電 力総研 水力あれこれ 四国水 力
とはずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
21.7.11 独立
吉野川中流部小支流:白川谷川/藤川谷川 
(上流部→)[早明浦ダム]──立川川──穴内川─奥太田川太田口発 電所【増強案】──南小川東豊永発 電所【増強案(+6.5MW)】【[私案]岩 原発電所](+6.5MW)】)──(藤川谷川[[私案]藤川谷発電所](+5.1MW)】)─(大 歩危)── (小歩危)─(白川谷川[廃] 白川発電所【[私案]白 川谷発電所(+7.1MW)】)─ 銅山川─祖谷川─[池田ダム](→下流部)

~白川谷川~
 
[廃止]白川発 電所水 力][四電
四国電力(株)
所在地:徳島県三好市山城町西宇
運開:1922.8 [帝国電灯] 廃止: 2018.3末(2008.12~取水ダム周辺の地滑りの 影響で休止)
水路式・流込式
認可最大出力:400kW   常時出力:200kW[50.0%]
最大使用水量:0.612m3/s [0.17]←極小。。
有効落差:89.76m
水車:最大出力606kW×1台
流域面積:35.3km2
取水:白川谷川229.37m
放水:白川谷川138.06m

 取水ダム周辺の地滑りで廃止になってしまった白川発電所だが,地滑り地帯を避けてもっと上流にして山肌を 溝で流下させる戦前 的なシステムではなく戦後的な水路トンネルでぶち 抜くやつでいけば大丈夫な筈だ(同じく地滑りで廃止された発電所として大所川第三月ヶ沢発電所がある。)。

340m地点での流域面積。発電出力400kWにこの川のことを馬鹿にしてたけど27.7km2もある。もっと大量に取水出来る筈だ。
導水管は3.6km程度で済む。(発電所は同位置。半地下にしたり吉野川沿いに移したりしても良い。)

取 水口擬定地付近の様子。深い谷に人口稀薄地帯と調整池は設置可能ではないか。

年間降水量は2000mmに近い。1800mm位か。
27.7kmに対して係数0.8程度を適用して2.2程度とする(落差を200m近く取れるのでもう一寸高くても良さそう)。

白川谷発電所(=白川発電所リプレース)
出力:3,550kw[+3.1MW]
水量:2.2m3/s
落差:195m
流域:27.7km
導水:3.6km
放水:白川谷川(現白川発電所放水口)138m
取水:白川谷ダム(335m)

もう一寸規模を追いたい。
EL400mで取水してみる。先程より60m上がっても面積は23.6km2程 とそれ程下がらない。主に仏子谷が抜けた分である。
導水路の距離も3.8kmと200m程しか増えずに済む。  

取 水口付近の様子。同じく全くの山の中である。

近いし。仏子からは導水管(0.8km程)で引っ張って来れば良い。3.584km2追加出来る。合計27.1km2。殆ど面積を変えずに落差を上げる事 が出来る。

27.1km2でこの辺の年間降水量は2000mm~2200mm 程度で3.0m3/sとしてみる。

小さめダムを考えて見る(これはオプション)。1.57ha。大部らしくなってきた♪
導水路も書き込んである。(高コストのトンネルぶち抜きでは無く)低コストの山肌を縫うやつにしてみた。
川底は390m程。湛水面積は410mで堤高は20m程の立派なダム(堰堤ではなく)も設けてみた。


白川谷発電所(=白川発電所リプレース)
出力:7,100kw[+7.1MW]
水量:3.0m3/s
落差:275m
流域:
導水:4.6km
放水:吉野川(小歩危)119m
取水:白川谷ダム(400m)
導水路:4.6km

導水路を0.8増やしただけで結構出力増やせるのでこっちだな。

小ぶりなダムを持つ近隣の吉野川水系のダム比較。
発電所名
運開年
河川名
出力
有効落差
水量
ダム名
湛水面積
有効貯水量
出典
一宇 (いっちゅう)発電所 1936
祖谷川
8.7MW 111.25m 9.46m3/s 若宮谷ダム 1.0ha 5.8万トン 便覧
切越発電所 1928
貞光川
4.5MW 185.36m 2.78m3/s 明谷ダム 1.0ha 3.8万トン 水 力
三 縄発電所
1959改
祖谷川
7.0MW
57.60m
14.60m3/s
三縄ダム
7.0ha
18.3万トン
[水力]
[新]白川谷発電所
白川谷
3.55MW 195m 2.2m3/s 白川谷ダム
3.0ha 19.8万トン[推計]


まあぶっちゃけこんな小さな発電所にダムは現代的では無いかな!?ダムを持つのは結構古い連中である。。

~藤川谷川~
大歩危(EL144.8m) 付近で吉野川に流れ込む支流である。
420m位で8.6km2ある。これで調べてみると一寸物足りない出力。
取水標高を上げつつ取水箇所を増やしてみる。465mで12km2。総落差と水量に比例する面積の積で比較すると後者の勝ち。

大歩危に流すと落差320m程になる。ここに堤高28mの赤野ダム(大歩危南ダム)を造り落差300m程度で落とすとすると出力はちょっと減る。
この辺の年間降水量は2,200mm~2,400mmちょいぐらい。落差300m超だし強めに行く。

[私案]藤川谷発電所
出力:5,100kW[+5.1MW]
水量:2.0m3/s[1.67]
落差:303m
導水:5.7km
取水:465m
放水:吉野川(大歩危)[赤野ダム(案)]158m

まあ一寸小さめだけど藤川谷の水を赤野ダムに導水する機能はある。