水力いろいろ

名取川・広瀬川の水力発電

0.気候 1.現況広瀬川大倉川大倉ダム]・名取 川碁石川釜房ダム]] 2.新設・改造:【大倉川上流(+8.3MW)】・【名取川導水

0.気候(年間平均降水量)   
出典:国 交省
水は結構少なめ。。
特に真ん中の名取川で少なく。大倉ダムと釜房ダムが造られてて名取川に無いのは非常に理に適ってるというか寧ろそこから降水量がそうなってると読みとらな あかんかったな。。

~沿川風景(現況)~    

(河口)

(広 瀬川分流EL=0.0m←!)

~広瀬川~

(仙台市街地)


記録として残っている中では日本最初の水力発電所だそうな。すげえ!

東北電力(株) 三居沢発電所[水力
仙台市青葉区三居沢
    所有:宮城紡績会社[運開]-仙台市電気部
    明治21(1888)年7月1日:運用開始(直流5kW)
    明治27(1894)年    :出力増加(30kW)
    明治33(1900)年    :出力増加(600kW)
    明治42(1909)年    :出力増加(1000kW)
水路式・流込式
認可最大出力:1,000kW   常時出力: 290kW[29.0%]
    最大使用水量:5.57m3/s[0.198]     常時使用水量:2,27m3/s[40.7%]→水量が40%に落ちると発電は30%になってしまうのか??
    最大出力時有効落差:26.67m    常時出力時有効落差:27.01m
    導水路:総延長2065.3m
    流域面積:281.6km2
    取水:広瀬川62.16m
    放水:広 瀬川34.03m


四谷堰取水口(郷六)
大倉ダムから放流された水は広瀬川と合流し、生 瀬橋下流に位置する四谷堰から仙塩工業用水として大梶浄水場に送られます。[宮城県



東北電力(株) 大堀発電所[水力
仙台市青葉区芋沢
運開:1919.8[不明]
水路式・流込式
    認可最大出力:1,000kW   常時出力: 160kW[16.0%]
    最大使用水量:2.28m3/s
    有効落差:57.60m
    水車:横軸フランシス水車 出力1347kW×1台
    導水路:総延長5301.9m
    流域面積:93.3km2
    取水:大 倉川(EL164.3m?)余 水吐?]、青 下川(EL168.5m)余 水吐?],調整池?[ggl] [gsi]151.93m
    放水:広瀬川93.53m

取水位よりも随分高い所で取水しているような。。


~大倉川~
大倉川は仙台市を流れる広瀬川に、市の中心部より約16km上流で合流する左支川
大倉川の流路延長は22.4km
大倉ダムの計画は昭和22年のカスリン、昭和23年のアイオン両台風をはじめ、昭和25年8月の出水と相次ぐ大洪水に見舞われたことから、検討され…た
出典:宮 城県

使用水量は6.5m3/sもあって下流の大堀発電所よりも多い。
どうも各種水道用水への取水もある様なので全部大堀に向けて流す訳にもいかないのかもしれない。

東北電力(株) 大倉発電所[水力
宮城県仙台市青葉区大倉
運開:1962.5
ダム水路式・貯水池式
   認可最大出力:5,200kW  常時出力:1,400kW
    最大使用水量:6.50m3/s
    有効落差:96.60m
    水車:立軸デリア(可変翼斜流)水車 出力5500kW×1台
    導水路:総延長379.5m
    流域面積:88.5km2
    取水:大倉川[大倉ダム]270.60m
    放水:大倉川[大堀発電所]168.00m

大倉ダム[宮 城県][便 覧
河川     名取川水系大倉川
目的/型式     FNAWIP/マルティプルアーチ
堤高/堤頂長     82m/323m
流 域面積/湛水面積     88.5km2 ( 全て直接流域 ) /160ha
総貯水容量/有効貯水容量     2,800.0万m3/2,500.0万m3
ダム事業者     東北地方建設局
着手/竣工     1956/1961
洪水調節容量;10,000千立方メートル
利水容量(非洪水期);2,500.0万m3
利水容量(洪水期);1,500.0万m3
洪水時最高水位(計画洪水位);EL270.60m
平 常時最高貯水位(常時満水位);EL270.60m
貯留準備水位(制限水位);EL263.35m
最低水位;EL240.65m
計画洪水量;1,200立方メートル/秒
非越流部標高;EL272.00m
越流部標高;EL263.35m


