電力総研 水力あれこれ 四国水力
とはずがたりな掲示板(利水スレ電力スレ)

妄想!松尾川・祖谷川
基本構造はこちらで見て来た。とは言えその結論を簡潔に此処の冒頭で述べる。
松尾川ダム・松尾川第一・第二発電所は設立間もない四電が初めて手がけた大規模開発事 業。四電の気合いを示すように物凄い量の取水支線を張り巡らせているw
名頃発電所は有効貯水量の割りには小さい。良く見ると名頃発電所で発電した水は松尾川の方へ引っ張ってく凄いネットワークの起点になっているのに気付く。

今,名頃ダム直下にある水を考える。
この水1m3/sが祖谷川を下ると祖谷6.3/3.7MW・高野5.2/8.8MW・一宇8.7/9.46MW・出合9.3/9.461MW・三縄7.0/14.6MW・更に池田5.0/62MW,合計して4.76MWを発電することが出来る。
一方松尾川ダムへの導水路を下ると松尾川第一20.8/6.3MWと松尾川第二21.4/6.3MW,合計して6.70MWを発電することが出来る。
詰まり,水は松尾川側に流した方が効率的である。

この辺から,1961年運開の名頃ダムは,松尾川ダムの取水口が名頃ダムの逆調整池になってる様であり,1953年運開の松尾川第一・第二発電所の補助システムを構成って感じである。名頃ダムの増強は基本的に松尾川方面への増強に直結すると考えて良かろう。

更 に。雨量が多い高知県から慢性的な水不足の徳島県になら,穴打川(吉野川水系)から国分川水系へ流す分ぐらいは貰っても良い筈,,と云う事で,四国山地を ぶち抜き高知側から貰うと云う手もあるかも知れない。。(有峰も,結局富山県側に流れるとは云え,違う水系の岐阜県側から取水している例もあり。) …と思ったが名頃ダムは標高950m級でなかなか取水先が高知県物部川水系にも徳島県の那賀川水系にも適当な箇所は無さそうである。。強いて云うとこの辺(奥物部川堰堤??)だ けど降雨量は良さそうだが流域面積が狭そうであり長大トンネルで掘り抜くにペイする水を集められるかどうか,である。名頃ダム950m級の標高だと集水量 が少ないとなると名頃ダムでの貯水と名頃発電所での発電を諦めて松尾川ダム900m級の標高から取水するのが次善の策だらう。
出典:四電

物部川(奥物部川堰堤??)[954m]から取水する場合の3.5km2なので0.3m3/s程度か。4km程度

しかし水利権は下流で

●住友共同電力 川口発電所 1957年運開 認可最大出力7.0MW 常時出力1.4MW 最大使用水量4.20m3/s 有効落差200m 流域面積:55.1km2[水力

の使用がある。これを邪魔しない範囲で取水する必要がある。

ここら(西熊渓谷堰堤)からも取水出来そうであるが,5.7km2なので0.57m3/s程度か。距離は7km程。

ただ,この下流には矢張り

●住友共同電力 五王堂発電所 1960年運開 認可最大出力11.1MW 常時出力2.3MW 最大使用水量3.80m3/s 有効落差349.45m 流域面積:48.3km2 [水力

があるのでやはりこの水利権を邪魔する訳には行かないであろう。この辺を配慮しつつ取水していけば良かろう。

一寸した堰を建設して,常時下流域の最大水量を確保しつつ余剰分を利用すればいいのではないか?
基本的に松尾川側へ流すことを想定している訳だが,香川県がピンチの時には祖谷川側へ流して池田取水工から香川用水へ送水も可能かも知れぬ。こんな枠組みななダムや導水路建設に際しては香川県にも出資を仰げる可能性もあるのではないか!?

とは言え流込式,しかも民間企業の住友共電と直接対峙するのは矢張りしんどい。

更に諦めないw

那賀川水系名頃導水

那賀川源流に降った雨は,
蔭平2・蔭平1 89m
日野谷 116.35m
川口 20.49m
と合計225.84mの有効落差を稼いで海へ至る。

一方で祖谷渓源流に降った雨は
名頃 47m
松一 382.4m
松二 392,77m
と実に775.1mの有効落差を稼ぐ。

詰まり,日本全体の発電量の事を考えれば那賀川の水を名頃ダムに引っ張ってこれると発電量を増やせると云う事になる。日野谷・川口が徳島県企業局なのでややこしいが,那賀川源流の名頃導水を構想してみる。

那賀川源流
951m http://maps.gsi.go.jp/#16/33.829036/134.068801/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
3.5km2。0.3m3/s程取水出来そう。

その距離凡そ3.78km。

割りと近いとは云え0.3m3/sを其処迄必死に取りに行くかってのはあるな。。

同じ様に坂州木頭川経由を計算してみる。
坂州47.90m
広野292.70m
日野谷 116.35m
川口 20.49m
合計477.44m

那賀川よりマシだがそれでも松尾ルートには遠く及ばない。(最上流部で検討の発電所を足しても677.44と松尾経由に及ばない。)
と云う事で更に坂州木頭川筋からも取水してみる。

槍戸川957m
http://maps.gsi.go.jp/#15/33.831888/134.132552/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

こちらは1.2m3/s程取れそう。距離は那賀川最源流経由で9.6km。合計1.5m3/s


この1.5m3/sを名頃の増強に利用すると

名頃発電所
出力1.3MW→1.85MW(+0.55MW)
水量3.5m3/s→5.0m3/s(那賀川水系+1.5m3/s)

大して増えない。まあ1.5m3/sはこの高原では可成り貴重ではあるが。
那賀川水系からの導水は発電量そのものを増やせる可能性があるのでやるなら国策に位置づけて開発しなければ。
繰り返しになるけど早明浦ダムが干上がった時に発電量を犠牲にして祖谷経由にすれば香川への導水も可能なのである。

剣山周辺導水

更には穴吹開発をしたところだけど,その有効落差は
木屋平:368m
穴吹:256m
合計:624m(<775.1m=名頃経由松尾川ルート)
となり,名頃ダムより上の水は名頃に送った方がマシと云う事にもなる。況んや古い状況の貞光をや,である。

そこで剣山の向こう側から導水を検討してみる。

勿論本気でやるなら穴吹源流開発を取り止めるか縮小して穴吹川猿渕滝付近(・4.47km2)から導水するのもありである。
しかし考えてみると大雨時に取水して水量に余裕のある名頃ダムに取っておくのが役目であるから常時はそれ程取水せず十分に穴吹川下流に流すとして大きめの1m3/sを確保したりすればいいのかも。通常時は0m3/sとする運用なら穴吹川の運用に影響を与えないであろう。
折角なので貞光川も同様の理屈で設備だけ設置して大雨に備える運用で剣町側や穴吹の中尾山辺り迄掻き集めても良いかも知れない。

谷名は河川DSを参照した。
導水路はこれで9.3km程。

那賀川水系は那賀川水系で(支流の坂州木頭川で)開発計画を策定してみたが,纏まった水量が確保出来る上に,未開発な水源も多くなんとか対処出来るので続行とする。

と云う事で此処では先ずは那賀川ルートのみ常時出力にカウント,穴吹川は超過水量を取水という結論としたい。

名頃発電所
出力1.3MW→1.85MW(+0.55MW)
水量3.5m3/s→5.0m3/s(那賀川水系+1.5m3/s)