水力発電あれこ れ 九頭竜川(目次)  北 陸電力水力発電所(抄)
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
2022.2.3独立
九頭竜川水系足羽川の利水

~足羽(あす わ)川~

1.現況(地図)
(日野川合流)─[福井市街]─(一乗谷)─[廃 止]宿布発電所小和清水発電所──【足羽川ダム(多目的ダム)=廃案】──足羽発電所─(上味見川)─白栗発電所─(部子川[足羽川ダム(穴 あきダム)=建設中])─持越発電所──(源流・▲冠山)[→冠山道路・徳山ダム・長良川]
2.増強案(地図)
(日野川合流)─[福井市街]─(一乗谷)─下流部増強(+12.3MW)】──足羽発電所【増強案(+3.7MW)】─(上味見 川)─上流部開発(+14.9MW)】─(源流・▲冠山)

1.現況


(日野川から分岐)

(福井市街・足羽山など)

福井市街から一乗谷方面へ分け入る辺り発電所の好適地なのだがまともにやっていない。足羽発電所で10m3/s,小和清水に至っては流域250km2に対 して5m3/sしか使ってない。。
此処は投資すべきところである。滝波川では積極的なリプレースも行われている。
また2004年の平成16年豪雨では被害が著しかった[福 井県資料]。足 羽川上流(池田町付近)にダムを建設して洪水調整と発電を行いたい。発電ダムを治水に転用する打診に対して電発も陸電も毅然と拒絶の意志を 見せてくれたようである。[2011 年経産省の意見照会に対する回答

[廃止]北陸電力(株) 宿布発電所[水力    
福井県福井市宿布町
着工・1897.11 竣工:1899.2 運開:1899.5[京都電燈(株)] 増設:1901.3 (140kW) 1956.12:廃止
水路式・流込式
    認可最大出力:140kW(運開当時80kW)
    最大使用水量:6.34立方メートル毎秒 ←そこそこでかい
    有効落差:7.58m
    取水:足羽川
    放水:足羽川

北陸電力(株) 小和清水(こわしょうず)発電所[水力]     
最大出力:1,500kW 常時:680kW[45.3%]
使用水量:5.57m3/s (0.22)
有効落差:33.60m
流域:249.6km2
導水路:総延長3721.9m
取水;足羽川[取水堰]92.78m
放水:足羽川54.47m

ここもリプレースしたい。可能な水量の1/5程度しか使っていない(当社基準)。放水(発電)の場所をもう一寸下流に降ろして水量とともに落差も大きくす る。で検討。

[廃案]足羽川ダム[福井県
美山町蔵作[こ の辺か?こんな所に造ろうとしてたのか。。そりゃ反対も起きるわ。挙げ句の果てに流水ダムみたいな無駄遣いしやがって。。]
多目的ダム
>足羽川の上流にダムを造る計画は、昭和43年からありました。当初の建設予定地は美山町(現在は福井市)でしたが、水没により美山町・池田町にま たがる多数世帯の移転が必要であるなど社会的な影響の大きさから反対の声も大きく、事業は停滞していました。

北陸電力(株) 足羽発電所[水力][国 交省][DB]      
運開:1949.12     現行施設運開:1967.10
最大出力:3,000kW(運開当時1200kW)      常時出力: 630kW
    最大使用水量:10.50m3/s (47.2%)
    有効落差:41.70m(陸電データ、旧設備?)/:42.26m(水力発電所データベース、現設備?)
    水車:横軸フランシス水車 出力3680kW×1台
    導水路:総延長7588.7m
    流域面積:222.4km2
    取水:足 羽川上 味見川部 子川 145.24m
    放水:足羽川95.95m

国 交省の資料だと
>維持流量の期別パターン状況
>3/1~10/31 足羽川取水堰堤0.6(0.387) 部子川取水堰堤0.17(0.433) 味見川取水堰堤0.12(0.425)
>11/1~2/28 足羽川0.188(0.121) 部子川0.011(0.028) 味見川
となっていて味見川の冬期の尻切れ蜻蛉感もなかなかやっつけ仕事感が強いが,まあ取水堰の様子はよく判る。
括弧の付いてない数字は維持放流量で括弧付きの数字は比流量である。

この辺からいよいよ寸止まりの辺境の地,とは言えこの辺の福井県奥地出身の優秀な後輩どもを複数知っている(経済やエアロゾルの研究者になっている)ので 何か凄い秘訣があるのではないかと思ってる。越前蕎麦でも喰えば良いのか?!

