電 力総研 水 力あれこれ(北 海道)
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21.6.23運開
十勝川のダムと発電

横に拡がって居り且つ横に繋がっている十勝川(や日高川)をどう表現するかは課題だったが十勝川は3ルートぐらいに纏められそうなので以下の様に模式的に 纏めてみた。
川としては繋がってないのだけど,幌加発電所や糠平ダムから本別発電所や然別湖から十勝川岩松ダムまでは発電系統的な水流としては1本の河川の様に繋がっ ているのである。

十勝川 ルート 然別ルー ト
利別ルー ト

~十勝川~ ~然別川 ~
然別湖・然別第一発電所


富村ダム・ 富村発電所・十勝ダム・
十勝発電所・上岩松発電所
岩松ダム・(オソウシ川分岐)
屈足ダム・熊牛発電所
~オソウ シ川~
然別第二発電所

~佐幌川 ~
佐幌ダム
(佐幌川分 岐)

~音更川 ~
糠平発電所・糠平ダム・幌加発電所



~美里別 川~
芽登第一・第二発電所
~美生川 ~
美生(びせい)ダム
(美生川分 岐)

~利別川 ~
(美里別川分岐)

(然別川分 岐)

~利別川 ~
足寄発電所・仙美里ダム・本別発電所
~札内川~
札内川ダム
(音更川分 岐)


~戸蔦別 川~
川西発電所
(札内川分 岐)



(利別川分 岐)



(十勝川河 口)



出典:国 交省



~利別川~
利別ルートはこちら=未

~札内川~
十勝川水系の日高山脈への流域の南端であり南隣にあるのが二級河川の歴舟川

(戸鳶別川分岐)
~戸蔦(とつた)別川~

発電所名:川西発電所(かわにし)
事業者名:帯広川西農業協同組合
出力(kW):160
開始年月:昭和28年1月
http://kisnet.dip.jp/~aika/hatuden/hokkaido.htm


上流614m付近で取水すると55km2となる。12km程降ろすと356mに至る。
2.7m3/s取って254mの落差。行けるな~。

[私案]戸蔦別発電所
出力:5,700kW[+5.7MW]
水量:2.7m3/s
落差:254m
取水:戸 蔦別川614m
放水:戸 蔦別川356m




札内川水力発電所[wiki] [aika
出力:8,000kW
事業者名:電源開発㈱
開始年月:1997年7月

札内川ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0173
https://www.hkd.mlit.go.jp/ob/obihiro_kasen/ctll1r00000056s2.html

河川    十勝川水系札内川
目的/型式    FNAWP/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積    114m/300m/770千m3
流域面積/湛水面積    117.7km2 ( 全て直接流域 ) /170ha
総貯水容量/有効貯水容量    54000千m3/42000千m3
ダム事業者    北海道開発局建設部
着手/竣工    1981/1998

水道計画の内容
給水量      387リットル(1人1日)
給水人口      338,000人
給水量      119,390m3/日
取水量      127,800m3/日
ダム供給量 100,200m3/ 日



この奥でも発電を検討。

[私案]奥札内川発電所
出力:3,900kW[+3.9MW]
水量:3.8m3/s
落差:124m
流域:76.8km2
取水:4箇所600m
放水:札内川ダム472m



もう一寸取水標高高くして4MWには載せたかったけどまあしゃーな。。こ の辺に奥札内川ダム(堤高50m)とか造ると3箇所の取水口を1箇所に纏められるし水量も安定するし魚の遡上以外は解決しそう♪

