優先してどんな開発思想だと思うけど,内陸は国土 防衛上有利だった上に其処迄山の中でも無くて建設は容易だった?
あと,ここにも現代的なヤツがあった♪大笹生発電所である。ここの水量面積比係数はこの辺の開発構想 (妄想)時に役に立ちそう。

(源流)───[白河市街]──(大滝根 川:三春ダム)─[郡山市街]─([安積疎水→]五百川)(移川)蓬莱ダム蓬莱発電所信夫ダム信夫発電所(荒川)[福島市街](松川)(摺上川)─[r45丸森霊山線]─(白石川:七ヶ宿ダム─[白石市街]─)[槻木 市街]─[岩沼市街]─(河口)



~沿川風景~

(源流)[→流域の南側斜面は那珂川

東北電力株式会社 真船発電所[水力]→真 船の(中心)聚落はこんな下流にある   
    昭和 2(1927)年5月  :運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:999kW    常時出力:422kW[42.2%]
    最大使用水量:1.06m3/s[0.36]
    有効落差:125.95m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1216kW
    導水路:総延長4206.5m
    流域面積:29.3km2
    取水:阿武隈川679.06m
    放水:阿武隈川539.79m


西郷(にしごう)ダム[便覧
河川     阿武隈川水系鳥首川
目的/型式     A/アース
堤高/堤頂長/堤体積     32.5m/220m/360千m3
流域面積/湛水面積     10.6km2 ( 直接:6.6km2 間接:4km2 ) /33ha
総貯水容量/有効貯水容量     3299千m3/3064千m3
ダム事業者     東北農政局
本体施工者     間組
着手/竣工     /1955

【上流部開発】
真船発電所への導水強化してみる。黒 土川から4.2km2

ここで大笹生を参考に,落差200m以上なら1.18程度行けるとする。

[増強私案]真船発電所
水路式・流込式
   認可最大出力:4,150kW[+3.151MW]    常時出力:422kW[10.3%]
    最大使用水量:4.0m3/s[+2.94m3/s・1.19]
    有効落差:125.95m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1216kW
    導水路:総延長4206.5m→もう1条(3.8km程度で済む)増設必要+黒土川(要サイフォン)1.4km
    流域面積:33.5km2[阿武隈川29.3km2(既設)・黒土川4.2km(拡張分)]
    取水:阿武隈川679.06m
    放水:阿武隈川539.79m

真船発電所の直下で取水。黒 土川・鳥 首川(西郷ダム下流)でも取水。21.4km2程になる。真船の流域29.2km2と併せて 50.5km2となる。3.5m3/s[0.69]ぐらい取れて6.85km導水して427m 付近に至る。落差105mって所か。3,100kW。もう一寸欲しいなぁ。
とはいえ真船も1.0MWで4.2kmなんだから3.1MWで6.8kmは許容範囲な気がする。


[仮称]西郷発電所
出力:(A) 4,200kW[+4.2MW] / (B)3,750kW
水量:5.2m3/s
落差:95m / 85m
流域:50.5km2(追加水源 17.2km2から0.7で1.2m3/s程度取水可能)
導水:4.1km(サイフォン)/3.5km
取水:阿武隈川[真船発電所・堰 堤(EL.527m・堤高15m程)]・鳥 首川(黒 土川) 540m
放水:(A)千歳川437m /(B)千 歳川450m

千歳川・真名子川・外面川取水で26.4km2
千歳川のみで8.1km2


[仮称]千歳川発電所
出力:(B)2,800kW[+2.8MW]
水量:5.75m3/s
落差:58m
流域:58.6km2(追加水源8.1km2から0.7で0.5m3/s程度取水可能)
導水:導水路 4.8km
取水:千 歳川[西郷発電所]450m
放水:(B)阿武隈川387m

