水力あれこ れ 利根川・吾妻川・那珂川伊南川 
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ )
22.1.27作成開始
25.12.27独立
鬼怒川下流の利水と発電[→上流篇]

沿川風景(鬼怒川発電所より下流)

〜沿川風景〜

鬼怒川発電所放流地点での水源は鬼怒川発電所45.00m3/sと竹之沢発電所12.52m3/sである。この放流水をジャンクションして(恐らく鬼怒川発電所の放流水をそのまま通水して)西古屋ダム経由で塩谷発電所

東京電力(株) 竹之沢発電所[DB] [→上流篇]           
運開:1922.12
水路式・流込式
出力:8,600kW   常時:63kW[DB]←流石に630kWの誤りでは?その場合[7.33%]である。但し直結の川治第二は0kWなので 63kWもあり得るのかも,,
水量:12.52m3/s
落差:83.33m
水車:立軸フランシスラ2台 9,800kW
導水:6,834.3m[無圧トンネル・水路橋など]
流域:350.6km2
取水:川治第二発電所(直結) 441.43m
放水:鬼怒川348.59m

水圧鉄管のみw


東京電力RP(株) 鬼怒川発電所[水 力][→上流篇]           
運開:1912[鬼怒川水力電気(株)・下滝発電所]/更新運開:1963.11[東京電力(株)・鬼怒川発電所]
水路式・調整池式
認可最大出力:127,000kW    常時出力: 11,200kW[8.8%]
最大使用水量:45.00m3/s(黒部ダム取水分13.0m3/s・栗山発電所放流分30.0m3/s)    常時使用水量: 5.06m3/s
有効落差:330.4m
水車:立軸フランシス水車ラ2台 総出力138000kW
導水路: 総延長:14,638.2m / 放水路: 636.9m
流域面積:277.0km2
取水:鬼怒川[黒部ダム](→蜂ヶ沢?→カブト沢?→田茂沢川→)→逆川[調整池]→恋路沢 687.6m
放水:鬼怒川[放水口(ここ)→中岩ダム→中岩発電所/西古屋ダム→塩谷発電所] 344.2m

早くも薄暗くなってる(8月の18時過ぎ)けど,朝,掛川を出て4ダム含め川俣や湯西川の奥迄駆けずり回って最終目的地だったのである。
22.8

<未利用落差34m>

中岩ダム[wiki][便覧] [地理院][DB]             
河川     利根川水系鬼怒川(鬼怒川発電所45.0m3/s・竹之沢発電所12.52m3/s)
目的/型式     P(道谷原発電所11.13m3/s)/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     26.3m/107.9m/12千m3
制水門:  ローラ・ゲートラ2門
流域面積/湛水面積     697km2 ( 全て直接流域 ) /12ha
総貯水容量/有効貯水容量     1488千m3/171千m3
ダム事業者     東京電力(株)
着手/竣工     1922/1924

>中岩ダム(1924竣工)は鬼怒川発電所(旧:下滝発電所・1912運開)、竹之沢発電所(1922運開)の放流水および男鹿川からの水が流入 し、中岩ダムは常に一定量を放流する逆調整の役目を担っている。戦後の再開発で発電に使う水量が増加したことに伴い、1963年に西古屋ダムが建設され た。以降、中岩ダムと西古屋ダムの2つが鬼怒川発電所の調整池として機能している。 [wiki]
>中岩ダムは鬼怒川上流域の全流量を調整する位置に建設され、電力需要の少ない早朝はダム放流が止められていた。そのことで早朝と電力ピークの夕方 では大きな差が生じ、放流量の日内変動は下流平野部の河川水位に大きな変動を及ぼした。これによって、ダム運用開始時から、鬼怒川水力電気と下流の農業水 利組合との間で放流の方法を巡る激しい水利紛争が起こった。1932年、栃木県知事の調停によって、「中岩ダムが灌漑期間中、自然流量を放流する逆調整を 行う」という条件で妥結し、紛争は和解した。 [wiki]
>付近に近づく道はなく、撮影は困難を極めた。このダムのすぐ上流にライン下りの船着き場があるので、この船に乗ればダムを目の前にすることができるらしい。[マニア]
ダムマニアさんの写真によるとこの先に利水標がっ!場所的に中岩発電所のものらしい。。

下滝の後,更に竹之沢と発電所が整備された後で逆調整池として建設された中岩ダムだが逆調整とは逆のメリハリの付けた運用で下流の農民の憤激を買い1932年には知事による調停となったらしい。

