~夏油川~ 地味な支流であるが何故か新旧の発電所が2件ある。名前は夏油と書いて「げとう」と読むらしくなかなか派手。 水神発電所[水力] [場 所] 東北電力(株) 運開:1914.11[黒沢尻電気(株)] 出力:400kW 常時:200kW[50%] 水量:1.67m3/s 落差:33.33m 設備: 水車×2台 総出力690kW 流域:46.0km2 取水:夏油川245.26m(こ れ?) 放水:夏油川197.35m(こ れ?) 入畑発電所[水力] 岩手県企業局 着工/運開:1986.2/1990.4 ダム水路式・流込式orダム式貯水池式 認可最大出力:2,100kW 常時:0kW 年間発生可能電力量:約6,689MWh (設備稼働率:36.3%…そんなに低くはないが高くもない。。) 最大使用水量:3.50m3/s 最少使用水量:0.08m3/s 最大有効落差:74.16m 常時有効落差:59.96m 水車: 出力2200kW×1台 取水:夏油川[入畑ダム]350.00m 放水:夏油川271.06m 入畑(いりはた)ダム[水力] 着手/竣工:1974 / 1990 堤高:80.0m、 総貯水容量:1,540.0万m3 有効貯水容量:1,390.0万m3 (冬季利水容量:13,20.0万m3 夏期利水容量: 940.0万m3) 洪水時満水位標高:351.5m(サーチャージ) 常時満水位標高:350.0m 夏期制限水位標高:343.0m 最低水位標高:312.0m 河床標高:273.0m 流域面積:38.0 平方キロメートル 湛水面積: 63ha 設計洪水流量:710m3/s 計画高水流量:520m3/s 流域面積38km2に対して3.5m3/sはなかなかではあるんだけど発電所の稼働率は低い。 水が必要である。外 鱒沢(EL=348m)付近から1.1km(まあ近い)導水程導水してみる。 流域は4.2km2と小さい。。 まあやってもええんちゃうか。少しは水量増えそうである。 |
期間区分 |
代掻き期 4/25-5/14 |
普通潅漑期 5/15-9/5 |
非灌漑期 9/6-4/24 |
年間総取水量 |
石羽根取水口 |
10.765m3/s |
8.847m3/s |
2.165m3/s |
1億1,825.0万m3 |
[私案]岩崎発電所 出力:10,400kW[+10.4MW] 水量:50m3/s 有効落差:25m 導水:7.6km 取水:和賀川[石羽根発電所直下・瀬 畑大橋付近堰EL100m] 放水:和賀川[夏 油川合流部EL69.5m] |
仙人発電所[水力] 岩手県企業局 |
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和賀川発電所[水力] 東北自然エネルギー(株) |
運開:1963.12 ダム水路式・貯水池式 | ||
認可最大出力:37,600kW 常時出力:7,600kW 平均発電量:約135.0GWh/年 水量:最大42.0m3/s 常時9.13m3/s 有効落差:107.00m 水車:2台 総出力40000kW |
認可最大出力:15,500kW 常時出力:4,700kW 平均発電量:約100.4GWh/年 水量: 最大18.00m3/s 常時5.70m3/s 有効落差:102.50m 水車:出力17000kW×1台 |
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導水路(共用):総延長3092.5m 取水:和賀川[湯田ダム]
236.50m
合計:認可最大:53.1MW・常時12.3MW[0.23] 水量60m3/s[1.03] |
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放水:和賀川125.15m | 放水:和賀川125.38m | |