上流で発電。

【大倉川上流開発】

[私案]三峰山発電所
出力:8,300kW[+8.3MW]
水量:5.0m3/s
落差:195m
流域:51.5km2(大倉川約23.0km2・横川等約 27.9km)
導水:11.3km 本導水路(大倉ダム~湯川)6.7km・本導水路~横川1.74km・湯川~大倉川延長路3.9km
取水:湯 川神 掛川・横川[堰 堤471m]・大倉川[支 流堰 堤480m]485m
放水:大倉川[大倉ダム]270m

【名取川導水】
現状,大堀発電所は本流の名取川からは取水していない様である。(調べて見たら小雨だっ た。。)
ただやや取水位よりも高めの青下川の取水堰と同じレベルで取水してもそれなりに広い距離の流域から取水出来る。



~名取川~
さて広瀬川を一通りみたので次は本流の名取川を遡って行く。

どれも小さくて萎えるなあ,,


東北電力株式会社 人来田発電所[水力
運開:1922.8名取川水力電気(株)
水路式・流込式
出力:1,300kW 常時:240kW[18.5%]
    最大使用水量:12.50m3/s
    有効落差:12.00m
    水車:横軸カプラン水車 出力1370kW×1台
導水路:総延長1400.1m
    流域面積:409.4平方キロメートル
    取水:名取川[茂庭発電所]40.90m
    放水:名取川26.57m



東北電力株式会社 茂庭発電所[水力
運開:1921.7[廣瀬電氣(株)]
水路式・流込式
出力:1,400kW     常時出力:390kW[27.8%]
    最大使用水量:10.30m3/s
    有効落差:16.67m
    水車:横軸カプラン水車 出力1570kW×1台
    導水路:総延長3204.9m
    流域面積:352.9平方キロメートル
    取水:名取川[碁石川発電所]61.30m
    放水:名取川[人来田発電所]41.69m

~碁石川~

東北電力株式会社 碁石川発電所[水力
 大正12(1923)年11月  :運用開始
水路式・流込式
   認可最大出力:1,800kW(以前は1,500kW)      常時出力: 170kW[9.4%](以前は230kW[15.3%])
    最大使用水量:4.17m3/s
    有効落差:52.07m(以前は50.60m)
    水車:横軸フランシス水車 出力1940kW×1台
    導水路:総延長4382.9m
    流域面積:195.3平方キロメートル
    取水:碁石川[釜房発電所]122.77m→名取川上流からも取水すれば水量 増やせる。
    放水:名取川[茂庭発電所]66.52m

東北電力株式会社 釜房発電所[水力]     
    昭和45(1970)年3月:運用開始
ダム式・貯水池式
    認可最大出力:1,200kW      常時出力: 0kW
    最大使用水量:6.00m3/s
    有効落差:25.64m
    水車:横軸カプラン水車 出力1480kW×1台
    流域面積:195.3平方キロメートル
    取水:碁石川[釜房ダム]149.80m
    放水:碁石川[碁石川発電所]122.98m

釜房ダム [宮城県](かまふさ) [便覧][東 北地方整備局→ 未だ流域広いし標高も低い・上流 で開発出来る   
河川     名取川水系碁石川
目的/型式     FNWIP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長     45.5m/177m
流域面積/ 湛水面積     195.3km2 ( 全て直接流域 ) /390ha  
総貯水容量/有効貯水容量     45300千m3/39300千m3
ダム事業者     東北地方建設局
着手/竣工     1964/1970
洪水時最高水位 EL150.60m
平常時最高 貯水位 EL149.80m
洪水貯留準備水位 EL143.80m
最低水位 EL133.00m
利水利用水深 洪水期10.80m 非洪水期16.80m



【碁石川 上流開発】
調査中。。