電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板 ( 利 水スレ電 力スレ )
22.02.18運開
犀川(金沢)

井上靖の自伝的三部作の一つ『北の海』の舞台がここ金沢であり,犀川を知ったのもこの小説だったように思う。金沢市街を突き抜ける川である。梓川と千曲川 に挟まれた日本最強の犀川を差し置いて犀川と云えば正直こちらの方が有名なのでは無いか。
お隣の小矢部川の資料であるが,その西隣である。上流部はそこそこ降水しているのが 解る(矢張りより南側の手取川庄 川の最上流部辺りの降水量は流石である。)。小矢部川同様,流域面積はそれ程大きくない。
そのせいもあってか水発的にはそれ程有名では無い犀川ではあるが結構デカい発電所が立地している。開発は金沢市企業局である。流石金沢市,そこらの県庁ば りのことは出来る様だ♪

(河口)──[金沢市街]──(内川新内川発電 所内川ダム)新辰巳発電所上寺津発電所──犀川ダム──上流部開発(+6.0MW)】──── (源流)[→山の東向こうは庄川水系境川・同じく西向こうは手取川水系直海谷川]

出典:『小矢部川水系の流域及び河川の概要(案)』 2007年 国交省河川局


1.沿川風景

(河口)


[金沢市街]

~内川~

~平沢(ひらそ)川~

平沢川小水力発電(株) 平沢川小水力発電所(ひらそがわ)[aika][水 力
運開:2015.5.7
ダム水路式・流込式
認可最大出力:198kW
最大使用水量:1.50立方メートル毎秒
有効落差:17.17m
水車:S型チューブラー水車×1台
流域面積:10.8平方キロメートル
取水:平沢川[平沢川砂防ダム]
放水:平沢川

平沢川(ひらそがわ)砂防ダム[水 力
種類
不透過型砂防堰堤
大きさ
堤高:25.5m、堤頂長:109.0m、堤体積:37,900立方メートル
天端幅:3.0m
容量
計画堆砂容量:450,000?立方メートル
有効貯水容量:300,000立方メートル
面積
流域面積:10.8平方キロメートル
標高
   天端標高:102.0m
計画高水位標高:100.5m
  越流頂標高: 97.5m



長坂用水取水堰



新内川ダム[便覧] [石 川県
河川     犀川水系内川
目的/型式     NP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     18.9m/62.9m/9千m3
流域面積/湛水面積     37.3km2 ( 全て直接流域 ) /2ha
総貯水容量/有効貯水容量     61千m3/57千m3
ダム事業者     石川県
着手/竣工     1981/1984
発電容量 55,000m3 → ?? 新内川ダムの水を使って発電は行ってないようなのに。。
常時満水位 EL 107.4m

金沢市企業局 新内川発電所[水 力
石川県金沢市小原町
    昭和59(1984)年12月26日:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:7.400kW      常時出力:1,100kW[14.8%]
    最大使用水量:8.00m3/s
    有効落差:113.50m
    水車:立軸フランシス水車 出力7700kW×1台
    導水路:総延長1852.0m
    取水位標高:224.50m
    放水位標高:103.70m
    流域面積:34.5平方キロメートル
    取水:内川[内川ダム]224.50m (満水位-4.5mから取水)
    放水:内川[新内川ダム]103.70m (満水位-3.7mで放水)

内川ダム[便覧] [石 川県]    
河川     犀川水系内川
目的/型式     FNWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     81m/172m
流域面積/湛水面積     34.5km2 ( 全て直接流域 ) /40ha
総貯水容量/有効貯水容量     9500千m3/8100千m3
ダム事業者     石川県
本体施工者     熊谷組
着手/竣工     1967/1974
常時満水位 EL 229.0m
発電容量 6,200,000m3
上水道容量  4,100,000m3

金沢市企業局 新内川第二発電所[水 力]  
石川県金沢市堂町
運開:1988.12.23
水路式・流込式
    認可最大出力:3,000kW      常時出力:  0kW
最大使用水量:3.70m3/s
    有効落差:100.60m
    水車:横軸フランシス水車 出力3200kW×1台
    導水路:総延長4689.0m
    流域面積:22.0平方キロメートル
    取水:内川、他 334.00m
    放水:内川[内川ダム]228.80m




辰巳用水取水堰

金沢市企業局 新辰巳発電所[水 力]   
石川県金沢市上辰巳町
    昭和46(1971)年3月30日:運用開始
水路式・流込み式
    認可最大出力:6,000kW   常時出力: 740kW[12.3%]
    最大使用水量:10.00m3/s[1.41]
    有効落差:73.00m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力6680kW
    導水路:総延長5297.0m、
    流域面積:71.0km2
    取水:犀川[上寺津ダム]174.50m
    放水:犀川89.80m

上寺津(かみてらづ)ダム[便覧]    
河川     犀川水系犀川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     19.5m/69m/8千m3
流域面積/湛水面積     71km2 ( 直接:13.2km2 間接:58km2 ) /ha
総貯水容量/有効貯水容量     129千m3/77千m3
ダム事業者     金沢市
着手/竣工     1961/1965
取水:犀川[上寺津発電所12.0m3/s]
送水:新辰巳発電所10.0m3/s

金沢市企業局 上寺津発電所[水 力]   
石川県金沢市寺津町
    昭和41(1966)年1月29日:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:16,200kW   常時出力: 3,240kW[20.0%]
    最大使用水量:12.00m3/s[2.076]
    有効落差:161.30m
    水車:立軸フランシス水車 出力8500kW×2台
    導水路:総延長4831.0m
    流域面積:57.8km2
    取水:犀川[犀川ダム]346.50m
    放水:犀川[上寺津ダム]172.50m

発電所名:新寺津発電所(しんてらづ)[aika]
事業者名:金沢市企業局
出力(kW):430
開始年月:昭和56年12月


犀川(さいがわ)ダム[水 力][便覧] [石 川県
河川     犀川水系犀川
目的/型式     FNWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     72m/160m/153千m3
流域面積/湛水面積     57.8km2 ( 直接:56.1km2 間接:2km2 ) /56ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,360.0万m3/1,070.0万m3
ダム事業者     石川県
着手/竣工     1960/1965
満水位:346.50m
発電容量
 (洪水期)7,100,000m3
 (非洪水期)9,850,000m3
送水:上寺津発電所12.0m3/s

>2013年4月25日より、ダムへ通ずる県道の落石により寺津ゲートで封鎖されており、一般者のダム見学は不可能になっている。 [wiki]
未だ開通してへんの??開通させる気無い??

満水位346m・流域面積57.8km2の犀川ダムへ向けてもう一発ぐらい出来るかも。検討してみたい。

【犀川最上流部開発】


[私案]奥犀川発電所
出力:6,000kW[+6.0MW]
水量:2.5m3/s[1.41]
落差:282m
流域:17.7km2
導水:5.6km・2.5km(倉谷支水路)
取水:倉 谷川二 又川EL.638m
放水:犀川[犀川ダム]EL.346m