増強案は(A)案の真船/西郷で3.8+1.4+4.1=8.7,+7.35MW。(B)案の千歳川迄で3.8+1.4+3.5+4.8=13.5kmで +9.7MWである。
(B)案のラインが10MW・10kmのギリギリのライン?但し発電所は三つもあるので固定費用はそれなりには掛かっている。ここは(A)案で。




堀川(ほっかわ)ダム[便覧
目的/型式     FNW/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     57m/390m/1889千m3
流域面積/湛水面積     15.2km2 ( 全て直接流域 ) /37ha
総貯水容量/有効貯水容量     5500千m3/5200千m3
ダム事業者     福島県
本体施工者     西松建設・竹中土木・佐藤工業
着手/竣工     1982/2000

赤坂ダム[便覧
河川     阿武隈川水系谷津田川
目的/型式     A/アース
堤高/堤頂長/堤体積     18.3m/147m/66千m3
流域面積/湛水面積     16.6km2 ( 全て直接流域 ) /15ha
総貯水容量/有効貯水容量     906千m3/855千m3
ダム事業者     福島県
着手/竣工     /1965


(堀川合流)355m

(白河市街)

(社(やしろ)川合流)261.2m

東北電力株式会社 前田川発電所[水 力][DB
運開:1906(M39).5[須賀川町]
水路式・流込式
認可最大出力:250kW   常時出力:250kW[100%]
最大使用水量:4.31m3/s[0.53]
有効落差:7.48m
水車:立軸フランシス水車 出力266kW×1台
導水路:総延長1233.1m
流域面積:814.7km2
取水:阿武隈川[堰:高さ1.0m/堤頂長67.56m]247.83m
放水:阿武隈川239.84m→こ れか?

浜尾遊水池[EL.235m

~釈迦堂川~

竜生ダム・龍生ダム(りゅうい)  [別名]広戸川ダム(ひろとがわ)[便覧
河川     阿武隈川水系釈迦堂川
目的/型式     FA/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     32.5m/138.3m/31千m3
流域面積/湛水面積     9km2 ( 全て直接流域 ) /11ha
総貯水容量/有効貯水容量     939千m3/846千m3
ダム事業者     福島県
着手/竣工     /1961

>福島県条例では、広戸川ダムとして広戸川沿岸防災溜池土地改良区が管理していることになっており、現地にも広戸川ダムと記した碑がある。一方、小 字名が龍生であることから、事業は龍生ダム建設事業として進められ、一般的には「龍生ダム」と呼ばれているようだ。[便覧]

支流の隈戸川上流で羽鳥ダムからの水を受水

[須賀川市街]
(釈迦堂川合流)231m


~谷田川・大滝根川~

三春ダム[旧名]大滝根ダム(おおたきね)[便覧
河川     阿武隈川水系大滝根川
目的/型式     FNAWI/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     65m/174m
流域面積/湛水面積     226.4km2 ( 全て直接流域 ) /290ha
総貯水容量/有効貯水容量     4,280.0万m3/3,600.0万m3
ダム事業者     東北地方建設局
着手/竣工     1972/1997


国土交通省東北地方整備局 三春ダム発電所[水 力
運開:1997.6
ダム式・貯水池式
 認可最大出力:1,050kW     常時出力: 150kW ←ダムに比べて出力ちいせえ。。
最大使用水量:3.00m3/s
有効落差:48.28m
水車:横軸クロスフロー水車 出力1050kW×1台
流域面積:226.4平方キロメートル
取水:大滝根川[三春ダム]326.00m
放水:大滝根川276.50m



[郡山市街]
(大滝根川・谷田川合流)

(五百川合流[→安積 疎水])205m

(二本松市街)

~移川~

東北電力(株) 移川発電所[DB
運開:1926.03
水路式・流込式
最大出力:330kW 常時出力:191kW
有効落差:39.20m
最大水量:1.11m3/s
流域面積:77.8km2
取水:移川[堰堤:高さ5.80m/堤頂長27.95m] 384.15m
放水:移川  343.08m