東京電力(株) 中岩発電所[DB]              
運開:1924.10 /現行施設運転開始年月:  1995.08
ダム式・調整池式
最大出力:4,600kW   常時出力:280kW[6.08%]
最大使用水量:     33.39m3/s
有効落差:    16.36m
水車:   立軸カプラン/横軸フランシス 計2台 総出力(定格)     (kW)       4,758
流域面積;   697.0km2
取水:鬼怒川[中岩ダム] 326.85m
放水:鬼怒川 310.19m

道谷原発電所取水堰堤[場所(El.308m)][→道谷原発電所]             
目的:発電(11.13m3/s)


潅漑用水の頭首工?[場所(EL.306m)][ストビュウ]           


〜板穴川〜


〜砥川〜
発電所名:砥川発電所(とがわ)[kiss.f5
事業者名:東京電力HD
出力(kW):240
開始年月:平成23年1月

今市ダム[便覧
河川     利根川水系砥川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     75.5m/177m
流域面積/湛水面積     14.8km2 ( 全て直接流域 ) /38ha
総貯水容量/有効貯水容量     9100千m3/6200千m3
ダム事業者     東京電力(株)
着手/竣工     1979/1988
ダム湖名     今市調整池 (いまいちちょうせいち)

東京電力(株) 今市発電所[DB]
当初運開年月:1988.07
ダム水路式・純揚水式
最大出力     (kW)       1,050,000   常時出力     (kW)       -
最大使用水量     (m3/s)       240.00
有効落差     (m)       524.00
取水:栗山ダム(上池)1054.00m
放水:今市ダム(下池)  512.00m
河川名             砥川、ネベ沢川、シャジ沢川ほか
流域面積     (km2)       14.8

栗山ダム[便覧
河川     利根川水系ネベ沢川
目的/型式     P/ロックフィル
堤高/堤頂長     97.5m/340m
流域面積/湛水面積     0.9km2 ( 全て直接流域 ) /32ha
総貯水容量/有効貯水容量     7070千m3/6200千m3
ダム事業者     東京電力(株)
着手/竣工     1979/1988



〜小百川〜

発電所名:小百川発電所(こびゃくがわ)[kiss.f5][栃木県
事業者名:栃木県企業局
運開:1991.1
出力(kW):190
発電量:一般家庭約200世帯分
落差:103m
導水:約2km
水車:横軸ペルトン型で最大出力190kW
取水:小百川[小休戸砂防堰堤(1974設置)]

>既設の砂防堰堤(副堰堤)から取水し、約2km下流の発電所との落差を利用した水路式発電所で、令和3(2021)年1月に運転を開始






〜白石川〜

西古屋(にしごや)ダム[場所][wiki][便覧][東電]            
取水:塩谷発電所(18.0m3/s) 334.20m
河川     利根川水系白石川(中岩ダム)
目的/型式     P/重力式コンクリート
洪水吐:自由越流
堤高/堤頂長/堤体積     21.5m/189.7m/16千m3
流域面積/湛水面積     286.3km2 ( 直接:9.3km2 間接:277km2 ) /8ha
総貯水容量/有効貯水容量     54.7万m3/40.0万m3
ダム事業者     東京電力(株)
着工/着手/竣工    1961 [wiki]/ 1962(本体着工[東電]) / 1963

東京電力(株)  塩谷発電所[場所]           
運開:  1963.11   
ダム式・調整池式
最大出力:9,200kW   常時出力:1,500kW[16.3%]
最大使用水量: 18.00m3/s
有効落差:  61.34m
水車:立軸フランシスラ1台 10,400kW
導水:総延長 4,760.3m 無圧トンネル、蓋渠、サイフォン/放水路:3,063.4m  無圧トンネル
流域面積: 286.3km2
取水:鬼怒川、白石川[中岩ダム西古屋ダム] 334.20m
放水:鬼怒川(これ?)276.75m


東京電力(株) 道谷原発電所           
運開:1922.8/現行施設:1988.03
水路式・流込式
最大出力:1,900kW 常時出力:1,900kW
最大使用水量:11.13m3/s
有効落差:19.39m
流域面積: 698.5km2
取水:鬼怒川[取水堰堤(←中岩発電所)] 、古大谷川(←?:対岸[地理院]なんだけど・・※)305.30m
放水:鬼怒川280.00m

※:対岸に延ばしているらしい♪(五十里ダム掲示より)
てか大谷川は昔はこんな場所を流れてたんだな!大谷向は昔は今市市街から見て大谷の向こうじゃなかった??



