電 力総研 水 力あれこれ(九 州)
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2020.11.27暫定運開
五箇瀬川の水力発電②北川水力] [九 州地方整備局
五ヶ瀬川祝子川北川

流石の水力さんも此処ら辺(九州・五ヶ瀬川水系)迄は手が回らないのか未着手である。自力で調べてみた。九電・宮崎県企業局・大分県企業局・旭化成・チッ ソなどが水力発電を沢山建 設・運営していて集中立地地帯である。高千穂線も赤字続きの中,豪雨水害で破潰されたのをしおに廃止されてしまった。雨はざんざん降りそうな地帯である。
>五ヶ瀬川の水利用の歴史は古く、大正時代から電力量拡大のための発電所建 設が行われてきており、現在では、22発電所で最大約237m3/s(最大出力約138,000kw)が発電用水として利用されている。[mlit]

河口付近の何処迄,川扱いされているか不明だけど,延岡港の有る場所は未だ五ヶ瀬川扱いされてて北川も五ヶ瀬川の支流扱いされているのかな?海 の真ん中に五ヶ瀬川って書いてあるww
此処では最初は纏めてやってたけど北川と祝子川は独立させる事とし,本頁では北川を取り扱う。

本河川はお隣大分県当局に拠って開発されたので九 電でも宮崎県企業局でも無い大分県企業局が事業主体となって3箇所程発電所がある。

<九州電力>

http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0246/3887/pdf_hydroelectric-power-plant_202005.pdf


<大分県企業局>

発電施設概要(※但し2017年)

ダム施設概要

https://www.pref.oita.jp/uploaded/life/8629_1449466_misc.pdf

(河口)

~北川~
何処迄川扱いされているか不明だけど,延岡港の有る場所は未だ五ヶ瀬川扱いされてて北川も五ヶ瀬川の支流扱いされているのかな?
沿川の標高は低く,支流の小川には宗太郎越えがあるけど,宗太郎は未だ100m程度しかないめっちゃ標高低いしょぼい峠越えだった。まあ重岡迄行くと 200m越えて来るので一寸本格的になってくるけど,殆ど乗降客の居ない北川とか市棚とか小駅が並んでいるけど山が迫っているだけで標高は高くなった様 だ。また重岡では無く宗太郎の名を冠するのは字面のインパクトもあるのかもしれないけど地域の大都市延岡から見てこれから峠だぞってなるからかな。


大分県企業局 下赤発電所 [大分県]・ [大 分県企業局][DB
所在地    宮崎県延岡市北川町川内名
水系・河川名    五ヶ瀬川水系北川
発電方式    ダム式
最大出力    1,700 kW
最大使用水量    20.0 m3/s
有効落差    10.65 m
水車(台数):1,840 kW (1台)
発電開始日  1962(S37). 7.21
 最大出力     (kW)       1,700
  常時出力     (kW)       400
  最大使用水量     (m3/s)       20.00
  有効落差     (m)       10.65
  取水位     (m)       41.00
  放水位     (m)       30.30
 当初運転開始年月     (西暦年.月)       1962.07
水車:横軸プロペラ1台

北川発電所で使用した水を直下の逆調整池に貯水して発電しています。 また発電使用水量を調節し、下流域への急激な流量変化を防ぐ役目も果たしています。

メインのダムは大分県なので大分県企業局が発電所も経営している。有効落差を追いかけた結果宮崎県に立地となった様だ。

下赤逆調整池ダム(S38)[大分県 企業局
宮崎県延岡市北川町川内名
重力式コンクリートダ ム 
堤高/堤長:17.80m/153.00m
流域面積/湛水面積:240km2/0.12km2
総貯水容量/有効貯水容量/利用水深:48万m3/30万m3/3.20m
湖面水位(取水位):40m?
放水位:30m?

