電力 総研 水力あれこれ(兵庫県) とは掲(発 電スレ 利 水スレ)
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23.9.17更新
21.6.2運開

円山川

(河口)─[城崎市街]──[豊岡市街]──[7m](出石川・但東ダム)──[日高市街][11m](稲葉川 岩中発電所連檐化・導水(+4.1MW)】石井発電所強化(+4.0MW)】阿瀬発電所)─[八鹿市街][33m](八木川)【開発 (案)(+16.5MW)】─[32.8m](大屋川)──[和田山市街][69m]──[134m](多 々良木川)──[157m](神 子畑川)──[生野町丸山229.8m]─ (源流[生野市街]・[→市川])

現状で本流には全く発電所が立地していない。
支流の稲葉川で2MW級がちらほらって感じの淋しい限りの陣容である。
可能性を探っていく。

調べて見ると標高が低い低い。。日高市街のある江原なんて結構山ん中かと思ってたけど。そこで円山川に合流する唯一の集中河川,稲葉川ですらその合流点は 11mである。

>豊岡盆地では、軟 弱な沖積層が地下水の揚水により収縮することが原因の一つとなり、今もなお地盤沈下が継続している。このため、昭和30 年代以前から、円山川の堤防は沈下と嵩上げが繰り返されてきた。また、豊岡盆地を含む下流の低平地帯では、河口から出石川合流部の河床勾配が 非常に緩やかなため、河川からの氾濫が盆地全体に拡がるだけでなく、水はけが悪く長時間浸水することから、内水被害がたびたび発生してい る。[国 交省
出典:国 交省

標高が低いことは判った(というか地図を見れば判る)
さて降水量はとのことで,これも検索を掛けると直ぐに河川整備基本計画が引っ掛かる。

>流域の気候は、典型的な日本海型気 候区に属し、冬季は山地部で降雪が多く、年平均気温は 14℃ 程度、年平均降水量は約 2,000mm 程度である。[国 交省]
>円山川流域の降雨は9 月から10 月にかけての台風の影響によるものが多く、過去の大洪水についても台風に起因している。

出典:国 交省


結果は判りやすいものだった。
字の方は潰れていて判りにくいが,2400mm以上と最も多雨なのが「栗栖野(多 分ここ)」で,ここを流れるのが唯一の電源集中立地の稲葉川なのである。

~沿川~


~出石川~    

但東ダム [便覧
豊 岡市但東町
河川     円山川水系横谷川
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高     25.7m
流域面積/湛水面積     1.3km2 ( 全て直接流域 ) /7ha
総貯水容量/有効貯水容量     470千m3/440千m3
ダム事業者     兵庫県
着手/竣工/完成     1992/2006/2007
総事業費: 49億円

■但東ダムと豊岡市[錢高組
但東ダムを建設した横谷川流域は1985年、1990年と度重なる洪水の被害を受けてきました。特に2004年の台風23号は記憶に新しく、周辺に甚大な 被害をもたらしました。また、豊岡市但東町では夏季の水不足による給水制限に度々見舞われてきました。
但東ダムの建設は兵庫県と豊岡市が共同で進めてきたもので、2004年6月に本体工事に着手し、2006年6月に完了、同年11月に試験湛水を開始しまし た。

近隣地域への水道水確保が主な目的とのことだが流域面積1.3km2とは殆ど取水する気が無い感じである。

まあ赤 花川坂 津の谷から導水して127m辺りから97m辺りへ放水して発電かねえ。



~稲葉川~   

定着は余りしなかったけど投資可否判断の一つの基準を提供するきっかけと なっ た記念すべき 川。
導水路延長と出力の関係だが,地味で稲葉川の法則として確立した後は稲葉川ってどこだっけ状態だった・・。
開発当時は比率は1が基準だが直ぐに0.4に。俺が無理無理な計画すると0.33ぐらいが多い。。
その後。5MW以上は気にしないとなってたけど,23.9の今は10MW以下は10km超は避けたいねぇとなっている。

岩中発電所[水力]     
運開:1957
    認可最大出力:2,500kW    常時出力: 0kW[0%]
    最大使用水量:8.00m3/s[1.40]→なかな か良い水況の 様だ
    有効落差:38.39m
    水車: 出力2700kW×1台
    導水路:総延長2528.5m
    取水:稲葉川57.70m
    放水:稲葉川(円山川)15.90m

