電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
24.9.8独立
21.6.4修正
20.9.13運開
長良川水系電力開発(支流篇)
板取川篇(現況篇)
吉田川・亀尾島川・板取川(21/10訪問)(+31.9MW)武儀川伊自良川

~板取川~    
23.9.1大改造
洞戸発電所(P=10.6MW・Q=16.0m3/s・H=80.30m)が一人気を吐く板取川。開発 余地は高い様だった。

根尾谷←](源流)─[中止]奥川浦ダム(仮称)川浦ダム奥美濃発電所]─[中止]下川浦ダム(仮称)[川浦発電所(純揚水)]開発①(+10.4MW)開発②(+11.2MW)[中止]板取川ダム白谷発電所[立 ち消え]洞戸ダム洞戸発電所開発③(+10.3MW)―(長良川合流)EL.69m井の面発電所(諸元)─(長良川下流)

~沿川風景~

最上流にあるのが奥美濃発電所上部貯留池である。

川浦(かおれ)ダム(+川浦鞍部ダム)[水力][便覧(鞍部ダム)]
河川     木曾川水系西ヶ洞谷川
目的     P・上部貯水池
堤高(川浦ダム)/堤高(川浦鞍部ダム)     107.5m/40m
流域面積/湛水面積     2.5km2 ( 全て直接流域 ) /39ha
総貯水容量/有効貯水容量     17200千m3/9000千m3
ダム事業者     中部電力(株)
着手/竣工     1976/1995
標高
満水位標高:1015m

~揖斐川流域~

中部電力株式会社 奥美濃発電所[水力
    平成6(1994)年 7月:1、2号機運用開始
    平成7(1995)年 3月:3、4号機運用開始
    平成7(1995)年11月:5、6号機運用開始
純揚水式
    認可最大出力:1,500,000kW[1.5GW]
    最大使用水量:375.00m3/s(発電)
    有効落差:483.74m(発電)
    ポンプ水車:ポンプ水車×6台 総出力259000kW
    流域面積(上部貯水池): 2.5平方キロメートル
    流域面積(下部貯水池):12.0平方キロメートル
上部貯水池:西ヶ洞谷川[川浦ダム、川浦鞍部ダム]1015.00m
下部貯水池:根尾東谷川[上大須ダム]516.00m


上大須(かみおおす)ダム[水力] [便覧
河川     木曾川水系根尾東谷川
目的     P
堤高     98m
流域面積/湛水面積     12km2 ( 全て直接流域 ) /45ha
総貯水容量/有効貯水容量     14500千m3/9000千m3
ダム事業者     中部電力(株)
着手/竣工     1976/1995
    洪水時満水位標高:517.5 m
     常時満水位標高:516.000m
       低水位標高:493.000m


【最上流開発】
と云う事で現状,事実上発電に使用されてるのは白谷発電所取水口からなのでその上流を検討する。

175km2あるので,控えめに見ても11m3/s程は取れそうなのに半分以下の5.15m3/s程度しか使ってない。この辺は2500~3000mmが期待出来る多雨地帯である から20m3/s位取っても大丈夫な筈である。
最上流からガシガシ追い込んでいく♪

白谷に繋げる為に上流で造るとすると取水ポイントしては先ずは川浦谷川と板取川が出合う 杉原353mであろう。その上だとそこから200mくらいの540mで先ずはやってみた。


[私案]川浦谷発電所
出力:10,400kW[+10.4MW]
水量:6.3m3/s[1.7]
落差:195m
流域:37.1km2
導水:9.5km
取水:川 浦谷川[内啣(くちはみ) 谷出合・堰 堤520m]小 谷海 ノ溝谷[堰堤540m]滝 波谷 550m
放水;板取川(杉原)345m



【上流部開発】
さて目下の検討課題の杉原353mであるが,ここの流域は101.0km2ある。もうここらから10m3/s程とって発電してても可怪しく無い。
途中岩本洞でも取水してサイホンで河岸を変えて白谷堰堤付近で発電する感じかな。

[仮称]板取発電所
出力:11,200kW[+11.2MW]
水量:12m3/s
落差:110m
面積:119.9km2[ 101km2(板取川流域)+18.9km2(岩本洞・松谷洞・葛レ谷流域)]
導水:11.16km
取水:板取川(杉原)・岩 本洞・(板取川サイフォン)・松 谷洞・葛レ谷345m
放水:長良川(洞戸取水堰上流)220m

下の白谷は流域は175.4km2あって上の119.9km2が板取発電所(案)に使われるので残余は55.5km2となる。
なんとまあ巧い事白谷発電所5.14m3/sにお誂え向きの量が残ったものである♪



斯くして白谷の取水口に至る。
抜本的な並行新発電所か白谷本体の増強が必要である。またここ,一寸注目している濃飛連絡横断道(イメージ)のなれの果てでR256が不格好に長大トンネ ル(タラガトンネル) で山を貫いた後ヘタレてへなへなと岐阜の市街の方へ下りていく箇所だった。発電所隠れてたんやねえ。濃飛連絡道は是非,山をぶち抜いて徳山ダムに至り, R303の八草トンネルと一体となって小浜から湖北を抜け中津川,更には浜松迄の遠大な半環状ルートを構想して欲しい所♪(当方,勿論,公共事業には批判 的検討派である。醜悪な限界集落に国道整備強要のお墨付き与えるだけの破綻した国道のコース取りには反対。ルートとしての国土開発上の合理的なルーティン グのコンセプトが欲しいのである。郡上から岐阜への板取川経由のサブルート建設なら県道で十分。)

