~小阿仁川(比立内川)~ (阿仁川に合流)[EL22m] 萩形ダムは流域面積86.7km2あるが発電は河川維持流量の1.2m3/sしか使っていない。 余ってる8m3/s程度を利用してダム水路式で段差付けて発電してみる。9km運ぶと84m程になる。 [私案]小阿仁川発電所 出力:9,200kW 水量:8.0m3/s 落差:139m 導水:8.9km 取水:萩形ダム227m 放水:小 阿仁川(堀内沢との落合)84m →と思ったら杉沢発電所が萩形湖畔から14m3/sも取って行きやがってたw 放水位も82mとこっちとほぼ同じ。 これはあかんわ。 そのまま遡上すると萩形(はぎなり)に至る。 秋田県 萩形発電所[水力] [こ んな古新聞記事も] 所在地:秋田県北秋田郡上小阿仁村沖田面 運開:2014.4 ダム式・河川維持流量(流込式) 認可最大出力:450kW 平均年間発生電力量:約1928MWH(192万8千キロワット時) 最大使用水量:1.20立方メートル毎秒 有効落差:47.30m 水車: 出力480kW×1台 流域面積:86.7平方キロメートル 取水:小阿仁川[萩形ダム]223m? 放水:小阿仁川 萩形ダム[水力] [場 所][便覧] 河川 米代川水系小阿仁川 目的: FNP 堤高/堤高標高 61m/227.00m 流域面積/湛水面積 86.7km2 ( 全て直接流域 ) /85ha 総貯水容量/有効貯水容量 14950千m3/11650千m3 ダム事業者 秋田県 着手/竣工 1961/1966 総貯水容量:1,495.0万m3 有効貯水容量:1,165.0万m3 洪水調節容量:1,000.0万m3(有効貯水容量の内) 常時満水位標高:223.0 m 夏期制限水位標高:211.5 m 洪水調節容量確保水位標高:210.25m 最低水位標高:205.5 m 基礎標高:166.0 m 取水:杉沢発電所14m3/s さて,小阿仁川筋から馬場目川筋へは県道r129杉沢小阿仁線が通じ てい る。20年前のヨッキのレポがこれ。馬場目林道ってのは通称なのか?それとも県道指定前の名前? 当時のヨッキはまだ若くて特に机上調査などなしで道の歴史なんかは掘り起こしてくれてない。 現代のストビュウは小阿仁川は萩 形ダム脇のなんと素掘り風トンネルの中迄で終わり,馬場目側は遥 か手前のr15上で止まっている。現代でも秘境である,というか維持管理の負担の余裕を無くした現代の方が秘境度は上がっているのかも。 |
~馬場目川~ 馬場目川は八郎潟から秋田へわざわざ山の中を抜ける県道15号秋田八郎潟線が八郎潟方で沿う川である。 その馬場目側のストビュウは発 電所の遥 か手前のr15上で止まっている。なんでだ?? このr15秋田八郎潟線は峠付近は杉沢林道となっているようだ。こ んな(中の沢林道)レポも。秋田側は中の沢林道と云うのかな? 現代でも秘境である,というかやはり維持管理の負担の余裕を無くした現代の方が秘境度は上がっているのかも。 上流に関しては先に検討した小阿仁川で効率性水準のクリアが巧く行かず何度もやり直したトラウマ が。。 導水4kmで126m取水の落差40m。 同じく先に検討した下流部の発電時に調べて下で掲示してる杉沢発電所より上流域の馬場目川流域面積 60km2の内,集水範囲外が5km2程。詰まり55km2程からなので恐らく5.5m3/sは取れ る。 [仮称]馬場目川発電所 出力:1,800kW[+1.8MW] 水量:5.5m3/s 落差:40m 導水:4km (0.45) 取水;馬 場目川・大 倉又沢・阿 仁又沢・上 沢・臼 内沢126m 放水:杉沢発電所82m 好し!泥沼に嵌まりそうなのでこれ以上の比較検討は追わないことにする。 