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原子力発電所 現状と廃炉(再 処理はこちら参照)

日本にどれだけ原発があるのかどの原発が動きそうかど の原発から廃炉していくのか核サイクル(再処理)将来の技術はどんなものがあるのか,が本頁の課題。

日本原電のHPに拠ると日本の原発の運転・建設状況は以下の通り。

日本の原子力発電所の運転・建設状況
1966年7月に、当社の東海発電所が日本で初めて商業用原子力発電所として営業運転を開始し、その後、各電気事業者が建設を進め、2012年4月現在で は、50基(合計出力4,614.8万キロワット=46,148MW=46GW)の商業用原子力発電所が運転されています。
とあり以下のような地図が載っている。


東日本大震災以降,状況は一変し,どの様に動かすのか,もしくは動かさないのかが焦点となった。出典を失念したが以下の ような感じに色分けられている。


再稼働の申請は上図の青に加えて地元(というか新潟県知事)の反撥が強い柏崎刈羽の6号機及び7号機,活断層ではないと認められた志賀2号機も行われた。




MW
再稼働申請
再稼働先行
稼働後



泊1号機
北海道電力
579
579

24年
加圧水型
再稼働申請。過酷事故の解析が不十分として保 留状態>>2097
事 故対策の有効性を評価する際に、構造が違う3号機の解析を流用したため、審査はすぐにストップした。>>2041

泊2号機
〃 
579
579

22年
加圧水型

泊3号機
〃 
912
912

3年
加圧水型
再稼働申請,審査先行。一部の過酷事故対策が不十分と指摘>>2097

大間1号機
電源開発
1383


建設中

プルサーマル・函館市が建設差し止め訴訟

女川2号機
東北電力
825
825

17年
沸騰水型
再稼働申請。再稼働時期は防潮堤などが完成した後の2016年度以降。 東日本大震災では、想定した最大の揺れの強さを上回り、安全性確認に時間がかかる見通し。










柏崎刈羽6号機
東京電力
1356
1356

16年
沸騰水型
審査では、フィ ルター付きベント装置への質問 が集中した。東電は、新潟県の要請で「立地自治体の了解後に運用開始する」と申請書に明記したため、規制委は 「了解がないと運用できないのか」と課題を提起。更田豊志(ふけたとよし)委員も「運用手順は審査の大きなテーマになる」と強調した>> 1939
地 元調整が原発の重要施設の運用にまで及び、原子力規制委員会の安全審査は事実上、止まった>>2024
もともと申請すら反撥していた新潟県の泉田裕彦知事も申請を容認したが、再稼働の議論よりも福島第1原発事故の検証を優先させるべきだとの姿勢は崩してい ない>>2098

 〃 7号機
〃 
1356
1356

16年
沸騰水型

浜岡4号機
中部電力
1137
1137

19年

再稼働申請。5号機(1380MW/8年)は停止ミッション中に海水流 入

志賀2号機
北陸電力
1206


7年

1号機は直下の断層が活断層と認定されて廃止の可能性が高まる。2号機 は臨界事故起こした事有り。

高浜3号機
関西電力
870
870
870 28年
加圧水型
審 査が先行するグループに含まれる。福井県が想定する海底断層による津波への対策を関西電が急ぐことで、規制委は同年10月、保留していた過酷事故対策や設 備面の審査を再開。>>2098

〃 4号機
〃 
870
870
870 28年
加圧水型

大飯3号機
〃 
1180
1180
1180 21年
加圧水型
3、 4号機は福島第1原発事故を経て国内の全原発が停止した後、再稼働し、昨年9月に定期検査入りした>>2098

大飯4号機
〃 
1180
1180
1180 20年
加圧水型

島根2号機
中国電力
820
820

24年
沸騰水型
再稼働申請

島根3号機
中国電力
1373


新設

申請準備中

伊方3号機
四国電力
890
890
890
18年

事 故時の対応拠点を置く免震重要棟が整備され、審査が先行するグループに入る。想定される最大の揺れの算定が一部終わっていない>>2098 問題少ないと見られていたが,斜 面が多いという立地条件の下、電源車やポンプ車など可搬設備の運用に難点があるとされている>>2041
伊 方1号機は廃炉も視野。

