電 力総研 水 力あれこれ(近畿)
淀川[猪名 川・桂川・大堰川瀬田川・琵琶湖木津川名張川
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21.6.2運開

瀬田川・宇治川・大戸川・淀川

滋賀と京都を一気に終わらせてしまおうという意欲作である♪

(琵琶湖[安曇川野洲川愛知川犬上川姉川])

~瀬田川~
瀬田川洗堰[wiki]
かつては、治水目的で全閉操作がなされることが想定されていたが、国土交通省の方針転換により全閉操作は行わないことになった。しかし2013年(平成 25年)9月16日に台風18号による記録的な大雨を受け、下流の宇治川の氾濫を防ぐために41年ぶりに全閉操作がなされた [2]。


~大戸川~

流域面積に比して水量が僅少。
流量を4倍にすればそれぞれ3.4MW+6.4MW=9.8MWとあっという間に電源地帯である。
大戸川ダムの建設待ちって感じであろう。→と思ったら水抜きダムになるそうな 大金懸けて洪水対策にしかならんもん造るとはアホらしや。。

関西電力(株) 大鳥居発電所[水力
滋賀県大津市上田上大鳥居町
運開:1914.5[ 京都電燈(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:800kW      常時出力:242kW
最大使用水量:2.78立方メートル毎秒
有効落差:43.18m
水車:出力970kW×1台
導水路:総延長5378.7m
流域面積:138.5平方キロメートル
取水:大 戸川田 代川255.17m
放水:大 戸川209.56m


関西電力(株) 大戸川発電所[水力
滋賀県大津市上田上牧町
運開:1911.1[ 京都電燈(株)(牧発電所)]
水路式・流込式
認可最大出力:1600kW      常時出力:1165kW
最大使用水量:2.783m3/s (18.8%)
有効落差:74.21m
水車:2台 総出力2164kW
導水路:総延長4096.2m
    流域面積:148.0km2
    取水:大 戸川200.30m
    放水:大 戸川123.30m



~宇治川~


都の巽,鹿ぞ住むで有名な喜撰法師が由来の喜撰山。
純揚水の喜撰山発電所の上池が設けられてゐる。

喜撰山ダム[水力] [便覧
    昭和41(1966)年:着手
    昭和45(1970)年:竣工
    堤高:91m
     総貯水容量:7,227,000立方メートル
    有効貯水容量:5,326,000立方メートル
    流域面積:0.9 平方キロメートル
    湛水面積:0.31平方キロメートル


関西電力(株) 喜撰山発電所[水力
所在地:京都府宇治市池尾
運開:1970.1
純揚水式
    認可最大出力:466,000kW
    最大使用水量:248.00m3/s(発電)
    有効落差:219.35m(発電)
    ポンプ水車:立軸単輪単流フランシスポンプ水車×2台 総出力480000kW
    取水位標高:296.00m
    放水位標高: 68.60m
上部貯水池:寒谷川[喜撰山ダム]
下部貯水池:宇治川[天ヶ瀬ダム]


天ヶ瀬ダム(再)[便 覧][水力
河川     淀川水系宇治川
目的/型式     FWP/アーチ
堤高/堤頂長/堤体積     73m/254m/122千m3
流域面積/湛水面積     4200km2 ( 全て直接流域 ) /188ha
総貯水容量/有効貯水容量     26280千m3/20000千m3
ダム事業者     近畿地方整備局
本体施工者     大成建設,鹿島建設,大林組・飛島建設
着手/竣工     1989/



ソース:国 交省(天ヶ瀬ダム再開発事業資料より)

歴史
 戦後森林の乱伐等で全国的に水害が多発したが淀川でも例外ではなく、1953年(昭和28年)の台風13号では宇治川の堤防が決壊し宇治市等流域市町村 に多大な損害を与え、全国的にも治水対策が重要視されるようになった。経済安定本部は諮問機関である治水調査会の答申を受け、日本の主要10水系に多目的 ダム建設を柱とした 総合的洪水調節対策である「河川改訂改修計画」を策定した。淀川水系でも根本的な治水対策として建設省近畿地方建設局(現・国土交通省近畿地方整備局)は 「淀川水系改修基本計画」を実施。この計画の一環として計画されたのが天ヶ瀬ダムである。
 なお、天ヶ瀬ダム建設以前には志津川ダム(別名:大峰ダム、堤高35.0m)が設置されていた。…代替施設として天ヶ瀬ダムを発電を含む多目的用途とし たうえ、直下流に認可出力9万2,000キロワット(92MW)の 天ヶ瀬発電所 (1964年(昭和39年)稼働開始)を建設することで合意した。