東北電力株式会社 青石発電所[水力
    大正 8(1919)年2月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:200kW      常時出力:170kW[85%]
    最大使用水量:0.835立方メートル毎秒
    有効落差:33.00m
    水車:横軸フランシス水車 出力320kW×1台
    導水路:総延長1041.0m
    取水位標高:342.95m
    放水位標高:304.12m
    流域面積:80.4平方キロメートル
    取水:移川
    放水:移川


~口太川 ~


東北電力株式会社 仏台発電所[水 力
大正 3(1914)年11月  :運用開始
水路式・流込式
認可最大出力:150kW    常時出力:100kW[66.7%]
最大使用水量:1.06m3/s[0.127]
有効落差:21.21m
 水車:横軸フランシス水車 出力170kW×1台
導水路:総延長326.9m
流域面積:83.6km2
取水:口太川328.51m
放水:口太川306.63m


東北電力株式会社 沢上発電所[水 力
    明治41(1908)年10月  :運用開始
 水路式・流込式
認可最大出力:340kW   常時出力:220kW
最大使用水量:0.92m3/s[0.11]
有効落差:48.48m
水車:横軸フランシス水車 出力370kW×1台
    導水路:総延長478.1m
    流域面積:84.4km2
    取水:口太川302.40m
    放水:口太川251,50m




東北電力株式会社 小瀬川発電所[水 力
    大正10(1921)年9月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力1,100kW      常時出力: 260kW[23.6%]
    最大使用水量:6.00m3/s[0.216]
    有効落差:24.20m
    水車:立軸フランシス水車 出力1550kW×1台
    導水路:総延長827.7m
    流域面積:277.6km2
    取水:口太川→移川198.16m
    放水:移川[ほぼ蓬莱ダム]173.07m




蓬莱ダム・[別名]飯野ダム [便覧][場 所]    
目的/型式     P/越流型直線重力式コンクリートダム[水力
堤高/堤頂長     21.5m/133.3m
流域面積/湛水面積     2756km2 ( 全て直接流域 ) /52ha
総貯水容量/有効貯水容量     380.3万m3/140.6万m3
ダム事業者     東北電力(株)
着手/竣工     1936/1938 
取水:阿武隈川・移川[小瀬川発電所]
送水:蓬莱発電所(58.00m3/s)・飯野発電所(維 持流量3.20m3/s)


東北電力株式会社 飯野発電所[水力
    平成26(2014)年6月30日:運用開始
ダム式・河川維持流量式
    認可最大出力:230kW      常時出力:180kW
    最大使用水量:3.20立方メートル毎秒
    有効落差:9.57m
    流域面積:2756.40平方キロメートル
    取水:阿武隈川[蓬莱ダム]168.00m
    放水:阿武隈川157.77m


東北電力株式会社 蓬莱発電所[水力]     
運開:1938(S13).12[東北振興電力(株)]
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:38,500kW      常時出力: 12,500kW
    最大使用水量:58.00m3/s
    有効落差:77.60m
    水車:立軸フランシス水車×3台 総出力49050kW
    導水路:総延長7088.1m
    取水位標高:165.00m
    放水位標高: 83.50m
    流域面積:2789.6平方キロメートル
    取水:阿武隈川[蓬莱ダム]→女神川→入川 165.00m
    放水:阿武隈川[信夫ダム] 83.50m


信夫(しのぶ)ダム[便覧]    
目的/型式     P/越流型直線重力式コンクリートダム[水力
堤高/堤頂長/堤体積     21.5m/89.6m/26千m3
流域面積/湛水面積     2880km2 ( 全て直接流域 ) /25ha
総貯水容量/有効貯水容量     1872千m3/1200千m3
ダム事業者     東北電力(株)
本体施工者     間組
着手/竣工     1937/1939
取水:阿武隈川[蓬莱発電所
送水:信夫発電所

