電 力総研 水 力あれこれ(九 州)
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21.7.2運開

矢部川の水力発電

一級河川であるので模式図は水力さ んが造って下さってるので判明する。水発は本流に3箇所,支流の星野川に一箇所の様である。但し本流の3箇所の内,木屋と新矢部川はほぼ同じ場所 にある(運開時期も同じ。和賀の仙人と和賀川を思い出させる。こちらも併設とある[矢部川発電所事務所]ので建屋も同 じかも知れない。こういう時,取り違えを防ぐ為にも態と全然違う名前を付けるのがセオリーなのか??)。
87.6km2以上の領域に2,400万余m3の貯留量がある。矢部川発電事務所に拠ると,昭和28年西 日本水害における矢部川流域での被害は、死者29名、負傷者209名、全壊家屋154棟、半壊・床上浸水2,557棟、床下浸水9,336棟。被災者数は 6万3,042名にも及ぶ史上稀にみる大災害を契機とし,福岡県は以前から計画していた矢部川の開発の見直しをはかり、新たに矢部川総合開発事業として計 画をまとめ,ダム建設が進められてそれに付随する形で発電事業を行ったということらしい。

先ずは[aika] さんの地図を参考に並べておいおい水力 DBで内容を補完していく。

(河口)

~星野川~

発電所名:洗玉発電所(せんぎょく)[aika][]DB
事業者名:九州電力㈱
出力:340kW 常時:100kW
 最大使用水量     (m3/s)       1.67
  有効落差     (m)       26.70
  取水位     (m)       102.14
  放水位     (m)       71.58
流域面積     (km2)       85.2
 当初運転開始年月     (西暦年.月)       1911.01
  現行施設運転開始年月     (西暦年.月)       1998.07

洗玉ダム
(ダム) 堤高     (m)       8.36


矢部川EL103.75m(黒木町北木屋)地点で7.5m3/sの水量があるということである。下で見るように 筑後川土地改良区水利権は此処では発電がメインのようなのでどの取水堰までにお返しということは考えなくても良さそう。

発電所下流のこ の辺EL110m程度(放流位が103mなのは低すぎるような。。)から立 花町の此処らEL45mへの放流を考える。
取水位の直接領域は49.0km2程有る模様。ダム無しなのでまあ4.0m3/s程度かなあ。


[私案]八女発電所
出力:5,800kW[+5.8MW]
水量:11.5m3/s
落差:61m
導水:
流域:49.0km2+上流
取水:矢部川110m
放水:矢部川45m

発電所名:木屋発電所(こや)[aika][DB
事業者名:福岡県企業局
出力:6,000kW 常時:1,700kW
最大使用水量:6.00m3/s
最大有効落差:121.6m
水車:立軸フランシス水車
 
発電所名:新矢部川発電所(しんやべがわ)[aika][DB
事業者名:筑後川土地改良区
出力:1,500kW  常時:0kW
最大使用水量:1.50m3/s
最大有効落差:123.3m
水車:立軸フランシス水車




所在:八女市黒木町北木屋
有効落差 : 121.60m
取水:矢部川[日向神ダム]227.52m
放水:矢部川103.75
流域面積: 87.9km2
ダム水路式・調整池式
着手:1956年度   当初運転開始年月:1963.06
目標供給電力量:48,335.0MWh/年(目標設備稼働率:73.6%)
総事業費:約23億円
県企業局が運営する木屋発電所に併設して筑後川土地改良区所有の新矢部川発電所があり、県企業局が運転を受託しているとの由。