 関電は増え続ける電力需要に対応するため、天ヶ瀬ダム湖に注ぐ寒谷川に新設する喜撰山ダムを利用した揚水発電を計画し、建設省に天ヶ瀬ダム湖の使用許可 を取り付ける。天ヶ瀬ダム完成から2年後、1966年(昭和41年)より喜撰山ダムの建設が開始され、それから4年後の1970年(昭和45年)に発電所 と共に完成した。最大出力は46万6,000キロワット(466MW)で、 関電としては初となる大規模な純揚水式水力発電所である。

 1989年(平成元年)より、洪水調節機能の強化と新規利水を目指し国内最大級の放水路トンネルを建設する「天ヶ瀬ダム再開発計画」が進められていた が、反対運動や水需要の減少等により2003年(平成15年)に計画の見直しが図られた。2005年(平成17年)の淀川水系流域委員会による答申でも計 画中止が妥当とされ、国土交通省は事業を継続する意向を示しているものの、実質的に事業は頓挫している状態となっている。
ソース:Wiki[天ヶ 瀬ダム喜 撰山ダム]

天ヶ瀬発電所
事業者:関西電力
一般水力発電所(水路式・流込み式)
出力:(認可最大)92MW (常時)6.6MW

喜撰山発電所
純揚水発電所(上池:喜撰山ダム湖/下池:天ヶ瀬ダム湖)
最大出力:466MW(←天ヶ瀬発電所と比べても随分でかい)

天ヶ瀬ダムの時刻貯水位グラフ
ソース:国 交省
揚水発電に関しては東日本大震災前即ち原発停止前の2007年の資料なので原発で発電した夜間電力を貯めとく機能を果たしていた様である。
揚水発電は恐ろしく稼働率低いイメージ(こ の辺参照。「設備利用率は1990年頃は約30%だったが、近年は約20%になっている」との事。可成り再生可能エネの比率を高める余地は有りそ うだ。揚水発電は高コストだそう(こ の辺こ の辺参照。50円/kW以上だそうな。)だが,設備利用率を何%で計算してるのかねえ??)だが,此処は毎日使っていたと云う事なのか?水位から 判断するに深夜3時過ぎから貯め始めて正午過ぎ位から夕方6時頃まで放電という感じである。
2007年のこの時ですら
>電力ピークが从来の冬型から夏型に移行したことに伴い,発電能力の増強が必要となっています。
と云う記述があって,冬場よりも夏場のピークが問題になっていた様だが,この夏場ピークはFITで大量に導入された太陽光発電で解消されたと云って良い。 寧ろ夏場のカンカン照り時が発電ピークになるのだからこの時間帯にポンプアップして夕方からの発電減に備える運用にすべき(こ の辺参照)である。(太陽光発電のお陰で夏ピークが一息付けたのに今度は原子力村の連中は冬ピークがあるから…(原発の稼働が必要)とか言い出し てやがるヽ(`Д´)ノ)

