電力総研 水力いろいろ 北上 川
とはずがたりな掲示板 ( 電 力スレ 利 水スレ )
22.7.16運開
鳴瀬川・江合川

名蓋川と云う聞いたことも無い川であるが氾濫したらしい。。大崎市の古川矢目地区に警報が出たようだ。

古川矢目は此処ら。名蓋川は下(南側)の方に流れている。特に大きそうな川ではない。寧ろ地区排水の 河川で流れが小さくて流下の力が弱く下流の多田川に流れ込みが難しくなって溢れた感じか。https://t.co/cKSzCSUQbl

— とはずがたり (@tohazugatali1) July 16, 2022


名蓋川は多田川を介して鳴瀬川に流れ込んでる鳴瀬川水系の様だけど,鳴瀬川は古川市街中心部で北上川水系の江合川の放水路的なもの(新江合川[地 理院])で繋がっても居るよう だ。
東北新幹線も市街地真ん中ぶち抜いているし,市街地の真ん中になにか出来るのも反対しない割と積極的な進取の気性か?小牛田に東北本線奪われて沈滞ムード への危機感が強かったのかも知れないけど。。

また本流が放水路で結ばれた斐伊川と神戸川と違ってこちらは支流の江合川を介してのせいか鳴瀬川は北上川水系に組み込まれては居ないようだ。小阿賀野川で 本流同士の信濃川と阿賀野川が繋がってたりするし,河口付近では良くあるしその場合,水系は一緒にならないけど。
またwikiに 拠ると江合川は北上水系のままであり,完全に鳴瀬川に流す予定が変更されたらしい。こっちが本流になってたら江合川が鳴瀬川水系になっていたのかな?


新江合川
江合川流域では明治43年、大正2年と洪水被害が相次いだ。これを受け、宮城県は大正6年から江合川の河道改修を行い、鳴瀬川へ完全に合流させる工事を始 めた。これは大正10年には国の事業として営まれることになった[30]。
ところが、昭和22年(カスリン台風)、昭和23年(アイオン台風)の洪水被害の結果、この計画の見直しが決まった。これにより鳴瀬川への放流量は全体 (1100m3/s)のうち一部(300m3/s)に縮小された[30]。
開削工事は昭和32年に完成、これによって生まれたのが新江合川である。


~沿川風景~

■鳴瀬川
鳴 瀬川流域では古くから稲作が行われ、藩政時代には「伊達藩の年貢米」の輸 送のための舟運が発達し、現在でも我が国有数の穀倉地帯であり、農業用水の利用が多 く、水利権量の約 90%を占めており、度々渇水が発生し、安定した水供給が求められ ている。 [国 交省

■江合川
流域は概ねかつての玉造郡全域に相当し、か つては玉造川と呼ばれていた[1]。このほか荒雄岳周辺の源流域では荒雄川と呼ばれている[wiki]。

~鳴瀬川~

(河口・野蒜築港跡)


~吉田川~

~南川~
南川ダム(みなみかわ)  [旧名]悪田ダム(あくた)[便覧
河川     鳴瀬川水系南川(吉田川支流)
目的/型式     FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     46m/355m/244千m3
流域面積/湛水面積     22.5km2 ( 全て直接流域 ) /90ha
総貯水容量/有効貯水容量     10000千m3/9200千m3
ダム事業者     宮城県
着手/竣工     1975/1987

2022,7の大雨でも南川ダムは活躍したようだ。




上川原堰(田川合流部EL.27m)



 ~田川~

二ツ石ダム[便覧
河 川     鳴瀬川水系二ツ石川
目的/型式     A/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     70.5m/439m/2256千m3
流域面積/湛水面積     19km2 ( 全て直接流域 ) /52ha
総貯水容量/有効貯水容量     10600千m3/9700千m3
ダム事業者     東北農政局
本体施工者     佐藤工業・西松建設・三井住友建設
着手/竣工     1988/2009


門沢取水堰
大崎広域水道・仙台北部工業用水[宮城県]麓山浄水場

出典:宮城県

東北電力株式会社 門沢発電所[DB] [水 力
所在地:宮城県加美郡加美町門沢宿
    大正 6(1917)年12月:運用開始
    平成12(2000)年 3月:出力増加?
水路式流込み式
    認可最大出力:720kW(増加前663kW)      常時出力:640kW
    最大使用水量:1.95立方メートル毎秒
    有効落差:48.18m
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力396kW?
    導水路:総延長3558.7m
    取水位標高:187.53m
    放水位標高:135.32m
    流域面積:104.3平方キロメートル
    取水:鳴 瀬川筒 砂子川から取れそうなのに取ってないらしい…
    放水:鳴 瀬川[門沢取水堰→麓山浄水場]



東北電力株式会社 漆沢発電所[便 覧][水力
所在地:宮城県加美郡加美町漆沢野岸
    昭和55(1980)年11月:運用開始
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:3000kW      常時出力:   0kW
    最大使用水量:5.00立方メートル毎秒
    有効落差:73.70m
    水車:立軸フランシス水車 出力3150kW×1台
    取水位標高:270.50m
    放水位標高:190.40m
   流域面積:58.9平方キロメートル
    取水:鳴瀬川[漆沢ダム]
    放水:鳴瀬川

