電 力総研 揖保川水系
とはずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.9.21運開

妄 想!揖 保川水系発電開発(その1)中流部篇

これまで見て来た結果,以下の様な可能性を得た。(その2・下流部) (その3・上流部)

引原ダムへの導水量増強(→引原ダムレポ) ②原発電所以下の水の利用率向上 ③安積発電所への導水強化(→こちら)

引原ダムの水量増…(1)音水引水延伸  (2) 公文導水

①-(1)
追加導水路:3.4km (既設導水路にも追加の余地あるとして)
追加面積:17.0km2


①-(2) 公文導水
三方川上流方面から導水してみる:距離4.9km

狭いけど一定の電力増には繋がるのでは無いか?

流域
距離[効率]
摘要
公文川他
9.56km2
4.9km[1.95]

赤西川他
16.95km2
3.4km[4.98]
音水導水に余裕があるかどうか。別途堀直しの場合は距離5.4km[3.14]となる


引原ダム~安積発電所系統の利水強化

下のように野尻上 野両PSが余りに不甲斐ない(小使用水量・小落差・小容量)ので原発電所放流水5.0m3/s・357.3mをそのまま西谷取水口付近に持って行って発電したい。。
その際に廃止するかどうかは一つの大きな分かれ目である。此迄廃止しないというのが基本原則だったけど,

関西電力(株) 上野発電所[水力][→引原川]            
運開:1928.2[兵庫県] / 現行施設運開:1990.8
水路式・流込式
    認可最大出力:780kW      常時出力:223kW[28.5%]
    最大使用水量:3.144m3/s[0.28] (113立尺? 111ft3?)
    有効落差:30.90m
    水車:横軸フランシス水車 出力830kW×1台
    導水路:総延長2,209.0m[0.35]
    流域面積:111.1km2
    取水:引原川[野尻発電所・上野堰堤]280.9m
    放水:引原川[安積発電所西谷取水口

関西電力(株) 野尻発電所[水力][→引原川]      
兵庫県宍粟市波賀町野尻
運開:1927.10[兵庫県] 出力増加:1990.8(1160kW)
水路式・流込式
    認可最大出力:1,160kW   ←出力ちっさ!  常時出力: 286kW[24.6%]
    最大使用水量:2.50m3/s[0.25]
    有効落差:57.57m
    水車:横軸フランシス水車 出力1230kW×1台
    導水路:総延長3.393.5m[0.34] ←出力導水延長比ひっく!
    流域面積:97.9km2
   取水:引原川[野尻堰堤(仮称)・原発電所]345.77m
    放水:引原川[上野堰堤(仮称)

先ずは野尻・上野を残して原の水をそのまま取水して発電するQ=5.0m3/s及び野尻を廃止してその分+αを上乗せするケース。
この辺は元々の発電所が導水距離の比して出力が小さいので難しいのだけど出力増に対して導水距離が長すぎる。。

[試案]波賀発電所
出力:4,300~6,000kW[+4.3MW~4.84MW]
水量:5~7m3/s →原PSからそのまま取水して発電:5m3/s~野尻廃止7m3/s
落差:102m
導水:6.9km
取水:原発電所(357.25m)
放水:西谷取水口(247m)

実行はネガティブだが,Q=5.0m3/sのケースでは原の放流水は全て波賀へ渡すので,今は原の放流水の一部を使ってる野尻・上野は余水で頑張る事になるが足りるか検証。
どの程度頑張れるのか検討してみる。どうも 20.9km2は独自水源として確保出来る。2.5m3/sはなかなか厳し いだろうが増水期などに行けるであろう。赤西川導水を止めれば16.95km2を野尻で使える。


同じ様に上野も頑張る。14.8km2が独自水源。野尻の放流水が20.9km2程あるから合計35.7km2分。水量の3.14m3/sはこちらもなか なか厳し いだろうが増水期などに行けるであろう。


基本的にこのままでは難しいかも。
音水導水に加えて赤西川や八丈川でも取水するとして5.1kmで音水導水路へ接続出来る(容量が足りるかは未考慮。そこから貯水池迄1.3km程)

[増強私案]引原ダム[便覧][→再生事業
目的/型式     FNIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     68m/184.4m/180千m3
流域面積/湛水面積     81.6km2 ( 直接:48.2km2 間接:9(音水)+24.4(八丈川赤西川地図)=33.4km2 )/88ha
総貯水容量/有効貯水容量     2,285.0万m3/1,930.0万m3
ダム事業者     兵庫県
着手/竣工     1953/1957



原発電所導水路へ接続するマンガ谷川2.4km2を含めて合計84.0km2となる。落差と貯水池で強気で行って全体で15m3/s程は期待持てそうで,原発電所の5m3/sに加えて新発電所(仮称・波賀発電所)は10m3/sで行ける。
八丈川から西谷堰堤(安積発電所)に向けて伸ばすと6.1km程。

[私案]波賀発電所
出力:16,400kW[+16.4MW]
水量:9.0m3/s
落差:215m
導水:6.4+6.1=12.5km
取水:引原川[引原ダム(改)]472.00m
放水:引原川[西谷取水口]247m

この位の規模感だとペイしそう♪

③安積発電所への導水強化

こちらで検討。

①~③を纏めると以下の如し。
発電所名 認可最大出力 流 域面積
最大使用水量
放取水
現行 拡大後
差分
現行
拡大
差分
現行 拡大後
差分
取水
放水

5.0MW

+0.0MW
57.5km2[1]
74.5km2 [1+2]
+17.0km2 [2]
5.0m3/s

+0.0m3/s
(472.0m) (357.25m)
野尻 1.16MW
+0.0MW
97.9km2[3]
20.9km2 [5=3-1-2]
▲77..0km2 [1+2]
2.5m3/s
+0.0m3/s (345.7m)
上野 0.78MW
+0.0MW
111.1km2[4]
35.7km2 [6=4-1-2]
▲75.4km2 [1+2]
3.14m3/s
+0.0m3/s

波賀=新設
なし
16.4MW
+16.4MW
なし


なし
5.0m3/s +5.0m3/s


安積(ここで検討) 5.6MW 9.9MW
+4.3MW



8.9m3/s 15.7m3/s
+6.8m3/s


新神野=新設
なし
5.9MW
+5.9MW








神野











合計 7.54MW









[2]・[5]・[6]はとは総研調べなので誤差そこそこあり。