【下流開発篇】

[私案]佐貫発電所
出力:6,100〜8,200kW[+8.2MW]
水量:30.0〜40.0m3/s→下流の風見発電所はなんと42m3/sである!
落差:24m
導水:4.88km
取水:鬼怒川[大渡堰堤(道谷原発電所11.13m3/s・塩谷発電所18.00m3/s)]278m
放水:鬼怒川[佐貫頭首工]252m

 


[大谷川→大谷川篇]

佐貫頭首工[地理院(EL.252m)][農水省][水土礎][農業農村工学会] [DB]           
取水:鬼怒川中部用水
基幹施設・佐貫頭首工(塩谷町佐貫地先)
取水量最大42m3/s 
高さ  2.85m /堤頂長   225.40m
制水門     スルース・ゲート×6門 径間(口径)   3.75m /高さ  2.05m
階段式魚道,土砂吐(ローラゲート:2 門),洪水吐(ローラゲート:1 門,転倒ゲート:2 門),固定堰(重力式コンクリート堰:堰高3.35m 延長123m)

>佐貫頭首工は,国営鬼怒川中部農業水利事業と栃木県営風見発電事業の共同施設として昭和 39 年に完成した頭首工である。
>堰の構造は,左岸より階段式魚道,土砂吐(ローラゲート:2 門),洪水吐(ローラゲート:1 門,転倒ゲート:2 門),固定堰(重力式コンクリート堰)となっている(写真-2)。上流左岸側に取水水門(スライドゲート:6 門)が設置されており,最大取水量は 42m3/sである。[農業農村工学会]


出典:栃木県

栃木県企業局 風見発電所[水土礎][kiss.f5][DB][栃木県
栃木県塩谷町風見山田
発電方式:水路式
出力:最大10,200kw   常時出力     (kW)       1,900
最大使用水量     (m3/s)       42.00
有効落差     (m)       29.40
取水位     (m)       253.05
放水位     (m)       218.52
流域面積     (km2)       1,081.0
  当初運転開始年月     (西暦年.月)       1964.04
 (導水路) 総延長     (m)       5,432.3
  (主要導水路) 型式             無圧トンネル
  (主要導水路) 延長     (m)       4,210.8
 (放水路) 総延長     (m)       841.0
  (放水路) 横     (m)       4.65
  (放水路) 高さ     (m)       4.30
(水車) 立軸 カプラン ×1台 総出力(定格)     (kW)       10,200



附近概要図
出典:新エネ庁

東京電力HD(株) 西鬼怒川発電所(にしきぬがわ)[場所][DB][新エネ庁][kiss.f5
運開1928.04
水路式・流込式 
最大出力:1,200kW  常時出力:540kW[45.0%]
最大使用水量     (m3/s)       12.22
有効落差     (m)       11.01
導水路: 1,749.7m無圧トンネル、開渠、水路橋
流域面積: 1,081.0km2
取水:逆木幹線(根川用水?)・西鬼怒川 217.90m
放水:小室用水・西鬼怒川 202.60m


岡本頭首工           


勝爪頭首工           


鬼怒川水系の農業水利農水省

    1966年には佐貫地点に佐貫頭首工が完成し、鬼怒川中部用水の大規模な利水が行われるようになりました。
その後、1975年に鬼怒川南部地区に勝瓜頭首工が完成し、1986年に鬼怒中央用水の岡本頭首工が完成しました。





















図2-2-1   鬼怒川における国営農業水利事業

1)鬼怒川中部農業水利事業
鬼怒川佐貫地点までの板穴川、大谷川等を含んだ上流ダム地点まで






















図2-2-2    鬼怒川中部農業水利事業概要図

2)鬼怒中央農業水利事業
佐貫より下流、岡本地点まで

















  




図2-2-3    鬼怒中央農業水利事業概要図

3)鬼怒川南部農業水利事業所

























図2-2-4    鬼怒川南部農業水利事業概要図

国営鬼怒川南部農業水利事業
    増加する水需要に対応するため、建設省が総合的な治水および利水対策として、鬼怒川上流にダムを建設しました。1956年(昭和31年)に五十里ダムが、 1966年(昭和41年)に川俣ダムが竣工しました。(鬼怒川南部農業水利事業完了後の1983年(昭和58年)には川治ダムが完成し、現在はこの三つの ダムを統合管理することにより鬼怒川の水位や流量の管理を行っています。)
    そこで農林省(現在の農林水産省)は、上流からの放流計画に合わせつつ地域の農業用水の需要を満たすために、水利施設の整備を行うことにしました。