電力総研TOP 水 力あれこれ

22.6.28更新
21.6.13頃運開
粕川(かすがわ)の電源開発(旧案)(→原案)

2.開発余地
可能性としては
3発電所の取水量を倍増[+2.3MW(春日)]
春日発電所取水・粕川井堰(仮称)発電の新規建設[+2.2MW]
長谷川での発電(河合へ導水含む)[+1.7MW]
粕川上流での発電(河合発電所更新)[ +4.5MW]
倉ノ谷導水(小宮神発電所の更新)[+1.3MW] 
などがありそう。


②一番下部なので上とのバランスとか考えずに只管水を集めて発電すれば良いから気は楽で有る。
春日の流域面積:89.0km2=9m3/sに加えて19.96km2=2m3/s程追加分,更に川を渡って足打谷7.08km2=0.7m3/sの合計 11/7m3/sで行く。
落差は春日の101mに対して粕川合同井堰(仮称)75mで精々23m程度である。これだけ頑張っても2,200kW程度。

[私案]粕川発電所
出力:2,200kW[+2.2MW]
水量:11.7m3/s
落差:23m
導水:3.2km (0.68)

あかんわ。。12m3/sも集めてもこれっぱかでは。。 ここは小水力の範疇のようでは有るなあ。

平行して造って現行設備の稼働率を落とすよりは思い切って旧PSを廃止して粕川取水堰付近で新春日PSを設置する方向で検討してみる。滝波川方式である。
なるべく既存の設備を活用する為,既存の鉄管などを最大限活用する。

取水施設→取水量を倍増させてそのまま利用(必要によって増強)
既設導水管→そのまま利用・取水量倍増には平行してもう一本増設で対応
上部水槽・サージタンク→取水量に応じて容量倍増
水圧鉄管→サイフォンとして再利用
新設導水管→現春日発電所地点からサイフォンで対岸に渡りそのまま圧力トンネルで導水。(水圧鉄管をサイフォンの一部として使えるか不明だけど原理的には 同じだよね。。)
途中取水→既設の高橋谷に加えて現春日発電所地点と新春日発電所の間の足打谷でも取水。
新発電所→粕川井堰(小島取水口)付近に建設

[私案]新春日発電所(or粕川第一発電所)
出力:7,700kW[+5.7MW]
水量:11m3/s
落差:83m
流域面積:89.0+16.9=105.9km2
取水:粕川[粕川第二発電所(or小宮原発電所)]・高橋谷・足打谷・野原谷・樫
放水:粕川[小島取水口]



そこそこの規模になったけど小宮原PSから高橋谷D経由の既存水管(春日PSは現在最大4.17m3/s使用)が目一杯拡張した水量に対応出来るかが不明。


③⑤冒頭の図でも書き込んだように河合 発電所の長谷川筋からの導水
押又谷303m付近[ストビュ ウ][地 理院303m
長谷川303m付近[ストビュウ][地 理院303m
追加面積:20.6m3/s→2.1m3/s
程取れる。河合近くの倉ノ谷からも取水出来る。
配置が既存の発電所と接続しづらいし,固定費用が永遠に掛かってしまう。
もういっそのこと小さくてバラバラの小宮神河合の両発電所を合同させれば良い。新河合発電所or粕川第二発電所である。


[増強私案]新河合発電所or新小宮原発電所(or粕川第二発電所)
出力:6,600kW[+4.1MW]
水量:6.0m3/s[+2.2m3/s]
流域:37.8km2[粕川・現河合発電所取水堰流用]+24.7km2=62.5km2
落差:130m
導水:
取水:粕川・長谷川・303m
放水:粕川[新春日PS取水堰]166m

別々に増強するのと出力は変わらん上に資本コストは削減できるであろう。


④河合発電所の奥での発電。
高さが足りないので分流後の351m程度で取水。35.5km2
3.6m3/s取水で低落差44mに挑む

[私案A]奥河合発電所or(粕川第三発電所)
出力:1,300kW[+1.3MW]
水量:3.6m3/s
落差:44m
流域:35.5km2
導水:1.8km
取水:粕川・表川351m
放水:粕川[河合取水堰]303.20m

小さ過ぎる・・。

もっと上流を見て見る。
432m(表 川正 面谷吹(ふ きん)谷粕 川古 田谷尾 西谷)で取れそう。それでも3,000kW強っぽい。ないかなぁ


[私案B]奥河合発電所or(粕川第三発電所)
出力:3,300kW[+3.3MW]
水量:3.1m3/s
落差:128m
流域:30.9km2
導水:5.4km
取水:粕川・表川432m
放水:粕川[河合取水堰]303.20m

455mでちゃれんじ。流域は27.7km2に2.8m3/sで150mとすると3,500kW。この辺が限界 か。。


4,000kW以上は欲しいと云う持論の私だけどまあ連続して開発すると云う事でここも入れる。北の方は2,500mm~3,000mmと雨も多めだし な。
出来ればこ の辺に貯水池欲しい。。人跡未踏って程ではないにしろ立ち退きは不要っぽい。

[私案C]奥河合発電所or(粕川第三発電所)
出力:3,500kW[+3.5MW]
水量:2.7m3/s
落差:150m
流域:27.8km2
導水:km
取水:粕川・表川455m
放水:粕川[河合取水堰]303.20m

どうも現在の粕川の河合 取水堰の位置が中途半端の様である。

粕川第二発電所(新小宮原)の現河合発電所の取水堰と想定されてる取水位をもっと下げる事で長谷川方面への導水距離を減らし流域面積を増やしつつ,粕川第 三発電所(新河合)の落差をデカくする事が出来る。


[増強私案]新小宮原発電所(or粕川第二発電所)
出力:4,200kW[+3.4MW]
水量:7.2m3/s[+4.14m3/s]
流域:72.2km2(現小宮原流域)-2.4km2(取水点を上げる事に拠る逸失分)=69.8km2
落差:70m
導水:
取水:粕川・三 谷・尾又谷・長谷川 240m [谷名は川名地図より。但し多少地形が違 う・・GSV だとこんな感じ。地理院には不記載の林道もある様だ]
放水:粕川[新春日PS取水堰]166m

そして満を持して粕川第二(新小宮原)の新取水堰に向かって粕川第三(新河合)を建設する。
取水ポイントが上述の2案(私案B私案C)。大差ないが私案Bの方 が導水距離とか節約出来そうである。

[増強私案]新河合発電所(or粕川第三発電所)
出力:4,700kW[+3.2MW]
水量:3.0m3/s[+1.1m3/s]
流域:30.9km2
落差:188m
導水:5.4km
取水:粕川・表川432m
放水:粕川[粕川第二PS取水堰]240m

まとめるとこんな感じ:

発電所 最大発電量(常時) 現行水量(常時?) 流域面積 有効落差
導水路
その他
粕川第一(新春日)
7.700kW[+5.5MW]
11m3/s

83m


▲春日→廃止
2,000kW(1,400kW[70%])
4.17m3/s(2.9m3/s)
89.0km2
58.40m
3.35km

粕川第二(新小宮原)
4,200kW[+3.4MW]
7.2m3/s
69.8km2
70m


▲小宮神→廃止
800kW(710kW[89%])
3.06m3/s(2.72m3/s)
72.2km2
33.33m
0.39km

粕川第三(新河合)
4,700kW[+3.2MW]
3.0m3/s
30.9km2
188m


▲河合→廃止
1,500kW(1,100kW[73%])
1.90m3/s(1.38m3/s)
37.8km2
96.62m
1.00km

合計[増加分]
16,600kW[+12.1MW]





合計
4,300kW(3,210kW)



4.74km