天ヶ瀬ダムの現在の時刻貯水位グラフが知りたい所である。公表してるのかね?→調べたら見付かった♪(:国 交省)けどまあ当然だけどこっちの欲しい様な形に整形されてないから見づらいな(;´Д`)
時 刻 貯 水位 全 流入量 全 放流量 雨量(mm)
(m) (m3/s) (m3/s) 時 間 累加
基準値 78.5 840 - -/- -/-
2017/1/3 20:00 71.81 51.64 56.19 0 0
21:00 71.8 53.88 56.39 0 0
22:00 71.78 52.16 55.99 0 0
23:00 71.77 54.18 57.39 0 0
24:00:00 71.75 52.39 57.19 0 0
2017/1/4 1:00 71.73 52.39 57.39 0 0
2:00 71.71 52.65 57.19 0 0
3:00 71.69 53.09 57.49 0 0
4:00 71.68 54.22 57.29 0 0
5:00 71.58 56.43 57.19 0 0
6:00 71.31 60.68 57.09 0 0
7:00 71.3 53.04 57.09 0 0
8:00 71.29 54.35 57.09 0 0
9:00 71.27 52.41 57.09 0.1 0.1
10:00 71.25 52.34 56.99 0 0.1
11:00 71.24 54.95 56.99 0.1 0.2
12:00 71.22 52.4 56.99 0 0.2
13:00 71.03 62.81 56.99 0 0.2
14:00 70.74 69.6 56.89 0.1 0.3
15:00 70.71 59.35 56.69 0.1 0.4
16:00 70.7 52.42 56.79 0.1 0.5
17:00 70.68 54.27 56.79 0.1 0.6
18:00 70.67 52.81 56.79 0 0.6
19:00 70.66 54.82 56.59 0 0.6
20:00 70.64 53.29 56.59 0 0.6
21:00 70.63 53.78 56.59 0 0.6
22:00 70.62 54.77 56.59 0 0.6
23:00 70.6 52.38 56.69 0 0
24:00:00 70.59 54.91 56.69 0 0
2017/1/5 1:00 70.57 52.39 56.69 0 0
2:00 70.56 53.98 56.69 0 0
3:00 70.54 52.17 56.69 0 0
4:00 70.53 54.67 56.69 0 0
5:00 70.51 52.92 56.79 0 0
6:00 70.5 53.98 56.59 0 0
7:00 70.49 54.73 56.79 0 0
8:00 70.47 52.72 56.59 0 0
9:00 70.46 54.24 56.59 0 0
10:00 70.44 52.94 56.59 0 0
11:00 70.43 53.99 56.89 0 0
12:00 70.42 55.02 56.69 0 0
13:00 70.4 53.23 56.69 0 0
14:00 70.38 51.44 56.49 0 0
15:00 70.37 55.05 56.49 0 0
16:00 70.36 53.88 56.49 0 0
17:00 70.34 52.28 56.59 0 0
18:00 70.32 51.99 56.59 0.1 0.1
2017/1/5 19:00 70.31 54.49 56.39 0 0.1






天ヶ瀬発電所[水力
関西電力(株)
所在地:京都府宇治市宇治
運開:1964.5
水路式・流込式
    認可最大出力:92,000kW      常時出力:6,600kW
    最大使用水量:186.14立方メートル毎秒
    有効落差:57.10m
    水車:2台 総出力100000kW
    流域面積:4200.0平方キロメートル
    取水:宇治川[天ヶ瀬ダム]78.50m
    放水:宇治川20.00m




~淀川~
(宇治川桂川木津川合流)
出 典:水資源機構

磯島取水場
大阪府営水道




一津屋取水場
伊丹市水道局



大道取水場
阪神水道企業団



淀川大堰[wiki
1964年(昭和39年)に完成した長柄可動堰を改造して1983年(昭和58年)に完成した淀川最下流にある河川施設である。大阪府と兵庫県への上水道 と工業用水道供給を目的にしている。

健康の為に歩いているけど今日は明るいので色々発見がある。淀川大堰に続いてなんとEH10を発見!!すげぇ〜! pic.twitter.com/SIB9XBE33C

— とはずがたり (@tohazugatali1) May 19, 2022

長柄可動堰以来の目的である上水道と工業用水道については大阪市とその周辺自治体及び兵庫県に毎秒10トン、阪神工業地帯に毎秒10トンの用水を供給す る。次に不特定利水であるが、これは大阪市内を流れる旧淀川とその分流である木津川、安治川、道頓堀川やここから取水する大阪城の堀に対し、従来は最大毎 秒70トンの河水を一定量放流していた水量を大阪湾の満潮時には毎秒100トン、干潮時には毎秒40トンに量を調節して放流する。平均放流量は毎秒60ト ンであるが、一日のうちに水量を増減させて放流することにより人工的に洪水を起こし、滞留していた汚水を大阪湾に流して水質汚濁を改善させる。こうした人 工的に洪水を起こす放流操作をフラッシュ放流と呼び、全国の国土交通省直轄ダムで実施され河川環境の改善に実績を上げている。

(大阪湾)