県営かんがい排水事業愛本新発電所
■愛本新発電所の概要
愛本新発電所は黒部川の柳
河原堰堤より取水し、
関西電力愛本発電所(有効落差 71.52 m 、使用水量 50.09 m/s、最大出力 29,700kW)の共用導水路、関電愛本
P.S.のヘッドタンクを経て農業専用の圧力管路から導水した農業用水の最大流量2.04 m/s、有効落差 33.10 m を利用して最大出力
530kWを発電する流れ込み式発電所である。
■発電所の特色
1) 農業水利費の低減を図るため、一連の管理体系下にある土地改良施設の操作に必要な電力を供給することを目的とした自家用発電所である。
2)水力発電の特徴として発電する時と自家消費する時期が異なるので、発電した余剰電力は北陸電力株)へ売電される。
3)
1983(昭和58)年10月の土地改良法施行令の改正により事業化されたもので、県営かんがい排水事業では砺波市の安川発電所に次いで県下2番目の発電
所である。
4)発電所の運転は、発電所より約2.5km離れた愛本新用水土地改良区事務所で遠隔随時監視制御装置により運転される。
■事 業 小史
1980(昭和55)年 4月 県営かんがい排水事業愛本新地区着工
昭和55年11月 共通幹線用水路トンネル上口建設工事
1983(昭和58)年11月 愛本新発電所基本及び実施設計
昭和59年 8月 共通幹線用水路トンネル工事完成
昭和62年10月 減勢バルブ制作据付工事
昭和63年 2月 愛本新地区計画変更(法第87条の3)
昭和63年 5月 北陸電力梯受給交涉成立
昭和63年11月 発電水利權許可
昭和63年12月 工事認可
1989(平成元)年12月発電所完成
愛本新発電所計画諸元
■工事費 476,300千円
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