玄海3号機
九州電力
1180
1180
1180
19年
加圧水型
規 制委からも「いろいろな意味での工夫から一歩前に行っている印象だ」とお墨付きを得ていたが、優先対象には選ばれなかった。川内と異なり、基準地震動が 決まっていないことが大きな要因だった。>>2041。 敷地内破砕帯に活動性がないことが了承され、審査が先行するグループに含まれる>>2098

玄海4号機
〃 
1180
1180
1180
15年
加圧水型

川内3号機
〃 
890
890
890
29年
加圧水型
優先審査
リスク要因として火山が浮上>>2182

川内4号機
〃 
890
890
890
27年
加圧水型










合計

19,499
(19.5GW)
15,537
(15.5GW)
91030
(9.1GW)





沸騰水型と加圧水型  

沸騰水型原子炉(BWR)と加圧水型原子炉(PWR)では、どちらが安全でしょうか?と云うYahoo知恵袋のトピがあって,色々 論じられている。また原発推進派のブロ グのようだが沸騰水は危険であり稼働すべきではないが加圧水型は安全だと断じている。
東電・東北電力・北陸電力・中部電力・中国電力は沸騰水型,北海道電力・関電・四電・九電は加圧水型と云う選択状況の様だ。

ヤフー知恵袋のhirokun2991さんの回答だけど
1.世界の原発の60-70%はPWR。
2.軍事利用(原潜・原子力空母)はPWR
3.BWRの東芝がPWRのウエスチングハウスを6000億円以上を出して買収。
とPWRの優位を指摘しており,BWRのメーカは東芝と日立で東電は原子力以外でも昔から関西に主工場のある三菱よりも東芝や日立を優遇してきたとのこ と。

この際,沸騰水型は全廃に踏み切っていいのではないか?東芝と日立が大打撃を喰らうのだろうけど,これ以上地球が潰されるよりはマシだ。(その後東芝は殆ど潰れかけた訳だし。。)


どの原発を廃炉にするのか?小規模・老朽化事故関連炉活断層の3廃止類型が考えられる。
ソース:IT メディアスマートジャパン
まず2015年3月に上図の内,古くて規模が小さい
敦賀1号機 1970年運開 350MW 沸騰水型
美浜1号機 1970年運開 340MW 加圧水型
美浜2号機 1972年運開 500MW 加圧水型
島根1号機 1974年運開 460MW 沸騰水型
玄海1号機 1975年運開 550MW 加圧水型
の廃炉が決まった。合計2216MWである。(毎日)


更に2016年3月に
伊方1号機 1977年運開 566MW 加圧水型
の廃炉も決まった。此処で緑色掛け部は当該原発の不利な点。

基本的に古くて規模の小さな原発がメインである。原発再稼働に狂奔する関電であるので再稼働を目指すと思われた1GW級炉
大飯1号機 1979年運開 1175MW 加圧水型(氷冷却)
大飯2号機 1979年運開 1175MW 加圧水型(氷冷却)
であったが,
>原子炉格納容器内を氷で冷却して圧力の急上昇を防ぐ特殊な形式を採用している。国内には同じタイプの原発がなく、新規制基準を満たすには前例のない安全対策工事が必要となる。格納容器がほかの冷却方式の原発に比べると小さく、施工スペースを確保するのも難しいという。(17.10読売など)
とのことで廃炉になるそうな。氷で冷やすアイスコンデンサ方式と云うらしい。

更に2018年3月に
伊方2号機 1982年運開 566MW 加圧水型
の廃炉も決まった。
此処迄で合計5698MW(=5.7GW)である。

福島第二1~4号機  1982~87年運開 4400MW 沸騰 水型
も廃炉が決まった訳ではない様だが事実上動かせない。廃炉を決定してしまうと東電が会計上破産してしまうのであろうが,廃炉が決まらないのは福島県民に対する背信的行為であるとも云える。→2018年6月になってやっと廃炉へ動き出した。
以上が現時点での廃炉及び廃炉確定的な原発で合計10,098MW(=10.1GW)である。
原発の1/4近くを廃炉に追い込めた事になる。

