電力総研 水力あ れこれ(山陽)
と はずがたりな掲示板(利 水スレ電 力スレ)
23.8.15運開
旭川の水発

吉井川高梁川と 並ぶ岡山三大河川の一つ。雨の少ない山陽地方であるが小水力も含めそこそこ発電所は立地している。

~沿川風景~

(源流・朝鍋鷲ヶ岳)

<内海谷川>

(源流・内海乢(たわ)→山の向こうは日野川水系俣野 川・下蚊屋ダム)



湯原ダム [岡山県](ゆばら) [便覧][岡山県][wiki]        
河川     旭川水系旭川
目的/型式     FP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     73.5m/194.4m/219千m3
流域面積/湛水面積     255km2 ( 全て直接流域 ) /455ha
総貯水容量/有効貯水容量     99600千m3/86000千m3
ダム事業者     中国電力(株)・岡山県
本体施工者     熊谷組
着手/竣工     /1954
非越流標高 E.L.=405.5m
越流部標高 E.L.=394.0m
治水容量 15,500千m3 
発電容量 非洪水期には86,000千㎥(洪水期にあっては72,000千㎥)
常時満水位 E.L.=402.0m
制限水位
   E.L.=398.5m 7月1日~9月30日
 E.L.=401.0m 6月15日~6月30日,10月1日~10月15日
予備放流水位
   E.L.=398.0m 7月1日~9月30日
 E.L.=400.5m 6月15日~6月30日,10月1日~10月15日

河川維持放流    湯原えん堤発電所 常時 0.8 0m3/s
    認可最大出力:360kW(運開当時120kW)      常時出力:260kW
発電所運開:昭和30(1955)年6月
有効落差:59.16m

>旭川総合開発事業と電力供給事業の一環として1949年(昭和24年)に立案され、1952年(昭和27年)2月に着工となり、74億円の費用と 延人員260万人を動員して1955年(昭和30年)3月に竣工した。


中国電力(株) 湯原第一発電所[水力]        
    昭和29(1954)年11月:運用開始
ダム水路式・調整池式 →中国地方最大で有効貯水量8,600万m3でも貯水式では無いのか!?
    認可最大出力:26,600kW      常時出力: 3,800kW
    最大使用水量:45.00m3/s
    有効落差:74.37m
    水車:立軸単輪単流渦巻フランシス水車 出力17100kW×2台
    導水路:総延長1796.7m、主要導水路 圧力トンネル 口径4.60m、延長1796.7m
    放水路:幅8.00m×高6.52m、総延長508.9m
    流域面積:255.00km2
    取水:旭川[湯原ダム]402.00m
    放水:旭川[社口ダム]323.50m

社口ダム [岡山県](やしろぐち)(別称:神戸(こうど)ダム) [便覧][水力]        
河川     旭川水系旭川
目的/型式     P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     16.2m/75m/12千m3
流域面積/湛水面積     283.5km2 ( 全て直接流域・湯原ダム以下の流域:28.5km2) /24ha
総貯水容量/有効貯水容量     960千m3/854千m3
ダム事業者     中国電力(株)
本体施工者     アイサワ工業
着手/竣工     /1954
送水:湯原第二発電所(18.2m3/s・319.65m)

~鉄山川~

湯原ダム鉄山導水
4.3km程の導水で湯原ダムへ導水出来る。




勝山第一発電所旭川取水堰堤[場 所
 (主要取水設備) 型式             取水堰
  (主要取水設備) 材質             コンクリート・鉄筋コンクリート
  (主要取水設備) 高さ     (m)       2.66
  (主要取水設備) 堤頂長     (m)       11.60
流域面積     (km2)       347.8
  (ダム) 型式             コンクリート・重力式
  (ダム) 堤高     (m)       3.90
  (ダム) 堤頂長     (m)       54.67
  (ダム) 堤頂幅     (m)       12.46
  (ダム) 堤体積     (m3)       5,130