25m3/sで放水されて20m3/sで取水されるのでフル稼働時には差し引き5m3/sで貯まって行く。ダムが空の状態から16時間40分持つというこ とになる。

また北川ダムの取水ヶ所から此処迄24.5km2の追加的な集水面積がある。

下赤ダムは北川発電所やダムの水勢を抑える為の物なので一寸矛盾しているけど,仁田ノ内谷から導水すると1m3/s程増やせそう。

と云う事で北川発電所で使用の25m3/sに加えて3.5m3/s程度は取れるのでは無いか?標高がばっちりの水ヶ 谷からは北川発電所へ取水してるかもしれないけど。その辺考慮するとプラス3m3/s程度かな。

大分県企業局 北川発電所[大分県] [DB]
所在地    宮崎県延岡市北川町川内名
水系・河川名    五ヶ瀬川水系
北川/田代川/桑原川
発電方式    ダム水路式
最大出力    25,100 kW
最大使用水量    25.0 m3/s
有効落差    116.80 m
水車形式(台数):26,000 kW (1台)
発電開始日    S37. 8. 9
放水:川(42m)
県南から宮崎県延岡市に向かって流れる北川の佐伯市宇目に、高さ 82m、長さ188.34m、総貯水量4,100万m3のアーチ式コンクリートダムを築造し、洪水調整と発電を行うことを目的とした北川総合開発事業の一 環として建設されました。この事業は、洪水調整の面から見ると、事業者は大分県ですが、受益者は宮崎県までおよぶという、県境にとらわれない水系一本化の 総合開発となっています。

北川ダム[大分県 企業局][便][wiki
運 開:1962年
大分県佐伯市宇目大字南田原
堤高/堤長: 82.00m188.34m
流域面積/湛水面積:178km2   2.0㎞2
総貯水容量/有効貯水容量/利用水深:4,100万m3/3,470万m3/29.50m
河川     五ヶ瀬川水系北川
目的/型式     FP/アーチ
堤高/堤頂長/堤体積     82m/188.3m/66千m3
流域面積/湛水面積     211km2 ( 直接:178km2 間接:33km2 ) /200ha
総貯水容量/有効貯水容量     41000千m3/34700千m3
ダム事業者     大分県
本体施工者     梅林建設
着手/竣工     1958/1962
補助多目的ダム

九州は太陽光発電の好適地にも拘わらず系統がいっぱいで出力抑制などを強いられている。
近畿方面への送電罔の建設が必須だと思って居るが手っ取り早く揚水発電も検討したい。



桑原取水堰[場 所
 桑原発電所逆調整池
 北川ダム引水

大分県企業局 桑原(くわばる)発電所[大分県]
所在地    佐伯市宇目大字南田原
水系・河川名    五ヶ瀬川水系桑原川
発電方式    ダム水路式
最大出力    2,800 kW
最大使用水量    1.95 m3/s
有効落差    179.90 m
水車(台数):3,000 kW (1台)
発電開始日    S35. 7.30
北川の支流桑原川の上流藤河内に築造したダムの水で発電しています。 発電後の水は北川ダムへ導水され、再度利用されます。


藤河内ダム[大分県 企業局][場 所(350m)
竣工:1960(S35)
大分県佐伯市宇目大字木浦内
堤高/堤長:13.00m/49.00m
流域面積/湛水面積:21.5km2/0.017km2
総貯水容量/有効貯水容量/利用水深:7.2万m3/2.8万m3/2.00m
流域面積:?


下流部増強

閑話休題(それはさておき),以下で見る様に,北川発電所の25m3/sになんなら近傍から導水できる1m3/s,北川発電所の取水地点より下流の 20km2から取水出来る2m3/sと28m3/s程度があるが,僅か10mのダム式で20m3/s使ってお茶を濁して終わりである,,こんなもん止め じゃ。
ここはもう一発発電したい。途中で取水もしてみる。更に脇に目を転じると小川の方に163.5km2も水源が!!ここはもう10m3/sは余裕で取れそ う。


此処まで大きく増えると下赤を廃止する甲斐も出てくるのでは無いか。もう60年程運転してるし迫る更新時期に早めに対処が欲しい。
もし30mで取水すると

[構想]新北川発電所
出力:7,500kW[+5.7MW](下赤発 電所廃止?)
水量:30m3/s
取水:下赤ダム46m
北 川:10m…直下に堰もあるしこの辺で放水


途中の取水ポイントからは合計12.9km2程の流域面積があり,1.3m3/s程度は取れそう。