~筒砂子(つつさご)川~

筒砂子(つつさご)ダム [便覧]=建設中 らしい
場 所:鳴瀬川水系筒砂子川
目的/型式     FNAP/台形CSG
堤高/堤頂長/堤体積     105m/345.8m/1870千m3
流域面積/湛水面積     42.4km2 ( 全て直接流域 ) /151ha
総貯水容量/有効貯水容量     45700千m3/43200千m3
ダム事業者     東北地方整備局
着手/竣工     2013/



漆沢ダム(元) [宮城県](うるしざわ) [便覧]←なん で元?
河川     鳴瀬川水系鳴瀬川
目的/型式     FNWIP/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     80m/310m/2200千m3
流域面積/湛水面積     58.9km2 ( 全て直接流域 ) /83ha
総貯水容量/有効貯水容量     18000千m3/16000千m3
ダム事業者     宮城県
本体施工者     鹿島建設
着手/竣工     1968/1980


 
~江合川(荒雄川)~

清水閘門

(岩出山市街・この辺から荒雄川?)

上流の鳴子ダム(V=3,500.0万m3・満水位254m)を水源に鳴子発電所(21.0m3/s・放水位144.05m),更に概ね連檐して池月発電所(8.9m3/s・放水位88.62m)に至ってゐる。
鳴子発電所 の使用水量を池月発電所が十分使いこなせていないし,池月発電所の下でももう一発は発電出来そうである。

名馬「池月」の伝承はてっきりここで確定かと思ってたけど全国にあるようだ。

東北電力株式会社 池月発電所[水力
所在地:宮城県大崎市岩出山池月
    大正10(1921)年9月  :運用開始
水路式・流込式
    認可最大出力:3,200kW     常時出力:3,200kW [100%]→常時=最大!?明らかに水量足りてへん。。
    最大使用水量:8.90m3/s
    有効落差:44.05m
    水車:立軸フランシス水車 出力3340kW×1台
    導水路:総延長8228.8m、
    流域面積:318.1km2
    取水:江 合川 137.90m
    放水:江 合川 88.62m


東北電力株式会社 鳴子発電所[水力
    昭和32(1957)年4月:運用開始
    平成15(2003)年3月:出力増加?(18700kW)
ダム水路式・貯水池式
    認可最大出力:18700kW(増加前18000kW)      常時出力: 4600kW
    年間発生電力量:約86255MWH(8625万5千キロワット時、増加前データ)
    最大使用水量:21.00m3/s
    有効落差:105.16m
    水車:立軸フランシス水車 出力22000kW×1台
    導水路:総延長939.1.4m
    流域面積:210.1km2
    取水:荒雄川[鳴子ダム]254.00m
    放水:江合川144.05m


(大谷川合流EL.156m)


~大谷川~

岩堂沢(がんどうさわ)ダム[便覧
河川     北上川水系岩堂沢
目的/型式     A/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     68m/200m/235千m3
流域面積/湛水面積     km2 /69ha
総貯水容量/有効貯水容量     13480千m3/13000千m3
ダム事業者     東北農政局
着手/竣工     1993/2009





鳴子ダム[便覧][水力
河川     北上川水系江合川
目的/型式     FAP/アーチ
堤高/堤頂長/堤体積     94.5m/215m/180千m3
流域面積/湛水面積     210.1km2 ( 全て直接流域 ) /210ha
総貯水容量/有効貯水容量     5,000.0万m3/3,500.0万m3
ダム事業者     東北地方建設局
本体施工者     鹿島建設
着手/竣工     1951/1958
    堤頂標高:259.500m
         異常洪水位標高:257.0 m
         計画洪水位標高:255.0 m(サーチャージ)
     非常用洪水吐越流頂標高:254.000m(自然越流頂)
         常時満水位標高:254.000m
          最低水位標高:231.000m
      坂見堰最低取水位標高:225  m
    低水位放水管呑口中心標高:210.000m(ハウエルバンガーバルブ)
       デフレクター頂標高:180.200m
          減勢工床標高:177.000m(デフレクター下流)
            基礎標高:165.000m
灌漑面積:約10,000ヘクタール

(鬼首峠)

この向こうは雄物川水系役内川である。













大崎広域水道用水供給事業

出典:宮城県

荒雄川電源開発

[私案]奥雄荒川発電所
出力:3,800kW→ちょい規模小さい。。
水量:2.4m3/s
落差:190m
流域:36.8km
導水:11.7km2 (0.32)
取水:保 呂内沢鎌 内沢・黒倉沢古(い にしえ)沢荒 雄川大 深沢445m
放水:荒雄川[鳴 子ダム]250m

[増強]鳴子ダム
流域:252.3km2 (直接流域:210.1km2・間接:42.2km2)
新規導水
延長:7.2km
間接流域:42.2km2
取水:岩 堂沢(熊沢)大 谷川宿 ノ沢沙 沢大 深沢


[増強策]鳴子発電所
鳴子ダム導水を利用した水源で出力増。

[増強案]池月発電所
   認可最大出力:7,200kW[+4.0MW]
    最大使用水量:20m3/s[+11.1m3/s]
    有効落差:44.05m
    水車:立軸フランシス水車 出力3340kW×1台+4000kW1台追加
    導水路:総延長8228.8m、
    流域面積:318.1km2
    取水:江合川 137.90m
    放水:江合川[要 逆調整池整備] 88.62m

[私案]岩出山発電所
出力:3,300kW
水量:20m3/s
落差:20m
導水:8.1km[4.1]
取水:江合川・池月発電所88.62m
放水:?用水・江合川56m