其の次は,既に4基の原発の再稼働が見込まれる九電であるから規模の小さい
●玄海2号機    1981年運開 559MW 加圧水型
もそのうち廃炉が決定するものと思われる。玄海1号 機廃炉に継いでとなると会計処理上急げないのかもしれないけど再生可能エネルギーの接続可能量が改善するのだから早急に決断させるべきだ。これで10,657MW。

その先の焦点は規模は大きいが古い炉であり,更に周辺人口が多く,地元の理解も得られない
東海第二 1978年運開 1100MW 沸騰水型
であろう。とはいえこれが動かないと破綻確定的な日本原電である。30キロ圏周辺6市の事前同意権という劃期的なウルトラCを繰り出した(18.3朝日)。
周 囲30キロ圏に再稼働拒否権を与えるべしと云う我が持論(私,原発無しでやって行けそうと云う意味では脱原発派であるが,重大なリスクを背負う半径 30km圏内の自治体が全て立地自治体並みの受益者となって再稼働を支持するなら再稼働も已む無しの条件付き再稼働容認派なのである♪ごりごりの原発推進派の癖に完璧な次世代のエネルギー開発なったら即原発廃止で良い脱原発派だと主張するのと似た様なものであるw)が通った訳である。もし半径30キロ圏内に原発立地自治体並みのばらまきやって地元同意を取り付けられれば再稼働も已む無しの私としては俄然注目せざるを得ない。
事実上動かせなくなった,若しくは日本原電破綻の責任をこれらの4市に押し付けたとも云えるかも知れないが,今後に注目である。破綻されると原発政策が破綻するので破綻している筈の東電が再稼働の為の資金提供を行うことにしたようだ(18.3朝日)。
4月の時点で11月の〆切に対して4割の書類が未提出(朝日)。だが結局大急ぎで9月には新基準への適合が認定された(朝日)。残りは工事計画認可(工認)、運転期間延長認可の二つ(朝日)だそうな。

此処迄廃炉にすると11,757MW

此処で被災地から女川1号機の廃炉が浮上した。(18.9NHK)
●女川1号機 1984年運開 524MW 沸騰水型
上の画像には825MWと誤記されてて規模が小さいのに気付いてなく特にノーマークだったが,規模が小さい上に格納容器などの設計が古いのだそうな
大飯1・2号機と似た理由と云えよう。原子炉形式はBWR Mark-1,あのフクイチの原子炉と同形式である。こんなものとっとと廃炉にすべきで空いた送電線を再生エネに解放すべきであらう。

此処迄を廃炉にすると東海第二込みで12,281MW,東海第二含まずで11,181MW。

一方で古いとはいえ発電規模が比較的大きい
・高浜1号機 1974年運開  826MW 加圧水型
・高浜2号機 1975年運開  826MW 加圧水型
・美浜3号機 1976年運開  826MW 加圧水型
は関電が業界盟主の威信を懸けて稼働延長申請に向けて動いている(美 浜3号機と高浜1、2号機の新規制基準に基づく安全審査を年度内に申請するなど、再稼働を目指して対応する「福井新聞」2015.2.・再稼働審 査が期限に間に合わず共 倒れの危険があるとの指摘も。)。→結局いずれも延長運転が認められる。2017年1月にクレーン倒壊事故が発生(>>4101)

志賀1・敦賀2・東通は活断層が あって動かしてはならない。何度規制委員が決定しても不服申し立てをして醜いことこの上ない。電力会社の末端社員迄,口を揃えてあれは活断層ではないと言 い張り気持ち悪いことこの上ない。このキモイ体質が原発事故を胚胎するのだ。危ない原発は謙虚に停めて動かす原発を死守する方に舵を切らないとまた事故を 起こすことになるであろう。そうなっても原子力ムラ村民は責任を取らずに国民の税金で処理が行われるのである。