今では

r125熊河池田線…R157との間が山で不通

R417(大垣市自り南越前町に至る国道)…冠山峠を林道経由・現在冠山峠道路を建設中

R476(大野市自り敦賀市に至る国道)…池田町東俣から南越前町杣木俣迄車道としては繋がっていない[例えばこの辺にレポ

r203(池田南条線)…岩見峠(魚見峠)が凄いヘアピンの山道だがなんとか車道供用中

と云う感じである。

まあ何でもかんでも道路造れば良いというものではないのではあるが,電力開発なんかと絡めてメリハリはつけて欲しい所である。道路造って借金も残ったし村 も結局衰退したでは税金を納める都市住民は堪ったものではない。一方で地方の高速道路は結構需要がある。この辺のメリハリも大事である。

北陸電力(株) 白粟発電所[水 力][DB]     
場所:今 立郡池田町松ヶ谷
最大出力:420kW 常時:0kW
水量:4.29m3/s
落差:12.31m
水車:プロペラ1台 総出力442kW
流域:151.50km2=持越と同じ
取水:足羽川・持越発電所159.35m
放水:足羽川145.24m

上流の持越発電所と完全連檐っぽい(流域が同じ!)なのに水量が減っている怪異が発生している。
~.29という端数は明らかにメール法制下の許認可では無く,尺貫法制下のそれであることを強く示唆するが,両発電所の差違が恰度1m3/sというこれま たメートル法制下でしか起こりえない減水に,おそらくはDBの誤記載
ではないかと私は疑っているが,どちらが正しいかは判らない。現地に飛ぶしか無いのかね。冠山道 路の開通が待ち遠しい[tw]わ。

国 交省の資料でもこうなっていたのでまあ間違いはないのか。

~部子川~

足羽川ダム[福 井県][便 覧
河川     九頭竜川水系部子川
目的/型式     F/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     96m/351m/670千m3
流域面積/湛水面積     105.2km2 ( 直接:34.2km2 間接:71km2 ) /94ha
総貯水容量/有効貯水容量     28700千m3/28200千m3
ダム事業者     近畿地方整備局
着手/竣工     1983/
出 典:国交省
こんな立派なものを造りやがって。。
少しは発電に活かせ。せめてⅡ期工事分は下の我が発電計画(特にこれは上流で被 る)と絡められないものかねぇ。。

福井豪雨(下記)をきっかけに部子川に足羽川ダムが建設されることになった。
>ダム堤体は足羽川支川の部子川に造られます。さらに、導水トンネルを通って水海川・足羽川・割谷川・赤谷川の上流に降った雨も足羽川ダムに集める 計画です。(施行中の1期計画では水海川からの導水のみ。2期計画(時期未定)で足羽川・割谷川・赤谷川から導水。)
>足羽川ダム建設のために、上小畑、下小畑、千代谷、金見谷、大本の5地区が水没等のために移転対象となり、68世帯が住み慣れた故郷を離れまし た。
>福井県は、観光の振興、水源地域の振興、通勤・買い物対策に貢献するため、国道417号道路改良事業(板垣坂バイパス整備)と国道476号道路改 良事業(白粟バイパス整備)を実施中です。

福井豪雨[国 交省

人的被害は死者4人、行方不明者1人、負傷者9人。
住家被害は全壊69棟、半壊140棟、一部破損229棟。

(2004年)7月17日21時ごろ、能登半島沖に停滞していた梅雨前線がゆっくりと南下しはじめ、夜半過ぎから急速に雨雲が発達。福井県嶺北北部の足羽 あすわ川流域を中心とした狭い範囲に大量の雨を降らせた。ちょうど足羽川に沿う形で上空に強い雨雲ができ、一帯に集中豪雨をもたらしたのである。
特に激しく降ったのは、18日の早朝から昼前にかけての時間帯だ。美山町では18日5時からの1時間で87mmもの雨量を観測。それから4時間ばかりの 間、同町はかつて経験したことのない猛烈な雨に見舞われた。降り始めからの総雨量は285mmに達し、平年7月の月間雨量236.7mmを上回る記録的な 豪雨となった。
福井市や池田町もほぼ同様の状況で、それぞれの降り始めから16時までの降雨量は福井市が198mm、池田町が217mmだった。
福井市内の天神橋地点では、2日間の総雨量は268.8mmだったものの、そのうちの228.9mmが18日の朝4時から10時までの6時間に降ってい る。6時間最大雨量でみた場合、1000年に1回の確率で発生する大豪雨だったことが、その後の調べでわかった。
早朝に美山町を襲った集中豪雨が激流となって福井市の足羽川に到達した9時台に、福井市も時間雨量75mmという観測史上最大の雨に見舞われた。足羽川の 水位はぐんぐん上昇し、九十九橋の水位計は9時10分に警戒水位を超えて7.15mに達し、12時過ぎには計画高水位を上回る10mに。そして、北陸本線 や木田橋の上下流部で濁流が堤防を越えて、市街地に流れ込み始めた。

