電 力総研 水 力あれこれ(近畿)
淀川[瀬田川・琵琶湖木津川(布目川相楽発電所大河内発電所増強(+3.2MW)】岩倉峡開発(+9.8MW)】・川上ダム)・名張川(高山ダム:室生ダム)]
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.9.14運開

木津川・名張川の電源開発

こんなクソダムがあったなんて!!!名は上津ダム。クソ自公政権は相変わらずの農業飼い殺し (=農業はどうでも良いのでキャッシュバック可能な公共事業さできれば良い)策である。
しかし再生可能エネ開発に取っては宝箱みたいなもんや。是非,活用したい。こちらで検討し てみたが,まあ無理そうであった(´・ω・`) ショボン

名張川・木津川は発電所が連続している。水力発電的には名張川が本流格である(木曽川に対する王滝川や跡津川に対する打保谷川,宮川に対する小鳥川的な感 じである♪→勿論大げさで,実際は名張川の高山ダムから高山発電所,木津川に入って大河原発電所相楽発電所と3箇所連檐する程度である)。


~木津川~

~柘植川~
 
~服部川~
 
~木津川~


~川上川・前深津川~

川上ダム


 
~青山高原~

(株)青山高原ウインドファーム
青山高原風力発電所 15MW
新青山高原風力発電所 80MW

(株)シーテック
WP笠取 38.0MW
WP美里 16.0MW
WP久居榊原 3.0MW


(上野市街)

岩倉峡・上野遊水池
◇上野地区の地形的特性
木津川上流域に位置する上野地区は木津川・服部川・柘植川の三川が合流し、直下流に岩倉峡の狭窄部を抱えており、浸水常襲地として古来より悩まされてきた地域である。

出展:国交省資料

この対策に上野遊水池が設置されている。



河川名 遊水地名 遊水地
面積(ha)
湛水容量
(万立方m)
服部川 新居遊水地 61.2 206
小田遊水地 62.2 280
木津川 長田遊水地 55.1 172
木興遊水地 70.0 242
248.5 900
出典:国交省

出典:国交省

狭窄部=発電の好適地であることが多い。

岩倉峡発電所
出力:9,500kW[+9.8MW]
最大使用水量:25m3/s
落差:45m
流域:約500km2
導水:8.5km
取水:木津川・柘植川・服部川EL.127m(堤防はEL.140m程[右岸138m左岸142m])135m
放水:木津川[大河原発電所]83m

ちょっと導水距離は長いけど,普段は水電の上野遊水池800万を調整池化出来たりすると面白いが,,


~名張川~


比奈知ダム


~青蓮寺川~

青蓮寺ダム



(名張市街)


~宇陀川~

[廃止]室生発電所取水堰


島谷水路・取水堰
取水:室生川


室生ダム


[廃止]室生発電所






~遅地川~

上津(かみつ)ダム [→こちらで検討
用途: AW
流域面積/湛水面積    18.9km2 ( 全て直接流域 ) /33ha
総貯水容量/有効貯水容量    560万m3/512万m3
ダム事業者    近畿農政局
着手/竣工    1975/2000
常時満水位:EL 323.50m

22.10
天端に随分ラフに括り付けられた利水標識発見!

取水量:
5/6~9/10: 0.707m3/s
9/10~5/5: 0.207m3/

上津ダム小水力発電施設[奈良県農村振興課]
発電方式:ダム式
利用流量:0.29m3/s
有効落差:30m
最大電力:53kW
発電量 :380MWh/年
実施主体:大和高原北部土地改良区


(治田川)

高山ダム[→名張川][水 資源機構][便 覧
河川    淀川水系名張川
目的/型式    FNWP/重力式アーチ
堤高/堤頂長/堤体積    67m/208.7m/214千m3
流域面積/湛水面積    615km2 ( 全て直接流域 ) /260ha
総貯水容量/有効貯水容量    56800千m3/49200千m3
ダム事業者    近畿地建→水公団一工(←一工ってなんだ?今は水資源機構)
着手/竣工    1958/1969


2015.2

高山発電所[→名張川・水力
関電1968運開
認可最大出力:6,000kW
最大使用水量:14m3/s
有効落差:53.70m
水車:
流域面積:615.0km2
取水:名張川[高山ダム]135.0m
放水:名張川[大河原発電所]80.0m

[増設私案] 高山発電所
認可最大出力:6,000kW
最大使用水量:14m3/s→増強したい
有効落差:53.70m

奈良市水道取水工




~木津川~
(名張川合流)

 関西電力(株) 大河原発電所[水 力]
運開:1919.12[京都電灯(株)]
認 可最大出力:3,200kW  常時出力:1,500kW[46.8%]
最大使用水量:18.16m3/s
有効落差:21.50m
水車:立軸フランシス水車×2台 総出力3440kW
流域面積:1,157.0km2
取水:木津川[高山発電所]79.79m
放水:木津川[相楽発電所]56.14m

