水力いろいろ 富士川 早川
 22,1,17作成
芝川・潤井川の水力発電

上野地区の水源・源流
https://uenohills.com/aboutueno/water/



可成りこまめに用水が張り巡らされてるようである。。

これらの水量を使っての水力発電群という訳の様だ♪

4000kW以下ハ相手トセズの私としても,面的に水発が拡がって結果的にそこそこの発電量を実現している富士宮の様子は好ましく思える。

更に『ふじのみや探検第28 号』[pdf] に拠ると1000kW以下の小水力発電日本一の富士宮市だそうな。まあ1000kWで一律に切る意味はあんま感じないからad hocだとは思うけど,ぶち上げるのは意義ありである。

小水力発電所数

自治体名
箇所
備考

富士宮市
12


庄原市
10


伊那市


 
最大発電出力合計

自治体名
合計(kW)
備考

富士宮市
6,350kW


砺波市
3、150kW


肝付町
2,785kW

同資料には発電所の場所も載っていてややこしい本地域の整理に非常に役立った。水力さんの水系お纏め 力にも敬服。

発電所一覧(①~⑯の情報は2018年 12 月 現在)
No
発電所名 事業者 利用河川等 出力(kW)
水量
(m3/s)
落差
(m)
備考
最大
常時(対最大常時比)

大棚(おおだな) 東京発電(株)
芝川
五斗目木川(ごとめきがわ)
630kW
450kW(71.4%)
5.00m3/s
15.65m
既設小水力
[1]
猪之頭

芝川
4,000kW
2,200kW(55%)
10.00m3/s
50.13m

[2]
足形

芝川
1,900kW
1,500kW(78.9%)
7.43m3/s
30.91m
放水:内野発電所
[3]
内野

足形PS
1,700kW
1,400kW(82.4%)

29.10m


白糸
芝川 650kW
225kW
4.17m3/s
24.24m
既設小水力・放水:猪の窪川(芝川合流部)
[4]
狩宿(かりやど)

芝川
1,700kW
1,700kW(100%)
4.16m3/s
50.0m
常時=最大→水量増やせる筈

半野(はんの)
半野川 200kW
34kW(17%)
0.83m3/s
34.50m
既設小水力

熊久保 王子エフテック(株)
〃 /原川(はらかわ) 420kW

1.113m3/s

〃 放水:大堰用水(大堰川)

小水力発電設備 白糸滝養魚場
湧水(半野川)
19.8kW


約3.5m
https://rief-jp.org/ct10/105353
[5]
大倉川
東京発電(株)
大倉川
1、900kW
1,500kW(78.9%)
2.37m3/s
100.15m


観音橋
芝川
970kW
150kW(15.5%)
1.67m3/s
72.03m
既設小水力
[6]
東原
王子エフテック(株)

965kW

4.035m3/s

〃 →ただし『ふじのみや探検第28号』で は
何故か小水力にカウントされず

的場第二

大堰(おおぜき)川 270kW

3.06m3/s

既設小水力

的場第一


250kW

1.948m3/s



猫沢(ねこさわ)
東京発電(株)
猫沢(ねこざわ)川 400kW

1.66m3/s
33.35m
〃 ・ねこ「さ」わPSにねこ「ざ」わ川なのか?
[7]
北原

芝川・猫沢PS
1,100kW
740kW
5.56m3/s
25.77m


青木
大堰(おおぜき)川 840kW
840kW(100%) 1.39m3/s
75.90m
既設小水力

大鹿窪(おおしかくぼ)

芝川
770kW
560kW(72.7%)
5.57m3/s
16.87m
既設小水力
[8]
鳥並
中部電力(株)
芝川
1,200kW
950kW(79.2%)
8.348m3/s
16.88m
放水:西山PS
[9]
西山

鳥並PS
2,100kW
1,600kW(76.2%)
8.125m3/s
30.22m
放水:長貫PS/芝川
[10]
長貫

芝川・西山PS
3,400kW
1,600kW(47.1%)

