電 力総研 水 力あれこれ(東北)
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
21.5.31運開
雄物川と電力開発

岩見川 淀川 玉川 横手川 皆瀬川・成瀬川  役内川 

雄物川流域内の気候は、冬季の積雪寒冷を特徴とする日 本海性の気候で、年間降水量は平野部 1,500mm∼1,700mm 程度、山地部約 2,000∼2,300mm 程度となっており、約 40%が冬季の降雪であ る。
国 交省

wiki (鎧畑ダム)に拠ると

>雄物川の中流部は大仙市(旧仙北郡西仙北町)刈和野から秋田市妙法付近に至るおよそ26キロメートルが狭窄部となっている。このため上流部で大雨 が降ると雄物川を始め支流の玉川、皆瀬川・成瀬川、役内川、横手川などの洪水は一挙に大仙市(旧大曲市)付近に集中するが、刈和野の狭窄部入口で流れが塞 がれてしまい、さながら天然の遊水池のような状態になる。このため大曲、仙北一帯は大雨のたびに浸水被害が顕著であった。

とのことである。

wiki (玉川ダム)に拠ると,玉川・皆瀬川・成瀬川・役内川が「雄物川四大河川」であり,

>1935年(昭和10年)より内務省主導で施行された「河水統制事業」は(急流で流量も豊富なことから水力発電の適地として既に雄物川に先立ち水 力発電と灌漑、および玉川の酸性度中和を目的に[wiki (鎧畑ダム)])玉川も対象となった。戦争による中断の後1950年(昭和25年)の国土総合開発法の施行に伴い雄物川水系は「阿仁田沢特定地域 総合開発計画」の対象となり、河川総合開発事業が実施された。雄物川本川にはダム建設の適地が無く、支流にダムを建設し治水・利水を図ろうとした。

>建設省東北地方建設局は玉川を始め皆瀬川とその支流の成瀬川、および役内川に多目的ダムを建設する計画を立てた。玉川に鎧畑(よろいばた)ダム、 皆瀬川に皆瀬ダム、成瀬 川に肴沢(さかなざわ)ダム、役内川に川井ダムをそれぞれ建設して雄物川の治水安全度を向上させようという計画であった。鎧畑ダム は1957年(昭和32年)に、皆瀬ダムは1963年(昭和38年)にそれぞれ完成したが肴沢ダムは早々に計画が立ち消え、 川井ダムも1960年代半ばに は計画が消滅し四大河川にダムを建設する計画は不完全なまま終了した。

とのことである。その後,玉川には更に玉川ダムが建設され,今,成瀬川には成瀬ダムが建設中で ある。結局,未だ役内川にはダムが建設されてないままという ことになる。要は反対運動が強かったと云う事らしい。どこも反対運動は強かった筈だが水没戸数が165戸とそこそこ大きかったが故か。
 これまでの川井橋は、渡り口が急角度のうえ橋幅がたった二・五材という挾さでことのほか通 行に不便だった。そこで国道一〇八号線の工事の一環として新橋を並べて架けたのだが、べつに永久橋である旧橋を取壊すにもおよぶまいということで、一方通 行式の橋が生まれたというわけである。旧橋は、橋脚も、高さが三メートルあまりある欄干も、ほぼ同じ部厚さをもったコンクリートでできていて、ちょうど子 どもの粘土細工のような感じなのが風変りだ。それというのも、このあたりは水害激甚地でしばしば橋が流失するので、劫をにやした村が体裁よりもなによりも 重量でもって水勢や流木に対抗しようとした苦肉のあまりに作ったものということであった。
 だが、やがては名物の二つの橋も、川井を中心とした一帯の部落の百六十五戸と 一緒に、湖底にその姿を没してしまうかもしれない。国が、役内川をここで堰せめて多 目的ダムを構築しようという計画を示しているからである。

 川井ダムの計画が持ち上ったのは昭和二十四年である。当時の秋の宮村は住民の意志としてこれに絶対反対の態度をとってきたが、近年また時勢の流れに応じ て計画が再燃してきた。仲に入った県が約三百戸で結んでいる反対期成同盟とのあいだ で説得工作をかさねているが、話合いは好転せずいまだに調査できかねている。構想によれば、本県では皆瀬ダムにつぐ大規模なダムで、雄物川 の川水統制はもとより、開田はできるし発電所も作られると いう。年間の経済効果は三億円と皮算用されている。
 それだけに地元民も容易には父祖以来の土地を手放すのは気がかりなのだろう。犠牲に引き合う補償だ。せんじつめれば補償。答は簡単だが、数式の組み立て のむつかしいのがダム問題である。川井橋の手前に部落の山菜共同加工場があり、その建物の入口に反対期成同盟本部と書かれた白い板の看板が一枚、しらじら しく掲げられていた

『あ きた』(通巻61号) 1967年(昭和42年)6月1日発行
ルポ+風土記 川は流れる(9)


~旭川~

■旭川(→こちら参照)

旭川ダム(旭川治水ダム)[便覧][wiki
河川     雄物川水系旭川
目的/型式     F/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     51.5m/380m/125千m3
流域面積/湛水面積     34.4km2 ( 全て直接流域 ) /35ha
総貯水容量/有効貯水容量     5200千m3/4200千m3
ダム事業者     秋田県
着手/竣工     1967/1972



~三内川~→こちら参照

岩見発電所[水 力
秋田県
運開:1978.12
ダム式・貯水池式
認可最大出力:5、400kW   常時出力:1,100kW
最大使用水量:12.00m3/s
有効落差:54.00m
水車:水車 出力5200kW×1台
    取水:三内川[岩見ダム]147.00m
    放水:三内川91.47m

岩見ダム[水 力][場 所][便覧
河川     雄物川水系三内川
目的    FNP
堤高     66.5m
流域面積/湛水面積     73.1km2 ( 全て直接流域 ) /95ha
総貯水容量/有効貯水容量     19300千m3/16000千m3
ダム事業者     秋田県
着手/竣工     1970/1978
    堤頂標高:152.50m
     洪水時満水位標高:150.50m(サーチャージ)
      常時満水位標高:147.00m
    洪水期制限水位標高:133.00m(7~9月)
       最低水位標高:124.00m
         基礎標高: 86.00m


■淀川(→こちら参照)

協和ダム(旧名:淀川ダム)[便覧][場 所
水位:229m
河川     雄物川水系淀川
目的    FNW
堤高     49.3m
流域面積/湛水面積     24.4km2 ( 全て直接流域 ) /49ha
総貯水容量/有効貯水容量     7800千m3/7050千m3
ダム事業者     秋田県
着手/竣工     1979/1997


<大曲市街>  
■■玉川(雄物川水系)

(玉川から分流)

~桧木内川~





■横手川

支流の黒沢川の支流にダムが2つある。
何故か(秋田市にもあったけど)この辺も旭川と呼ぶらしい。
潅漑整備がなされたようである。こちらで詳述
出典:農 水省



■■鳴瀬川・皆瀬川(雄物川水 系)




■役内川

樺山発電所[水力
    認可最大出力:340kW   常時出力:340kW
    最大使用水量:1.80m3/s
    有効落差:27.26m
    流域面積:140.6平方キロメートル
    取水:役内川233.40m
    放水:役内川199.50m

ちいせえ。。
こんなもんリプレース(=樺山廃止)か被せて(=樺山存続)建設やろ。

[新規]雄勝発電所
出力:8,700kW[+8.7MW]
水量:14m3/s
落差:75m
導水:8.2km
取水:役 内川大 沢232m
放水:役 内川152.6m