また筑後川土 地改良区が矢部川に発電所を持っているのは以下の様な経緯だそう。
筑後川土地改良区 発電事 業
安武・大善寺・三潴町・江上線・青木三又の5耕地整理組合は、電力料金高騰の対策として大正3年6月、共同出資により三潴郡北部耕地整理共同会を設立し大 正7年5月一級河川矢部川の水利権を取得、八女郡大渕村に灌漑用揚水機の動力源として出力1,500kwhの自家用発電所建設に着手、大正12年着工、大 正14年6月完工、名称を矢部川発電所とし送電(自家用送電線・自家用変電所)を開始した。
しかし、昭和31年に開始された県営矢部川総合開発事業により、矢部川発電所の取水口が水没することから、昭和36年同発電所を閉鎖、その代替施設として 福岡県の責により昭和38年、出力1,500kwhの新矢部川発電所(福岡県企業局木屋発電所と併設)を八女市黒木町北木屋に設置し、福岡県企業局との協 定並びに九州電力(株)との託送契約により、当土地改良区管内の揚水施設に対し、平成7年度夏期かんがい期までは、揚水機場22ヶ所「揚水機29台」・排 水機1台・河川用ゲート1台に年間約300万kwを受電し、平成8(1996)年度夏期かんがい期からは、揚水機場11ヶ所「揚水機12台」に年間約 60万kwを受電している。
またもっと云うと水は次郎の水がふんだんにあるのでそれを電力を用いて揚水する中での発電所ということらしい。筑後川土地改良区の事を気にして下流の水量 を気にすることも無さそう。
(第 8回  日本土木史研究発表会論文集1988年6月)水利の技術 システムに関する研究
筑 後川土地改良区は筑後川下流のクリーク灌漑地域に属 してはいるが,そ  の灌漑方式は,比 較的大型の電気揚水機を用 いて,筑  後川の淡水 を利用 し,高 位部まで水 を引き入れる自然流 下方式を主としてお り,ク  リーク地域の中では特異な水利 システムを有 している.こ の灌漑方式の基本型が成立するのは,大  正初期か ら実施 された耕地整理事業における電気灌漑事業 による.三 潴北部耕地整理事業は,電気灌漑の動力を矢部川上流 に設置 した自前の水力発電所に依 って きた ところに特徴があり,し かも,当土地改良区を構成 して きた組合連合は,統合再編等に伴 う存廃の危機 に幾度となく直面しながらも,矢 部川発電所を存続 させてきた.
アツい色んなドラマが発掘できそうである>統合再編等に伴 う存廃の危機 に幾度となく直面しながらも,矢 部川発電所を存続 させてきた.

発電所からの放流量について 2021年 7月1日更新
日付 時間 発電所からの放流量
(立方メートル毎秒)
特記
6月26日(土曜日)~6月28日(月曜日)
0時00分~24時00分   5.0  
6月29日(火曜日)~6月30日(水曜日)  0時00分~24時00分  4.0  
7月 1日(木曜日)~7月 5日(月曜日)
0時00分~24時00分  4.0  
注)日向神ダム放流量を含まず

こんなに一定して流しているのか~。梅雨時だし水は余っていそう。

もし水量増やすなら山向こうのこ の辺こ の辺から引っ張って来たりは出来そう。。19.3km2ある。2.0m3/sは言い過ぎか。1.5m3/s程度は行けるかな。



松瀬(まつぜ)ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2411
河川    矢部川水系矢部川
目的    P
堤高   25m
流域面積/湛水面積    87.6km2 ( 直接:3.6km2 間接:84km2 ) /9ha ←日向神ダム以遠 は間接領域扱いって事の様だ
総貯水容量/有効貯水容量    50.6万m3/19.8万m3
ダム事業者    福岡県
着手/竣工    1959/1963

発電所名:大渕発電所(おおぶち)[aika]
事業者名:福岡県企業局
最大出力:7,500kW 常時出力:0 kW
最大使用水量     (m3/s)       12.00
有効落差     (m)       75.20
取水:矢部川[日向神ダム]308.50m
放水:矢部川[松瀬ダム]232.50m
開始年月:昭和36年1月

日向神(ひゅうがみ)ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2410
河川     矢部川水系矢部川
目的     FNP
堤高    79.5m
流域面積/湛水面積     84.3km2 ( 全て直接流域 ) /112ha
総貯水容量/有効貯水容量     2,790.0万m3/2,390.0万m3
ダム事業者     福岡県
着手/竣工     1953/1962

出 典:福岡県