●東通1号機(東北電力) 2005年運開 1100MW 沸騰水型 活断層

●志賀1号機 1993年運開 540MW 沸騰水型 活断層
の直下の断層が活断層とほぼ認定されて再稼働は極めて難しくなったと云える。

日本原電の敦賀2号機も何度も活断層と認定されたが日本原電が激しく抵抗してなんと再稼働申請が強行された。社の命運が懸かっているとはいえそんな事で日 本の美しい領土が危険に晒される事が認められては成らない筈で,日本原電なんて1kwも発電出来てないのに原発の供給契約の基本料金という国民の電気代で生 きながらえてゐるのは可怪しい。とっとと電力会社の責任で解体専業に移行すべきだ。原電側としてはポスト敦賀2号機に敦賀3・4号機(1538MW*2)の建設を 狙っている様 だ。

敦賀2号機 1987年運開  1,160MW 加圧水型 活断層
志賀1と敦賀2と東通1を併せて合計2,800MWで老朽化廃炉と併せて15,081MW(=15.1GW)の廃止である。全原発46GWの内,1/3程度が先ず廃炉に出来る計算である。
核サイクルの収益性や再生可能エエネルギーの接続可能量など,総ては先ずはここから計算を始めたい。

更には東海地震の浜岡,巨大地震が頻発する新潟県の柏崎刈羽は廃炉已む無しであらう。
少なくとも柏崎刈羽は申請もされてない分は廃炉したい所だけど,
柏崎刈羽原発は経産官僚出身の泉 田知事が原発稼働に対して厳格な安全対策を求めてをりとても心強い。経産官僚出身で突っ込み所をよく解ってるけど知事が一人で頑張ってる印象で柏 崎市も刈羽村も地元は動かしたがってるし,知事が了解しさえすれば動いちゃいそうで心配だけど。。
とりまこの4基5.5GWは保留で柏崎1~5で5500MW(5.5GW)となる。
・柏崎刈羽1号機 1985年運開 1100MW 沸騰水型 2007年~2010年運転 停止
・柏崎刈羽2号機 1990年運開 1100MW 沸騰水型 2007年~運転停止
柏崎刈羽3号機 1993年運開 1100MW 沸騰水型 2007年~運転停止変圧器から出火し緊急時対策室のドアは変形等被害
・柏崎刈羽4号機 1994年運開 1100MW 沸騰水型 2007年~運転停止
・柏崎刈羽5号機 1990年運開 1100MW 沸騰水型 2006年~2011年運転 停止
・柏崎刈羽6号機 1996年運開 1356MW 改良型沸騰水型 2007年~2010年 運転停止 →再稼働申請
・柏崎刈羽7号機 1997年運開 1356MW 改良型沸騰水型 2007年~2009年 運転停止 →再稼働申請
柏 崎刈羽原発は2007年の新潟県中越沖地震が起きた際に猛烈な揺れに襲われ3号機横の変圧器から出火,緊急時対策室のドアは変形して中には入れないなど の災害への弱さを露呈する事になった。原発慎重派だった泉田がなんと自民党から総選挙に出馬しその後任はより原発慎重派の米山氏が当選,女性問題で辞職 後,自公は原発を争点から外す形で花角を当選させた。花角は現職が有利な信任投票傾向のある2期目の選挙で原発再稼働を問うとしている(18.9NHK)一方で,地元自治体からは1~5号機の廃炉を求める声が挙がっており,6・7号機の再稼働への期待から東電内でも検討しているようだ。1~5を廃炉に出来ると5500MW(=5.5GW)。

一方の東海地震の危険の高い浜岡は地元の反撥強いし全部廃炉でいいら。
・浜岡3号機 1987年運開 1100MW 沸 騰水型→再稼働申請
・浜岡4号機 1983年運開 1137MW 沸 騰水型→再稼働申請
・浜岡5号機 2005年運開 1380MW 沸 騰水型停止作業中に海水流 入
合計3617MW(=3.6GW)である。
柏崎刈羽1~5の5.5Gと浜岡の3.6GWを併せて9.1GWになる。老朽化等の15.1GWと併せて24.2GW廃止出来ることになる。柏崎の廃止が無理でも浜岡だけで3. 6+13.5=17.1GWだ。全原発46GW中20W取り敢えず廃止すると半減超の22GW程が残り,これで果たして核燃料サイクルとか様々な費用がペイするのか計算し直すべきだ。東海第二と浜岡3~5を除くとしても廃止は19.5GWで残る原発は26.5GWとなる。

