電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
20.9.17運開

宮川ダムと宮川の電源開発!

1.現況 2.上流部開発  3.中下流域

<未開発領域>

宮川ダム(280m)から三瀬谷発電所(83.0m)まではがら空きである。
125.6 km2だと3400mmとしても 最大使用水量24m3/sで海へ吐き出した後では余り余裕は無さそうである。
詰まり一旦仕切り直しもやむなしってとこか~。

さて先程の資料(宮 川の現状と課題)に拠ると
流水管理・水利用の現状と課題
宮川水系河川水の適正な利用
○…中流部では粟生頭首工から宮川用水とし て最 大約10m3/sの取水が行われている。

渇水時における対策の推進宮川ダムの運用状況
○宮川の水利用の近況は、近年安定的に推移しているが、2005年、2007年、2011年には渇水となり、河川管理者、ダム管理者、水利使用者により構 成される「宮川渇水調整協議会」を設置し、水利使用の調整などについて協議を 行い、取水制限を行いながら、発電用水から農業用水への水融通が行われた。

宮川ダムの運用状況
○不特定潅漑については、潅漑期間中 (4/11~9/10)に於いて伊勢市他4町4,700haの耕地に750万m3を上限として、最大4.62m3/s供給されている。
○2003(H15)年4月には、発電水利権の更新に伴い貯留制限流量(ダム直下0.5m3/s)が、設定さ れている。
○現在、粟生頭首工直下において、 3.0m3/sの流量確保を目標に、発電容量より年間1,000万m3の範囲内で補給することが検討されている。

宮川ダム貯水池容量配分図


少なくとも5カ月は4.62m3/sが確保されている。放水はEL.248.2mで行われるようだ。コンジットゲートで も使うのか?
またこれらとは別に?宮川用水に最大10.438m3/sも(主に宮川ダムか ら?)供給もされるようだ。
更に河川維持流量も0.5m3/sあるがこれが不特定潅漑水量に上乗せされるかどうかは不明。

制限水位期は雨降ったら満水位まで貯めずに放流も発生という感じである。
さしあたって制限水位270mで4/10~10/15迄半年間は5m3/s程度は見込めると想定して取水量を以下の如く設定してみる。

取水
宮川ダム直下 5m2/s
犂(か らすき)谷(279m)流域面積:2.6km2 →想定利水量:0.21m2/s

大 熊谷(279m)流域面積:4.3km2 →想定利水量:0.34m2/s

■大熊谷口(149m)発電所[場所]
水路式・流込式
有効落差130m
水量:5.55m3/s
発電量:6,000kW

宮川水系 (850513) | 国土数値情報河川データセット
https://geoshape.ex.nii.ac.jp/river/resource/850513/

雲母取水口(139m) [場 所]流域面積:2.25km2→想定取水量0.188m3/s

始神谷(140m)[場 所]流域面積:3.9km2→想定取水量0.29m3/s

栗谷川(139m)[場 所]流域面積:22km2 →想定取水量1.87m3/s

浦谷(138.8m)[場 所]流域面積6.4km2 →想定取水量0.45m3/s

■新三瀬谷発電所
最大使用水量:9.70m3/s(直下の三瀬谷P/Sは40m3/s)
有効落差:52m
認可最大出力:4,200kW

放水:宮 川(87m)[三瀬谷ダム湖]

ざっとこんなもんか。


ざっとこんなもんか。

[私案]大熊谷発電所
出力:①5,400kW ②5,900kW ③6,500kW ④7,100kW
水量:①5.6m3/s ②6.2m3/s ③6.8m3/s ④7.4m3/s
落差116m
導水:①5.91km (0.91) ②8.30km(0.71) ③12.32km (0.52) ④14.71km (0.48)
取水:桧原谷導水6.41km2・1.2m3(東俣谷・池ノ谷・野又谷)・大熊谷導水2.39km・0.6m3/s(大熊谷・北谷[仮称])・本導水路 5.91km・0.6m3/s(古ヶ谷・犂(からすき)谷)・宮川[宮川ダム]5m3/s 270m
放水:宮川(大熊谷)150m

結局,宮川からの放水のみが頼りなんだよなあ。。
①で[+5.4MW]かな あ。。


この大熊谷発電所構想は宮川ダム次第ということになるがこれ以下は宮川ダム以下の水を集めてそれに付加的に宮川ダム放流水を上乗せする感じに出来そう。
以下こちらで検討