電 力総研 水 力あれこれ
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
21.6.1リプレース
20.9.25運開
(11.29一旦完成)

南部川の発電開発?

地味なダムみっけ。

島ノ瀬ダム
水系:南部川
目的:潅漑
堤高/堤頂長:44.5m/131.5m
流域面積/湛水面積:29.4km2 ( 全て直接流域 ) /24ha
総貯水容量/有効貯水容量:307万m3/248万m3
ダム事業者:近畿農政局
着手/竣工:1970/1991

|~参考文献~
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=1650

http://maps.gsi.go.jp/#15/33.843723/135.374136/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

さて,これは潅漑ダムである。流域面積が29.4km2だから3.1m3/s程は期待したい。
湖面は119m程度。う~ん,今から有効落差の確保に苦しみそうな予感がひしひしだw
と,小水力が既に設置されている事も判明。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/mizu/shousuiryoku/attach/pdf/rikatuyousokushinn_teikosuto-15.pdf



【発電所諸元】
 位 置 :和歌山県日高郡みなべ町
 最大出力: 140kW→ちいせえ,,
年間発電可能量: 750MWh
 最大使用水量 : 0.68m3/s
有効落差 : 28.2m
 建設費: 1億3,454万円
 運用開始 :2012(H24)年9月
 造 成 事業名 :地域用水環境整備事業 (南紀島ノ瀬地区)
 施 設 管理者 :南紀用水土地改良区



出典:南紀用水


さてこんなもんで満足しててはしょうがないのでもちっとデカい奴を誘致すべく検討開始。(とはいえ0.68m3/sの水はこの新しい施設で使う事が確定的 でそれ以上の水を集める必要がある。)
発電用の集水を行う。

神 野川(東神野川)124m
同・西の谷(仮称:島ノ瀬川)125m
市 井の川125m
同・ 西の谷128m
高 野川(玉川?)129m
同・ 西の谷130m

13.8km2。5.4km。1.1m3/sは行けるであろう♪


元々の流域が29.4km2で3m3/s行けるとして合計4.1m3/s。河川維持流量に0.68m3/s取られるので3.4m3/s程度は行けるかな (ちいせえw)。

辺川頭首工[こ こか(EL27m)
水は下流の辺川頭首工で取水されるようだ。最大1.223m3/sの水を其処には届けて上げる必要がある。

見づらいけど拡 大版もみっけ。

辺川付近には頭首工っぽい記載が2箇所あるが拡大版から判断するにこ ちら(27m)であろう。

元々こういう計画↓であった。知らない割りにはなかなかではなかろうか!?w  
これらの水をこ の辺(24m)迄持ってこれるとなかなかである。もとが低い標高にあるダムであるから。。


[試案]南部発電所
最大出力:2,400kW
最大使用水量:3.4m3/s
有効落差:88m
導水:4.35(本導水路)+5.4(支水路)=9.7km(0.24)→不可。
取水:島ノ瀬ダム[119m・3.1m3/s]・導水路[1.1m3/s]
放水:南部川[27m]

いや,投資の割りには発電力が小さいかなあ。。他の川(日高川有田川日置川古座川)と違って開発されなかったのも宜(むべ)なるかな,である。広川切目川と同じ匂いがするねえ。

集水用は長めだけど,発電用の導水距離は短いしまあまあではあるんだけど発電出力がパッとしないかな。。

支水路を短縮してみる。
例えば神野川とその西の谷のみにすると1.66kmになる。面積も5.4km2に激減。水量は3.1+0.5-0.7=2.9m3/sとする。

[試案]南部発電所
最大出力:2,100kW
最大使用水量:2.9m3/s
有効落差:88m
導水:4.3(本導水路)+1.7(支水路)=6.0km(0.35)→不可・・
取水:島ノ瀬ダム[119m・3.1m3/s]・導水路[0.5m3/s]
放水:南部川[27m]


と云う事で,一点思いついた。以下完全に妄 想である♪

西神ノ川・切目川→切目川ダム→玉川西谷→切目発電所・玉川西谷ダム→玉川・市井西谷・市井川・神野西谷・神野川→丸ノ瀬ダム・南部川→南部発電所という 流れである!
切目ダムの 目的は治水な ので水を潅漑用の丸ノ瀬に送っても大丈夫では無いか。

此処で玉川・市井の川・神野川の西側にある谷を勝手に玉川西谷・市井西谷・神野西谷と呼ぶことにしている。
玉川西谷での取水は切目ダム水準なので135m程。

切目から取水して最後丸ノ瀬ダム湖畔117mで発電するコース
導水路距離:7.65km

流域面積:12.6km2 取水量0.9m3/s程度,かな。。切目ダムは21.9km2  1.7m3/sか。


[増強新案]切目川分水発電所
最大出力:380kW
最大使用水量:2.6m3/s
有効落差:18m
取水:切目ダム[143m・2.5m3/s]・導水路[0.1m3/s]
放水:玉川西谷堰堤[120m]
導水:7.65km (0.05)

小さいw
まあこれは導水の序で,いわば維持流量分での発電みたいなもの。赤字なら省略可の発電である。

[増強新案]南部発電所
最大出力:4,400kW
最大使用水量:6.0m3/s
有効落差:88m
取水:丸ノ瀬ダム[119m・3.1m3/s]・導水路[1.1m3/s]・切目ダムと導水路[2.5m3/s]
放水:南部川[24m]
導水路:11.95km (取水路7.45km+発電路4.5km)  (0.36)

うん,これくらいだと格好付くな~。稲葉川比は元々0.41だったけど水量で島ノ瀬小水力の分を,落差で辺川頭首工の分をカウントしたら不可レベルに陥落 した…orz

だらだら遠回りするより切 目ダム取水市 井の川取水東 神野川取水で7.4km
島ノ瀬ダム湖畔で発電

[第三案]切目川発電所
出力:500kW
水量:3.0m3/s
落差:20m
導水距離:7.4km+1.3km(西神の川導水)=8.7km
面積:西神ノ川5.6km2・切目ダム21.9km2・市井の川・東神野川3.5km2程度か=30m3/s程度

[第三案]南部川発電所
出力:3,900kW
水量:5.4m3/s
落差:88m
導水距離:4.35km
面積:島ノ瀬ダム29.4km2 →3.0(島ノ瀬流域)+3.0(切目導水)-0.7(島ノ瀬小水力)=5.4m3/s

全部で4,400kW,導水路は合計1.3+7.4+4.35=13.05km (0.337),廃(ハイ),消えた~。。orz

まあ保留である。

これならダムを嵩上げした方がマシではないか?

ダ ム湖周回道路は湖面よりだいぶ上を走っているように見える。
5m程嵩上げしてみる。放水も水面より低くしてもいいだろう。

[嵩上げ案]南部発電所
最大出力:2,350kW
最大使用水量:2.9m3/s
有効落差:95m
導水:4.3(本導水路)+1.7(支水路)=6.0km(0.39)
取水:島ノ瀬ダム[124m・3.1m3/s]・導水路(神野川・神野西谷)[0.5m3/s]
放水:南部川[25m]

ギリギリ不可レベル迄もってこれたぞw

やっぱ厳しいかねえ。。