~尻平川・北本内川他~ この二河川他から導水する。 ダムを上流に建設して北本内川68.2km2・尻平川15.7km2からEL=320m・5m3/sで取水して湯田ダムへ流し込むと落差95mで 3.9MW。小さい。。 もっと落差が必要っぽい。可成り平坦な地形の様だ。。 取水点を450mにしてみる。 取水:寒 沢川(東又沢・西又沢)・ 尻平川(小 又沢・本 又沢)・北 本内川(EL.420m=堰堤)・小 又沢(葡萄沢・滝ヤ沢)・廻戸(まつと)川(岩 目滝・支 流)・当 楽沢・450m 導水20km以上なのに僅か6.2MW程度。←流石に不可か。 ただ,導水距離の長さには湯田ダムの標高が結構高いってのがあって,北本内川を湯田ダムへ導水しようとするだけで5km位導水路を引っ張る必要がある。(赤線) [私案]上本内川導水路:5km…これはやるべきであろう。 しかもこいつは湯田ダム絡みの開発に算入して北本内川開発には入れないこととする。 [私案]当楽沢発電所[図 中桃色部] 出力:2,200kW[+2.2MW] 水量:1.2m3/s 落差:220m 流域:6.74km2 導水:1.73km 取水:当楽沢 450m 放水:ヨシタキ沢[上本内川導水路→湯田ダム]225m [私案]上本内川発電所 出力:2,800kW[+2.8MW] 水量:7.0m3/s 落差:48m 流域:93.4km2 導水:2.2km 取水:寒沢川・ 尻平川・北本内川(小又沢) 278m 放水:ヨシタキ沢[上本内川導水路→湯田ダム]225m [私案]奥上本内川発電所 出力:5,300kW 水量:3.2m3/s[1.13] 落差;195m 流域:28.3km2 導水:支水路7.2km+本導水路:5.8km 取水:・・・桑 原沢[]・本 又沢[S=3.7km2・L=1.5km]・小 又沢[S=2.0km2・L=0.8km]480m 放水:278m 奥上本内川発電所のみでは導水距離が長すぎて苦しいが,全体で10.3MWと10MWを一寸だけ越してくるので導水も全体で16.9kmでも良いにした い。 |
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E7%94%B0%E3%83%80%E3%83%A0 当時河川行政を管轄していた内務省は、1926年(大正15年・昭和元年)に東京帝国大学教授・内務省土木試験所長の職にあった物部長穂が発表した「河水 統制計画案」を採用し、従来多様な事業者が別個に行っていた治水と利水を一元的に開発するという河川総合開発事業を強力に推進しようとしていた。 日本全国64河川がその対象となったが、北上川についてもその対象河川となり1938年(昭和13年)、北上川上流改修計画が内務省によって策定された。 これは北上川本流と岩手県内における主要な支流である雫石川(しずくいしかわ)・猿ヶ石川(さるがいしかわ)・和賀川・胆沢川(いさわがわ)の五河川に治 水と利水の目的を併設した多目的ダムを建設し、北上川の洪水調節を図ろうとするものである。これが北上川五大ダムであり、渋民村地点(北上川)・御所村地 点(雫石川)・田瀬地点(猿ヶ石川)・尿前地点(胆沢川)にダム建設が計画され、1941年(昭和16年)に猿ヶ石堰堤(後の田瀬ダム)が田瀬地点に建設 を開始した。和賀川については湯田村(西和賀町の前身である湯田町の前身)湯の沢地 点にダム計画が進められたが、第二次世界大戦の激化で中断を余儀無くされた。 終戦後、計画は再開され高さ87.5メートルの重力式コンクリートダムとして骨格が 次第に固まっていった。ところが1947年(昭和22年)9月のカスリーン台風と、翌1948年(昭和23年)9月のアイオン台風という二 つの台風が北上川水系に致命的な被害をもたらし、従来の治水計画は根本的な変更を迫られることとなった。当時全国的に水害が頻発していたが、これが日本の 戦後経済復興に重大な影響を及ぼすことに懸念を示した経済安定本部は治水調査会の答申を受け、1949年(昭和24年)に「河川改訂改修計画」を発表。北 上川を始め全国主要10河川に多目的ダムを柱とした治水対策を行う方針とした。これに伴い北上川上流改修計画もアイオン台風時の洪水を基準とした河川改修 を目指すことになり、五大ダムの位置・規模変更と舞川遊水地計画の新規計上を基幹とした北上川上流改訂改修計画を策定した。この際に湯田ダムの位置も当初 計画から下流約13キロメートルの現地点へと変更された。 |