<伊豆半島地域における電気の流れのイメージ> (資料)東京電力㈱提供配電線に接続された発電設備の電力は、配電用変電所の同一バンク内に接続されている負荷により消費される。これは、電気事故等を回避するために、配電用変 電所のバンク単位で逆潮流が生じないようにすることが系統連携技術要件ガイドライン(資源エネルギー庁)で定められていることによる。イメージとしては、 地域で発電した電気は、地域内で使用されることになる。具体的には、家庭の太陽光発電施設で発電された電気は、配電用変電所の同一バンクに接続された配電 線網の中で消費されている。 東伊豆町営風車の設備容量は3基で 1,800kW であるが、ここで発電された電気は、6,000Ⅴの配電線に流されており、この配電線の範囲内、具体的には東伊豆町稲取地区に電気を供給している。平成 22 年度の東伊豆町営風車の発電量は、390 万 kWh で、一般家庭の約 1,150 軒分を賄っている。これは、東伊豆町の一般家庭の約 20%である。 |
| 発電施設 |
事業者 |
所在市町 |
認可出力 (kW)
|
設備利用率 |
発電量
(万kWh/年)
|
備考 |
| 白田川発電所 |
東京発電(株) |
東伊豆町 |
2,900 | 61.1% | 1,553 | その後増強3,100kW |
| 仁科川第一発電所 |
〃 |
西伊豆町 | 100 | 73.6% | 64 | その後増強120kW |
| 仁科川第二発電所 |
〃 |
〃 |
310 |
63.1% |
171 |
|
| 仁科川第三発電所 |
〃 |
〃 |
520※ |
63.6% |
290 |
水力だと450kW・東京発電だと530kW |
| 梅木発電所 |
〃 |
伊豆市 |
685 | 73.8% | 443 | |
| 湯ヶ島発電所 |
〃 |
〃 |
1,600 |
37.3% |
522 |
→狩野川 |
| 向原発電所 |
〃 |
〃 |
820 |
66.1% |
475 |
→狩野川 |
| 落合楼発電所 | 〃 |
〃 |
100 |
50.0% |
44 |
→狩野川 |
出典:CEF
出典:CEF| 建設・設備求人データベース https://plant.ten-navi.com/news/7234/ 東京発電が「白田川発電所」リパワリング工事を完了 2015年06月08日 20:00 出力2,900キロワットから3,100キロワットに増量 東京発電は6月3日、静岡県賀茂郡東伊豆町白田にある「白田川発電所」のリパワリング工事が完了したと発表した。 「白田川発電所」は昭和2年から運転を開始し、白田川と川久保川から毎秒2.07立方メートルを取水。約180メートルの落差を利用して、最大2,900 キロワットを発電していた。 東京発電は昨年8月から「白田川発電所」のリパワリング工事に着手し、各種設備の取り替えを行った。 これまでは単輪二射ペルトン水車を3台使って、最大2,900キロワットの発電を行っていた。今回の工事では効率を高めるために、二輪四射二連ペルトン水 車1台に取り替えた。 その結果、これまでと同量の水量・落差のままで、3,100キロワットへの出力増を実現。これまで3台だった水車が1台になったことで、巡視や点検などの メンテナンスの労力も大幅に削減できる。 今後も積極的にリパワリング工事を実施 今回のリパワリング工事により、東京発電が東甲信越エリアに保有する73か所の水力発電所の総出力は、18万5,200キロワットとなった。 今後も他の水力発電所のリパワリング工事を続ける方針で、2015年度から2019年度までに、同種のリパワリング工事を10か所の発電所で実施する計画 を立てている。 |
出典:静岡県 出典:ITメディア伊豆の山中に巨大な圧縮空気エネルギー貯蔵施設 ――NEDOら、風力発電の出力変動を抑える実証実験を開始 2017/05/08 05:00 https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/news/16/042807397/?ST=msb&P=1 NEDOと早稲田大学、エネルギー総合工学研究所らは、天候の影響を受けやすい風力発電の出力調整用に、圧縮空気エネルギー貯蔵システムを完成し、 2017年4月20日から実証試験を開始した(関連記事)。また4月27日にはこの施設の開所式が行われ、システムを報道陣に公開した。 河津圧縮空気エネルギー貯蔵試験所(CAES) 2017年4月27日/0 コメント/カテゴリ: 河津の地域情報 /作成者: スタッフ http://kkmiya.com/archives/6498/ 伊豆半島河津町には、風力発電機が21基あります。 