岩中発電所取水堰[場 所
    流域面積:94.6平方キロメートル
 取水量:8.00m3/s
    取水:稲葉川57.70m
    送水:岩中発電所


【稲葉川連檐化構想】     

[私案]稲葉川発電所
出力:2,550kW[+2.55MW]←小さいけど連檐化は正義
水量:5.0m3/s[1.16]
落差:60m
流域:36.9km2+=42.1km2
導水:3.88km+2.78km(支水路)=6,66km
取水:稲葉川[石井発電所]124.20m
放水:稲葉山[岩中発電所]57.70m


5.2km[石井発電所拡張(案)]では出力はもの足りないのでもっと拡張してみ る。2.79kmで田 ノ口川阿 瀬川に至る。25.18km2。石井拡張案を全て含んでいる他,阿瀬発電所の流域も全て含んでいる。


[拡張私案]稲葉川発電所
出力:4,100kW[+4.1MW]
水量:8.0m3/s[1.29]
落差:60m
流域:36.9km2+25.2km2=62.0km2
導水:3.88km+2.79km(支水路)=6.67km
取水:稲葉川[石井発電所]124.20m
放水:稲葉山[岩中発電所]57.70m


(阿瀬川合流E.L.69m)

石井発電所[水 力
運開:1954.9
    認可最大出力:2,600kW
    最大使用水量:2.00m3/s[0.86]
    有効落差:161.60m
    水車:出力3000kW×1台
    導水路:総延長2359.5m
    流域面積:23.1km2
    取水:稲葉川295.29m
    放水:稲葉川124.20m

【石井発電所増強】



石井発電所
    認可最大出力:6,600kW[+4.0MW]
    最大使用水量:4.5m3/s[+2.5m3/s・1.59]
    有効落差:161.60m
    水車:出力3000kW×1台
    導水路:総延長2359.5m+4.5km
    流域面積:23.1km2+5.2km2=28.3km2
    取水:稲葉川+阿 瀬川支流田 ノ口川 295.29m
    放水:稲葉川124.20m

稲葉川発電所(案)60m・岩中発電所38.4m と併せて取水した水は259.8mを駆け下るのである。
水系一の多雨地帯でもあり,指数1.59はそれ程過剰では無いであろう。
とはいえ,二重投資ではある,,





【稲葉川上流部開発】

ちと厳しいな。。420mでとっても10km2しかない。。導水:6.58kmで石井の取水口。

取水:稲 葉(いなんば)二 ツ滝山 田(北)山 田(南)万 場(北)万 場(南) 420m



稲葉川のどん詰まりの西側向こうは谷田川である。


~阿瀬川・若林川~

関西電力(株) 阿瀬発電所[水力
運開:1913.12[ 阿瀬川水力電氣(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:2,100kW 常時:180kW[8.57%]
    最大使用水量:1.05m3/s[1.17]
    有効落差:245.85m
    導水路:総延長2348.8m
水車:横軸2射ペルトン 出力2200kW×1台
    流域面積:9.0km2
    取水:阿 瀬川若 林川(これか?)434.45m
    放水:稲葉川181.15m


…運用開始当時の取水は倒れ岩横の堰堤と若林橋下の堰堤 の二箇所で山肌に沿った水路(一部素掘りのトンネル)で 上部水槽(現在の水圧鉄管の途中)へ導き発電(100kW,落差90m位)していたものと思われます。現在の取水はもっと上流で、昭和31年に阿瀬取水ダ ムと若林取水ダムを建設し…出力2100kW・有効落差245.85m・水量1.05m3で発電しています。 [aika]
とある。水力さんの1956年の増強はこれなのであろう。水源の川は変わらずらしい。

こ んなパンフ画像も見付けた[Y-takeyoshi] け ど若林橋は若林川になく倒れ岩が支流にある?









~八木川~【八木川・大屋川開発】
この辺迄なら,ギリギリ雨が降る[→降雨量
落差は余り取れないので面積で勝負する。なんとか形になった。

[私案]八鹿発電所
出力:7,000kW[+7.0MW]
水量:15m3/s
落差:55m
流域:232.8km2
導水:6.79km+1.75km (サ イホン1箇所)
取水:大屋川・八 木川95m
放水:円山川29m

取水~放水

流域
 

その上もやってみる。落差100mちょいで70km2ちょい取れる。多雨では無いにせよ2000mmには掛かっているので6.0m3/s程期待持てるので は無いか?