 美 山町内に流れ込む濁流(美山中学校西側)




北陸電力(株) 持越発電所[水力] [DB]     
場所:今 立郡池田町持越
最大出力:860kW 常時:320kW
水量:5.29m3/s
落差:20.48m
水車:フランシス3台 総出力927kW
流域:151.50km2 (34.9%) =白粟に同じ
取水:足 羽川181.12m
放水:白粟発電所・足羽川159.35m


【増強案】
上流250mで集水すると下の地図の下半分側の赤い面積の様になる。109.5km2もある。11m3/s程取水して,発電 所はその水は地形的にも持越・白栗の改修費用含めた資本効率的 にも放水は足羽発電所足羽川取水堰へ向けた方が良さそう。
その水量を足羽の水量を上げてきっちり使い切って更にその下流でも一条谷辺り迄落とす。


>冬期に降水量が多く年間で2,000~3,000mmに達する多雨多雪地帯に属しています。[国 交省
とのことで強気に取水していく。流域の発電所はどれも弱気だが一番立派な足羽発電所も1949年と戦後間もなくの運開である。
まあ降雪期の水量が大きいからあんまダムは不要かも知れないけど台風だって来る(2004の福井豪雨は足羽川が氾濫した)し,足羽川に位はダムが欲しい。

約100mの落差,取水位250m(取水:魚見川・東俣・足羽川・水海川)で109.5km2。14m3/s取ると11.9MWととなる。
もう一寸標高上げてみる。取水位345mで落差190m程。



[比較私案]新足羽川発電所
出力:14,900kW[+14.9MW]
水量:9.2m3/s[1.67]
落差:190m
導水:13.77km
流域:55.1km2
取水:割 谷[堰堤(343m)]足 羽川[堰堤(337m)]水 海川 345m
放水:足羽川[足羽発電所]144m

これを受けて下流も増強。

[増強]足羽発電所
最大出力:6,700kW[+3.7MW]    常時出力: 630kW
最大使用水量:21.0m3/s[+10.50m3/s]
    有効落差:42.26m
導水路:総延長7588.7m+もう一条増 設
    流域面積:222.4km2
    取水:足羽川、上味見川・部子川 145.24m
    放水:足羽川95.95m

今はギリ取水出来てない羽生川方面にも手を出す。小和清水PSへの水は芦見川からでも取ってくれば良い。このくらいの取水量なら小和清水も残せる。

[私案]一乗谷発電所 or 新宿布発電所
最大出力:12,300kW[+12.3MW]   常時:2,500kW[20.3%]※
(※ 小和清水の常時出力の現況から判断するにこの地点で2.3m3/s程度か?面積が30.4km2 [12%]増えるので2.5m3/s程期待持てるか?)
使用水量:23m3/s (80%)
有効落差:64m
流域:249.6km2+30.4km2[羽生川等]
導水路:総延長5320m
取水;足羽川[足羽発電所]・羽 生川・(無 名)川95m
放水:足羽川27m

[改造私案]小和清水発電所
最大出力:1,500kW  常時:50kW※
(※ 芦見川分で発電・現状250km2で680kWなので20km2になったらこんなもんかな?)
使用水量:5.57m3/s (0.22)
有効落差:33.60m
流域:249.6km2+20.2km[芦見川]+30.4km2[羽生川等] =300.6km2 (この面積から一乗谷PSを併せて28.57m3/s[0.952]を取る形になる。)
導水路:総延長3721.9m+新設:1.28km
取水;足羽川[取水堰(一乗谷発電所・足羽発電所)]・芦 見川羽 生川・(無 名)川92.78m
放水:足羽川54.47m