東京電力㈱で11基、㈱ユーラスエナジーで10基すでに運転しています。 本日は、この風力発電施設の近くで『河津圧縮空気エネルギー貯蔵試験所』の開所式が行われ、出席してきました。 近くに行くと、高さ11.2m、52基の空気タンクがまるでミサイル基地のようにそびえたっています。一般社団法人エネルギー総合研究所様が東京電力㈱、早稲田大学と研究を進めており、今後2年間実証実験を行う、とのことです。 世界で初めての設備で、空気を圧縮し、高温・高圧の空気を作り高温の熱媒(油)と高圧空気に分離して貯蔵する。電気が必要な時、熱交換により高温・高圧の 空気を作り、これにより発電機を回転させることで発電する。風力の発電の出力が下がった時に補うもので、この施設は蓄電池の役割をします。 施設の出力容量は500kw X2 =1,000kwで、家庭の電気約250軒分です。貯蔵施設であり、排出物は水が少し排出されるだけと聞いております。風力発電、太陽光発電などの再生可 能エネルギーは発電変動があり、それを補うため電力会社では火力発電所の増設の必要があります。今後このようなエネルギー貯蔵設備が各所に設置される時が 早く訪れると思います。 NEDOによる圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)の実証事業の結果まとめ 2023年5月12日 最終更新日時 : 2023年12月19日 https://esree.co.jp/nedo_caes/ 空気タンクの圧力は、高圧ガス保安法の手続きが不要な範囲の最高使用圧力を0.98MPa(運用上限:0.93MPa)。当初は、空気タンク圧力を 0.3MPaから0.93MPaの間で使用し、この間の充電量SOC(State Of Charge)を0%から100%としていた。しかし、実証試験を続ける中で、低SOCでは効率が非常に悪いことが判明し、試験途中から空気タンク圧力を 0.5MPaから0.93MPaの間で使用することに変更した。 実際に充放電を実施・試験したところ、充電効率は68.4%、放電効率は63.6%となった。これにより、簡易的に充放電効率を計算すると、 68.4% × 63.6% = 充放電効率43.5% となる。 充放電効率が低い数値になっているのは、以下が原因と考えられる。 【原因1】 圧縮熱の回収と発電前空気の予熱に市販の合成熱媒油を使用したが、低温下では粘度が高く熱交換性能が十分に発揮できていないため、①、②の状況となりロスが発生。 ①充電:圧縮熱回収用熱交換器の空気冷却が足りず高温タンクへ流出。大気への放熱により空気が冷えて縮む分、圧力が低下。これをカバーするため運転時間が長くなり放熱ロスが拡大。 ②発電:圧縮熱加熱用熱交換器の空気加熱が足りず低温で発電機へ吸気。仕様より密度の高い低温空気が流れるため、SOCの低下速度が速く運転時間が短くなり,吸気加熱ロスが拡大。 【原因2】 圧縮機の内部漏れすきまが増大(推定) これとは別に、発電機・充電機(実証機)それぞれ単機での充放電性能計測結果に補正を行って求めた充放電効率は54.7%となった。 本体の運転速度の最適化、高効率化・圧縮機/発電機の高性能化、熱交換性能の改善を実施すると、充放電効率は,上記実証機と同一運転条件で,63.6%まで向上(高圧化は除く)すると推定される。 NEDOによるCAES実証の結果をまとめてきました。ざっくり言えば、 ・小規模のプラントでの実証結果では50%程度の充放電効率だった。 ・各種改善を加えて規模を大きくすれば充放電効率60%超が見込まれる。 ・地下空洞で100MW・800MWh級のCAESを大規模に作れば、4万円/kWhを下回る可能性がある。 ということだと思います。 |
| 発電所 |
最大出力 |
常時出力(最大常時比) |
水量 |
2008年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
備考 |
| 仁科川第一 |
120kW |
50kW(50%) |
0.47m3/s |
73.6% |
78.5% |
78.5% |
77.3% |
15年4・5月殆ど出力無し |
| 〃 第二 |
310kW |
261kW(84.2%) |
1.39m3/s |
63.1% |
76.0% |
80.9% |
72.4% |
|
| 〃 第三 |
530kW |
250kW(55.5%) |
1.95m3/s |
63.6% |
72.1% |
62.2% |
61.9% |
16年11月殆ど出力無し |