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2020.9.7運開
大野川の利水と水力発電開発(続)
~稲葉ダム篇~

基本資料:大 分県竹田土木事務所管内図大分県竹田土木事務所:稲葉ダムの概要

稲葉ダム[便覧][場 所][大分県
ダム事業者:大分県 / 目的: FN
堤高     56m / サーチャージ水位:455.3m / 常時満水位:437.8m / 最低水位:434.0m
流域面積/湛水面積    53.8 km2 /48ha
総貯水容量/有効貯水容量     727万m3/619万m3
着手/竣工     1985/2010



基本スペックは目的は治水・不特定利水,総貯水量727万m3で堆沙容量を除いた有効貯水容量は619万立米(この全量を発電に使える訳では内),湛水面 積48ha,着工1985年の竣工2010年(工事長い・・側面の地盤が弱かったせいか)である。
(堤高)    56.0m
(ダム天端標高)    標高462.0m
(最低水位)    標高434.0m

主な集水河川は潤島川・稲葉川,稲葉川の支流の家古屋川・産山川等である。

<稲葉ダムルート>[+7.6MW]
今,全体図と計画(とは妄想)を提示すると以下の如く成る。
玉来川等から取水して稲葉ダムへ放水する[と]稲葉発電所構想を踏まえる。此処から下 流の玉来ダム(建設中)に水を引いて発電するのが基本で,その際他の川から導水して発電量を増や そうというプランである。



●集水計画
△久住川取水堰 [場 所]446m→△ 田町川取水堰[場 所]441m→△ 神馬川取水堰[場 所]439m→○ 稲葉ダム[場 所]438m

50.4km2程有るので4m3/s程取れるのではないか。

稲葉発電所構想が大利川・大蘇川・産山川の水を稲葉ダムで調整出来るのが一つのメリットだったのに対して,今回の玉来発電所構想は更に久住川・田町川・神馬川・稲葉川の 水を稲葉ダム・玉来ダムの合計1,019万m3で安定化した上で今迄は使えなかった稲葉川系統の水を大野川(玉来川)系統の新竹田発電所で使える様にした点 にある。

稲葉ダムの脇の久住川・田町川・神馬川から計4m3/s, 大蘇ダムルート(稲葉湖発電所放流水)から7m3/s'(産 山飛瀬・稲葉川両取水工からの取水を含む)を確保。稲葉ダムの流域面積53.8km2からの4m3/s(稲葉発電所の取水先に稲葉 川が入っているので二重カウントを避ける必要はあるが潤島川・家古屋川を中心とした水)を 併せ合計15m3/s程 度を見込む。


●発電計画[新規7.6MW]

稲葉湖取水工[
場 所](434m)15m3/s米山川取水工[場 所](429.1m)―15m3/s玉 来発電所[7.6MW][玉 来ダム(建設中)](349m)(+15m3/s)→○ 魚住ダム(竹田調整池堰)[玉木川・大野川]

[私案]玉来発電所
出力:9,900kW[+9.9MW]
水量:15m3/s
落差:80m
取水:稲葉川[稲葉ダム]434m
放水:玉来川[玉来ダム] 349m

玉来ダムから魚住ダム迄80m位あるので更に検討できる。玉来湖(総貯水量400万立米・直接流域面積87km2)で確保出来る分を+2m3/sとして最 大使用水量は12m3/sとする。