電力 総研 水力あれこれ 兵庫県の 水発 とは掲(発 電スレ 利 水スレ)
21.6.2運開
武庫川の利水と水力発電所の可能性

文字通りの水甕武庫川であり,水そのものを目的にダムが沢山建設されているが発電には殆ど利用されていない。

水力発電は平野と盆地に挟まれる渓谷部(出来れば弯曲している)がベストである。
今は余り水力開発されてない武庫川であるが武田尾温泉の前後は弯曲こそ余りしてないので距離は必要だが可能性はありそう。発電・放水ポイントを[A] [B]で取水ポイントを[ア]~[ウ]として比較検討してみる。

1.流域風景 2.水道水源地諸元 3.発電検討

1.流域風景

(河口:西宮尼崎市境)

[A]生瀬大橋付近40m(恐らく渡河が必要となる。)

[B]清瀬台脇56.1m

[ア]武田尾温泉109m

~川下川~

川下川ダム[便覧] [場 所
河川     武庫川水系川下川
目的    W[神戸市水道]
堤高     45m
流域面積/湛水面積     27.8km2 ( 直接:18.8km2 間接:9km2 ) /21ha
総貯水容量/有効貯水容量     2750千m3/2650千m3
ダム事業者     宝塚市
着手/竣工     1972/1977

間接流域(導水)があるようだ。どれだ??


[イ]道場生野・新名神武庫川橋・浄化センター南側129m

~羽束川~

千苅(せんがり)ダム[便覧
河川     武庫川水系羽束川
目的     W[神戸市水道]
堤高     42.4m
流域面積/湛水面積     94.5km2 ( 全て直接流域 ) /112ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,171.7万m3/1,161.2万m3
ダム事業者     神戸市
着手/竣工     1914/1919


上流には発電所がある。

近傍の加古川で係数が0.53。ここも適応すると1.72m3/sとなる。
水量すくね,と思ったけどまあまあこんなものなのか。。0.35なので一段と少なくはあるけど。

関西電力(株) 羽束川発電所[水力
運開:1919.4[ 羽束川電燈(株) ]    出力増加:1965.1(450kW)
水路式・流込式
認可最大出力:450kW  常時出力:81kW
最大使用水量:1.15m3/s (0.35)
有効落差:54.39m
水車: 横軸クロスフロー水車 出力490kW×1台
 導水路:総延長2687.3m
流域面積:32.5km2
取水:羽束川294.70m
放水:羽束川229.55m

取水:
21.9
バルーン式の?堰堤。晴の9月で堰で取水すると直下はこの涸れ具合である。



1.15m3/sの水


東隣は猪名川である。
   

[ウ]道場駅南側・船坂川合流点134.4m
~船坂川~

丸山ダム[便覧
河川     武庫川水系船坂川
目的     W[西宮市水道]
堤高/堤頂長/堤体積     31m/71m/113千m3
流域面積/湛水面積     7.9km2 ( 全て直接流域 ) /28ha
総貯水容量/有効貯水容量     2442千m3/2050千m3
ダム事業者     西宮市
着手/竣工     1969/1977







~有馬川・有野川・長尾川~







~山田川~

山田ダム[便覧
河川     武庫川水系山田川
目的  AW[三田市水道]
堤高     15.8m
流域面積/湛水面積     13.5km2 ( 全て直接流域 ) /5ha
総貯水容量/有効貯水容量     174千m3/174千m3
ダム事業者     三田市
着手/竣工     1954/1968






~青野川~

青野ダム[便覧
河川:     武庫川水系青野川
目的:     FNW
堤高:     29m
流域面積/湛水面積     51.8km2 ( 全て直接流域 ) /215ha
総貯水容量/有効貯水容量     1,510.0万m3/1,410.0万m3
ダム事業者     兵庫県
着手/竣工     1968/1987

wikiに拠ると以下の如し:
青 野ダム『wikipedia』
武庫川沿川6市(三田市、神戸市、宝塚市、伊丹市、西宮市、尼崎市)の洪水の調節と水害の防除、ダム地点下流の武庫川沿川農地の既得灌漑用水及び既得上水 流水の正常な機能の維持。工業用水の補給と流水の正常な機能の維持と増進。また三田市街地及び北摂三田ニュータウン、他に千苅ダムからの水道用水とブレン ドされ神戸市北区の上津台や藤原台また淡河町地区の上水道用水として、日量約92,000tの用水を取水し、約87,400tの水道用水を供給する上水道 用水取得の為の多目的ダムである。

水道水として用いられる水は、 兵庫県営水道三田浄水場に送水され三田市内や神戸市北区の家庭に供給されている。但し、青野ダムからは専用送水管などで浄水場と結ばれているのではなく、 放水されたダム湖の水が流入する武庫川を通じ三田浄水場にて必要量を取水している。

発電用ではないので大した高低差は取ってないが,割りと広めのダム湖(千丈寺湖)を持つ。
21.9

パシャパシャ通りすがりに写真を撮ってきたがダム本体は遊歩道を下がっていかないと近づけないらしく断念したが,気付いたら碌な写真がなかったw(まあ堰 堤本体は便覧で も見て下さい。)


どういう機能なのかダム直下の様子。勢いよく水が放流されていた。

wikiに拠るとここで取水はしていないようなので何をしてる施設なのか?

勢いよく放水はされていた。


三田浄水場[場 所(G)][場 所(地理)
青野ダムのある青野川が武庫川に合流する地点に三田浄水場はある。取水堰付近でEL=152mであり,青野ダムの湖面が地 理院ベースでEL=185mなのでまあ僅かではあるが高低差は採れる。



2.水道水源地=再掲

自治体
人口
水源地
河川
流域面積
有効貯水量
使用量
その他備考
宝塚市水道
22.5万
川下川ダム
川下川
27.8km2
265.0万m3


神戸市水道
153.7万
千苅(せんがり)ダム
羽束川
94.5km2
1,161.2万m3

西宮市水道
48.8万
丸山ダム
船坂川
 7.9km2
205.0万m3


三田市水道
11.3万
山 田ダム 山田川
 13.5km2
17.4万m3


兵庫県水道

青野ダム
青野川
51.8km2 1,410.0万m3



伊丹市水道は淀川より取水。

3.電源開発

三箇所も水域面積測るの大変なので[ウ]で代表させる。水源地以下でカウントして215km2である。


加古川の0.53を援用すると11.4m3/sが水量となる。

[仮称]武庫川発電所
取\発
[A]生瀬大橋
[B]清瀬台
[ア]武田尾
6,400kW
4.79km(1.36)
4,800kW
3.53km(1.38)
[イ]生野
8,400kW
7.46km(1.14)
6,800kW
6.20km(1.11)
[ウ]道場
9.000kW[+9.0MW]
8.72km(1.07)
7,400kW
7.46km(1.00)

一応どれもOKなので[A][ウ]の最大で行く。