50.55m

[11]
芝川
王子エフテック(株)
芝川、久保川、小久保川
1,500kW
965kW(64.3%)
4.17m3/s
47.09m


芝富 中部電力(株)
芝川,長貫PS? 630kW
520kW(82.5%)
11.408m3/s
7.43m
既設小水力

富士宮マイクロ
水力発電設備
王子マテリア(株)
富士工場?
湧水



既設小水力・https: //www.jstage.jst.go.jp?
[※]








[12]
潤井川第一
王子エフテック(株) 潤井川
1,360kW
890kW(65.4%)
4.90m3/s
34.85m
中水力
[13]
〃 第二


4,200kW
2410kW(57.4%)
10.52m3/s
50.0m

[14]
〃 第三

〃 ・潤井川第二PS
2,600kW
1,970kW(75.8%)
11.13m3/s
31.32m


本門寺第一(内野)
三峰川電力(株)
北山用水
120kW



新設小水力・三峰川電力

本門寺第二(上井出)


140kW



〃 ・ 〃 

北山
東京発電(株)







北山
(N法)富士山スマート
エナジー





〃 N法:NPO法人



1.芝川(1-1 芝川上流・半野用水・大倉川  1-2 芝川下流・猫沢川)  2.大堰用水(大堰川) 3.潤井川  4.北山用水

発電に使われるのは芝川と大堰用水,そして潤井川がメインである。今後北山用水に開発の手が伸びる。
芝川は更に支流の大倉川・半野用水に発電所がある。そして多くが王子製紙系の王子エ フテックの所有になっているようである。その他,中電と東電系の東京発電の三つ巴である。
エフテックってなんだよと思ったが前身のカッコイイ名前の王子特殊紙が恐らく同業(特種製紙)の富士製紙と合併して出来た会社で富士のFに特殊紙の技術の テックってことなのであろう。沿革は こちら。王子製紙の分割とか色々絡んでて意外にムネアツ。


1.芝川

1-1 芝川上流

①東京発電(株) 大棚発電所[水力] [静岡 県
所在地:静岡県富士宮市猪之頭
運開:1945.3
水路式・流込み式
    認可最大出力:630kW      常時出力:450kW
設備利用率:62.1% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:5.00立方メートル毎秒
    有効落差:15.65m
    水車:横軸フランシス水車 出力630kW×1台
    導水路:総延長1305.5m
    流域面積:43.4km2
    取水:芝川673.29m
    放水:芝川656.39m





[1]猪之頭発電所


[2]足形発電所


[3]内野発電所


横手沢分流門[こ れか?
洪水時大倉川ダムに水を誘導する水門。常時取水して大倉川に貯めておきたい所だが,白糸発電所や半野川沿いの発 電所もあるので難しいのか。

半野川もこの辺で分流

②白糸発電所[たわたわ][水 力][DB
東京発電(株)
静岡県富士宮市佐折
運開:1917.1
水路式・流込式
    認可最大出力:650kW      常時出力:225kW
    最大使用水量:4.17m3/s
落差(旧建屋)    有効落差:24.24m
設備(旧建屋)    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力650kW
    導水路:総延長292.6m
    流域面積:63.3平方キロメートル
    取水:芝川553.55m(←高すぎないかやぁ? こ こEL.531mではないのか?[DB] が533mを553mとした誤入力っぽい匂いが…。)
    放水:猪の窪川([ほぼ]芝川・508.55m・旧建屋)


[4]狩宿発電所[たわたわ][水 力][静岡県
東京発電(株)
所在地:静岡県富士宮市狩宿
運開:1919.11[甲府電力(株)]←甲府資本が入って来てたのか~。
水路式・流込式
    認可最大出力:1700kW      常時出力:1700kW
設備利用率:76.4% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:4.16m3/s
    有効落差:50.00m
    水車:横軸フランシス水車 出力1700kW×1台
    導水路:総延長1408.2m
    流域面積:147.5平方キロメートル
    取水:上 部水槽?448.90m(←芝 川457m)
    放水:芝 川395.86m

観音橋発電所1.67m3/s・322m迄70m程空隙落差あり・使用水量減もあり>

取水堰[大堰用水か?][場 所393m]