中国電力株式会社 勝山第一発電所[水 力][DB]        
大正11(1922)年9月  :運用開始     昭和63(1988)年5月  :水車取替?
水路式・流込式
   認可最大出力:3,900kW    常時出力:0kW
    最大使用水量:6.12m3/s
    有効落差:78.48m
    水車:横軸フランシス水車 出力4100kW×1台
    導水路:総延長6393.5m
    流域面積:347.80km2(社口D以下の流 域:64.3km2・湯原D以下の流域:92.8km2)
    取水:旭川[旭川取水堰堤]293.79m
    放水:旭川[勝山第二発電所]209.64m

十分大きい貯水量を持つ湯原ダムがほぼ完璧に水を使い切るとして,92.8km2が流域となる。
湯原からの45m3/sを逆調整する社口ダムが28.5km2をV=85.4万m3でどれだけ漏らさないかは不明だが,そこが漏らさなくても一応鉄山川, 狭いが釘貫川等で64.3km2の集水が出来る。
但し降雨量の比較的少ない山陽地方なのでどの程度水が集まっているかは不明。更に鉄山川の湯原引水をすると直 接流域は33.5km2迄減ってしまう。一定の放流を維持して洪水時に積極的に取水する方が良さそう。



~新庄川~

土用ダム[便覧] [wiki
河川     旭川水系土用川
目的/型式     P(純揚水俣野川発電所(1,200MW←でけえ)上部貯水池)/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積     86.7m/480m/2650千m3
流域面積/湛水面積     1.8km2 ( 全て直接流域 ) /30ha
総貯水容量/有効貯水容量     7680千m3/6700千m3
ダム事業者     中国電力(株)
本体施工者     熊谷組・鹿島建設
着手/竣工     /1986

>俣野川発電所は1986年(昭和61年)10月、日本で初めて2県をまたぐ揚水発電所として運用を開始した。下池である俣野川ダム(猿飛湖)は中 国山地を挟んで向かい側となる鳥取県日野郡江府町にある。両ダム間の中間に設けた人工の地下空間に4台の水車発電機を有し、両ダム湖間で水を往来させるこ とで最大120万キロワットの電力を発生する。中国電力最大規模を誇る水力発電所であり、同様に2県にまたがる揚水発電所は、日本では他に長野県・群馬県 境にある東京電力・神流川(かんながわ)発電所があるのみである。 [wiki]
>土用ダム湖の周囲には湖を取り囲むようにして排水路が敷設され、土用川を含め渓流の水が流入しないようになっている。これは水利権上、俣野川発電 所で発電に利用することができるのは日野川水系俣野川の水に限られているためで、土用ダムに貯えられている水はすべて俣野川ダム湖より汲み上げられた俣野 川の水となっている。[wiki]

中国電力株式会社 作西発電所[水力]        
運開:1923.5
水路式・流込式
    認可最大出力:73kW      常時出力:73kW
    最大使用水量:0.153立方メートル毎秒
    有効落差:65.91m
    水車:横軸フランシス水車 出力83kW×1台
    導水路:総延長619.3m
 流域面積:10.00平方キロメートル
    取水:新庄川620.92m
    放水:土用川552,62m


岡山県企業局 寄水発電所[水 力]       
着工/運開 1990/1991.6.1
水路式・流込式
認可最大出力:1,500kW    常時出力: 300kW[20%]
年間発生電力量:約7487MWH(748万7千キロワット時)
最大使用水量:4.60m3/s
有効落差:42.00m
水車:横軸フランシス水車 出力1600kW×1台
導水路:総延長1719.6m
流域面積:88.2km2
取水:新庄川396.00m(取水堰河床標高:394.10m)
放水:新庄川351.40m

勝山第二発電所取水堰       
取水量:6.63m3/s
流域:106.8km2
取水:新庄川EL307.50m
送水:勝山第二発電所(高落差側)




中国電力株式会社 勝山第二発電所[水 力]       
運開:1944.11
水路式・流込式
   認可最大出力:9,300kW      常時出力:1,600kW
    最大使用水量:6.63m3/s(高落差(新庄川)側)
    最大使用水量:7.80m3/s(低落差(旭川)側)
    有効落差:128.30m(高落差側)
    有効落差: 36.43m(低落差側)
設備(高落差側)
    水車:横軸フランシス水車×2台 総出力8000kW
設備(低落差側)
    水車:横軸フランシス水車 出力2410kW×1台
導水路:総延長3501.7m
 流域面積:106.8平方キロメートル(高落差側)
流域面積:369.7平方キロメートル(低落差側)
取水:新庄川307.50m(高落差側)
取水:旭川[勝山第一発電所]209.64m(低落差側)
放水:旭川169.0m