東北電力株式会社 信夫発電所[水力]    
運開:1939(S14).10[東北振興電力(株)]
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:5,950kW      常時出力: 2,600kW[43.7%]
    最大使用水量:58.00m3/s[0.20]
    有効落差:12.50m
    水車:立軸カプラン水車 出力7012kW×1台
    導水路:総延長133.7m
    流域面積:2879.6平方キロメートル
    取水:阿武隈川[信夫ダム]83.00m
    放水:阿武隈川 67.31m


~荒川~

~塩ノ川~

東北電力株式会社 土湯発電所[水力
    昭和 6(1931)年1月  :運用開始
 水路式・流込式
   認可最大出力:2,380kW     常時出力: 340kW[17.4%]
    最大使用水量:2.50m3/s[0.78]
    有効落差:124.24m
    水車:横軸フランシス水車 出力2611kW×1台
    導水路:総延長950.4m
    流域面積:31.8km2
    取水:塩ノ川→女沼 533.32m
    放水:塩ノ川荒川発電所] 404.80m



東北電力株式会社 荒川発電所[水 力
    所有:日本発送電株式会社[運開]
    昭和14(1939)年11月  :運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:3,100kW     常時出力:1,050kW[33.9%]
    最大使用水量:3.20m3/s[0.61]
    有効落差:122.43m
    水車:横軸フランシス水車 出力3280kW×1台
    導水路:総延長2558.4m
    放水路:総延長173.6m
    流域面積:52.2km2
    取水:荒川・塩ノ川[土湯発電所] 407.77m
    放水:荒川 275.81m



~須川~

東北自然エネルギー株式会社 庭坂発電所[水 力]   
    所有:福島県企業局[運開]
    平成13(2001)年4月 1日:運用開始
    平成17(2005)年3月31日:東星興業へ譲渡
水路式・流込式
    認可最大出力:1500kW      常時出力: 240kW
    最大使用水量:1.60立方メートル毎秒
    有効落差:111.20m
    水車:横軸フランシス水車 出力1538kW×1台
    導水路:総延長987.3m
    取水位標高:332.40m
    放水位標高:217.00m
    流域面積:19.5平方キロメートル
    取水:天戸川(須川支流)
    放水:天戸川




(荒川合流)57.8m
[福島市街]
~松川~

東北電力株式会社 大笹生発電所[水力]    
平成3(1991)年4月:運用開始
水路式・流込式
認可最大出力:11,400kW   常時出力: 1,800kW[15.8%]
最大使用水量:6.50m3/s[1.18]
有効落差:215.20m
水車:立軸ペルトン水車 出力11900kW×1台
導水路:総延長7252.5m
流域面積:55.2km2
取水:松川393.00m
放水:松川166.80m

でたなっ,現代的なヤツや♪



(松川合流)51.5m

~摺上(すりかみ)川 ~     

摺上川ダム[便覧][地方整備局
目的/型式     FNAWIP/ロックフィル
堤高/堤頂長     105m/718.6m
流域面積/湛水面積     160km2 ( 全て直接流域 ) /460ha
総貯水容量/有効貯水容量     1億5,300.0万m3/1億4,800.0万m3
ダム事業者     東北地方整備局
着手/竣工     1982/2005
管理用発電所[水 力] 運開:2005.3 ダム式・貯水池式
認可最大出力:1,140kW   常時出力: 697kW[]
最大使用水量:2.88m3/s
有効落差:51.10m
水車:横軸ターゴインパルス水車 出力1140kW×1台
取水:摺上川[摺上川ダム]296.50m
放水:水道導水トンネル[摺上浄水場(こ こ?)]235.00m ← 最大使用水量等から判断

潅漑:摺上川及び阿武隈川沿川の水田や畑(湯野、伊達保原、国見、富野、梁川東部、伊達西根堰の6地区約4,200ha分)に、かんがい用水を補給しま す。 [地方整 備局