~半野川(半野用水)~

③半野発電所[たわたわ][Mapion] [水力] [静岡 県
東京発電(株)
静岡県富士宮市半野
運開:1947.2
水路式・流込式
    認可最大出力:200kW    常時出力:34kW
設備利用率:82.9% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:0.83m3/s
    有効落差:34.50m
    水車:横軸フランシス水車 出力200kW×1台
    流域面積:1.3km2
    取水:半野川469.92m
    放水:半野川432,96m

たわたわさんの画像に拠るとその辺の配電系システムに接続してるかのような小さな感じの発電所の様だがそれもその筈,たった200kWの出力である。とは いえ流域面積も1.3km2しかないので,これでも0.83m3/s取れるのは富士山麓の湧水の賜物か。
常時出力も小さく発電量が確保出来てるのか心配になる。但し設備利用率はかなり高い。常時出力基準よりも一寸だけ長い期間極端に水量が低い時期があるけど あとはフル稼働に近い感じ?ちょっと謎である。

④王子エフテックス(株) 熊久保発電所[水 力][Mapion
静岡県富士宮市半野
水路式・流込式
    認可最大出力:420kW
    最大使用水量:1.113m3/s
    取水:半野川[こ れ?423m
    放水:大堰川[芝川を越えた向こう側へ送水か?]

~大倉川~

大倉川ダムは防災ダムで普段は水は貯めていない様だ。
大倉川発電所への不特定利水でもすりゃあいいのに。
なんなら発電所を建設しても良さそう。調べたら芝川の対策用に大倉川に建設されたダムの様だ。

大倉川ダム(大倉川農地防災ダム)[便覧][場 所EL.449m][農 業農村工学会
河川     富士川水系大倉川
目的/型式     F/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     45m/152m/309千m3
流域面積/湛水面積     57.6km2 [直接流域:12.6km2・間接流域:45.0km2(芝川)]/18ha
総貯水容量/有効貯水容量     2220千m3/2050千m3
ダム事業者     静岡県
着手/竣工     1966/1975

図-1 ダムの特徴(芝川からの分流地点(横手沢)とダム地点に,それぞれゲート及びバルブを設置し,2ヵ所で洪水を調節している。)
出典:農 業農村工学会

[私案]新大倉発電所
出力:1,200kW
水量:2.0m3/s
落差:73m
面積:
取水:大倉川[大倉川ダム]448m
放水:大倉川[大倉川発電所]371m


[5]東京発電(株) 大倉川発電所[水 力][静岡県
静岡県富士宮市精進川
運開:1919.1
水路式・流込式
    認可最大出力:1,900kW 常時出力:1,550kW
設備利用率:67.1% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:2.37m3/s
    有効落差:100.15m
    水車:横軸フランシス水車 出力1900kW×1台
    導水路:総延長1234.1m
    流域面積:11.7km2←?上流の大倉川だむですら57.6km2もある。(←調べたら便覧が間違ってた。)
    取水:大 倉川371.62m
    放水:大 倉川265,99m





⑤東京発電(株) 観音橋発電所[水 力][静岡県
静岡県富士宮市精進川
運開:1924.1
水路式・流込式
    認可最大出力:970kW     常時出力:150kW
設備利用率:60.6% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:1.67m3/s
    有効落差:72.03m
    水車:横軸フランシス水車 出力970kW×1台
    流域面積:152.0km2
    取水:芝川322.55m[こ れか?
    放水:芝川248.08m[こ れか?

取 水口[?]

取 水口?[北原発電所?・川の名 前地図


1-2 芝川下流


~猫沢川①~

⑧東京発電(株) 猫沢発電所[静岡県
運開:1951.1
水路式・流込式
    認可最大出力:400kW    常時出力: ―kW
設備利用率:37.3% (2009~2017年年度実績) →水使用量が小さい癖に利用率低いな。。
    最大使用水量:1.66m3/s
    有効落差:33.35m
    水車:横軸フランシス水車 出力1100kW×1台
    導水路:総延長944.0m
    放水路:幅2.42m×高1.82m、総延長247.4m
    流域面積:167.2平方キロメートル
    取水:猫 沢川266.65m
    放水:芝川[北原発電所]230.57m