再生可能エネルギー推進の諸施策の原資となるなら地元合意のもとで島根3や敦賀3,函館が納得すれば大間ですら,あっても良いと迄個人的には妥協しても良いとは思ってゐるのだが。。

原発稼働を前提とする夜間の安い電力と云う欺瞞はそろそろ止めるべきでは無いか?石炭火発を下げしろいっぱいに下げつつ揚水発電は太陽光と風力の出力変動 対策に使う訳には行かないのか?(→そうなってきているようでなにより)揚水発電が運転費用が安い原発や石炭から風力・太陽光となるとその分,コストが掛かるだろうけど(→欧州ではそろそろそうなりつつあるが昼間や強風時に余りまくると卸電力市場で電力が0やマイナスの価格をつけるようだ。そういった電気を使えばコストに難有りの揚水発電もかなりの収益を上げられるようになるだろう。)。
と云う訳で読者諸賢にはしろくまくんが嬉しそうに瓶持ってる赤い自販機なんかに騙されないようにして貰いたい。あれは原発を前提としたシステムなのだ。せめて春や秋の晴れた日中にガンガンに電気使って冷やす様にプログラム書き換えろよなあ。。


核燃料サイクル  
準国産エネルギーと云われているが転換工場は海外に依存しているし,より危険の高いBWRは再転換工場も日本国内には無くて海外に委託する必要がある。
更には核と成る再処理工場は日本原燃が六ヵ所村で建設中だが問題が続出して計画が遅れに遅れて建設費も高騰している。現在は海外(英仏)の再処理工場に委 託しているのである。
直接処理に比べてコストが掛かる上に原発より多量の放射性物質を出すなどのデメリットがあるが,数万年単位必要な管理が数百年で済むそうで,其処はメリッ トだと云えるのであろうが,その目的の為なら加速器駆動未臨界炉(→wiki)が適しているようである。またCO2排出を抑える代わりに放射性物質が出ちゃうのは後世の為とは云えず世代間の倫理的な問題があるであろう。。
詳しくはこちら




新技術  

高温ガス炉,溶融塩炉などがあるようだ。

高温ガス炉はこの辺(高温ガス炉の利点と問題点)に詳しい。安全性と隣り合わせの性質で大型化が困難で原子炉1基辺り200MW程度だそうな。これがコストを上げる様だ。
利点としては自己安定性(核暴走し難い),核燃料が仁丹程のSiOのセラミック球に閉じ込められてゐる,天然ウランを利用出来る,或る程度の需要追从性が 可能等がある一方で,上述のように大型化が困難,原子炉に使われる高純度黒鉛が難燃性とはいえ火災のリスクは存在する,また燃料のSiOも不良品による損 傷のリスクはあるとのこと。

溶融塩炉はこの辺(トリウム熔融塩炉は未来の原発か?)やこの辺(教えてgoo!)参照。とは板でもニュースを集めてみた。
プルトニウムの焼却に使える,トリウム溶融塩炉は燃料が液体でそもそもメルトダウンは起こりえない,亦溶融塩は沸点が1500℃と高温で化学的に空気と反 応しないので扱いが容易であり水蒸気爆発や水素爆発が起きない。溶融塩そのものは放射性であるが液体でありセシウムを飛散させたりはしない。燃料の生産・ 追加が容易,漏出が起きても冷やせば固まる。現在レアアースの生産で併産してしいまうトリウムを燃やす事でウランを増殖させる事が出来る。放射性廃棄物が 少ないなどのメリットもあるようである。
欠点としては(これが書いていない記事は信用出来ない訳であるが),この辺(普及しない理由)によると高温溶融塩による配管の腐蝕は現代の技術では大きな問題にはならないだろうが大型化が難しいのがネックなのではないかとのこと。で,wikiに拠ると最大の欠点は遮蔽の難しいガンマ線の取扱であるそうな。このガンマ線に関しては確かに少なくないが,それが理由で無理になるほどの事は無いのではないかと云う指摘もあった(トリウム熔融塩炉推進ブログ)。後はやはり配管の耐腐食性ですな。