~遅地川~ 上津(かみつ)ダム [便覧][DD] 用途: 灌漑用水・上水道用水 流域面積/湛水面積 18.9km2 ( 全て直接流域 ) /33ha 総貯水容量/有効貯水容量 560万m3/512万m3 ダム事業者 近畿農政局 着手/竣工 1975/2000 場所:奈 良県山辺郡山添村上津(319m) →名阪国道から見えるあれか~。 常時満水位:EL 323.50m 22.10,遂に訪問してみた。先ずは須川ダムへ。そして山の中をうろ うろして上津ダムに到着する。 22.10 標石 管理棟。いずれも右岸にあった。 天端に随分ラフに括り付けられた利水標識発見! 拡大 取水量: 5/6~9/10: 0.707m3/s 9/10~5/5: 0.207m3/s 左岸には草ボウボウの公園・見なかった方(下流方面)にはもっと詳しい看板とかあったのか!?[棠芽梨婀] 帰りがてら湖周を半周する。橋の 上から堰堤遠望 クレストが自由越流式3門(というらしい[訪 問記][「京」]), 取水門が1つ。 この後神野口ICから名阪国道で帰って来た。事故渋滞だったので五ヶ瀬ICで降りてr187を 経由して帰って来た。ここの未通 区間はバ イパスが途中で放置されてる。まあ要らんと云えば要らんが可成り出来てるので繋げてくれとも思う。 http://pcpulab.dip.jp/main/kamitsudam.htm …困ったことにこのダムの水が有効に活用できないでいるのです。 具体的には、350ha の畑に水を供給する計画だったものが25haの畑しかこの水を利用されていないのです。 なぜそうなったのか。1998年の公共事業見直しが原因のようです。 当初、幹線水路と畑をつなぐ末端の水路やスプリンクラーなどの施設も、同事業で全面的に整備する計画だったのですが、国は希望者だけに県や市村の補助事業 で整備する方針に変更したのです。 …国営事業の償還が始まっていて、事業費の3~16%の支払いが必要なのですが、農家が水路から水を引き込めば整備費用の5~15%を負担しなければなら ず、余裕はないのが現状なのです。 つまり茶の価格自体が下がっていて、スプリンクラーを設置する必要性も乏しいのに新規投資する意欲が持てないわけでしょう。これは、ダム計画の時点と現在 の状況が変化してしまったために起こった悲劇とも言えます。 しかしダムの建設費は200億円とのこと。… 上津ダム小水力発電施設[奈良県農村振興課] 発電方式:ダム式 利用流量:0.29㎥/s 有効落差:30m 最大電力:53kW 発電量 :38万kWh/年(住宅約76戸分) 実施主体:大和高原北部土地改良区 此処(上津ダム・319m)から布目ダム(278.2m・約4.5km)に送るか高山ダム (127m・約4km)に送るか。 高山に送るとそれで終わりだけど布目だと更に高山に送ったり色々楽しめそうw とは言え開発費が幾らでも有る訳では無いので,高山へ送ってそれ以下を増強した方が良いかな?! 流域面積が18.9km2しかないのでまあ取れても1.9m3/s程度である。 幾ら計画倒れとは云え他の用途もあるしそれ程放埒に発電に使ってしまえる訳では無い。 とは言え畑に関しては予定の1/10以下なので1m3/s程度を発電に転用しても大丈夫であろう。 基本的には導水することになる。 有効貯水量に関しては512万m3と結構でかい。流域面積に対し て有効貯水量が比較的多いという事は未だ余分に貯められる水量が余ってる可能性が高いという事である。 間接流域から導水して貯めとくチャンスである! 笠間川(311m)… だらだらした山でよく解らんが間接流域面積26.4km2程度・導水距離6.3km・この辺[風 景]から雨天増水時に2m3/s等多めに取れる様措置しておいても良いのではないか。 此処以外に取れそうな場所は一寸ないな・・。笠間川は名張川支流なので,結局他水系に水が失われることもない。 これらの措置で月ヶ瀬発電所を建設。 ■月ヶ瀬発電所 認可最大出力:3,600kW[+3.6MW] 有効落差:188m 最大使用水量:2m3/s 導水:6.3km+3.7km=10.0km(0.36) 取水:上津ダム319m 放水:名張川[高山ダム]127m まあ意味ないかなあ。結局クソダムはクソダムであった。。 農業用水を諦めて発電に回す3m3/sとすると4,900kWとなって個人的には目安としている5MW級の開発に近づくが…。 |