下流には安居山用水猫沢頭首工があるようだ。


[7]東京発電(株) 北原発電所[水 力][静岡県
静岡県富士宮市精進川
運開:    大正11(1922)年4月
水路式・流込式
    認可最大出力:1,100kW    常時出力: 740kW
設備利用率:52.8% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:5.56m3/s
    有効落差:25.77m
    水車:横軸フランシス水車 出力1100kW×1台
    導水路:総延長944.0m
    放水路:幅2.42m×高1.82m、総延長247.4m
    流域面積:167.2平方キロメートル
    取水:芝川[こ こ?]、猫沢発電所こ こ?]231.46m
    放水:芝川202.16m

北原は猫沢1.66m3/sから連檐するのみの様であるが,大倉川発電所2.37m3/s,観音橋1.67m3/s等を糾合するターミナル的存在。合計5.7m3/sを糾合して5.56m3/sで出力する。も う一寸欲しいけどまあ許容範囲か。水車にもマージンはなさそう。しかも稼働率は52%とそんなに高くない。。

此処を起点としてそれ以下,大鹿窪(取水位180.39m)自(よ)り鳥並・西山・長貫と次々と連檐して最終的に芝富(放水位 47.2m)に至るようである。また西山直下からは芝川PSへも分流していそう。
大鹿窪のみ東京発電で芝川は王子エフテック所有で一体運営は望めなさそうではあるが,全部で9,500kWと1MWクラスの電源として機能している。まあ 勿論この一連のシステムを1000個用意してやっと最新鋭の石炭火発や原発一基分なので気の遠くなるような話しではある。。
私が貯水池・調整池付の水力,洋上風力,プルトニウムを生産せず炉の爆発もしない溶融塩炉なんかに期待するのはそういう規模感故である。

燕(つばくろ)頭首工[静 岡県][地 図EL.200m]
安居山用水
大倉川ダムで引用した論文には安居山頭首工となっていたけど正確には安居山用水燕頭首工というようだ。

~安居山用水~

安居山(あごやま)用水[静 岡県
そのため、大鹿村の渡辺新右衛門は、芝川から取水して村内を縦断する用水路を造成して、水田を開発する計画を立てました。下流の村からも工事に参加したい との申し出があり、費用を分担して着工しました。安居山用水と名づけられえたこの用水路は、明治28年(1895)に全線が完成しました。
総延長約12kmの安居山用水には2箇所の用水隧道があり、上流の隧道は森 山隧道で安政5年(1858)に貫通、下流の隧道は安居山隧道で明治28年(1895)に貫通しています。



~猫沢川②~

猫沢頭首工[静 岡県][場 所
安居山用水


(猫沢川芝川合流)

⑩東京発電(株) 大鹿窪(おおしかくぼ?)発電所[水 力][Mapion] [静岡 県
静岡県富士郡芝川町大鹿窪
運開:1928.1
水路式・流込式
認可最大出力:770kW      常時出力:560kW
設備利用率:59.0% (2009~2017年年度実績)
 最大使用水量:5.57m3/s
有効落差:16.97m
    水車:立軸フランシス水車 出力770kW×1台
    導水路:総延長708.4m
    流域面積:171.3km2
    取水:芝川180.39m(こ こ?EL194m)
    放水:芝川160.27m

最大認可出力に対して割りと出力高めである。
有効落差が小さいのは残念だけど出力増強出来るのではないか。

[8]中部電力(株) 鳥並発電所[水 力][静岡県
静 岡県富士宮市鳥並
運開: 大正11(1922)年12月
水路式・流込式
認可最大出力:1,200kW   常時出力:950kW
設備利用率:51.9% (2009~2017年年度実績)
最大使用水量:8.348m3/s
    有効落差:16.88m
    水車:横軸カプラン水車 出力1230kW×1台
    導水路:総延長545.1m
    流域面積:182.2km2
    取水:芝川160.06m
    放水:西山発電所142.56m

同じくお隣(直下)の鳥並PSも常時出力高め。しかも連檐しているシリーズ発電所。
もっと云うとその直下の西山長貫発電所も連檐している。上流の鳥並は下流 の西山よりも取水量が多い。。

[9]中部電力(株) 西山発電所[水 力][静岡県
静 岡県富士郡芝川町大久保
運開:1911.9[四日市製紙(株)・現在の王子エフテックの前身の一つ]
水路式・流込式
    認可最大出力:2,100kW      常時出力:1,600kW
設備利用率:61.0% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:8.125m3/s
    有効落差:30.22m
    水車:立軸フランシス水車 出力2170kW×1台
    導水路:総 延長1752.982m
    流域面積:187.7平方キロメートル
    取水:鳥並発電所141.84m
    放水:長貫発電所、芝 川(これか?)109.71m→芝 川PSにも導水?