~美生(びせい)川~

嘗て発電所があったらしい。とはいえ規模的には当電力総研の対象外の小規模なものの様だ。この 謎の水路がそれか??
>美生川の上流(芽室駅から24km)
とか
>上美生市街地から町道を美生ダムに向かって約8キロ
の記述よりはちょい近い気がするし,跡が鮮明な割りには廃止が古すぎるか…
そこに物語あり(3)美生川発電所
https://kachimai.jp/article/index.php?no=20110221023006
2011/02/21 14:37
電気を切望 地域住民も事業に尽力
 芽室町上美生市街地から町道を美生ダムに向かって約8キロ、美生川の川べりに農村電化に貢献した「美生川発電所」(伏美24)がある。電気を切望した地 域の人たちが設けた道内初の小水力発電所。建物は朽ち果て、深い雪に覆われていた。

供給数のピーク時1300世帯以上
 芽室町の農村部は戦後、電化に着手し、上美生は市街地が1947年に電化された。...

美生川小水力発電所について
https://blog.goo.ne.jp/memuroyoitoko/e/586785ef298c4f0941cddcc1d9068d33
2011年05月28日 17時43分23秒 | 太陽光発電、新エネルギー

芽室町百年史によると芽室にも発電所が稼動していた時期があったようだ。
昭和25年から昭和47年まで美生川の上流(芽室駅から24km)で稼動していた。

1936年には1331戸の農家に電気を供給していた。…

2012年10月にある企業からリニューアルの提案をしていただきました。
リニューアルに必要な建設コスト おおよそ2億円
1時間当たりの予想発電量 120kwh
初年度売電総量 63万kwh~73万kwh
売電収入で保守費用、固定資産税など維持費と初期投資金額は5~6年で回収できるとの事でした。


さて,更に上流には潅漑専用ダムが。

美生ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0137

河川    十勝川水系美生川
目的/型式    A/重力式コンクリート・フィル複合
堤高/堤頂長/堤体積    47.2m/350m/201千m3
流域面積/湛水面積    83km2 ( 全て直接流域 ) /66ha
総貯水容量/有効貯水容量    9400千m3/6000千m3
ダム事業者    北海道開発局農水部
本体施工者    清水建設・株木建設・荒井建設(北海道)
着手/竣工    1975/1999

流域面積83km2で4m3/s程度は取れそう。
満水位は不明だが地図上の湖面水位は400m程。
6.5kmでEL241mに到達。高低差155m。

[私案]新美生川発電所
出力:5,100kW[+5.1MW]
水量:4.0m3/s
落差:155m


~佐幌川~

洪水対策なので発電に活用する。

佐幌ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0111
河川    十勝川水系佐幌川
目的/型式    F/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積    46.6m/255m/199千m3
流域面積/湛水面積    78km2 ( 全て直接流域 ) /64ha
総貯水容量/有効貯水容量    10400千m3/8000千m3
ダム事業者    北海道
着手/竣工    1970/1984
常時満水位:不明だが地 図上では280m程度

上岩松も熊牛も概ね50%程度なので流域面積78km2に対して4m3/s程を想定。

途中ビタラウシ川(10km2・0.5m3/s)で取水して,東へ5.6km流すとクッタリダム205mである。縦に(下流に向けて)流すより横に向けて 流した方が良いなあと十勝や日高の気持ちを実感するものである。

[私案]佐幌発電所
出力:2,600kW[+2.6MW]
水量:4.5m3/s
落差:71m
導水:5.6km
取水:佐幌川[佐幌ダム]・ビタラウシ川280m
放水:十勝川[屈足ダム]205m

ちょっと出力小さいので保留。。屈足ダム経由で熊牛発電所の出力を増加させる効果もあるんだけど。

屈足ダムには流れ込んでいるんだけど発電には未利用の水を導水してみると…

北海道恐ろしいところやw こんな広い流域が控えていたww
100km2あるから5m3/s位は追加出来そう。

[私案(拡張版)]佐幌発電所
出力:5,600kW[+5.6MW]
水量:9.5m3/s
落差:71m
導水:5.6km+支水路
取水:佐幌川[佐幌ダム]・ビタラウシ川280m
放水:十勝川[屈足ダム]205m


~十勝川上流~
十勝川本流ルート及び然別ルートはこちら=未