白谷取水堰[仮称]
場所:251.63m
流域:175.4km2(0.29)←最悪だ。。
取水:5.147m3/s


中部電力株式会社 白谷発電所[水力
所在地:岐阜県関市洞戸小瀬見
運開:1925.6[不明]
水路式・流込式
認可最大出力:1,300kW   常時出力:390kW
    最大使用水量:5.143m3/s[0.26]
    有効落差:30.37m
    水車: 出力1300kW×1台
    導水路:総延長2609.8m
流域:175,4km2
    取水:板取川[白谷取水堰]251.63m
    放水:板取川[洞戸発電所取水堰]218.27m

勿論最大使用水量を14m3/sに3程弱増して出力も3,500kW[+2.2MW]させたいところ。

[中止]板取川ダム=旧板取村一里保木[wiki
1964年(昭和39年)、建設省は板取川に板取川ダムを再び計画し た。
岐阜市内忠節橋付近で毎秒8,000トンの水が流れ堤防が壊れる恐れ があったため、建設省が長良川下流域を洪水の被害から守るために、大洪水時でも長良川の流量を7,500トンにおさえる洪水調節ダムが必要と判断した
その後中京圏における水需要の高まりを背景に上水道や中京工業地帯へ の工業用水道供給といった利水目的が加わった。1970年(昭和45年)時点では新丸山ダム(木曽川)・新笠置ダム(木曽川)・徳山ダム(揖斐川)・付知 ダム(付知川)・白川ダム(白川)と共にダム地点の地質・水文などを調査する予備調査の段階であったが、高さ125メートル、総貯水容量1億8000万立 方メートルの大規模重力式コンクリートダム計画であった[18]。ダムの建設予定地は旧板取村の一里保木[19]に計画されており、完成すると旧・板取村 は板取川周囲の集落が白谷地区を除いてほとんどが水没し、移転戸数は314戸が見込まれた[18]。

白谷発電所直下,洞戸発電所取水堰

洞戸ダム[DB
  (主要取水設備) 高さ     (m)       8.10
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       10.00

21.10
正面入口

利水標識


モネの池[→ グーグル
綺麗で写真も撮った筈なのにこの日の写真が全部どっか行ってしまってアップしたの以外見当たらない様だ,,→24.9みつけた!


川は滅茶苦茶綺麗であった


~柿野川~


[立ち消え]洞戸ダム=場所未確認[wiki
1952年(昭和27年)に建設省中部地方建設局が、木曽川水系流域 計画において計画立案した13ダム計画の中の一つとして計画された
洪水調節と水力発電を目的とした高さ60メートル、総貯水容量1億 5500万立方メートルのダム

中部電力株式会社 洞戸発電所[水力][DB
所在地:岐阜県関市洞戸黒谷
運開:1940.7
水路式・流込式
認可最大出力:10,600kW ←優秀     常時出力:1,400kW[13.2%]
    最大使用水量:16.00m3/s[0.81]←優秀
    有効落差:80.30m
    水車:水車×2台 総出力13750kW
    導水路:総延長6533.0m
  流域面積:198.3km2  
    取水:板取川[白谷発電所・洞戸ダム]、他2(底津谷・高賀谷・観音洞辺りが候補) 合計3箇所 218.50m
    放水:板取川132.35m

正門と建屋と水圧鉄管
21.11

建屋全景


<下の板取川発電所(妄想)が出来ても未だ落差30m程ある♪>

ここいけそう。

【下流部開発】

[仮称]板取川発電所
出力:10,300kW[+10.3MW]
水量:22m3/s
落差:55m
流域:
導水:7.8km
取水:板取川123m
放水:長良川(下渡橋付近)59m


板取川だけで30MW以上も増 強出来た☆

但し下流部開発には実はこれ,先客がいた。まあ例によって取水量僅少なので問題にはならないけど。

渋滞の中苛々してると隣は導水路っぽい
21.10
車を停めて見に行くと案の定水路だ。


実はこの日は先ず発電所を見付けて其処から板取川の方へ遡るルートだったのだが,警察が交通規制を敷いていてこの先,板取川方面へ抜けることが出来ずに大 きく迂回を余儀なくされたので取水堰は見れてない。渋滞の原因は警察が県道をいきなり止めて全員Uターンさせてたからであった。
勿論,現地では発見のわくわくを優先して(事前の予習が嫌いなものぐさだからではないw)知識を入れずに走るので板取川に抜けられたからと云って堰を見付 けられたかどうかは別問題だが。。
交通規制は可成り気になって調べたけど特に大きな事故などは引っ掛からなかった。なんだったんであろうか?21.10.24の事である。

中部電力(株) 井の面(井ノ面)発電所[水力
岐阜県美濃市安毛
運開:1914.1[板取川電氣(株)(第二発電所)]
水路式・流込式
    認可最大出力:300kW   常時出力:300kW
    最大使用水量:4.063m3/s
    有効落差:9.35m
    水車:立軸プロペラ水車 出力326kW×1台
    導水路:総延長1790.4m
    流域面積:313.2平方キロメートル
    取水:板取川[井の面ダム]76.15m
    放水:長良川65.03m

建屋

正面?


放流→常時放流=最大出力だけにこの日も全力で放流しているようだった。


装置群


ここはもう長良川である。