杉沢発電所[水力] 秋田県 運開:1956.12 ダム水路式・貯水池式 認可最大出力:15500kW 常時出力: 950kW(運開当時1900kW) 最大使用水量:14.00立方メートル毎秒 有効落差:129.30m 水車: 出力15400kW×1台 導水路:総延長4318.2m 流域面積:86.7平方キロメートル 取水:米代川水系小阿仁川[萩形ダム]223.0m 放水:馬場目川水系馬場目川82.0m さてこいつの放流水を後一回ぐらい発電に使いたい。 その為には先ず馬場目川上流の面積が必要である。 61.24km2もある!14m3/sに加えて6m3/sで20m3/sで下流に流せそうである。 [仮称]五城目発電所 出力:8,300kW[+8.3MW] 落差:50m 水量:20m3/s 導水:7.6km 取水:馬場目川[杉沢発電所]82m 放水:馬 場目川27m |
さて,再び小阿
仁川上流である。 此処には,ヨッキが発掘した巨大開発があったらしい。 それは小阿仁川の奥を秋田から阿仁川に跨ぐ感じで大 平山トンネル構想(1989年頃)との由。 2015年のヨッキは既に机上調査を覚えているw これに拠れば仁別(もう地名がアイヌ語ですなあ。)森林鉄道のどん詰まりの旭又(「山行が」内に地図 有り)(から大平山をぶち抜いて小阿仁川流域に至る。奥 萩形と云う様だ。 先ずはト マの沢(496m)に出て,しばし萩形沢を下って243m地点で小阿仁川出合,そこから小阿仁川を遡上し,樽 沢(275m)に折れてそこからまたトンネルでぶち抜いて鳥坂林道へ出る。鳥 坂川が俎倉沢を岐る辺りが248mである。(いずれも川面基準w) 結局,こういうのは国策で補助金が出るスキームに載っける必要があって奥産道(1964~2003)とか 特定森林地域開発林道(スーパー林道・1965~)とか大規模林道(1973~2008)と かなんかと結びつける必要があったがその辺に失敗したのであろう。バブル崩壊は間近の1989年である。そもそも計画に乗せるなら旬の時に載せないと行け ないのであって1990年代以降こういうのは寧ろ流行らなかったのである。 とまれこちらの関心事は水であって道ではない。 概ね400m程で取水して萩形ダム湖に落とす。 [仮称]萩形発電所 出力:4,000kW[+4.0MW] 水量:2.8m3/s 落差:174m 面積:27.6km2 導水:12.2km (0.327) 取水:小 阿仁川・小 旭又沢・大 旭又沢東谷(仮称)・大 旭又沢・萩 形沢(トマノ沢)399m 放水:小阿仁川[萩形ダム]220m う~ん,ギリギリ我が基準を下回るなあ。。 10m上で放流する代わりに11.4kmにしてみると出力は3,800kW。効率は033。もう一声欲しい。 東谷からだとダム湖迄9.54km。東谷から小旭又を鉄管で跨いで小阿仁川と直結すると2.7kmだから計12.2。変わらんな。 東谷までで集水域を切ると16.5km2。1.7m3/sになると2,400kW。効率は0.25で却って悪くなる。。 かくなる上は取水標高を下げて面積を拡げ導水距離を減らすしかない。 11.3kmで結べた。1km減だ。29.3km。3.0m3/sで行きたい。 [再検討]萩形発電所 出力:3,800kW[+3.8MW] 水量:3.0m3/s 落差:155m 面積:29.3km2 導水:11.3km (0.336) 取水:小 阿仁川・小 旭又沢・大 旭又沢・萩 形沢(トマノ沢)380m 放水:小阿仁川[萩形ダム]220m 殆ど変わらずだなあ。。0.34は欲しいんだけど。。 取水位325m・導水7.8kmで行こうか。落差は遂に100mに。取水ポイントは小 阿仁川と萩 形沢の2箇所になり面積は37.6km。3.8m3/sでGOだ。3,100kW。これで執念の0.39ゲット。大部出力は減ったが已むを得ま い。。 [再々検討]萩形発電所 出力:3,100kW[+3.1MW] 水量:3.8m3/s 落差:100m 面積:37.6km2 導水:7,3km (0.39) 取水:小 阿仁川・萩 形沢325m 放水:小阿仁川[萩形ダム]220m |