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関門連系増強 中国電力の送電罔

四国の送電罔

昨今の日本の再生エネ電力導入の隘路は東北北海道の風力を首都圏へ,九州の太陽光を関西へであるからその観点から四国の送電罔も眺めて見る。西日本だから 架台もとい課題は九州の太陽光発電電気の関西への送電分ということになる。

発電所<火力及び原子力水力 高知東部エリア電源接続案件募集プロセス> 送電罔 本四送電線<本四連系線中四幹線> 九四連系線

1-2<水力発電>
四国地区水力発電所一覧表
http://www.safety-shikoku.meti.go.jp/skh_d8/08_toukei/26_toukei/suiryokuichiran.pdf

設置者名 発電所名 発県名 ダム名
区分
総貯水
容量
m^3
有効貯水
容量
m^3
水系名 河川名 流域面積
km2
使用水量
m2/s
有効落差
m
最大出力
/常時出力
MW
ダム高
m
使用開始年月その他
電源開発(株) 長山 高知 平鍋ダム
ダム水路式
調整池式
424万
98万
奈半利川 奈半利川 233.40 40.00 107.86 37.0/11.4 38.00 1960年7月
水力,com
二又 久木(くき)ダム ダム水路式
調整池式
294万
134万
147.00 45.00 188.90 72.1/15.4 28.00 1963年1月
水力.com
魚梁瀬 魚梁瀬(やなせ)ダム
ダム式
貯水池式
1億462.5万 7,250万 117.10 50.00 85.10 36.0/4.2
115.00 1965年6月
水力.com
早明浦 早明浦ダム
(水資源機構管轄)
ダム式
貯水池式
3億1,600万
3,600万
(発電用)
吉野川 吉野川 472.00 65.00 76.00 42.0/4.8 106.00 1972年2月
約129GWh/年
水力.com
電発計
4 地点
187.1


電発の水力発電所は,九州の石炭火発で定められてた様に四国と九州の間でやりとりがあり,これらの発電所の発電電力の一定量が関門連系線経由で九州へ枠が確保されて いるのであろう。四国と九州の間に直接の系統接続はなく,もともと四国と中国を結ぶのは瀬戸大橋ではなく大三島経由の中四幹線だったが系統的には奈半利川~西条~今治~竹原~新広島~新山口~北九州という経路であったし。

<高知県東部エリア 電源接続案件募集プロセス>
https://www.occto.or.jp/access/process/shikoku/kochi_e.html

四国は高圧系統は割と接続に余裕がある(地図)けど,上の電発,3ダムが接続する[39]長山線は逼迫している様である。
更に地元の配電罔図はこんな感じ。
出典:四電配送電

と云う事で広域機関が中心となって187kV長山線及びその上位系統を増強し,55MW(その後60MWに拡大)の再エネの接続を図ろうとする計画である。
 
出典:広域機関

応募は11件5.7MWしかなく系統連系希望者は9件5.7MWに減り,更に優先系統連系希望者は8件2.8MWととなり,結局入札は不成立(広域機関が入札負担金単価が著しく高額等の事由により、入札が成立しない蓋然性が高いと判断)となってしまったようだ。

北海道の系統側蓄電池事業も780MW一期募集に対して結局162MWで終わった(成立はした)様であるし,様々なタイミングや利害を持った多数の事業者を乗り合わせる形で系統を増強するのは難しい様だ。。
FITが終了したら系統側は配送電が整備するが,接続はFIT優遇無しor低優遇で接続させる等の政策転換が必要かも。
北海道の件では電発の参加が確認されている(環境アセスは120MW分済でその内42MWで参加)し,風況が良さそうだけど小さな発電所が廃止されてしまった室戸に電発辺りが30MW程のメガウインド建設してくれへんやろか??リプレースの話しも無く廃止されてしまったのは思いの外風況良くなかったのか?

いやいやいや,調べたら直ぐに見つかって,しかもなかなか良いですやん。是非開発を!電発だけで一気に60MWの風力開発行きましょうや。
海沿いが良さそう。
出典;高知県