水道:福島市、二本松市、伊達市、桑折町、国見町、川俣町(3市3町)に水道用水(1日最大249,000㎥[=2.88m3/s])を供給します。 [地方整備局
出 典:地方整備局

管理用発電
摺上川ダムは、ダム管理用の水力発電を行っています。摺上川ダム管理用発電所は、2007(平成17)年3月より発電を開始しており、摺上川発電所とは別系統(←どうやら水道用水)で取水された 最大で2.882㎥/sの水を利用し、最大出力1,140kwの発電を行います。[地方整備局

東北電力株式会社 摺上川発電所[水 力
運開:2007.5
ダム式・流込式
    認可最大出力:3,000kW   常時出力: 500kW[16.7%]
    最大使用水量:4.50m3/s
    有効落差:82.30m
    水車:横軸フランシス水車 出力3200kW×1台
放水路:総延長46.1m
    流域面積:160.00km2
    取水:摺上川[摺上川ダム]296,50m
    放水:摺上川211.30m

同じ摺上川ダムから東北地方整備局の摺上川ダム管理用発電所と東北電力の摺上川発電所が取水してる。
東北電力の方はダム直結なのに流込式の上に地方整備局より20mも下で放流してるのにダム水路式でもなく,ダム放水路式かと思うと放水路も46mしかな い。
どないなっとんねん。[→どうやらダム管理用の水源は水道水。東北電力の発電所はこ こにある(こ の辺・それは兎も角空撮写真の左下に移る放水路っぽいのはなに?)]

東北電力株式会社 滝野発電所[水力
運開:伊達電力株式会社[→1911.11社名変更:奥羽電気(株)→合併:1920.4福島電灯(株)]
明治43(1910)年 7月1日:1号機運用開始    明治44(1911)年 4月  :2号機運用開始
2011.3被災運停 2012.10改修着工 2015.2運転再開
水路式・流込式
    認可最大出力:900kW   常時出力:900kW[100%]
    最大使用水量:3.76m3/s[0.02] →流石に小さくて常時も100%である。増強の余地大あり。
落差:29.19m(更新前28.18m)
設備(更新前)    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1343kW       独J.M.Voith(フォイト)製
    導水路:総延長1715.9m
    流域面積:190.3km2
    取水:摺上川199.44m(更新前)
    放水:摺上川166.68m(更新前)

電 力土木
東北電力(株)滝野発電所は,福島県の北部に位置する水力発電所である。明治43年 7 月より運転を開始して以来100年が経過し,主要設備の老朽化が進行していた。加えて平成23年 3 月の東日本大震災による被害で発電不能となり,発電所の改修工事を行うことになった。発電所は,環境への配慮や保守の省力化を考慮して設備を見直し,最大使用水量3.756 m3/s,最大有効落差29.190 m,最大出力900 kW の水路式発電所として平成24年10月から着工し, 約 2 年半の工事期間を経て,平成27年 2 月に運転を再開し た。本稿では,改修工事の概要について報告する。

【増強 案】
190km2あるなら9.5m3/s以上取れそうである。
今既設滝野で3.76m3/s取ってる(更に水道用に2.88m3/s取水発覚!)ので残りは3.0m3/s程度(この時点で増強余地少ないねえ…)。摺 上川発電所211.30mで取水。。
滝野に茂庭沢4.56km2程導水出来る。その分新設発電所の使用水量を増やして3.2m3/s位には出来るか。

新発電所は取水后,途中の鱒 沢でも取水出来る。5.46km2程。その分3.4m3/s位には出来るか。落差65mで1.8MW..ちいせえ。。


東北電力株式会社 穴原発電所[水力
    所有:福島電燈株式会社[運開]
    大正 1(1912)年10月  :運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:1,850kW   常時出力: 750kW[40.5%]
    最大使用水量:6.00m3/s
    有効落差:41.30m
    水車:横軸フランシス水車 出力2089kW×1台
    導水路:総延長2590.9m
    流域面積:215.4km(ダム以下で55.4km2)
    取水:摺上川141.68m
    放水:摺上川95.33m