割りと近所の早川に山梨県企業局の西山発電所があってややこし い。
西山発電所と一個下の長貫発電所の水使用量が8.125m3/s[毎秒292立方尺?]で一致しているので西山の 水がそのまま長貫に行って発電しているかと思いきや,落差のデカい長貫(有効落差50.55m)と西山(同じく30.22m)の常時出力が1,600kW で等しいので水を長貫に流さず放流しているのか?下流の長貫の方が水使用量が少ないってのも合点がいかぬが…どうも王子 FTの芝川発電所(4.17m3/s)の取水もあるのでその辺の絡みもあるのかもしれない。
少なくとも大鹿窪~西山は連続して稼働率が高そうなので水量を別途確保して発電出来そうである。どうも西山直下の堰で取水して芝川PSへ水を回してるっぽ い。
また長貫の手前で芝川の富士川合流によって山が尽きでしまうのもあり,この間で発電所をもう一基作るのが良さそう。(橙色線)

[試案]新芝川発電所
出力:4,000kW[+4.0MW]
水量:6m3/s
落差:81m
取水:芝川[大鹿窪取水堰](こ こEL194m)
放水:芝川[西山発電所放水堰・長貫発電所取水堰・芝川発電所取水堰?](こ こらEL109m)

[10]中部電力(株) 長貫発電所[水 力][静岡県
静岡県富士郡芝 川町長貫
運開:1920.2[四日市製紙(株)→王子エフテックの前身の一社]
水路式・流込式
認可最大出力:3,400kW     常時出力:1,600kW
設備利用率:59.4% (2009~2017年年度実績)
 最大使用水量:8.125m3/s
    有効落差:50.55m
    水車:横軸フランシス水車 出力3500kW×1台
    導 水路:総延長2622.0m[←これであろう]
    流域面積:192.2平方キロメートル
    取水:芝川、西山発電所109.70m
    放水:芝川、芝富発電所?56.33m


[11]王子エフ テックス(株) 芝川発電所[水 力][王 子FT
静岡県富士郡芝川町羽鮒
運開:1964.3[富士製紙(株)→王子エフテック社の前身の一]
水路式・流込式
    認可最大出力:1,500kW   常時出力:695kW
    最大使用水量:4.17m3/s
    有効落差:47.09m
    水車:横軸フランシス水車 出力1500kW×1台
    導水路:総 延長3614.4m(これか?)
    流域面積:114.0km2
    取水:芝川、久保川、小久保川105.20m
    放水:富士川50.61m[こ れか?

⑫中部電力(株) 芝富発電所[DB] [水 力][静岡県
静岡県富士郡芝川町羽鮒
運開:1926.2[静岡電力(株)]
水路式・流込式
認可最大出力:630kW      常時出力:520kW →常時比高い。水量倍ぐらいには増やせそう。
設備利用率:47.2% (2009~2017年年度実績)
    最大使用水量:11.408m3/s(以前は11.409m3/s)→こんな微妙な変更,何があったんだ!?
    有効落差:7.43m(以前は7.424m)→改修でもしたのかな?
    水車:立軸プロペラ水車 出力680kW×1台
    導水路:総延長1052.91m
    流域面積:203.6km2
   取水:取水箇所数…3箇所 芝川、長貫発電所?58.60m
    放水:富 士川47.02m

最後,王子FT芝川発電所と中電芝富発電所と更にその辺の富士川近辺の水を集めて発電を検討する。
その辺の富士川近辺の水だけで68km2程集水出来そうである。


[試案]富士川第三発電所
出力:7,700kW[+7.7MW]
水量:21.6m3/s=6.0[富士川]+11.4[芝富P]+4.2[芝川P]
落差:43m
流域:68.0km2
取水:富士川47m
放水:駿河湾1m