木津川と名張川の合流部直下の木津川の彎曲部を使って発電している大河原発電所。直下の相楽発電所が30m3/s程使っているのだからここもそれくらいは使いたい

[増強私案]大河原発電所
認可最大出力:6,400kW[+3.2MW]
最大使用水量:36.0m3/s[+17.84m3/s]
有効落差:21.50m
取水:木津川
放水:木津川


相楽発電所[水力
運開:1928.10[東邦電力(株)]
認可最大出力:710kW   常時出力:247kW[34.8%]
最大使用水量:27.80m3/s
有効落差:3.30m←驚愕の小 落差!!これでも発電出来るんですなあ。。
水車:立軸プロペラ水車×2台 総出力840kW
流域面積;1234.0km2
取水:木津川[相楽取水堰堤(大河原発電所)]52.41m
放水:木津川47.17m

今日の獲物は相楽発電所。総落差 5m程度,有効落差僅か3.3m!と知ってはいたがどこにあるかあんま把握してなかったが, R168走行中に関西本線の橋の向こうに発見!発電所へはとんでもない細道からアプローチ。暫く行くと眼下に堰堤が♪建屋と取水口。落差3mにこんな高い 所に建屋を設ける必要あったのか? pic.twitter.com/0EIF32qcHc

— とはずがたり (@tohazugatali1) July 15, 2024

なんとなくその辺にあるのは知ってたけどはっきりとは解ってなかったが,24.7,帰省途中にR163走行中に関西本線の橋の向こうに発見!沈下橋の直ぐ上流であった。


発電所脇にはとんでもない細道から辿り着けるようだ。躊躇するがちょっと奥迄見に行くとクルマで入れそうであるのでいざ進入。


暫く進むと関西本線をくぐり,眼下に堰堤が現れる。

魚道が二つある?

片方(狭い方)のみ放水中の様であった

取水口?

この水路はなに??

発電機はどこに?赤い部分が水域


上流側の大河原発電所の放水位は56.14mで我らが相楽発電所は52.41mである。こんな生ぬるい自由越流堰堤ではなくちゃんと落差ある堰堤にして取水位を56m程に上げるともうちょっと出力を増やせる。

~布目川

布目川発電所[水 力.com]
事業者:関電
運開:1908年
形式:水路式・流込式
認可最大出力:1,110kW・  常時出力:330kW
最大使用水量:1.39m3/s
有効落差:111.05m(事業者様データ)
有効落差:111.00m(水力発電所データベース)
水車:2台 総出力1500kW
流域面積:87.2km2
取水:布 目川(169.17m)
放水:木 津川(53.48m)

奈良市取水堰(─1.126m3/s→奈良市水道)

布目ダム[水 資源機構



水道用水供給
奈良市の水道用水として最大1.1263m3/s(奈良市1.08m3/s、旧都祁村0.0463m3/s)、
山添村の水道用水として0.0097m3/sを供給

(管理用発電)
 計画概要
  最大使用水量  2.20m3/s
  有効落差  56.87m
  最大出力  990kw

諸元
河川名 淀川水系布目川
位置 左岸:奈良県奈良市北野山町地先
右岸:奈良県奈良市丹生町地先
集水面積 75km2
地質 中粒黒雲母花崗岩
形式 重力式コンクリートダム
堤高 72.00m
堤頂長 322.00m
堤体積 330,000m3
湛水面積 0.95km2
総貯水量 17,300,000m3
有効貯水量 15,400,000m3
常用洪水吐き 高圧ラジアルゲート:1門 最大放流量:150m3/s
非常用洪水吐き 自由越流方式:11門 最大放流量:1,180m3/s
低水管理設備 ジェットフローゲートφ1,100mm 1門、φ400mm 1門
最大放流量:20m3/s
建設開始 昭和50年度
管理開始 平成4年4月


布目川発電所放水
最大使用水量:1.39m3/s


~白砂川~

白砂発電所
事業者;関電
出力:600kW
使用水量:0.64m3/s
有効落差:約127m
廃止:1967年

水量は少ないが有効落差は結構あって出力も小水力としてはまあまあの600kWもある。
復活の可能性はないのか?
布目ダムを大きな水源とする奈良市水道の水源の一端を白砂川も担っており,



(木津市街)…木津・加茂・山城各町が合併して木津川市になった。それでも中心市街地は木津川市街ではなく木津市街と呼びたい。伊賀市の市街は伊賀上野市 街と呼びたいし木曽町の中心市街はやはり木曽福島市街と呼びたいのである。南木曽は三留野じゃなくてもいいけど。矢張り半世紀ぐらい経てばその辺の感覚は 更新されるのか。熊野市や出雲市の中心市街だって紀伊木本や出雲今市と本当は呼びたいのだがもう伝わらなくなっているかも(駅名はそうでも地名としては木 本や今市でまあ木之本や日光市今市と混同はしそう。)。

さて木津駅前の通りには電柱に想定浸水水位が表示されてるけどかなりの浸水を想定るようである。上流にあんなにダムをバンバン(布目ダム・高山ダム・比奈知ダム・青蓮寺ダム・室生ダム・川上ダム)作っても?


城陽市街

(旧巨椋池)

瀬田川・桂川合流,淀川へ