水力いろいろ 

富士川水系水力発電所

● 富士市
(河口)
●岩渕
 
潤井川・芝川
富士川



 
本流
早川・野呂川
●塩山・勝沼


●身延町




釜 無 川
笛 吹 川 ●甲府市
塩川・須玉川
●八ヶ岳
=水系超概観図=

元々沼川と潤井川は沼川水系で一体。潤井川は源流では大沢崩れを源流とする大沢川と呼ばれ,土石流でなんども下流に災害を引き起こしてきた。
その為,潤井川から富士川へ星山放水路が建設されて沼川水系は富士川水系に編入されることになった。
尚,星山放水路は普段は放水されていない。また今では沼川と潤井川は田子の浦港での河口が分離されて別々に海へ流入しているが潤井川は引き続き沼川の支流 という扱い。[wiki]

甲府盆地に入ってから主に釜無川と笛吹川に分流する。本流格は釜無川になるようである。


(河口)

潤 井川星山放水路合流 (EL35m)

芝川合流(EL48m)

稲子川合流(EL71m)

佐野川合流(EL82.4m)
合流点付近に富士川第一発電所がある。早川から駿河湾迄,早川第一→波木井→富士 川第一→富士川第二と連檐して発電している。発電に関してはこちら(富士川から早川)が本線格であり,木曽川と王滝川,信濃川・千曲川と犀川梓川の関係 と似ている。

~佐野川~

日本軽金属(株) 佐野川発電所[水 力
山梨県南巨摩郡南部町内船
運開:1945.7
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:5,800kW   常時出力:1,200kW(20.7%)
    最大使用水量:4.70m3/s (142%)→ダムがあるせいか強気め
    有効落差:157.20m
    水車:立軸フランシス水車 出力6000kW×1台
    導水路:総延長2500.3m
    流域面積:33.6km2
    取水:佐野川[柿元ダム]332.00m
    放水:佐野川165.0mm


    柿元(かきもと)ダム
    昭和27(1952)年:竣工
    堤高:40.5m、堤頂長:215m、堤体積:93,000立方メートル
     総貯水容量:759.2万m3    有効貯水容量:718.5万m3
    流域面積:33.6km2
    湛水面積: 0.42km2

柿本ダムの水位は地 図読みでEL333m程度。
折角の貯水池であるからここへ導水して発電量増やして行きたい。
お隣稲子川の流域から10.6km2程取水出来る。ここは最大使用水量を増やすのでは無く発電量を増やしていきたい。


更には佐野川発電所の放水レベルは未だ165mもあってもう一回余裕で発電出来る。
富士川第一発電所付近で発電して富士川第二発電所に送水するなら放水位93m

[試案]佐野川第二発電所
出力:3,200kW[+3.2MW]
水量:6.0m3/s=4.7m3/s[佐野川PS]+新規取水1.3m3/s
落差:64m
面積:13.1km2プラス
取水:佐野川[佐野川発電所]・稲 子川 161m
放水:富士川第二発電所93m

合わせ技で発電量は倍増できそうである。



田代川第二・早川第三・田代川第一・早川第一・波木井発電・富士川第一発電所・富士川第二発電所は連檐して早川更には遠く大井川から駿河湾迄送水して発電 している。詳しくは早川の項参照。

塩ノ沢堰[場 所175.10m



波木井発電所放水ダム・富士川第一発電所取水堰は波木井川合流の直上,EL174m付近,早川との合流点は,川そのものはEL198m付 近(水はもっと下流で合流)しているようだ。

~常葉川~

波木井川と早川の間には常葉(ときわ)川が合流している。常葉川の上流にある本栖発電所の水源は富士五湖の一つ本栖湖である。究極の貯水湖であるw
発電所の放水レベルが未だ422.9mもある。
波木井の富士川第一発電所取水堰174m迄持ってくれば途中での取水も含めて結構いかつい奴出来る。出力倍増と行きたい。
今では常時出力0kWとそれ程稼働率は高くない様子である。シリーズ発電所全体でみて単位発電力量辺りの水量を節約できるので有効活用出来るし発電時間も 延ばせるであろう。


日本軽金属(株) 本栖発電所[水力
山梨県南巨摩郡身延町瀬戸
    昭和31(1956)年12月:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:12,300kW      常時出力: 0kW
    最大使用水量:3.20m3/s
    有効落差:457.23m
    水車:立軸ペルトン水車 出力12700kW×1台
    導水路:総延長3119.8m
    流域面積:20.7km2
    取水:本栖湖904.23m
    放水:反木川418.00m

本栖湖(もとすこ)
    水深:122.0m
    通常時水位標高:900m
    湖面面積:4.70km2


[試案]常葉川発電所
出力:13,000kW[+13.0MW]
落差:244m
水量:6.2m3/s=3.0m3/s[途中河川]+3.2m3/s[本栖PS放水]
取水:反 木川[本栖発電所]常 葉川(中ノ倉沢)常 葉川(釜額沢)栃 代川雨 河内川下 部川422m
放水:富士川[波木井取水堰]174m



その後狭窄部が始まる鰍 沢付近でEL234m。ここから波木井174m迄60mをどの程度の水量で発電出来るか。距離と発電力との相談である。
ここはもう殆ど笛吹川釜無川の 合流点である。おそよ2,116.9kW(!)。雨量の少ない山梨県とはいっても100m3/s位は取れそうである(笑)
比較の為に天竜川で見て見ると流域面積3,650km2の平岡発電所で最大使用水量256m3/sであり,泰阜発電所で2,980m3/sで 178.086m3/sである。飯田盆地よりもデカイ甲府盆地の出口の実力を見せつけて欲しい所☆



途中で取水しまくって導水路20.4km
水量は,まあ45,800kW(45.8MW)ってとこ。これは凄いww(因みに泰阜発電所は52.5MWで平岡発電所は驚異の101.0MWである!)
まあこちらも2箇所位にわけて途中の取水量で更に水を増やしますか。

先ずはこ の辺にダムを建設。10km程導水してこ こらで発電。EL204m

[試案]飯富発電所
出力:23,200kW[+23.2MW]
水量:105m3/s
有効落差:26m
導水:10km
取水:富 士川[小柳川ダム]234m
放水:富 士川[飯富ダム]204m

更にここで137.4km2程流域が増えるので6.5m3/s(水量流域比0.5程度)程水量を増やす。この辺は甲府盆地より手前だし西隣は水量豊富な早 川だし10m3/s程(水量流域0.75程度)は増やせそうかも。

[試案]塩之沢発電所
出力:25,300kW[+25.3MW]
水量:115.0m3/s
有効落差:26m
導水:
取水:富 士川[飯富ダム(新設)]204m
放水:富士川[波木井ダム]174m

またこの領域の一部,西側から飯富へ向けて発電出来そうである。

EL340mで取水して流域:43.7km2。4.0m3/s程は期待出来るのでは無いか。
ただし取水箇所を濫発して掻き集めた領域なので効率はあんま良くないかも。
とはいえこれ位は頑張って開発して欲しいものである。メインの大柳川には調整池も欲しい所である。


[試案]飯富第二発電所
出力:4,200kW[+4.2MW]
水量:3.8m3/s (流域比:0.87)
落差:132m
流域:43.7km2
距離:約9km
取水:大 柳川十 谷北 沢川手 打沢川寺 沢川夜 小沢川曙 川 340m
放水:富士川[飯富ダム]204m