[私案]八木川第一発電所
出力:5,300kW[+5.3MW]
水量:6.0m[0.84]
落差:105m
流域:71.1km2
導水:L=8.2km
取水:八 木川八 木谷川尾 崎万 久里西万 久里東208m
放水:八木川[八鹿発電所(案)] 95m

その上。

[私案]八木第二発電所
出力:4,200kW[+4.2MW]
水量:3.8m3/s[0.97]
落差:130m
流域:39.4km
導水:7.0km
取水:出 合川八 木川葛 畑谷(仮称) 345m
放水:八木谷川208m



(合流部E.L.32m)
~大屋川~
初期の頃の知識少なめ・妄想成分多めで開発していたが全て消した。鉱山とかも含めた心算が散逸している。。

合流部E.L.59m
(京都縦貫道養父IC)
~建屋(たきのや)川~




[私案]八鹿発電所大屋川取水堰

[私案]大屋川発電所
出力:3,550kW
水量:5.0m3/s
落差:82m
流域:57.8km2
導水:
取水:大屋川185m
放水:大屋川[八鹿発電所取水口]95m

合流部E.L.144m
(大屋町市街)

~明延川~

(明延鉱山跡)


(字中間付近)
合流部E.L.232m

~若杉川~



[廃止]横行発電所・中間発電所?[養 父市][水力] [ひろし
明延鉱業
運開:1914[三菱合資会社鉱山部中間発電所250kW(明延鉱山)]
廃止:1974年以降
水路式・流込式
出力:500kW
水量:1m3/s以下?
落差:70m程?
取水:大屋川[横行発電所※]317m?
放水:大屋川[こ の石垣?]236m?

※:[ひろしの見学記] に
>横行発電所とほぼシリーズの関係にありながら廃止になった
とある。

勿論復活させたい。500kWとは結構大きいじゃあ無いか。
宮 ノ下川(やその下の無 名の谷)にも取水の手を伸ばすのも良いかも。

追加で12.95km2増やせる。水量を倍増の1.7m3/sとして落差を76mとすると1,000kW[+1.0MW]程行け んな☆
まあ規模は小さいので保留

横行発電所[水力
運開:1920.12[ 三丹電氣(株)]・ 出力増加:1962.1(1100kW)
水路式・流込式
認可最大出力:1,100kW      常時出力: 200kW[18.2%]
水量    最大使用水量:0.83m3/s[0.68]
有効落差:159.46m
水車:出力1200kW×1台
導水路:総延長2851.2m
流域面積:12.2km2
取水:大屋川486.74m
放水:大屋川317.43m




~糸井川~

<和田山市街>

~東河(とが)川~









~与布土川~


与布戸ダム[便覧]
河川     円山川水系与布土川
目的     FNW
堤高     54.4m
流域面積/湛水面積     5.1km2 ( 全て直接流域 ) /6ha
総貯水容量/有効貯水容量     108.0万m3/92.0万m3
ダム事業者     兵庫県
着手/竣工     1991/2016

見かけたんで調べてみたが5.1km2ではあんま使い途無いなあ。。

黒川ダムを上池に,与布戸ダムを下池に奥多々良木とダブル揚水でもするかねw(貯留量が全然足りないけど。)




~大路川~

大路(おおろ)ダム[便 覧]
河川     円山川水系大路川
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     32.1m/138m/43千m3
流域面積/湛水面積     3.1km2 ( 全て直接流域 ) /4ha
総貯水容量/有効貯水容量     37.5万m3/29.7万m3
ダム事業者     兵庫県
着手/竣工     1990/1998







~多々良木川~


多々良木ダム[水力] [便覧
目的/型式     P/アスファルトフェイシングフィル
堤高/堤頂長     64.5m/278m
流域面積/湛水面積     13.4km2 ( 全て直接流域 ) /105ha
総貯水容量/有効貯水容量     1.944.0万m3/1,738.0万m3
ダム事業者     関西電力(株)
着手/竣工     1970/1974
    満水位標高:228.0m    低水位標高:199.5m

奥多々良木発電所[水力
関西電力(株)・純揚水
運開:
1974.6:1号機運用開始
1974.7:2号機運用開始
1975.4:4号機運用開始
1975.6:3号機運用開始
1998.4:6号機運用開始
1998.6:5号機運用開始
    認可最大出力:1,932,000kW
    最大使用水量:594.00立方メートル毎秒
     最大揚水量:485.00立方メートル毎秒

黒川ダム(市川水系)[水力] [便覧][→市川
河川     市川水系黒川
目的/型式     WIP/ロックフィル ←珍しく多目的ダム
堤高/堤頂長     98m/325m
流域面積/湛水面積     5.2km2 ( 全て直接流域 ) /109ha
総貯水容量/有効貯水容量     3,339.0万m3/2,136.0万m3
ダム事業者     関西電力(株)
着手/竣工     1970/1974
   満水位標高:615.5m     低水位標高:590.0m


   





~神子畑川~

大屋川沿いの明延山の選鉱場は山を超えたこちら側にあった。



~佐中川~










~田路川~



(源流)