中国電力(株) 湯原第二発電所[水力]        
    昭和29(1954)年11月:運用開始
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:23,700kW      常時出力:11,500kW[48.5%]
    最大使用水量:18.20m3/s
    有効落差:159.20m
    水車:立軸単輪単流渦巻フランシス水車 出力15700kW×2台
    発電機:立軸三相交流同期発電機 容量17000kVA×2台
    変圧器:屋外用三相油入自冷式 容量17000kVA×2台
    導水路:総延長11502.7m(銘板11495.3m)
    放水路:総延長190.5m
    流域面積:283.50km2
    取水:旭川[社口ダム]319.65m
    放水:旭川148.09m


(真庭市街[久世])

~目木川~

中国電力株式会社 富発電所[水力
運開:大正11(1922)年2月
認可最大出力:570kW      常時出力:150kW
    最大使用水量:0.835立方メートル毎秒
    有効落差:95.32m
    水車:横軸フランシス水車 出力650kW×1台
    導水路:総延長3329.5m
    流域面積:49.36km2
    取水:目木川368.05m
    放水:目木川267.01m



(目 木川合流135m)

133m


【中流部開発】    
上から下迄開発されてる旭川であるが,中流域に未利用落差がある。現行で
湯原第二は逆調整後の運用だと思われるが,この未利用落差を使い切ると旭川ダムで結局旭川第二ダムを逆調整池として利用すれば良いということになる。
湯原第二を水車能力いっぱいの31.4MW迄上げて(若しくは水車を新設して発電機/変電所上限の34MW迄上げる!?),湯原第二放流水を取水して目木 川辺りでも取水して旭川ダム湖畔で発電する発電所を建設すると良さそう。

[増強私案]湯原第二発電所[→現行諸元
出力:31,000kW[+7.3MW]
水量:23.8m3/s[+5.6m3/s]

[新設私案]真庭発電所
出力:8,900kW[+8.9MW]
水量:35m3/s
落差:30m
導水・放水:11.2km←河内川から取水せずサイフォンで渡ればもう一寸短く出来る。
取水:旭川[湯原第二発電所23.8m3/s(勝山第二14.43m3/s)]・目 木川河 内川 148.0m
放水:旭川[旭川ダムこ の辺]110m




旭川ダム(再) [岡山県](あさひがわ)(旧称:旭川第一ダム) [便覧][wiki]        
河川     旭川水系旭川
目的/型式     FNWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積     45m/212m/146千m3
流域面積/湛水面積     1140km2 ( 全て直接流域 ) /421ha
総貯水容量/有効貯水容量     57382千m3/51772千m3
ダム事業者     中国地方整備局
着手/竣工     2020/
満水位:110.0m

>完成当時は旭川第一ダムと呼ばれていたが、約3㎞下流に逆調整池として旭川第二ダムが建設されて以降、旭川ダムと呼ばれるようになった。 [wiki]←逆に意味が解らんw

岡山県企業局 旭川第一発電所[水 力]       
    昭和29(1954)年2月:運用開始
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:18700kW      常時出力: 2800kW
    最大使用水量:60.00立方メートル毎秒
    有効落差:36.40m
    水車:立軸フランシス水車×2台 総出力23000kW
    流域面積:1140.0平方キロメートル
    取水:旭川[旭川ダム]110.00m
    放水:旭川[旭川第二ダム]73.00m

旭川第二ダム[訪 問記][観光センター][場 所]       
旭川ダム逆調整池

岡山県企業局 旭川第二発電所[水 路式・流込式]       
    昭和29(1954)年11月:運用開始
ダム水路式・調整池式
    認可最大出力:3,700kW     常時出力:1,100kW
    最大使用水量:45.00m3/s
    有効落差:9.95m ←ちいせえw
    水車:立軸カプラン水車 出力4000kW×1台
    導水路:総延長1326.8m
    流域面積:1167.0平方キロメートル
    取水:旭川[旭川第二ダム]73.00m
    放水:旭川61.50m


(岡山市街)

(河口=児島湾)