2.大堰(おおぜき)用水(大堰川)

大堰頭首工[
河川:芝川EL.393.1m

東原発電所沈砂池[] [地 理院]→す とびゅう(2015.1)には大堰頭首工改修工事との看板が見える。

東原発電所上部水槽[] [地 理院

[6]王子エフテック ス(株) 東原発電所[水 力][場 所
静岡県富士宮市上条
 水路式・流込式
    認可最大出力:965kW
    最大使用水量:4.035m3/s
    取水:芝川[大堰頭首工
    放水:芝川[的場第二発電所3.06m3/s]

正門前はこんな感じらしい。

何が立ち入り禁止だゴラァ!

大人しく敷地を開放しなさい! pic.twitter.com/wjsKMoli8O

— とらべらー@ダム、隧道、廃墟、城跡等を徘徊中 (@Traveler_dam) May 3, 2024


的場第二発電所上部水槽[] [地 理院

⑦王子エフテックス (株) 的場第二発電所[水力
静岡県富士宮市上条
 水路式・流込式
    認可最大出力:270kW
    最大使用水量:3.06m3/s
    取水:大堰川[東原発電所4.035m3/s]
    放水:大堰川

王子エフテックス (株) 的場第一発電所[水力
静岡県富士宮市上条
 水路式・流込式
    認可最大出力:250kW
    最大使用水量:1.948m3/s
    取水:大堰川
    放水:大堰川


⑨東京発電(株) 青木発電所[水力][静岡県
静岡県富士宮市青木
運開:1911.10
水路式・流込式
    認可最大出力:840kW   常時出力:840kW[100%]←!
設備利用率:72.3% (2009~2017 年年度実績) ←最大=常時(↑)とはいえ流石に100%ではないんだなw
    最大使用水量:1.39m3/s
    有効落差:75.90m
    水車:横軸フランシス水車 出力840kW×1台
    導水路:総延長322.0m
    流域面積:156.7平方キロメートル
    取水:大堰川276.99m
    放水:大堰川196.52m

下流に行く程使用水量が減ってるけど,これは下流に行く程田畑に潅漑供給が済んで水量が減っていくということの反映か。


3.潤井川

王子系列の一部水力発電所は日本発送電から中電所有に収まってるのに潤井川の下流三つの発電所はいずれも戦前運開なのに王子エフテック所有になってるのは どん な経緯??

[※]こ こ[→地理院],大堰用水の東原発電所の一寸裏手辺りの潤井川沿い。実態は不明ながら発電所マークが。現地 の様子はこ んな感じ[→すとびゅう]


[12]王子エフ テックス(株) 潤井川第一発電所[水 力
静岡県富士宮市山本
運開:1925.9
  水路式・流込式
    認可最大出力:1,360kW  常時出力:890kW
    最大使用水量:4.90m3/s
    有効落差:34.85m
    水車:横軸フランシス水車 出力1360kW×1台
    導水路:総延長1637.4m
    流域面積:105.8平方キロメートル
    取水:潤井川111.35m
    放水:潤井川74.62m

[13]王子エフ テックス(株) 潤井川第二発電所[水 力
静岡県富士宮市山本
  運開:1925.9
  水路式・流込み式
    認可最大出力:4,200kW 常時出力:2,410kW
    最大使用水量:10.52m3/s
    有効落差:50.00m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力4200kW
    導水路:総延長3366.9m
    流域面積:105.8平方キロメートル
    取水:潤井川111.35m
    放水:潤井川第三発電所、潤井川57.96m

[14]王子エフ テックス(株) 潤井川第三発電所[水 力
静岡県富士宮市山本
運開:1925.10
水路式・流込式
   認可最大出力:2,600kW    常時出力:1,970kW
    最大使用水量:11.13m3/s
    有効落差:31.82m
    水車:立軸フランシス水車×1台、横軸フランシス水車×1台 総出力2600kW
    導水路:総延長898.7m
    流域面積:164.7平方キロメートル
    取水:潤井川、潤井川第二発電所57.76m
    放水:潤井川25.95m



4.北山用水