西根下堰 [水土里
西根下堰水路は、摺上川にかかっている十網橋の下流にある字八卦の淵より取水し、松原、成田、桑折、上郡、下郡、伊達崎などに導水しており、途中、米沢川、産ヶ沢川などと交差して河川の水もあつめながら、かんがい用水として利用されている。


(摺上川合流EL.47.7m)


~産ヶ沢川~

藤倉ダム




~広瀬川~



r45丸森霊山線

不通県道のr45丸森霊山線。これ見よがしな未成道っぽいのが地理院(→地図)に載ってる。

この末端部分まで行ったのがこの動画かな??

[険道 笹ノ峠]テリオスキッド 福島県道45号 丸森霊山線
https://www.youtube.com/watch?v=6mAQOxVKJw0

同じく福島側の様子。

[分断県道]テリオスキッド 宮城県道45号 丸森霊山線
https://www.youtube.com/watch?v=l1Oxb-tu0UU

当然,ヨッキも制覇している。

福島・宮城県道45号 主要地方道 丸森霊山線
http://yamaiga.com/road/fpr45/main.html

車道新設工事は大正15年に起工したというが、それから80年を経ていまなお車道は繋がっていない。
昭和46年には「丸森霊山線全面改良事業促進期成同盟会」が結成され、建設工事はその後も進められて来たが、昭和55年末でなお不通区間が2kmあったと、記されている。

今,福島側と宮城側の車道の終端点を結ぶとほぼ2kmになった。峠の宮城側には車が入って来てるという山行がの記述を参考にした。
>一応は福島県と宮城県の県境なのだが、車が通れない道に県境の標識も不要なのか。そこから宮城県丸森町側へと10mほど進むと、意外にも車の轍が現れた。
宮城側は、なんと峠まで車道が通じていたのだ。(宮城側の峠まで轍はあるとのことだが動画は未発見。youtuberといえども所詮は一般人には無理なのかw こっちが県道指定の現道やぞw)
>ブルの轍が鮮明に残る泥っぽい道で、普通車では滑って登れないのではないか。
と車道として使えるかどうかは不明。

一方で宮城側の整備の末端はここ。
>合流地点からは僅か500m。唐突な幕引き。
>通り抜け出来ない旨の立て看板が一枚あるだけの、何とも殺風景な終着風景。
>鋪装が途切れ、道幅も急激に減少。
>峠を目指す新道は、なお峠まで多くの距離と高低差を残したまま、ここで終わるのだった。
>諦め悪く、その先に続く狭く荒れた砂利道へとチャリを進めてみる。
>しかし、それが新道として作られたものではなく、ただ単にそれ以前からここにあっただけの林道なのは明らかだった。

ということで福島側と宮城側の未開通区間2kmをつないでみると確かにほぼ2.0kmとなった♪
まあつなぐ必要は少ないのだとは思うし,これからは人口減少社会に対応した社会インフラに如何に抑えていくかが重要であるが,妄想だけでも楽しんでおきたい。

地図


峠の宮城側は内川流域である。


(川俣町市街)






福島県
───・・───・・───・・───
宮城県


~内川~






~白石川~      


~横川~

長老湖

東北電力株式会社 横川発電所[水力
    昭和 3(1928)年11月  :運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:1,800kW      常時出力: 500kW[27.8%]
    最大使用水量:2.09m3/s
    有効落差:116.10m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力2089kW
    導水路:総延長2394.1m    放水路:総延長140.7m
    流域面積:33.9平方キロメートル
    取水:横川→鉛沢→ケッチャグラ沢→長老湖561.50m
    放水:関発電所、横川440.50m


