電 力総研
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21.6.30運開
耳川・椎葉地区の水力発電
正直,耳川と云われても何処か判らない人も多いのではないか。
勿論椎葉村と云われても知らない人は知らないだろうけど,国鉄の
急行「し いば」[G鉄グラフィティ]
で知った者としては(認識したのは廃止後に古い時刻表読んでてかもしれぬ),椎葉の方が通りが良い様な気がする。河口 も 美々津と云われるとあああの駅の辺りかとは成る。また釣マニアだと違う印象なのかも知れないけど鉄マニアとしてはこんな感じである。
二級河川なので九州が手薄な
水力さんの水系一覧
に もなく(その辺は
一ツ瀬川
と同じ),先ずは[
aika
=廃止
] さんの地図を頼りに並べておいおい
水力 DBで内容を補完
していく。水発は現行7箇所。いずれも九電である。
また二級河川なので管理は宮崎県である。
宮 崎県作成の資料
でには「九州最大の電源河川となっている」と云いきっている。
五ヶ瀬川
や
小丸川
の方がデカい気もしなくもないが。。
出典:
宮 崎県
元々,不便な場所で,高鍋藩出身の鈴木馬左也氏が総理事をしていた住友が山林経営を1918(T7)年に宮崎県に要請され山林経営に参画,その流れで住友 が椎葉に発電所の建設を申請,道路の建設を代償に利水権を許可され,二間道路を開削したらしい。水利権は各社の争いと也結局合弁で出来た九州送電が住友か らの委託という形で開発,その時出来たのが塚原ダムと塚原発電所との事(1938年運開)である。但し翌1939年には日本発送電に統合されてしまい結局 戦後の開発は九電が継承することになる。[出典:
宮 崎県
・
wiki (九州送電)
・
wiki (上椎葉ダム)
]
以下,河口から見て行く。
(耳川河口・美々津)
富 島幹線用水路・取水堰
EL13.1m
宮崎県工業用水事業:
出典:
宮 崎県
主要施設等
水源 耳川表流水
給水開始 昭和39年10月20日
取水口取水能力 1日あたり267,500立方メートル
給水能力 1日あたり125,000立方メートル
給水方式 自然流下
主要施設 送水管 9.3キロメートル(うち隧道4.9キロメートル)・配水管 2.7キロメートル・浄水場・配水池
良い図を載せてはいるんだけどねえ。取水レベルを書いて置いて欲しかった。。
出典:
宮 崎県
現状最後の大内原発電所,驚異の120m3/s。とても2級河川とは思えない堂々たる水量っぷり。
これは活用したい。
注目すべきはダム式であるが,放水位は33m。ダム直下は49mとなっており33mなのは数キロ下流で流してるのかと思ったらそうでもないらしい。。
少なくとも一番上の部分の標高EL46m位の放水管で放流してて一番川底部分の標高がEL33mなんだろうな。
ということで7.5km延ばして大内原発電所直下EL40m(>>33m)から富島幹線用水路頭首工19m迄引っ張って来れると判断すること にする。
[私案]東郷発電所
出力:
15,800kW[+15.8MW]
水量:100m3/s
落差:19m
取水:耳川[大河内発電所放流水]40m
放水:耳川[富島幹線用水路取水口]19m
発電所名:大内原発電所(おおうちばる)
事業者名:九州電力㈱
出力:16,000kW 常時:2,100kW
ダム式・貯水池式
運開:1956.06 現行:1956.10(全面運開?)
水量:
120.00m3/s
落差:16.20m
流域:741.0m
水車:立軸カプラン 2台
放水路: 長さ:25.5m 高さ:11.10m
取水:耳川[大内原ダム]・鵜の木川50.00m
放水:耳川33.53m
大内原ダムのもうひとつの重要な役割が、下流域の流量の平準化です[
原田ブログ]
とのこと。逆調整池ってやつで ある。
大内原ダム
発電所名:西郷発電所(さいごう)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):27,100
ダム水路式・調整池式
運開:1929.12 現行:1993.08(設備更新?)
西郷ダム
発電所名:山須原発電所(やますばる)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):41,000
ダム水路式 調整池式
1932.01 1996.01
山須原ダム
~柳原川~
発電所名:諸塚発電所(もろづか)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):50,000
開始年月:昭和36年2月
柳原ダム
諸塚ダム
送水:
諸塚発電所
~七ツ山川~
宮の元ダム
送水:
諸塚発電所
~川内川~
山瀬ダム
送水:
諸塚発電所
発電所名:塚原発電所(つかばる)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):66,600
開始年月:昭和13年10月
発電所名:塚原(5号機)発電所(つかばる_5)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):450
開始年月:平成15年3月
塚原ダム
発電所名:岩屋戸発電所(いわやと)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):52,000
開始年月:昭和17年1月
岩屋戸ダム
発電所名:間柏原発電所(まかやばる)
事業者名:椎葉村
出力(kW):750
開始年月:昭和29年6月
発電所名:上椎葉発電所(かみしいば)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):93,200
開始年月:昭和30年5月
~十根川~
上椎葉・内の八重川取水堰
上椎葉・奥村川取水堰
上椎葉・十根川取水堰
発電所名:上椎葉維持流量発電所(かみしいばいじりゅうりょう)
事業者名:九州電力㈱
出力(kW):330
開始年月:平成25年3月
上椎葉ダム
~桑の木原川~
上椎葉ダム・桑の木原導水