電力総研 水力あれこれ
中電水力発電一覧 とは掲 (利水 電力)
22.6.21運開
中電の新鋭水力発電所[→こちらで日本全国の発電所で再検討]

1990年代に建設された平谷と北又渡,2020年代に運開予定の清内路と安倍川を纏めて見た。なかなかの高スペックを叩き出している。
バブル景気とその後の崩壊時の建設であるが,資本財価格の低下

中部電力(株) 北又渡発電所[水力] [とは
運開:1991.11
水路式・流込み式
認可最大出力:24,200kW   常時出力:3,000kW
最大使用水量:11.50m3/s (流域水量比:133.2%)←デカい!
有効落差:256.00m
水車:出力24900kW×1台
導水路:総延長11530.0m
流域面積:86.3km2
取水:遠 山川(便(たより)ヶ島)易老 沢発電所北 又沢兎 洞沢(937m[易老 沢稼働前は975.00m])
放水:遠山川(666.5m)


中部電力(株) 平谷発電所[水力] [DB] [中 電][とは
所在地:長野県下伊那郡平谷村五軒小屋
運開:1996.4
水路式・流込式
  認可最大出力:8,100kW    常時出力:790kW
    最大使用水量:8.50m3/s
    有効落差:113.50m
    水車: 出力8380kW×1台
    導水路:総延長4275.8m→主要用水路:巾3.00m×高さ6.05mとDBではなってるけど高すぎやろ。。
    流域面積:67.2km2 (=18.4+48.8)  (流域水量比:126%)
    取水:平谷川[平谷堰堤]、合川[合川堰堤]897.00m
    放水:平谷川[上村堰堤]777.10m

[建設中]中部電力(株) 清内路水力発電所[中電] [とは
2022.6運開予
出力:5,700kW
水量:2.5m3/s
落差:約273m
流域面積:31.6km2[推計]
導水距離:--km
年間想定発電量:約29,000MWh (設備稼働率:58%)
取水:黒川[太平黒川堰堤]・小黒川[小黒川堰堤]
放水:清内路川



[建設中]中部電力(株) 安倍川水力発電所[中 電17.3][中電 20.7][静岡 新聞][とは
静岡市葵区入島(にゅうじま)・梅ケ島(うめがしま)・有東木(うとうぎ)/ 安倍川水系・安倍川
運開:2022年予 (着工:2019年)→2024年12月
水路式・流込式
認可最大出力:7,100kW→7,500kW (発電効率87%)
想定年間発電量:約38,000MWh/年 (想定設備稼働率:61.1%)→約39,000MWh/年
   最大使用水量:7.00m3/s 
    有効落差: 約121m→125m
    導水路:導水トンネル4.8km
    流域面積:79.85km2(推計)
    取水:安 倍川407m付近
    放水:安 倍川274m付近

数値纏め
発電所名
水系・河川
運開年月日
認可最大出力
常時出力
最大使用水量
流域面積
最大常時比
水量面積比
その他備考
北又渡
天竜川・遠山川
1991.11
24,200kW
3,000kW
11.50m3/s
86.3km2
12.4%
133.3%

平谷 矢作川・上村川
1996.4
8,100kW
790kW
8.50m3/s
67.2km2
9.75%
126.5%

清内路
天竜川・阿智川
2022.6予
5,700kW
─kW
2.5m3/s
31.6km2[推]

79.1%

安倍川
安倍川・安倍川
2024.12予
7,500kW
─kW
7.0m3/s
80.0km2[推]

87.5%