東北電力株式会社 関発電所[水力
    昭和12(1937)年12月  :運用開始
水路式・流込式
認可最大出力:2100kW      常時出力: 700kW[33.3%]
最大使用水量:2.09立方メートル毎秒
    有効落差:127.68m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力1100kW
    導水路:総延長3462.9m
    放水路:総延長210.2m
    取水位標高:440.20m
    放水位標高:308.15m
    流域面積:40.6平方キロメートル
    取水:横川、横川発電所
    放水:横川







七ヶ宿(しちかしゅく)ダム[便覧]   
河川     阿武隈川水系白石川
目的/型式     FNAWI/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     90m/565m/5201千m3
流域面積/湛水面積     236.6km2 ( 全て直接流域 ) /410ha
総貯水容量/有効貯水容量     109000千m3/99500千m3
ダム事業者     東北地方建設局
本体施工者     佐藤工業・青木建設・フジタ
着手/竣工     1973/1991

国土交通省東北地方整備局 七ケ宿ダム発電所[水力
    平成4(1992)年2月:運用開始
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:3,600kW  常時出力: 700kW[19.4%]
    最大使用水量:8.47m3/s[0.358]
    有効落差:54.70m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力3600kW
    導水路:総延長101.3m、
    流域面積:236.6km2
    取水:白石川[七ケ宿ダム]293.50m
    放水:刈田発電所、白石川237.00m


川原子ダム [宮城県](かわらご) [便覧
河川     阿武隈川水系白石川
目的/型式     A/アース
堤高/堤頂長/堤体積     20m/121m/55千m3
流域面積/湛水面積     11km2 ( 全て直接流域 ) /30ha
総貯水容量/有効貯水容量     2333千m3/2150千m3
ダム事業者     宮城県
本体施工者     東陽建設
着手/竣工     /1969



東北電力株式会社 刈田発電所[水力
    大正10(1921)年1月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:5,000kW   常時出力: 2,500kW[50.0%]
    最大使用水量:6.68m3/s[0.28]
    有効落差:93.64m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力3160kW
    導水路:総延長3945.0m
    流域面積:236.6km2
    取水:七ケ宿ダム発電所、白石川237.26m
    放水:白石川[蔵本発電所]139.45m



東北電力株式会社 蔵本発電所[水力
 運開:1945.12[日本発送電(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:3,100kW      常時出力:1,500kW
    最大使用水量:6.00m3/s
    有効落差:62.60m
    水車:立軸フランシス水車 出力3800kW×1台
    導水路:総延長4679.0m
    流域面積:286.8平方キロメートル
    取水:白石川[刈田発電所]137.90m
    放水:白石川67.10m

東北電力(株) 白石発電所[DB
運開:1910.4
水路式・流込式
最大出力:750kW 常時出力:43kW
有効落差:27.88m
最大水量:3.81m3/s
流域面積:327.0km2
取水:白石川 104.53m
放水:白石川   72.79m


~松川~

東北電力株式会社 遠刈田発電所[水力
運開:1940.11[日本発送電(株)]
水路式・調整池式
認可最大出力:5,500kW 常時出力:2,400kW[43.6%]
最大使用水量:4.55m3/s[0.57]
有効落差:144.70m
水車:横軸フランシス水車 出力5730kW×1台
導水路:総延長6503.3m/放水路:総延長249.4m
流域面積:78.9km2
取水:濁川+澄川→秋山沢→沢(五川?)328.20m
放水:曲竹発電所、松川175.45m

東北電力株式会社 曲竹発電所[水力
 運開:1942.11[日本発送電(株)]
水路式・流込式
    認可最大出力:2,500kW      常時出力:890kW[34%]
    最大使用水量:4.55m3/s[0.50]←遠刈田と同 じ。
    有効落差:67.00m
    水車:立軸フランシス水車 出力2900kW×1台
    導水路:総延長2456.8m
    放水路:総延長1295.0m
    流域面積:90.9平方キロメートル
    取水:遠刈田発電所、名無沢、湧水沢、他175.31m
    放水:松川 105.06m